加水・加温・塩素なし、自然のままの湯を独り占め!伊豆の高コスパ温泉宿

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伊東温泉にある大東館。
私自身なかなかホテルは利用しないわけだが、源泉を3本、毎分297Lの湯を加温、加水せずに掛け流し。
さらには家族連れで訪れるのに大変ありがたいリーズナブルな料金設定と貸切露天風呂に惹かれ、今回宿泊することにした。
伊東温泉の昭和レトロな雰囲気に魅了され、結論から言えば、心を打たれたとても気に入ったホテルだ。


ホテルは古びた雰囲気でひと昔前の感じだが、またそこがいい感じに思える。
熱海が昭和レトロで再ブームをはたしているのと同じ様に、こういった雰囲気がグッとくるわけで、今時はインバウンドの関係で上昇気流に乗っている温泉宿も多く、小綺麗にリニューアルしてしまっている宿が多数あるわけではあるが、ぜひ大東館がリニューアルをするのであれば、昔ながらのレトロ感を保持しつつリニューアルを考えてほしいものである。


チェックインの際は、フロントで情報を記入して、部屋の鍵を渡されるホテル的なシンプルなもの。
フロントの方は笑顔で対応がよく、気持ちがよかった。
10畳+広縁約3畳 トイレ(ウォシュレット付)+温泉内風呂付 日曜日泊 4名1室 1人6550円

部屋に入ったら既に布団がひいてあり、いつでもゴロゴロタイムが楽しめる状態。
布団はフカフカ、清潔感あり。
腰が悪い私にはもう少し厚みはほしかったものの一般的には十分な敷布団の厚みではないかと思う。
こんなに安い料金で宿泊できる宿だと、テレビなど何かと料金がかかるところも多い中、テレビ、wifi、エアコン、冷蔵庫等々無料で使用できる。
ただ一つ不快に感じたのは、入り口あたりの臭い。
水回りが集まっているあたりが臭うわけだが、おそらくだが温泉の鉄分のせいで鉄の臭いが充満してしまっているのだろう。
入り口と部屋の仕切りを閉めてしまえばさほど気にならない臭いだが、錆びた鉄のような臭いが結構鼻につく。
気になる人は空気清浄機があるので、利用すればマシになるのではないだろうか。


広縁の椅子は座り心地がよく本気モードでゆったりできた。
大きな窓からの景色は抜けていて、窓を全開にすると気持ちの良い風が入ってきて最高だ。
夜なんかは私以外寝てしまっている中、夜空を見上げて一人酒をチビチビ。幸せな気分を味わえた。おやじ的なおばさんになってしまったなぁと実感しながら、静寂な空気を思う存分味わって幸せな気分だった。
窓を開けると虫が〜なんてこともなかったので、網戸を気にせず全開で開けっぱなし状態で過ごせたのは大きかった気がする。


洗面所はアメニティは特にないが、ドライヤー、ティッシュ、コップが揃っていた。
なんといっても贅沢なのは、部屋風呂に温泉が!
ドバドバと投入し深夜に入る部屋風呂も最高だ。












到着して、少しゴロゴロした後、一番楽しみにしていた貸切露天風呂へ。
加水、加温、塩素なしのドバドバ源泉が楽しめる庭園風貸切露天風呂

源泉投入量はかなり多い!
湯船からはドバッドバッと源泉が溢れ出し、湯の通り道は鉄色に染まっている。
見ているだけで興奮する景色だ。
源泉投入口は湯船の下の方にあり、そのため酸化することもなく超新鮮なままの温泉を味わう事が実現されている。
これはやばい!素晴らしい温泉だ!
少し熱めの湯は入ると肌に染み渡るような、刺激のないやわらかい浴感で肌をなでえるとツルリと滑る。
湯上がりも全身がしっとりツルツルで美肌にも良いのではないかと思う。


フロント前には間食や夜食用にカップラーメンやお菓子なども売っている。
漫画も豊富に用意してあり、部屋でゆっくりするにはうってつけ。
子供達も漫画本を借りて、部屋でゴロゴロしながらずいぶんと読んでいた。

大東館には大浴場が男女別にあるのとは別に、貸切風呂がさらに2つある。
その通路として防空壕を利用したものがあり、五右衛門風呂へつながっている。
地下室のようなひんやりとした通路で、暗闇にゾゾっとするような怖さと好奇心と、ワインの貯蔵庫には最適なんじゃないかといったよくわからない事を頭の中で考えながら歩いた。
子供達には珍しくて面白い通路だったようだ。


この二つが貸切風呂。
浴室は窓もなく湯気が立ち籠るモウモウとしたもので、今の時期とても入る気がしないものだったが、冬の寒い時期には良いのではないかと思う。
湯量も豊富で湯船からはたくさんの湯がこぼれ落ちていた。


大東館は夕食付きというプランがなく、朝食だけがホテルで楽しめる食事となっている。
バイキング形式で、ソーセージにハム、スクランブルエッグなど洋食の食事がズラリと並び選ぶのも楽しい朝ごはん。
そんなにこだわった一品があるわけではなく、一般的なものばかりだが、どうしてこうもバイキングって気分が上がるんだろう。
あれもこれもと、普段そんなに朝ごはんは食べないのに皿に大盛りで盛ってしまう。
<大東館の良かったところ>
良かったところはいくつもある。
宿泊料金が安いのに、部屋が広くて設備も完璧。
トイレや洗面が付いているだけでもコスパがいいと思うのに、温泉が出る部屋風呂がある。
部屋からの景色は絶景ではないものの抜けた景色が気持ちがいい。
部屋は綺麗に掃除され、清潔。
一番素晴らしかったのはやはり温泉で、一緒に行った温泉に詳しくない友人でさえ、泉質がいいってのがわかった気がする!と言うほどだ。
貸切露天風呂は湯の投入量が多く特に気に入った。
宿の方の対応もフランクではあるが親切で良かった。
<大東館の良くなかったところ>
一つだけ気になったのは部屋に入ったところあたりの鉄臭。
恐らく鉄分が入った温泉の影響か?とも思うが鉄錆のような、臭いで口の中がへんな味になるようなそんな感じがあった。
玄関と部屋の仕切りを閉めればそんなに気にならないのでそんなに大した事はないが、唯一これだけ気になった部分だった。
伊東温泉の外食事情 子連れには厳しい現状
大東館は子連れに最適なホテルだとは思うが、夕食がついていないのはかなりのネックなところ。
何故かというと伊東温泉の食事処が子連れ向きではないからである。
初めての経験だったが、とにかく全面喫煙の店が多く、昼も夜も訪問したところと電話したところで計5箇所に子連れは不可と断られた。
特に海鮮を出す食事処は全てNG。これには本当に驚いたし海鮮を楽しみに来ていた私たちはがっかりした。
しかたなく海鮮は諦め入ったのは
台湾料理屋 昇龍
静岡県伊東市南町2-3-30
0557-35-9636
営業時間:11:00 – 14:30 17:00 – 00:00


やっと子連れOKのお店があった!と下調べなしで入ったわけだが、結構美味しかった。麻婆豆腐は辛すぎ熱すぎで全部食べれなかったけど、その他にレバニラ、鶏のカシューナッツ炒め、小籠包と全て満足な味。ボリュームもあって安いのでありがたかった。
あじ一ひもの店
静岡県伊東市宇佐美422-15
0557-47-3115
営業時間:09:00 – 11:45 13:00 – 17:00 定休日:水
干物が美味しいと人気の干物屋さん。
半生で肉厚。絶妙な塩加減が人気の秘密。
お土産と我が家用に買って帰って食べてみたところ、ものすごーーーく美味しかった!しかも鯵の干物10枚2,700円〜3,000円(たしかこのぐらいの値段)と安いしここはオススメ!味醂干しも絶品でした。


利用データ
所在地 | 〒414-0015 静岡県伊東市末広町2-23 |
電話番号 | 0557-37-5166 |
アクセス | JR伊東駅より徒歩12分です。 車:【東京方面より】 東京─東名厚木─小田原厚木道路─真鶴道路─熱海─国道135号線─JR伊東駅 ─車3分─大東館(通常150分) 車:【名古屋方面より】 東名沼津インター─国道1号線─国道136号線─大仁町─県道伊東大仁線─亀石峠 ─宇佐美─JR伊東駅─車3分─大東館(通常60分) |
WEB | http://www.daitokan.jp/index.html |
宿泊料金 | 平日 7,000円~ 休前日 8,800円~ チェックイン PM2:00~PM10:00 チェックアウト AM11:00 |
部屋数 | 洋室3室 和室26室 |
お風呂 | 大浴場:男女各1(男女入れ替え制 片方露天風呂付) 貸切露天風呂:1 貸切風呂:2 |
日帰り時間 | 大人 平日800円 土日祝1000円(中学生以上) 子供 平日400円 土日祝500円(小学生) 幼児 無料 PM2:00~PM10:00 ※最終受付 PM9:00(年中無休) |
冬期閉鎖 | 通年営業 |
利用携帯 | 宿泊 日帰り入浴 |
温泉データ
分析年月日 | 令和5年8月31日 |
湯づかい | 源泉掛け流し 加水なし 加温なし 塩素なし |
成分量 | 0.817g/kg |
泉質 | 単純温泉(等張性・弱アルカリ性・高温泉) |
PH | 8.2 |
湧出量 | 岡137号 135L/min 岡152号 90L/min 岡191号 110L/min |
源泉温度 | 岡137号 46度 岡152号 50度 岡191号 43.8度 |
源泉名 | 岡137号 岡152号 岡191号 |

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