温泉歴25年、温泉が好きで好きで、温泉の事ばかりを考え気がついたら25年もたっていました。
秘境温泉 神秘の湯のしおりです。
明治から大正、そして昭和初期へ。
日本の温泉文化が“湯治”から“魅せる空間”へと進化した時代。
重厚な木造建築、柔らかな光が差し込む浴室、
そしてステンドグラスやタイルが彩る大正ロマンの世界。
今回ご紹介するのは、そんな時代の空気をそのまま残した
「本物の浴室」たちです。
ただ温泉に入るだけではなく、
その空間に身を置いた瞬間、
まるで時間を遡ったかのような感覚に包まれるはず。
時代が生んだ、美しき温泉建築の世界をぜひご覧ください。
滑川温泉 福島屋旅館 山形県

江戸創業の湯治場に、明治〜大正期の木造建築が混在し、当時の雰囲気を色濃く残す浴室
文明8年、約530年前に大沢の郷士斉藤盛房が川を渡る時に滑って倒れ、倒れた時手をついた岩があたたかいことから温泉が発見された。その事により滑川温泉という名がついたらしい。
湯の透明度は浴槽の底が丸みえで微かに色が付いている程度。
それにしてもそれぞれ露天風呂も内湯も趣があり豪華。
湯量も豊富だし気に入った。

甲子温泉 旅館大黒屋 福島県

自然の岩盤をそのまま浴槽に使った浴槽と約150年の歴史を持つ風情満点の浴室
大正期(1910年代)に建てられた木造湯小屋
江戸時代の1636年と400年近くの歴史を持つ甲子温泉。公式サイトによれば、発見は1384年とかなりの歴史です。
以前はかなり鄙びた、というか古びた旅館でお風呂が抜群に風情のあるイメージでしたが、2009年に国道289号の開通を期にリニューアル。
深い茶色の木造で秘湯感を残しつつ素敵な旅館になりました。
薄暗い浴室はランプの光で引き立ちますます趣のある雰囲気に見えます。
部屋は満室だというのにいつ来ても貸切状態で不思議です。
ご年配の方が多かったので階段が辛いのかなぁ。
夜この大きな浴槽へ1人で身を沈めていると静寂な中川の音だけが聞こえ、贅沢極まりない時間を堪能できました。最高です!
湯はツルツル感のある透明な湯です。特徴はそんなにありません。
鳥居の岩から出ている源泉はプールの奥にある源泉だそうで空気には触れないようにして浴槽へ注いでいるそうです。源泉温度は44~45度。
その他に足元からも湧出しておりこちらの温度は31~34度とぬるめです。
浴槽の温度は41度で適温でした。

群馬県 たんげ温泉 美郷館 群馬県

大正ロマンの雰囲気を再現した、光の美しい木造浴室
浴室のドアを開けて
想像していた以上の美しさに大感動!
特にこの時間朝陽が差し込まれ、美しいなんてものじゃない。
神々しい神聖な空間だ。
ため息をもらしながら、入っている間中ずーっとステンドグラスの窓から差し込む朝陽を眺め、時間を忘れてしまった。
これぞ人の心をつかむ絶景。
湯船には木の枕がついていて、半分寝ながら浸かる事ができる。

四万温泉 積善館 群馬県

現存する日本最古の温泉宿で入る大正ロマン風呂
積善館へ渡る赤い橋がまた風流で積善館の建物をさらに引き立たせる。私は初めて建物を見たとき、圧倒されわ~~っと声をあげた。
この建物は四万温泉の温泉街の雰囲気を変えるほどの雰囲気をもっている。
宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」のモデルとなった旅館としても有名。
積善館の源泉は、本館の赤い橋の下を流れる新湯川の川底へある。。川底のコンクリートで造られた部屋へ温泉を貯めているらしい。そこから湧き出す温泉の量は毎分約900リットル、輸出量は相当多い。
泉温は77度、湯口からなみなみと注がれた温泉が床へあふれている。ただ、熱すぎて少し浸かるのが精一杯、ゆっくりのんびりとはいかなかった。元禄の湯の雰囲気は大正ロマンを彷彿させ、統一されている。

法師温泉 長寿館 群馬県

大正ロマンの“源流(明治)の建築 なぜ大正ロマンが生まれたか”が体感できる浴室
「法師乃湯」 明治28年(1895年)建築
国鉄キャンペーン「フルムーン」で有名となった法師乃湯。
混浴と女性用に時間制で入れ替わる。女性用の時間は20時~22時のみなので日帰り時間はすべて混浴となる。
温度はぬるめ、源泉温度で43度なのでこの時期にはちょっと寒い温度だ。
泉質は無職透明のカルシウムナトリウム硫酸塩泉であっさりとした浴感。足元湧出なので湯の質はかなり良い。

伊豆河内温泉 千人風呂 金谷旅館 静岡県

歴史が染み込んだ檜造りの建物 静寂なる空間
百三十余年の歴史ある老舗旅館で金谷山を背景に自然も豊富である。
総檜でできた千人風呂は圧巻で、一度訪れると次は宿泊してゆっくりと堪能してみたいと思わせる。
総檜造りの大浴場は、日本最大級だそうだ。
奥行約20m、幅約5m、最深部で約1mの深さを誇り、まるでプールのような広さ。
平成14年5月17日、板を全て張替え、今まで檜ではなかった部分まで檜となり総檜になった。今までの歴史の染み込んだ檜が魅力的ではあったが、これから歴史を重ねて色が染み込んでいく浴室も楽しみに思う。
ちなみに浴槽だけが全て総檜のところは他にもあるだろうが、この広さで天井に至るまで全てが檜でできているあたりが圧巻である。

峰温泉 花舞 竹の庄 静岡県

浴室の雰囲気が抜群!歴史ある元高級旅館で素泊まりの宿
浴室は1階と2階の2か所あり、2階にあるのがこのレトロな浴室。
なんといってもこの複雑なガラス窓が一番のノスタルジーを感じさせてくれるところ。
風が吹くとガタガタと音がし、隙間風ビュービュー。
天井には外に這っているツタが中に入り込み天井を這っていたりするけど、それがまたたまらない雰囲気。
定期的に建っているコブのある柱もまたレトロ。
なかなかお目にかかれないほどの浴室ですよ。

道後温泉 本館 愛媛県

3000年の歴史を誇る日本最古の道後温泉。
「坊っちゃんの間」は漱石の娘婿松岡譲氏の命名で漱石をしのんで作られたものとして有名。
道後温泉のノレンをくぐると夏目漱石の世界へタイムスリップ。
濃く黒い木造のどっしりとした建物は風格がある。
浴室は2種類あり、大浴場を神の湯、小浴場を霊の湯といい、浴槽は花崗岩でできている。


























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