1日2組限定!築100年を超える母屋でいただく絶品料理

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※※このレポートは2020年9月に訪れたものです※※
★★残念ながら閉館してしまったのようです。とても素敵なお宿だったので本当に悲しいです。★★
西伊豆に位置する土肥温泉
伊豆の中でも比較的静かで隠れ家的なイメージがあり好きな温泉地である。
コロナ禍で、できるだけ部屋数の少ない宿はないかと探したところ、辿り着いたお宿がこちらの「民宿かねう」
1日2組限定、コロナ禍にもありがたいが、子連れにもありがたい。そんなお宿だ。


土肥温泉の道は狭く大きな車には困難な道幅
温泉街らしきお店もなければ何もない。小さな宿が連なる素朴な温泉街である。
「民宿かねう」もそんな中に溶け込んでいる小さなお宿


民宿の駐車場は温泉街共同で利用しているものと思われる、近くの神社の駐車場。
少し歩くので、民宿前で荷物を先に預けて神社へ車を置きに行く事になる。
神社からは少し歩くが、雨じゃなければ歩くのも、なかなか気持ちがいいものだ。
子供達と三人で宿主さんとともにゆっくりとお宿へと歩く。
宿主さんは、物腰が柔らかくとても優しい。子供達への笑顔も嬉しい。
和室10畳 大人1名+幼児2名(食事+布団付) 計22,000円 トイレ(ウォシュレット付)・洗面所共に共同 土曜日宿泊

部屋の広さは10畳、子供達と3名で十分な広さ。
ライムの入ったお茶を出してくれるちょっとこだわったおもてなし。
網戸からは優しい風が吹き入り心地の良い温度で、掃除も行き渡っておりとても綺麗で快適だ。











民宿という名は付いているが、設備は十分旅館並み。
設備に重要な冷蔵庫もあれば浴衣や歯ブラシのセット、タオルも大小揃っている。
お茶菓子はないものの、美しい生け花が生けられきめ細やかな気遣いを感じる。
子供連れの私にとっては和室というだけでもありがたく、子供達にとって伸び伸びと過ごせる環境であり、
さらに2階建ての2階に部屋はあるが、部屋の下はお風呂であるため子供達の足音を気にする事もなく過ごせる。
いつも子供達の声や足音を気遣いながら宿泊をしていたため、本当にありがたい。




トイレと洗面所は共同ではあるが、2室しかない上に部屋のすぐ横に位置する為、部屋にない事はたいした気にならない。
トイレはウォシュレット付きで、とても綺麗に保たれている。
全て自家製!女将こだわりの海の幸と手の込んだ絶品料理



楽しみにしていた食事の時間。
食事が評判の良い「民宿かねう」は女将さんのこだわりの品々がテーブルへ並び、全て自家製。
量が多いわけではないので食べ盛りの若い男の子には足りないとは思うが、私たちには十分な量に質。
海の幸は選別された新鮮なもの。美味しすぎて感動ものだ。
お惣菜的な買ったものは何一つなく、ところてんでさえも女将さんの手作り。
子供達用のお子様ランチも豪華。
「わ~~~すごい美味しそう!」と大満足な様子に私も満足感を感じる。
やはり子供に限らないが喜んでくれる事が自身の喜びにつながるものだとしみじみと感じてしまう。連れて来てよかった。






春になれば山菜が出たりと季節によってメニューは変わるそうで、季節ごとに訪れる楽しみもありそうだ。

子供が訪れる事が多いのか、子供達用におもちゃが食事処へ用意されており、おもちゃ2個まで持って帰っていいよ、との記載も。
これもこれも!と興奮状態の子供達へお宿の方は好きなだけ持っていっていいよ、と。
嬉しさマックスである。

あっさりさっぱり、熱めの湯へグッと入る心地良さ

伊豆ならではの塩辛い温泉ではなくカルシウム特有のキシキシとした浴感のあるさっぱり湯。
貸し切りで利用が出来、かなり熱めなので好き嫌いが分かれそうだが私の好みとしては好みの部類だ。
塩素が投入されていると記載はあるものの、塩素臭はなく感じられない程度。
子供達が入る時はシャワーからふんだんに加水をし温めに設定して楽しく3人で入浴ができた。
夜、子供達が寝静まった後、熱めの湯へ「く~~~~」とこらえながら入り肌が慣れはじめた時の気持ち良さ。
ドMか?と自分へ自問自答しつつもたまらないものである。
久しぶりという事もありかけ流しの温泉に感動、特徴は少なく塩素が入ってはいるがやっぱり温泉っていいなー、と。


湯舟へは真っ白なゴツゴツとした美しい析出物の付着。
洗い場は2つ有りメリットのシャンプー、リンスが用意されていた。
湯船へ浸かるとザバーっとかなりの量の湯が洗い場へ流れ落ちる。
子供達は洗い場へ流れた湯で湯船の湯がぬるくなるまでパシャパシャと遊んでいた。


アジアンテイストな脱衣所。
クレンジングや化粧水などは用意されていないので、持参した方がいい。
簡易的な脱衣所で籠が棚へ用意されており、貸し切りできるように扉には鍵がかけれるようになっている。
脱衣所の外には和式のトイレがある。
宿のトイレは浴室外の和室トイレと部屋の近くの洋式トイレの2か所となる。

部屋へ帰ると布団が敷いてあった。
民宿の場合、布団は自分で!が定番かと思うが敷いてあった事にありがたさを感じる。
シーツに掛け布団、ふっくらしていて清潔。
腰の悪い私でも朝、腰の痛さに悩まされる事はなかった。
築100年の母屋で食す、洗練された朝食

朝ごはんは築100年の母屋で食す。
昨日の夕食のカフェ風の食事処も好きだが、やはり歴史のある母屋の雰囲気は一味違う。
障子に黒い柱に囲炉裏、やはりこちらの方が落ち着く。
伊豆ならではの素材が生きている朝食

焼き魚にしらすに大根おろし、ヒジキ入卵焼きと内容は素朴ではあるが素材の生きている朝食。
身体に優しいもので、毎日食べたいような、そんな朝食だった。







宿泊できる施設とは別にある母屋。
歴史があり黒ずんだ木の色が美しく、できれば母屋に泊まりたい!と思うような雰囲気だ。
宿主の方のお気遣いで宿前で記念写真を撮ってもらった。


土肥温泉は美しい海岸がある。時期にはよると思うが海岸での日光浴も気持ちがいい。
帰りには少し遠いが熱海城へ寄り、観光も楽しめた。
さすが伊豆!観光場所はいくらでもある。
「土肥温泉 民宿かねう」の感想
【良かったところ】
1日2組限定、コロナ禍の中、人との接触を怖く思うこの頃。ありがたいものだと思う。
さらに小さな子連れに優しいお宿。壁が厚いわけではないのでまったく気にしなくていいわけではないが、下の部屋は浴室である事からそう気遣いもせず過ごす事ができた。
食事については女将さんのこだわりが強く、自家製の料理の品々が素晴らしく美味しい。
生花がいたるところへ生けてあり、掃除が行き届き気持ちがいい。
ぜひまた宿泊したいと思う民宿である。
【良くなかったところ】
特にはないが、やはり温泉に塩素が入っているのはいただけない。
ほぼ気が付かない程度ではあるし、匂いも感じないので知らなければわからないと思う程度ではあるが、やはり塩素入りの温泉というだけで残念に思ってしまう。
利用データ
所在地 | 静岡県 伊豆市土肥719 |
電話番号 | 0558-98-0092 |
アクセス | ● お車で 東京-(東名高速)-沼津I.C-(R136)-土肥 ● 電車で 東京-(新幹線)-三島-(バス)-土肥 東京-(直通電車)-修善寺-(バス)-土肥 ● 船で 清水港-(駿河湾カーフェリー)-土肥港 ●パーキング有ります(無料) ※修善寺駅からバス馬場下車徒歩3分 ※峠を下って土肥に入り、最初の信号を右折して鳥居をくぐり突当たり 神社境内本殿石段右側にかねう(白色)駐車場と書いてあります。(3台駐車可能) |
WEB | |
宿泊料金 | 海の幸プラン:平日お1人様9,180円 休前日・7~8月・ 年末年始・GWは1,080円増し 1泊朝食プラン:お1人様5,400円(平日のみ) 1泊夕食プラン:平日お1人様8,640円 休前日・7~8月・ 年末年始・GWは1,080円増し 素泊まりプラン:お1人様4,320円(平日のみ) 連泊湯治プラン:お1人様2泊16,200円(平日のみ) 小学生:8,100円 幼児 食事寝具付:4,320円 乳幼児・食事・寝具無:1,620円 ※全て1室2名以上で宿泊の場合の料金となっています。 |
部屋数 | 和室10畳2部屋 |
お風呂 | 6:00~10:00/14:00~23:00 貸し切り利用1か所 |
日帰り時間 | 不可 |
冬期閉鎖 | 通年営業 |
利用携帯 | 宿泊 |
温泉データ
分析年月日 | |
湯づかい | 源泉掛け流し, 塩素 |
成分量 | 1.587g/kg |
泉質 | カルシウム・ナトリウムー硫酸塩・塩化物温泉 |
PH | 8.3 |
湧出量 | |
源泉温度 | 54.3度 |
源泉名 | 土肥温泉(混合泉) |

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