温泉クチコミ
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白骨温泉 煤香庵 (長野県)
蕎麦屋さんの温泉
野天風呂とは名ばかりで、少々期待を裏切られた感じがするただの露天風呂は、細長く4人ほどが入れる程度の木風呂で、一斉に同じ方向を見て並んで入らなければならない位幅が狭い。
同じ方向とは景色が見える方であるが、差ほど大した景色でも無くというか、夏なら虫よけの網がしてあったり、年中スダレで目隠しをしていたりで、野天風呂どころでは無く人工的だ。
湯舟が在るのも更衣室の隣で、洗体も露天でシャワーと石鹼は用意されているが、シャンプーは無く、なのにドライヤーは有るという矛盾。
源泉温度39.6℃の温泉を加温しているためか、入浴料がこれで700円と高い。
加温と言っても体感的には39℃から40℃程のぬる湯で、新鮮さが感じられない白濁湯だった。
飲泉が売りの様で、口に含むとギシッとした感じがしたがまあ飲みやすい方かも知れない。ペットボトルを持参し持ち帰り可能。
それにしても入浴客が後を絶たないのは、雰囲気の良い建物の蕎麦屋さん併設だからなのだろうか?それとも日帰り入浴できる温泉宿が少ないからなのだろうか?それとも隣にある共同浴場は、物凄い階段の昇り降りがあるから避けてこちらに来るのだろうか?
しっとりと上品な外観だけでなく店内も民芸調で雰囲気が良く、ここで蕎麦を食べてから温泉へ入ろうとしたら、空いているのに今回案内された席は喫茶の方で、壁に向かって1人座る隅の席だった。全国旅行支援で潤っているらしいが、感じ良くは無かったな。
ラストオーダー13時半となっていたので、慌てて間に合わせたが、2時過ぎても客が入り何も言わずに注文を受けているのも、儲ける時に儲けようと言う事らしい。
おまけに、天ざる蕎麦を注文したら、天ぷら蕎麦に冷たい出汁がかかった物が出て来て「冷たいです」と、これもちょっとがっかりだった。
アクセス例:松本電気鉄道新島々駅より、路線バス白骨温泉行きで白骨温泉バス停下車し、徒歩3分程、
乗鞍高原温泉 詩季の宿 白樺の庄 (長野県)
乗鞍高原温泉の気持ち良さ
いやぁ気持ちいい~と浸かった途端感激する。乗鞍高原温泉の源泉は文字通り乗鞍岳の中腹から湧いており、それを何キロも引湯して来ている。温泉郷にはかなりの数のお宿が在り皆その源泉を用いており、総湯量は不明。ph3.0台の酸性泉である。
この温泉に浸かり、改めて酸性泉の気持ち良さを感じた。しかもphが2、台の強酸性ではないためか?引湯距離が長くマイルドなためか?目に温泉が入っても痛くない。
源泉温度も48~49℃在るのだが、湯船に於いては42~43℃となり加水・加温なしの源泉かけ流し温泉となる優れものの素敵な温泉である。
そして色が綺麗。トパーズブルーの様な半透明の非常に綺麗な湯色が、温泉の美しさを強調し、更に硫黄の香りを伴っており白い湯華が浴槽に付着し、個人的には最高に好みの温泉の部類である。
浴室は男女別内湯と貸切風呂が2つで、貸切風呂は少し離れたそれぞれの湯小屋に岩風呂と檜風呂があり、受付の予約表に氏名を記入するが、空いていれば24時間いつでも利用できる。
岩風呂が一番ぬるめというか42℃適温の気持ち良さを味わえ、ゆっくり浸かれたため気に入って何回も入った。
貸切の檜風呂共に、自然の緑や紅葉も眺められ雰囲気も良い。
ただ、貸切風呂へ行く廊下が自動点灯で暗く行き辛かったり、内湯含めバスマットはせめて新しい物に交換しておいて欲しい等の難点があったけれど。
内湯の浴室はロッジ風の木造りで広めなのだが、比して浴槽の造りが木箱の様に薄く貧弱で、暑くても湯縁に腰をかけて休まれず、縁だけでも丸太を用いる等して幅広くして頂ければ、もう少し浴槽自体の薄っぺらさが緩和され、温泉宿としての格も上がるるのではと余計な事を考えてしまった。湯舟が深めで湯温がやや熱めだったためでもあると思う。
湯面には細かい湯華が膜の様に広がり、浴感はツルツルの温泉である。
ガラス戸を開けていると、貸切風呂利用の方が通り過ぎて行く通路になっているので、注意が要る。
部屋は広くウォシュレット、洗面台付き。2名利用を想定しての部屋だが、電話でなら1名予約可能。料理も良いが、部屋共にコスパを考えるとう~ん・・となる。
旅館の前は広い駐車場で、夜は満点の星空や天野川を臨められ、やはり乗鞍の星空は綺麗であった。
アクセス例:松本電気鉄道新島々駅より路線バス乗鞍高原行きで、楢の木坂下車直ぐ前。
白布温泉 西屋 (山形県)
鮮度は良いが日帰りでは滝湯だけしかない
源泉槽が滝湯の横に設置され、嫌が王でも新鮮ですよと目に留まる。確かに東屋の湯に比べキリっとした鮮度を感じる温泉だが、白布温泉へ訪れる前に大平温泉滝見屋の温泉に入って来ていたため、似た泉質の温泉ではあってもどうしても劣るように感じてしまう。
温泉の析出物で黒くなったのだろうと思われる威厳ある源泉槽だが、60℃という浴槽に入れる訳もなく、手をちょっと入れてみただけで、被り湯すらできないなと諦めた。
この源泉槽の横に続いて、打たせ湯(滝湯)がありこちらも東屋同様、高い位置から3本の温泉が力強くが落下し、バシャバシャと湯しぶきを上げていた。
その湯が内湯となり、湯面は激しく波打ちながら湯縁へと溢れ出していく。
加水されたやや熱めの温泉は気持ちが良かったが、こちらの湯も音と動きが喧しく、ゆっくり浸かっている場合ではないと感じてしまう。
しかも日帰り入浴は30分以内でと書かれていたので、丁度良かった。
西屋は露天風呂は無く、貸切風呂が1つあるようだがそれは宿泊客専用である。
建物は茅葺屋根のどっしりとした造りの立派な宿であった、館内も綺麗で品が良く落ち着き感があり、宿として宿泊するなら好まれる宿なのだろうと思った。
アクセス例:JR米沢駅より路線バス天元台行きで、白布温泉バス停下車し直ぐ前。
白布温泉 東屋 (山形県)
滝風呂のほかに露天風呂や貸切風呂も
東屋・中屋・西屋の3件がバス停前に並び、11時から日帰り入浴をさせて貰える東屋へ。
東屋、西屋の2軒が秘湯を守る会の宿であり、いずれも立派な建物である。昔は茅葺屋根であったそうだが、火事で全焼してしまった東屋さんの庭には蔵が残っていた。
広い玄関口、高い天井,日帰り入浴の受付は左側のガラス扉内から声がかかる。
女性浴室の更衣室の中には、左手の階段を上ると2つの露天風呂に出るようになっている。差ほど大きくはない鄙びた木風呂と石風呂で、透明な湯に青白い析出物が沈殿し、なかなかの雰囲気。細いパイプの温泉投入口には白い析出物がこびりついていた。
白布温泉は高温泉だと思い、覚悟しながら入ったが、加水されしかも露天風呂なのでどちらかというとぬるめだった。
内湯は、お宿名物の滝湯に付属して浴槽があるといった感じで、巨大な打たせ湯3本の入り口には、しめ縄が掛けられ温泉を大切に祀られているのだろう。
さすがに名物の滝風呂だけあってそこら辺の打たせ湯とは違い、迫力がある。打たれてみると痛い程ではないが、当然かなり強い。
この流れ湯が内湯となっており、白い湯花が舞う。
ドドドドッザバザバと常に大きな音がし、流れもある浴槽に浸かるが、動的な温泉であるので、まったりと湯に浸かってという訳にはいかず落ち着かない。
貸切風呂も2つあるようで、日帰り入浴でも空いていれば入れるというのが嬉しい。
石風呂と書かれた浴室に入ってみると、楕円形の造りの浴槽があった。
こちらは静かに浸かれそうだ。岩肌を縫って少量ずつ源泉が投入されていたが、この湯舟も熱くはなかった。
どの湯船もかなり加水されているためか、こういっては何だが大平温泉滝見屋の温泉に浸かって来た後だったせいか、泉質は似ているが気が抜けた様な温泉に感じてしまった。
白布1号泉、2号泉、3号泉の混合泉で、こちらの温泉は含硫黄ではないためか、何の香りも無くなんだか物足りない。源泉は何処から湧出しているのだろう?森の中の方だろうとかも聞いたが定かではない。白布温泉郷には何軒かの温泉施設があるが、何処もこの温泉を引湯しているのだろうな?
アクセス例:JR米沢駅から路線バス天元台行きに乗り白布温泉バス停下車、すぐ前。
白布温泉 白布森の館 (山形県)
カメムシに参った
玄関口にはカメムシ?だか丸まった虫が何匹も死んでおり、此処で靴をスリッパに履き替えて入るのだが、カメムシ特有の匂いがしていたので、きっと紛れもなくカメムシだったのだろう。
入浴料は400円程で旅館等に比べると安い。建物の外観はいくらかオシャレだったが、館内は農業会館?の様でダサかった。
施設の左奥にある温泉入り口は広めだが、更衣室は古臭く、そして此処にもカメムシがいる。暖かい所へ来るので、そこら中を見回し、見張りながら浴室へ。脱いだ衣服にカメムシが侵入していたらどうしよう・・何て不安な気持ちにもなる。
まさかだが、茶色い浴室の床にも死んでいるではないか!そして最悪、茶色い湯船の中でも死んでいた!
嫌いなものは保護色であっても直ぐ目に付くし~もう嫌!
浸からず出ようかとも思ったが、浸かってみなければ感想も書けないと思い直し、湯船の奥の投入口までは進んで行った。
何と言う事もない白布温泉だった。含硫黄等とも書かれていたが全くその様な香りもなくと言うか、それを確かめる程も浸かっておらず、1号、2号、3号の混合泉となっていたけれど、一体源泉は何処から湧出しているのだろう?慌てて逃げて帰ったので聞くのも忘れたし。
別にカメムシが追いかけて来る訳ではないのだが、何処に突如出現するか判らないし、間違って踏んでしまっては大変だし、特に玄関口には沢山死んでいて、とっても臭いので、
靴をつっかけたまま踏まないように飛び跳ねながら逃げて帰った。
カメムシが全く居ない季節に訪れていたら、当然もっと違った温泉コメントが書けるだろうけれど、結構年中カメムシも存るようになって来ているし・・こんな事しか書けなくてゴメンナサイでしたけれど、もうイイです。
アクセス例:JR米沢駅より路線バス天元台行き終点1つ前、森の館下車。
大平温泉 滝見屋 (山形県)
これぞ秘境にある抜群に気持ち良い温泉にはまる
「歩いてしか」と書いてあってもあなどっていた。米沢駅2時発の送迎車は、これこそがヘヤピンカーブという、細い細いつづら折りの坂道をひたすら登り続ける。
遥か下に米沢の街並みが見降ろされ、明日の朝は雲海が綺麗だろうなと思う。
「宿の辺りは紅が混じって来て、ちょうど紅葉が見頃ですよ」と嬉しい言葉を聞き胸躍る。既に山の中は黄色黄色し時折オレンジも差し、これだけでも美しい紅葉が続いていた。。
一般客の車はここまでという狭い駐車スペースには、関東方面からの軽自動車が3台止まっていた。この道を知っている人は乗用車ではなく、軽で来ているのだ。
送迎車はこの先をもう少し進み、、荷物だけはケーブルを利用し宿まで運んで貰えるが、人はここから歩く事になる。
予想していたよりはるかに細い急坂だ。舗装しているクネクネ道には落ち葉が溜まり、滑らないよう要注意で下り続ける。
まだ?と思う頃にようやく紅葉に溶け込んだお宿のパステルカラーの屋根が見えてきた。とても可愛い一枚の絵になっている。そして緑のか細い吊り橋も見え、あれを渡るのだと思うと更に期待感が高まる。渓流をたずさえた紅葉の山の中に、まだ新しい造りの秘境の宿が佇んでいた。
こんな山奥にある温泉宿だが、向かえてくれる女将さん始めスタッフさんは、皆さん明るくとても元気。活気がある宿なのだという事が伝わってくる。
通された部屋はリニューアルされた洋室で、窓辺に面した細長い造りの部屋からは、四季の景観を楽しめるようになっていた。下を見ると、渓流沿いに建てられた露天風呂の真新しい湯小屋が並んでいる。
今年度は雪害と水害ダブルの被災からどうにか復興させ、要約9月から営業できたものの、例年通り11月1週目には厳冬期に備え営業を終了させるそうである。
湯小屋をたたみ、吊り橋さえ外すそうだ。と言う事はまた来シーズンのオープンには、宿として再生させると言う事なのだ。う~ん凄い温泉宿である。
大平(おおだいら)温泉滝見屋と言えば、噴出している温泉の露天風呂の写真がメインで載せられており、あの湯のイメージから私的には、浴感や雰囲気の良さが余り感じられなかったのだった。だから差ほど温泉には期待していなかった。ただ、歩いて辿り着く温泉宿。それだけでしかなかったのだった。
が!まず入った貸切露天風呂の気持ちよさにちょっと驚愕してしまった。そして真っ先に思ったのが「これは秘湯を守る会の温泉だ」と言う事だった。
白い細かい湯華が舞い踊る。湯華の多さにも驚いたが、それよりも熱めの(43℃近く)の温泉に、浸かった時の気持ち良さは、とにかく素晴らしく気持ちが良いものだった。
貸切風呂はやや小さめなので、それだけ湯が熱いのだが、男女の露天風呂と比べ泉質が違うのかと思う位気持ちが良かったし、湯底の小石もカラフルで可愛かった。
男女別露天風呂の方は広い分だけ湯もぬるめで、湯華の色が薄茶色い。
熱い源泉を手で受け飲んでみると美味しい。少しだけ甘いような何とも美味しく、もっと飲みたいと思う数少ない温泉だった。
いずれの湯船からも渓流と紅葉や山肌を眺め、この先直ぐその上にある最上川源流に思いをはせながら浸かるのが、此処の温泉の醍醐味である。
特に男性用の湯船では、吹き上げ続ける源泉を見上げながら、自然に身を任せ恍惚と温泉に浸かっている姿を目にし、そうなる男性陣の気持ちが解らなくはないと思った。
内湯も見た目大した事は無い様にも見えたが、やはり何といっても泉質が良い。
源泉湧出個所はこの内湯ともう一つの貸切風呂(使用していなかった)が近いためか、尚更気持ち良く感じる。
湯華は露天風呂に比べ少なかったが、含硫黄‐カルシウム‐硫酸塩泉の生きた湯は、焦げた様な香りを伴いながら、何度でも入りたくなる病みつきの温泉だった。
湯縁に並べられた石には白い析出物が付着し、黒い床や湯舟に比しアクセント的な趣が感じられる。
そして、展望風呂でもあるこの内湯からは、遠くに火焔の滝が小さいながらも紅葉に包まれながら見えているのだ。
ちなみに火焔の滝は2階にあるロビーの窓からが一番良く見る事ができ、昔の人もここから眺めていたんだなという写真があった。
お重に入れて運ばれるお料理は、よくこの山底の宿でこれ程の物をと思う位、小綺麗で美味しく作られており感激した。
携帯の電波も入りにくく、勿論テレビは無い。ファンヒーター1つと温泉で温まるしかなく、自家発電のため突如電力不足で電気が止まったりもする。
更に驚いたのは、水の出がだんだん悪くなり手が洗えなかったり、歯磨き中に出なくなったりしたので2階にあるためかと思っていたが、何と水も山水であり量の調整はできず、自然な流れに任せているのでとの事であった。
当然温泉は自然湧出の加温加水無しの源泉かけ流しであって、気候・天候によって湯温が変わる。それは解るし、自家発電の宿も沢山あるけれど、水まで自然に任せている?!
何という温泉宿なのだろう。これ程自然と共に生き、自然の中で生かされている温泉宿とは、正しく秘湯を守る会の初代会長のメッセージそのものの宿の姿が、ここに存在していたのだった。
帰り道は息切れをしながら来た道を登る、登る。途中車に乗るよう勧められたが、雲海も見たく写真も撮りたいので断ったが、徒歩でとは言っても歩けなかったら、行きでも帰りでも車に乗せて貰えるのだった。
女将さんはこの細い車幅だけの急坂を、よく転げ落ちず軽トラを運転されるものだと感心する。怖くないですか?の問いに「嫁いで来た時から行くしかなかったから」と笑って話された。
滝見屋さんのHPを改めて読むと、112年間壊れても壊れても何度も守り次いで来たというお宿の歴史が実感として伝わってきて涙が浮かんできた。それは行ってみたからでこそと言えるが、行く価値、存在し続けている価値が、伝わって来る宿であるからこそだと思う。
帰りに聞こえてきた話し声には「はまってしまう」という言葉があったが、確かにそうだ。この温泉宿に「はまってしまう」という気持ちが私にも解った。心は早来年の新緑時の再訪に向かい待ち遠しい。
アクセス例:JR米沢駅から1日1本14時発の送迎あり。車なら滝見屋営業所まで行き、そこから送迎車利用可。
白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館 (長野県)
桂の紅葉混浴露天とコテコテ貸切風呂
混浴露天風呂の頭上では、一本の立派な桂の樹が正に紅葉の真っ盛りで、全ての丸い葉っぱが黄色く色づき、宿名に「かつらの湯」というネーミングが付けられている由縁が解りました。
湯底には落ち葉があり少し気持ち悪かったですが「掃除してもしても、振り返ると落ち葉が」と女将さんの悩みの種だそうですが、致し方ないですよねこの時期は。
混浴露天風呂とは言っても、女性側の入り口部分にも少しの露天風呂があり、男性側との境に設けられた暖簾をくぐると混浴となり、貸し出されたバスタオルや持参の湯あみ着を着用して入ります。
湯は泡の湯源泉からの引湯で、濁りもあるのでバスタオル無しでも入れるのではと思いましたが、一応マナーとして着用しました。
混浴露天風呂とは言っても広くは無い湯船に、ご夫婦?かが2組と私が1人入るとほぼ一杯というくらいのスペースで、湯船の中をあちこちも行けず、ひたすら桂の紅葉に目をやっていました。
薄灰色に濁った湯は、源泉が37度と低いため熱交換器で加温投入されており、ボイラー音が端の方からうるさく、かと言って多量に加温源泉が投入されている訳でも無くチョロチョロ投入なので、ぬるく全く新鮮さが感じられずの温泉でした。
しかし、カップルで入浴できるというのが非常に人気な様で、しかも日帰り入浴も受け受けているので、客足は多かったです。
内湯も同じく泡の湯源泉を加温したもので、露天風呂よりは暖かかったですが・・
実は私的にはこのサイトや宿のHPに乗せている、析出物でコテコテになった湯舟に浸かりたくて訪れた訳なのでしたが、内湯の縁は析出物の付着は無くてがっかり。
削り取られたのかと思い女将さんに尋ねてみたら、何と3年程前に宿の半分、浴室と客室をリニューアルされたそうで「前はもうボロボロで・・7~8年したらまたあんな風になるんですけど、そのぶん配管掃除が大変で」と言う事でした。
そうですよねえ。私達は見事な析出物の湯船や浴槽に見惚れるのだけれど、同じく配管パイプの中もあの様になるのだからお宿の方は大変です。
実はこのお宿には無料の貸切風呂もあり、空いていればいつでも自由に利用できるのですが、皆さん混浴の方へ行かれるのかほとんど空き状態となっていました。
で、入ってみたら、ワォ!凄い!真っ白な析出物が波打ち、千枚田状態になった床が!
そして湯舟には保温のための板がありましたがそれを外すと、真っ白なまるで彫刻の様なアートな浴槽が!隅には溢れ出た源泉が析出物となり盛り上がり・・
浴室のほの暗さと相まる、真白な芸術的作品の様な温泉にうっとりとし、素敵過ぎてぼおーっと。
普通良く見られる千枚田は薄茶色であったりしますが、この宿のは真っ白なんですよね。
そっかあ、こっちが小梨の湯源泉なのだな。笹屋の美しい浴槽と同じ様に白くコテコテした浴槽に、此処で巡り会えた事に大感激。
小さな1人用(2名でも可)の湯船は浸かるとザーッと湯が溢れ、しばらくは湯が溜まりませんが、この風呂の湯が一番温かく掛け流しのため気持ちも良く、帰るまでに何度も何度もこの浴室を楽しみに訪れました。
女将さんいわく「泡の湯源泉と小梨の湯源泉の両方から引湯しているんですけど、泡の湯源泉は湯量が物凄く多いんだけれど湯温が低めで、小梨の湯源泉の方が宿に近く湯温は少し高いんですけれど湯量が少なく・・」と言う事で、現在はメイン浴場は泡の湯源泉を加温利用しており、小さな貸切風呂のみ小梨の湯源泉をかけ流しているのだなと言う事が判りました。
白骨温泉郷では自家源泉を持つお宿と、それらを引湯利用しているお宿が混在しているようです。
お料理は鯉などジビエ料理がメインで、鯉のお造りや鯉こくは全く臭みが無く、鯉の甘露煮はとても美味しかったです。
1人用のお部屋からも紅葉が眺められ、トイレや洗面所は共用ですがリフォームされ美しく、ただ暖房が苦手な石油ファンヒーターではありましたが。
今回は全国旅行支援と鉄道150周年乗り放題切符を利用して、来たかった白骨温泉へ訪れましたが、部屋と料理はコスパの面から考えての評価になっていますし、再訪があるかと考えるとちょっと私的には難しいですが、お勧めできない宿ではないです。
アクセス例:新島々駅より路線バス白骨温泉行きに乗り、終点の泡の湯下車し、泡の湯とは反対方向斜め前に宿あり。
乳頭温泉郷 鶴の湯温泉 (秋田県)
初秋の鶴の湯にて
貸切露天風呂があったと言う事を皆さんはご存じだったのでしょうか?私は今まで知らなかったのです。
できてからもう15年程にもなると聞き「知らなかった~」とショックがる私に「リピーターの人にはいちいち説明しないからな」と夕食時の従業員さんに慰められ「でも知って良かった。ずっと知らないまま終わったかも」と発見できた事を喜んだのでした。
何年も前、鶴の湯に貸切風呂ができた時には、その浴室はまだ出来立ての様に真新しく、檜がとても強い良い香りを放っていました。何年かその状態でしたが、さすがに今では木も黒ずみ香りもほとんど感じられなくなってしまっていますが、この貸し切り内湯ができる以前に、貸切露天風呂ができていたと聞き、今ままで知らずにいた事がショックではありました。
その貸切露天風呂は、本館一階の東本陣へ向かう廊下の奥の方、左手にありました。
貸し切り内湯と同様空いていれば、宿泊者であれば誰でもいつでも利用できます。
川沿いにある小さな岩風呂で、別館山の宿の露天風呂をもう少し小さくした様な、木々に覆われた雰囲気の良い湯船です。
難点と言えば、着替えが廊下から見ようと思えば見えてしまうという不便さを伴っているのですが・・まあ、完全な密室にはせずにと言ったところなのでしょうか。
もし私と同じように「知らなかった」という方がいらっしゃれば是非利用されてみて下さいね。初めて行かれるという方にも是非。私もこの湯舟が、紅葉を迎え~雪見露天風呂~新緑へと変化して行く姿を見てみるのが楽しみです。
今回訪れたのは9月末。多くのススキが鶴の湯を飾り、初秋の風情を高めていました。
本陣の入り口から迎えてくれたススキは、湯船の周りを彩り、鶴の湯という大きな絵の中の至る所に添えられ、これから迎える秋本番の序章を奏でているようでした。
本陣の茅葺屋根は半分だけが新しく吹き替えられ、事務所は大きな枯葉に覆われ、鄙びたランプがぶら下がっていました。
紅葉シーズンの賑わいを静かに待っているようで、訪れた日曜日は翌日が露天風呂の清掃日であるためか比較的宿泊客が少ないようで、穴場の曜日であるかとも思えました。
月曜日八時半からは露天風呂の温泉が抜かれ、空になった湯舟の清掃風景を思いがけず目にすることができたのでした。
今年は全国的に10月に入っても暑さが残り、鶴の湯の混浴露天風呂では竹筒からの源泉の追加投入は止められ、湯船の隅の方からは水が注がれていました。
従って足元湧出しているものだけが源泉そのもので、これだけの湯温を保っているという事なのですね。
東北大震災以降湯量が増えたそうで、そのために湯温も高くなり、この時期まだ加水されている湯舟が多いようでした。
今の時期は鶴の湯に在る全ての浴槽が全開している状態で、男女の打たせ湯を始め、女性が入れる露天風呂だけでも全部で5つもあります。これが真冬になると、その内の2つが空湯船になり入れませんが、それでも男性が入れる露天風呂が、通年混浴露天と貸切露天の2つだけであるのに比べて、鶴の湯では女性の方がはるかに恵まれていると言って良いかも知れません。
女性露天風呂に祀られている金精様にはアキアカネが何匹も止まり、紅葉を始めた山を眺めながら、これらの木々が黄金に染まる秋を描き、一人広々とした露天風呂に身を沈め、澄んだ空をぼおーっと眺めていると「もう此処の温泉だけでいい」と思う。
そういう思いを持つようになったのはまだこの一年の間位であり、まだ他の温泉巡りも続けてはいるが、初めはただ、だだっ広く味気なく感じていたこの露天風呂に、今ではすっかり気持ちが溶け込み、自由と解放された安らぎを感じる。
新緑、紅葉、真白く覆われた雪、満天の星空、移り変わり行く時間と空、澄んだ空気の中で浸かる温泉。
白濁の硫黄泉とこれらの自然に包まれ、身体と共に心も溶け込んで行く。
「もう鶴の湯だけでいい」と要約思えるようになった自分を知る。
アクセス例:JR田沢湖駅から乳頭温泉行バスでアルパ駒草下車。要連絡にて送迎あり。(バスの発着時刻に合わせて、午後便以降最終便迄迎え可能。帰りはチェックアウト後、午後便送迎も可能。送迎に於いてまで非常に良心的)
加賀井温泉 一陽館 (長野県)
こんな温泉入ったのは初めてというくらい他の温泉と泉質が違う。
もちろん初めての洗礼ありでした。
到着が夕方6時過ぎていたのでだいぶ人が少なくのんびり温泉を堪能できました。
入浴料金が値上がりしていて500円でした。
妻がバスタオルを持っていないので、湯浴み着を購入1100円
最初は内湯で身体をかけ湯して、露天のぬるい方から、かなり酸化して茶褐色
その後母家寄りの温泉に移動、こちらの方が適温で、好みです。
閉館ギリギリまで滞在させて頂きゆっくり長湯できました。
大満足。妻曰く肌の調子が良くなったそう
また近くに行った際には立ち寄りたいです。