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横向温泉 中の湯旅館 (福島県)
湯の花たっぷりの超鄙び温泉
観音寺川の桜を見に川桁駅へ。そこから1駅の猪苗代駅への送迎があるホテルマウント磐梯へ宿泊し、親族経営でもある中の湯の入浴券を貰い、ホテル横の坂道を降りると徒歩5分位で着いた。
変わらぬ建物や玄関口に置かれたダルマストーブなど、湯治宿でもある昔からの温泉宿で、館内は雑多な感じがし綺麗とは言い難い、非常にざっくばらんな感じ。
日帰り入浴は現在9時~17時で300円。季節により変わったりするので要確認を。
浴室内の割れたガラス窓にはテープが貼られ、あちこちの手書きの注意書きや案内が目立つ。これもB級宿の証の様な物である。
しかし、温泉は実に良い。泉質表示は単純泉となっている事が不思議だ。軽い油臭がし、鉄分と炭酸が含まれ、泡も付く新鮮湯であり、おまけに非常に湯の花が多い。この湯の花が驚く程に多いのは、横向き温泉の特徴なのかも知れない。
女湯では、黒と橙色の細かい湯華が陽を浴びキラキラと舞い踊っていた。浸かると更に沢山の湯華に驚かされる。昼下がり、窓からの光を受け乍ら1人のんびり静かに、この温泉に浸かる至福の時間。あぁ”~気持ちいい~
窓の外は山の緑の木々。朽ちた木の湯舟には、薄濁りで深緑っぽい色の温泉が溢れ出し、床をオレンジ色に染めている。
女性用の湯船は正方形で、2本の源泉を重ねて同時投入しているためドバドバであり、湯面が波打ち湯の花が舞う。新鮮な源泉が生きている。
あ~このまま温泉から上がったら、白いシーツが掛けられた布団でゴロンと横になりたい。そう思わせる温泉であった。
混浴の男性浴室は長方形で湯船が2つに仕切られ、それぞれ源泉の投入口が有り、熱めとぬるめとなっていたが、ほとんど差は無かった。
源泉投入口には網が置かれ、炭の様な真っ黒いケシ粒の固形湯華が、受けられ溜まっていた。
女性浴室との間には細い出入り口が有り、カーテンが掛けられているだけで、誰も居なければどちらの浴槽でも利用できるようだ。
個人的には大変女性浴室の温泉が気に入ってしまったので、男性用の湯には誰も居なかったのでサッとだけ浸かってみただけであった。
素泊まりのみであるが、3980円~となっており、泊まってみたいと思うがこの宿自体での送迎は無いので、マウント磐梯との相談になる。
アクセス例:JR猪苗代駅もしくは、猪苗代駅から中ノ沢温泉方面行きバスで沼尻下車し、その後ホテルマウント磐梯の送迎を利用。マウント磐梯より徒歩5分ほど。
伊香保温泉 伊香保露天風呂 (群馬県)
コロナ禍でしたが…
コロナ禍のGW、出掛けては行けないとは思いつつ、一人ドライブで行って来ました。
源泉が直ぐそこだから温泉の鮮度が良いです。
露天風呂は壁に囲まれてはいるものの、
周りの木々の緑が青空に良く映えて癒されました。
一部(何処にでもいる)残念なお客さんは居たものの、ゆっくり浸かれました。
観光地だからお値段やや高めかな~。
壁湯温泉 旅館福元屋 (大分県)
行くべきか悩みましたが・・・
2021/05/06より一泊で来訪。
3月頃に飛行機料金を見ていたら、なんとANAで羽田⇔福岡の往復が約15,000!
3年前に福岡にお店を出した後輩のお店に開店祝いの挨拶に行けていないのと、ウチの相方は仕事の為GW後半ヒマだったのと(オイラのGWは4/30~5/9)で、まずは飛行機を押さえました!
・・・まさかコロナ感染者がこんなに増えていくとは思わずに。
長湯温泉辺りで検索したのですが、GW期間と言う事もあり、なかなか一人泊では受け付けてくれるお宿さんが見つからず。
範囲を広げて探していると、とても魅力的な雰囲気と露天風呂のロケーションに惹かれて予約♪
そして一応1週間前にも旅館に確認。
まぁ宿としては来て欲しいけど、、、ってのが本音なのかもなぁとか思いつつ、
でもお宿さんには「断られない限り伺いますので」と伝えて、予定通り訪問してきました☆
(後に館主さんに聞いた話だと、人数制限しながら宿泊予約を取っていたらしいです。)
そんなこんなで5/6。
福本屋さんに行く前に長湯温泉に立ち寄り♨
そこからナビ検索したら14:45到着予定と出たので移動開始💨
・・・14:00頃に宿に到着してしまいました💦
1時間なら待ちますし、お金払って日帰り入っても良いと思っていたし、なんなら管内散策したかったので、とりあえずお宿へ。
でも丁寧に対応頂き、「ちょっと待っててください」と言われ、すぐに準備していただき早めのにチェックインしていただきました✨
あっ、待っている間フロント横の囲炉裏の部屋にいたのですが、そこには”お酒そわけ”の張り紙の下に焼酎の入った瓶が!
どうやら自由に飲んで良いみたいです☆
お部屋は『かえで』という部屋。
窓からは川が見える長めの良い部屋でした。
こんなご時世なので部屋には既に布団がひかれていましたが、オイラ的にはナイスって感じ✨
布団でダラダラと過ごせるので(笑)
変わっていたのはお部屋の一番奥の扉がトイレでした。
洗面台は部屋には無く、管内の共同の所を使ってくださいとの事でした。
(鏡とドライヤは部屋にありました。)
アメニティは浴衣に半纏。
浴衣には何故か帯が2本??
タオルと歯ブラシと温泉袋。
そしてカゴにシャンプー、コンディショナ、ボディソープがおいてありました。
が、貸切風呂には置いてあったし、露天風呂には無かったけど、、、露天風呂で洗うかなぁ・・・
と疑問に持ち、結局使うことは無かったです。
他にも部屋には裁縫道具もおいてありました。
テーブルにはお茶一式と水。
水は温泉を冷やした物がポットに入れてありました✨
そしてお茶菓子。
一般的にはお土産用の銘菓等が置かれていますが、福元屋さんはちゃんと作られた”柚子のはちみつ漬け”(?)みたいなのが置いてありました♪
一通り確認してお風呂へ。
早めのチェックインで、外来入浴は10:00~16:00(400)との事なので、まずは貸切風呂へ。
貸切風呂は2か所あり、1か所は管内で、札が『入浴中』でなければ入ってOK!(~23:00、朝は6:00~)。
もう1か所は駐車場から降りてくる途中の旅館看板のあった三叉路にあり、フロント脇のカギ入れにカギがあれば入ってOKB方式でした(笑)
貸切風呂はどちらも湯口付近で約41.0℃。
この日は福岡で夏日を記録するくらいの気温だったのでちょっと暑く感じたかな。
そういえば貸切風呂には照明スイッチの所に『泡』と書かれたスイッチが。
そう、一応ジャグジー・・・と言うよりは1か所から泡を出すことも可能なようです。
(オイラは温泉にジャグジーは不要と思っているので使わずですが。。。)
それぞれ雰囲気が異なる浴室で、外の貸切風呂では”ハート形の石を探す”と言う隠しイベント(?)もあるので、是非とも隙をみて2か所とも入ってほしいですね。
16:30頃、、、外来入浴の受付終了時間頃に露天風呂へ。
福元屋さんは九州豪雨の影響を受けており、女性専用の露天風呂は豪雨の影響でそこに至る階段共々崩れており、現在は入浴不可に😢
現在は混浴の露天風呂のみの営業となっていました。
露天風呂は脱衣場は男女共用。
日帰りで女性では入るのには勇気が必要かも。
(湯浴み着、タオル巻きはOKとの事。)
湯量は豊富で、すっき透ったきれいなお湯と言う印象。
湯舟の中には自然の石や岩。ちょっとゴツゴツ感はあり歩きにくく感じる人もいるのかな?
湯温は36.3℃。
この日は暑かったので、とても気持ちよく、、、
と言うか、この温度なら何時間でも入っていられる感じでした。
(実際に食事時間直前まで入っていましたw)
そして食事。
お酒は枡酒をチョイス☆
そして枡酒には”岩塩”もついてきて、「何処でも良いので枡の四隅のどこかにおいてください」との事。
言われた通り奥川において、残りは飲む時につまみながら♪
夕食は手作りこんにゃく、煮物、酢の物、馬刺し、山菜の天ぷら、メインはお肉かな。
ぶ厚めのお肉は、外側はしっかり焼き色付けて、中間層はレアにしたのがオイラ的に好みでした☆
変わっていたのは”山芋の茶わん蒸し”!
これが美味しかった😋
あっ、でも注意点!
行かれる方いましたら、この茶わん蒸しは熱いうちがオススメ☆
冷めると固まってくるので食感が変わってしまうので。
食休めを少しして、露天風呂へ💨
露天風呂は~23:00までなので、まぁ声かけられるまで入ってるか・・・
と思っていたのですが、ふと時計を見ると24:00!?
たっぷり3時間ほど入って就寝しました。
何時に露天風呂の照明を落としたのかは不明ですが、朝には消えていました(笑)
朝はお風呂は6:00~。
朝ぶろをいただき朝食へ。
朝食は、サラダに焼き魚とポテトサラダ。
ごはんのお供(?)には生卵、納豆、焼き魚、焼きのりと岩海苔☆
いつもなら、サラダと焼き魚でごはん1杯目、納豆で2杯目、TKGと焼きのりで3杯目と言うのが定番なのですが・・・
ヤバいっ!岩海苔分ごはん追加w
なんだかんだで5杯くらい食べたかな(笑)
お櫃は当然空になりました(笑)
あっ!みそ汁は豆腐、油揚げ、大根、ワカメの定番の具。
そしてポテトサラダが驚きっ!
しっとりではなく少しパサパサ感の残った食感で、ほのかに柑橘系の香りが✨
朝から爽やかな感じがしました。
それとレギュラーメニューなのかは不明ですが、出来立てのざる豆腐が!
夕食時の白和えと言い、水のきれいな所なのだからなのかな、とても美味しかったです。
最後に露天風呂をもう一度頂いて9:00頃にチェックアウト。
会計時に”枡酒はサービスしときますね”と有難いお言葉が✨
お会計を済ますと囲炉裏の所でコーヒーのサービス♪
終始気持ち良く過ごさせて頂き、本当に心の底からリラックスすることが出来ました。
今度は相方と再訪したいですね。
〇良かった点
・早めに着いてしまったのに、急いで対応してくれて良かった。
・夕食、朝食とも美味しかった。
季節のもの(山菜や筍)がちゃんと出て来るし、味付けも優しい感じでした。
(ちなみにご飯は若干柔らかめ)
・部屋にポットの(温泉を冷やした)水はイイですね✨おなかの中もデトックス出来そう(笑)
●イマイチな点
・24時間入れるお風呂が無かった。(夜中の3:00位にこっそり入るのが好きなのでw)
・夜の露天風呂の照明が明るすぎて眩しい。(入るなら照明を背中側に入るのがオススメ)
【注意点】
共同浴場は現在は近隣住民のみとなり、鍵管理されていて入れなくなっていました。
鉛温泉 藤三旅館 (岩手県)
渓流露天風呂が気持ちいい
湯治部・旅館部・高級旅館を併せ持つ藤三旅館。昔、秘湯を守る会の宿であった頃宿泊し、その後日帰り入浴でも訪れ、今回は北上展勝地の桜を見に訪れ、湯治部に泊まってみた。
館内には昔の湯治部の玄関口が残されているが、現在は使われておらず、受付は旅館部の入り口で行う。
湯治部の館内は暗くレトロで、トイレ・洗面所は共同であるが、トイレはウォシュレットで快適だった。部屋にはコタツも置かれ、寝具共に嫌な匂いも無く過ごしやすかった。
料理が美味しいとは言えないけれど、2食付きで6000円台とあれば致し方無いだろう。お膳の部屋出しであるというのも嬉しい。
他にも湯治部で良かったのは、昔からの白猿の湯と桂の湯と言う露天風呂を併設している浴場が近かったという事も、良かった理由に挙げられる。
旅館部の方には、比較的新しく造られた展望浴室と、小さな貸し切り利用もできる浴室があったが、ここは見に行っただ入らなかった。高級旅館の事は解らない。
さて、その有名な混浴の白猿の湯は、高い高い天井の浴舎の底に、楕円形の深い深い湯船を持ち、湯底から湯が湧き上がる自然湧出泉。
湯船の縁側に少し腰かける場所も造られているが、湯船内のほとんどは完全な立ち湯になる。
やや熱めの温泉と、泉質は単純温泉となって入るが、ラジウムを含んでおり非常に良く温まる。そして深いため水圧の影響もあるのか、白猿の湯の前に露天風呂にしばらく入っていたためか、それらが合わさった影響でか、湯船から上がる際、少しのぼせ気味になってしまい、冷泉に長く浸かっていた。
白猿の湯船の横に丸く小さな冷泉が有るが、これは別源泉では無く、同じ源泉を加水してぬるくしているだけだそうである。でも、この冷泉はやはり必要なのであろう。交互浴が気持ち良かった。
あれだけ天井が高く広く寒そうな浴室であっても、決して寒いという事は無いのは、それだけ温泉に暖まり効果があるのだろうと思う。
こんこんと透明な湯は、バスタオルや湯浴み着は禁止なので、女性はちょっと入られそうもない。昔は無かった女性専用時間が設けられているので、宿泊すると夜と朝の2回は入れる。
私的には白猿の湯より、渓流の露天風呂の方が気持ち良いのは、やはり内湯では熱すぎてゆっくり浸かっていられないからだろう。桂の湯には内湯があるのだが、湯温が熱いという訳では無く、ラジウム効果か物凄く温まり暑くなってくるのだ。
そこで気持ち良いのは何と言ったって露天風呂。川沿いにあるため心地良い風に吹かれながら、ザバザバと溢れだし流れて行く温泉に浸かっているのは最高である。
黄土色の粘土とマーブルカラーになった特徴ある湯船は、私的には決して美しい物に見えないが、それは好みとして、源泉かけ流しの温泉の露天風呂は本当に気持ち良いものだ。
藤三旅館の温泉と言うとどうしても、紺色の石と紺色の湯船と言うイメージが浮かんでしまい、やや固さ・冷たさを持つ男性的な湯船と言うか、鉛温泉の鉛のイメージと重なると言うか、白猿の湯が深く沈んで暗いイメージを持つと言うか・・男性から見たらまた見方が変わり、それらを落ち着きと見えるのかも知れないけれど・・今までもうひとつ気が向かなかったのだが、今回温泉の気持ち良さと、湯治部の快適さに、これからはコスパの素晴らしい素泊まりで泊まりたいと思った次第だった。
アクセス例:JR花巻駅より無料送迎バスあり(迎え3便、送り1便〕路線バスは1時間に1本。
南紀勝浦温泉 ホテル浦島 (和歌山県)
海絶景・本物の洞窟と本物の温泉
35年程前に洞窟風呂が珍しく、ただそれだけで訪れたホテル浦島。
実はとても泉質の良い本物の温泉であった事を知り、再訪を楽しみにしていたが、コロナで土日しか日帰り入浴が行われておらず、やっと平日も開始になったのは3月下旬だった。
青春18切符を利用し、前泊は湯川温泉にし、朝から日帰り入浴に紀伊勝浦へ。
亀の連絡船も土日の夕・朝しか運航しておらず、代わりに案内所から電話すると、車で送迎に来てくれた。日帰り入浴でも送迎があるので助かる。
料金はタオルと貸しバスタオル付きで1300円。
昔来た時は忘帰洞に入り、海を覗いただけだったが、実に4か所の浴場に10数個の浴槽を持つ、大温泉テーマパークであり、ホテル内だけでもあっちへ行ったりこっちへ戻ったりと、目まぐるしく利用時間帯に合わせて歩き回った。正に湯巡りそのものだ。
とにかく忘帰洞が有名であるが、日帰り入浴時間は13時~であり、その時間になると客がボチボチと増え、開始を待つようになる。それまでは2組程の客であり、どの大浴場でもほぼ貸切であった。
コロナで、ツアー客が無く売店は閉ざされており、館内は暗く閑散としていた。
まず、忘帰洞だが、この浴場だけでも5つもの浴槽を持ち、大きく長い内湯槽が1つ、海に面した浴槽が2つ、高台より海を望める浴槽が2つ。
海の絶景温泉と言うのは他にもあるが、忘帰洞の素晴らしさは、何といっても巨大岩窟がそびえ立ち、その向こうに荒波が見えると言う、迫力あるロケーションに尽きると思う。
温泉に浸かり海を見ていると、ゴオーッと物凄い音がしてくる。波音や風が洞窟に反響している様だ。天気は良くても海には白い波が立ち、波しぶきが弾ける。
この温泉に1人浸かってボーっと海を眺めていると、心が洗われる様な感じを受ける気がする。
忘帰洞が素晴らしいのは、昔からこの洞窟に温泉が湧いており、それを自然のままに温泉施設とした事ではなかろうか。故に造り物でない迫力と感動を感じるのかも知れない。
5つの浴槽は全て硫黄の香りを持ち、ちょっとだけ青みがかった薄い灰色をした濁り湯。
全体に投入量が少なめで、湯温は39~40℃位のぬるめの為ゆーっくりと浸かれるが、冬は浴室内の移動が寒いかも知れない。
ホテル浦島の泉質は全て、含硫黄・ナトリウム、塩化物泉で、溶存物室は7000~8000㎎もある。硫黄の香りがして良く温まるという優れもので、少しベタつきはあるものの、全浴場源泉かけ流しという素晴らしいものである。
午前中から利用できる浴場として玄武洞があり、まずここへ向かった。
こちらも洞窟風呂で、ほの暗く長い大浴場の向こうに、海があるのが見えている。
手前に大きな内湯があり、中央の投入口からはボコボコと源泉が噴き上げている。広い浴槽だが、溢れだしも多い。
その向こうに海を見乍ら入れる湯船が2つあり、手前の岩風呂は湯の色が黄~緑がかった綺麗な濁り湯で、ぬる湯。こじんまりとした湯船に1人浸かり、海も温泉も1人占めという贅沢。当然すっごく気に入ってしまった。
浦島ってこんないい温泉だったんだと、改めて実感した。
次に午前中しか入れない、ハマユウと滝の湯という男女別になっている浴場に向かった。
ハマユウが女性用だったが、普通の内湯浴室であったのでここはパスした。
男性用の滝の湯も誰も居なかったので覗かせて貰うと、浴槽の壁の岩肌を湯が流れ落ちていた。タイルの円柱があり、湯船もレトロタイル浴槽であった。露天風呂も2つ併設されており、断然こちらの浴場が良いが、宿泊しないと女性は入れない。
もう1箇所12時~入れる磯の湯と言う浴場があり、ここの湯の色も綺麗だったので気に入った。
浴槽は2つあり、白いタイルの湯船に、薄濁りのライトグリーンの湯が満たされている、38~39℃位のぬるめの湯と、もう1つは木造の湯舟に、40~41℃位の熱めと書かれた透明湯だった。
ボコボコバンと言う音と共に、不規則に源泉が投入されて来る。どちらの湯船からも溢れだしが有り、源泉かけ流しの良い湯だ。
溶存物室が、磯の湯では2000~3000㎎となっており、浴感が少し軽い様な気がした。
また、こちらの浴場ではテラス席があり、そこからの風が非常に心地良く、湯船の縁に腰かけ、とても気持ちの良い温泉タイムを過ごせた。
大満足の温泉だったが、本館・なぎさ館・日昇館と浴場が分かれており、それらの館をそれぞれの浴場利用時間に合わせて移動しなければならないという事。
午後からでは全ての浴場を楽しむ事はできないので、日帰り入浴で全制覇されたい方は、オープン時間の9時か10時には来館しておきたい。
宿泊すると更に、山上館の温泉にも入れる。マグロの解体ショーが売りの温泉ホテルでもあるが、コロナで要確認を。
関東方面の方は、アクセス的に和歌山は来にくいように聞いた事がある。直行バスもあり空港もあるが、紀伊勝浦までは、大阪から特急でも、白浜温泉へ行く倍時間を要す遠距離ではある。
しかし、和歌山には個性豊かな良い温泉が幾つもあるので、いつか是非訪れて海・山・熊野古道・温泉巡り、そして大阪の食巡り等も合わせて楽しんで頂ければと思います。
アクセス例:JR紀伊勝浦駅より徒歩10分程。日帰り入浴でも桟橋より連絡船、もしくは車での送迎あり。
松代温泉 松代荘 (長野県)
リニューアルされ、あの千枚田は消えていた
今年2月にリニューアルされた浴室は、あのトレードマークの様な千枚田が消えていた。
浴室の床が析出物で、歩くのに痛い程に尖った千枚田状になっているのが特徴であった松代荘であったが、今回リニューアルに伴い場所も移動した大浴場では、析出物は削り取られつるっとした湯船と床になってしまっていた。
個人的には非常に味気なく、大きいばかりの湯船には浸かる気もしなかったが、保健所からは削り取る様な指示が出る所もあるらしく、また、こちらの方が快適で好む方も多いのかも知れないと思った。
この男女別の大浴場は、日帰り客用として10時~22時迄利用されており、宿泊すると6時から入れる。
この浴場とは別に、今回新しく宿泊者専用浴室ができたので、それを楽しみに宿泊してみた。
男女別で露天風呂が併設されている浴場が2つあり、夜中の12時に男女入れ替わる。
宿泊当日に入った浴場には露天風呂が2つあり、1つは扇形の岩風呂で、縁や周囲には溢れ出た温泉成分が、堆積してきていた。
もう1つは樽風呂で、湯船の周りには析出物がヒダ状に美しく固着し、見事に芸術的な姿を見せていた。一番見応えがあるのはこの湯船だろう。
しかし、内湯は日帰り用の大浴場程では無いが、ある程度析出物を削り取っているようであった。今までの千枚田状の物は、これからもきっと見る事は無いのではないかと思う。それとも宿泊者専用浴室だけは、積み重ねて行くのであろうか?
翌朝入れ替わった浴場では、露天風呂は1つであったが、この湯船の源泉投入量が一番多くドバドバで、新鮮さを感じ気持ち良かったと思ったら、どうもこの湯船の下から源泉が湧いているらしい。
湧いていると言っても自然湧出では無く削掘泉で、湯温45℃、760ℓ/分の新源泉を掘り当てたため全館リニューアルしたようである。館外には巨大なガス抜きタンクがあった。
今までと変わらず黄土色をした温泉は黄金の湯と呼ばれ、浸かると鉄分の匂いが強く、湯気が唇に付いただけでも塩辛さを感じる。鉄分、炭酸ガス、カルシウム、ナトリウムをふんだんに含む溶存物質の多い濃厚源泉で、しかも加水・加温無しという素晴らしさ。
今回宿泊した部屋もリニューアルされている様で新しかった。和室もあるが1人泊のためシングルベット・朝食付きプランで、宿泊料は8000円台だった。
アクセス例:JR長野駅より路線バス松代高校行きで松代駅下車し乗り換え松代温泉まで。
もしくは、しなの鉄道屋代駅より路線バスで松代温泉口下車し、徒歩10分程。
保科温泉 若穂いこいの家(旧:国民宿舎永保荘) (長野県)
男女で大・小浴場が日替わりになる
今回初めて小浴場の方に当たった。大浴場と小浴場があり、それが1日交替で男女別になっているという事を初めて知った。
今まで入っていた大浴場の湯船は大きく、加温されながらもドバドバ投入の源泉が、惜しみも無くザバザバ溢れだしている事に感動したものだった。
そのイメージのまま入った小浴場は、名の通り湯船は小さく、源泉の投入量も大浴場に比べ少なく、溢れだしはあるにしてもがっかりしてしまった。
大浴場と小浴場ではかなり差があるため、これでは大浴場の日を選んで入りに来ないと、大部イメージ的にも変わって来てしまう。
保科温泉は非常に良く温まる湯で、常連客が多い人気の温泉だ。
30度の源泉を41~42℃に加温し掛け流されており、それでも入浴料は410円である。
湯船の色や床は、おそらくベージュのタイルが茶黒っぽく変色しているためで、湯の色までも黒っぽく見えている。実際は貝汁の様な薄濁りがある湯で、口に含むと僅かに鉄味がし、投入口付近では僅かな泡付きも見られる良泉である。
併設の老人憩いの家でも入浴できるが、別料金である。宿泊はしていない。食堂あり。
敷地には桜が多く植えられ、公園にもなっている。
アクセス例:JR長野駅より路線バス保科温泉行きで終点下車。