木漏れ日に包まれて入る秘湯情緒満点のにごり湯
- 公開日
- 2018/12/14
- 最終更新日
- 2019/09/08
- 投稿者
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管理人総合評価
3.6

駒ケ岳の麓、標高800m.の高地に位置する乳頭温泉郷の再奥に蟹場温泉はある。
この蟹場温泉の名の由来は、付近の沢に蟹が多く住むことか ら名付けられたという事。
夕食では名前にちなんで蟹鍋も出るという話。
乳頭温泉郷の中ではやはり湯が無色透明という事でなのかお客さんは少なめ。
穴場な温泉かもしれない。
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旅館はどちらかというと一見国民宿舎のような山荘のような造り。 |
入り口で料金を支払い、旅館の中を通って露天風呂への道へ出る。露天風呂への道といっても普通の旅館のような庭を通る感覚とはちょっと違う。森の中を散歩しているみたいだ。歩いていると階段下にはかわいい湯小屋が見えてくる。
木々に包まれた木漏れ日いっぱいの露天風呂

露天風呂 混浴
湯小屋からはチョウチンが下がり、夜にはきっとこのチョウチンの灯りで入浴ができるのだろう。
20人ほど入れそうな大きな露天風呂へは無色透明の湯に多少白い湯の花が舞ってる。
露天風呂の隣には小さな沢もありきっと名前の由来となった沢はここのことだろうななどと考えながら森林浴を楽しんだ。
木々に囲まれ木漏れ日いっぱいのまるで森の中で入浴しているかのようなこの雰囲気は他にはなかなかないだろう。
ここではお会いした方達との会話もはずみ、乳頭温泉郷の中で一番長い時間入っていたかもしれない。
東北の温泉の話、一人旅の話など、旅人が旅の情報交換をしたりととても楽しい一時だった。
つい腰をすえたくなる気持ちのいい露天風呂だ。
静かな冬の中で
「鶴の湯」をチェックアウト後の午前中に日帰り入浴で寄りました。
入湯料は大人600円です。平日のお昼前ですので、人も宿泊客でしょうかポツポツと少なめです。
温泉は3ヶ所(岩風呂、木風呂、露天風呂)があります。
すべてのお風呂に入浴可能ですが、別々の場所になりますので、服などをきて移動しなければなりません。
昨日の20~30cmの降雪のおかげ?目的の離れの露天風呂までの道程が、一人歩けるだけの細い道です。
不安定な足下と原生林の雪景色を観賞しつつ到着した雪深い中に佇む露天を発見した時は「おおっ!」と感動です。(嬉)
湯温は丁度良い温度でしょうか。
自然の中の露天は四季を通して様々な景色が楽しめますが、やっぱり冬ならではのホワイト色が大好きです。
湯や身体から放つ湯気、しんしんと舞い降りる雪そして積もった景色。最高の開放感です。
どのお風呂も透明感のある湯ですが、ここは比較的「湯の花」が湯の中をヒラヒラと舞っていて更に癒されました。
また冬に訪れたいと思います。
冬場の露天風呂の風情は素晴らしい
2019,4月、日帰り入浴。乳頭温泉郷に来ればどうしても足を運んでしまう蟹場温泉。特に冬場の露天風呂の風情は素晴らしく、雪の回廊を歩き辿り着くまでワクワクし、見えた途端感嘆の声が上がる。
ただ、温泉が透明のため女性は実に入りずらい。バスタオル巻きも湯浴み着も禁じられている混浴である為、宿泊し夜間の女性専用時間帯を待ってでしか、ゆっくりとは入られない。
他に女性用の小さな露天風呂や内湯の岩風呂・木風呂が別浴室で在り、中でも木造の湯舟が一番気持ち良い。湯が新鮮で、白い大きな湯の華が沢山舞い上がって来る。木造の浴室の中は湯気が籠り、深々とした秋田らしい風情の中に、静かに身を沈めぼうーっとする。
日帰りでは数えきれない位行っているが、一度宿泊してみた事がある。
非常にがっかりしたのが、加工食品が多い食事。そして対応で、温泉へ行っている間に勝手に布団が敷かれていたり、とにかく宿の便宜上の都合で行われている事が多く、ゆったりと過ごすという事は残念ながらできなかった。どうも従業員がおらず、客の対応は簡略化されてしまっていたようだ。
改められていればいいなあと願う。折角の蟹場温泉の、他の宿には無い良さが引き立つ宿であって頂ければと思う。冬は勿論、新緑も紅葉も風情があって素晴らしい温泉である。
アクセス例:JR田沢湖駅より路線バス乳頭温泉行で終点 徒歩2分程。