日本一深い自噴岩風呂が独特の雰囲気を放つ温泉
- 公開日
- 2018/11/03
- 最終更新日
- 2019/10/10
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管理人総合評価
3.3

今から約六百年前、ここの温泉宿主、藤井家の遠祖が高倉山麓でキコリをしている時、岩窟から出てきた一匹の白猿が、カツラの木の根元から湧き出す泉で手足の傷を癒しているのを見たという事から有名な立って入る湯は「白猿の湯」(俗名 桂の湯)」と名づけられた。
賢治の童話「なめとこ山の熊」に『腹の痛いものにも利けば傷もなおる鉛の湯・・・・・』と歌われている。
そんな立ち湯にぜひとも入りたいと思い、東北巡りをした際に寄ってみる事にした。
昭和十六年建築のケヤキ造り三階建ての宿は独特の趣きがありどっしりとしている。
旅館には旅館部と自炊部がある。自炊部は2食付でもかなり安い料金で宿泊できる事もあり、東北では有名で人気の自炊宿だという事だ。
日本有数の深さ1.25mの立って入るめずらしい温泉

白猿の湯 混浴(女性タイムあり)※写真は公式ページよりお借りしました
階段を下りたところにある白猿の湯は天井が高く、吹き抜けになっている。浴室は静寂な空間で静かに入浴していると、お湯の流れる音のみが響いて聞こえる。湯は熱めで無色透明。お湯にはあまり特徴を感じられなかった。湯船は様々な入浴方法があるが、立って入る湯船は少ないと思う。立って入るので水圧がよりかかって血行をよくしよく効くらしい。
ちなみに、他にもここを超える深さの浴槽は、「黒川温泉 旅館こうの湯」1.6m、「真賀温泉 真賀温泉館」1.3m、「作並温泉 一の坊 広瀬川源流露天風呂」1.3mなどもあり、藤三旅館は自噴泉としては、深さ日本一とのこと。
白猿の湯は混浴で今まで入った中でもかなり入りにくい方だと思う。上の廊下からふすまを開けると見える事もあるし、男性入浴客も多い。浴室をのぞいただけで帰っていく女性客は多かった。ここへゆっくり入りたい女性の方は日帰りでも女性専用時間(19:00~20:00)に入れるのでその時間に訪れる事をお勧めする。※女性専用時間については私の記憶ですので確実ではありません。行く前に宿へ直接ご確認ください。
旅館内は少し変わった昔のままのホテルといった感じで、ホテル内が少し暗めで静寂な印象が強い。
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