「泉質・鮮度・湯づかい」なら絶対に外せない極上温泉

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※※※※このレポートは2015年2月に訪れたものです※※※※
地元の方たちに愛されているのはもちろんのこと、全国から温泉マニアがわざわざ入りに来るほどのすばらしい泉質を持つ松代温泉 一陽館。
温泉マニアを自負するなら一度は訪れるべき温泉だと思う。
この辺の温泉は松代温泉といい、ここ加賀井温泉も正しくは「松代温泉」ではあるものの慣れ親しんだ昔の名称「加賀井温泉」と呼ばれているそうだ。ちなみに私たちも加賀井温泉と呼んでいる。

上信越道長野ICより車で約10分、アクセスがよいこともあって上信越道を利用するときには必ずといっていいほど寄ってしまう。
長野IC近くになると「あ、加賀井温泉近くだ」と思い出し、近くになるにつれ「帰りが遅くなっちゃうからなぁ・・」などと迷ったあげく結局そのまま入りに訪れることが多い。
名物は温泉だけじゃない!元気のいい湯守の管理人さん

年期の入った建物はレトロでどこか懐かしい雰囲気。周辺のノホホンな風景にとてもマッチしていて郷愁を感じるのんびりとした感じ。
受付で料金を支払うと管理人さんらしき方に「はじめて?」と聞かれる。
このはじめて?に「はい」と答えると、温泉施設の利用方法から始まり建物の歴史や泉質のすばらしさなどを説明してくださり、最後には源泉槽へ案内され、シュワシュワと泡だらけの源泉槽に顔を近づけて匂いを嗅いでごらん・・と言われるままに嗅ぐと鼻がツーンとするという、ちまた(温泉好き)で噂の「洗礼」と言われているものを受けることになる。
この洗礼を受けたか受けてないかなどが温泉好きの間でよく話題に上っている。
1日に何か所も温泉を巡っている、なんて事を言うと「温泉というのは温泉同士の相性があるんだから温泉は沢山まわったらだめだ」と怒られてしまう。そんな温泉へのこだわりの強い管理人さん、湯守とはまさにこういった方の事を言うのだろうと思う。

大正時代に営業していただろう旅館がそのままになっている。


古き良き時代を感じる大正時代に建てられた湯屋

湯気抜きのある湯屋は大正時代の建物で中には男女別の年期が入った内湯がある。
内湯にはカランやシャワーなどはなく、身体を洗ったり洗髪したりはもちろんできず、誰もがじーっと湯に浸かり湯の良さを味わっている。
盛り上がった温泉成分で原型のわからない浴槽

成分はとにかく濃厚!海沿いの塩分が入って濃くなった温泉とは違い、内陸部で成分総計約13000mg/㎏という驚異の数値だから驚きだ。(一桁少ないぐらいが一般的な成分総計)初めて訪問した時は、温泉成分が固まった原型のわからない浴槽が見事で思わず興奮してしまった。
内湯で使用している源泉は炭酸を感じるドバドバ状態!身体を湯に浸けると若干の気泡がついてジワジワと効いてくるのがわかる。
飲んでみると炭酸を感じる濃厚な塩分と苦み、ダシのような味もする。
とにかく鮮度は抜群で源泉投入量がおそらく50~100L/分ぐらい。空気に触れて酸化すると色がついてくる源泉も勢いよく注がれていることもあり薄く緑がかっている程度で透明に近かった。
たまらなく気持ちのいい湯ではあるがとにかく濃厚なのでゆっくりしすぎると湯上りどっと疲れがきてヘロヘロになってしまう。
このレトロな空間で地元の方と会話しながら入ったり出たりを繰り返し、時には天井を見上げたりしてゆっくりとするのがホッと癒されるひと時。大好きな瞬間だ。

さて内湯で十分温まったらお目当てのぬるめの露天風呂へ!
露天風呂へ行くには、入口より靴を履いて一度外へ出て男性は裸に小タオル1枚持って素っ裸で道を歩き露天風呂へ。露天風呂専用の通路などないのが厳しいところで入口のドアを開けたら来たばかりの人とバッタリなんてこともあるので要注意だ。

露天風呂は2つの浴槽が並んでいてぬるい湯(38度/外気温3度)とさらにぬるい湯(35度/外気温3度)に分かれている。
内湯側が緑がかった薄土色でもう一つは濃い鉄さび色、緑がかった色の方が源泉投入量が多くこちらのみ内湯と同じ源泉ともう1本のブレンドで鮮度はこちらの方が上。温度が高いこともありこちらの浴槽の方が人気がある。
寒い冬には一度入ったらあがるのは至難の業。「く~~っ」とか声を出しながら内湯へ走って逃げ込む人も。
とにかくぬるめで気持ちがいいので1時間でも2時間でもあっという間に過ぎてしまう。
この日来ていた温泉好きの方はなんでも岐阜から来ているそうで、「今日は3~4時間は入るつもりで来た」と言っていた。
露天風呂は混浴だが、女性の場合はタオルを巻いたり湯着を着たりして入っている人もいる。

塩分が濃いこともあり、湯上りはポッカポカ。
浴感は肌を触るとギシギシする感じ、味は内湯の方が濃いように思う。
しかし入るのは最高だが、スケールが配管にたまるため年に1回くらいの交換が必要だとのことで、極上の温泉を維持するのは大変な苦労があるようだ。
管理は大変だと思うが、一温泉好きとしていつまでもこのまま維持してほしいと切に願う。
利用データ
所在地 | 〒381-1221 長野県長野市松代町東条4262 |
電話番号 | 0262-78-2016 |
アクセス | 上信越自動車道の長野ICより国道403号線を松代方向へ。 荒神町交差点を左折して松代温泉方面へ行き加賀井温泉の看板を右折。 |
WEB | |
宿泊料金 | 宿泊不可 |
部屋数 | |
お風呂 | 内湯:男女各1/露天風呂:混浴1 |
日帰り時間 | 8:00~20:00(休憩8:00~16:00) 大人300円/子供100円/休憩750円 |
冬期閉鎖 | 通年営業 |
利用携帯 | 日帰り入浴 |
温泉データ
分析年月日 | |
湯づかい | 源泉掛け流し |
成分量 | |
泉質 | ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 |
PH | 6.7(中性) |
湧出量 | 300L/分(自然湧出) |
源泉温度 | 41度 |
源泉名 | 加賀井温泉一陽館三号泉 |
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コメント
コメント一覧 (6件)
温泉5 温泉の雰囲気3 また行きたい5
こんな温泉入ったのは初めてというくらい他の温泉と泉質が違う。
もちろん初めての洗礼ありでした。
到着が夕方6時過ぎていたのでだいぶ人が少なくのんびり温泉を堪能できました。
入浴料金が値上がりしていて500円でした。
妻がバスタオルを持っていないので、湯浴み着を購入1100円
最初は内湯で身体をかけ湯して、露天のぬるい方から、かなり酸化して茶褐色
その後母家寄りの温泉に移動、こちらの方が適温で、好みです。
閉館ギリギリまで滞在させて頂きゆっくり長湯できました。
大満足。妻曰く肌の調子が良くなったそう
また近くに行った際には立ち寄りたいです。
2022-10-17 09:36:17
管理人の書き込み通りの温泉
温泉4 温泉の雰囲気4 また行きたい3
泉質ランキングで評価されることはうなづける。
個人的には酸化して褐色になった外湯より、新鮮な内湯が良かった。
2022-08-25 21:02:33に投稿
大阪もやっと解禁
温泉5 温泉の雰囲気4 また行きたい5
2021年11月頃に訪問
前にいらした名物御主人は隠居されたとの事で、今は息子さん御夫婦で運営されていた。日帰り入浴料は400円で、19時迄の営業。コロナで長い間入場制限されていた都道府県も多く、やっと緊急事態宣言が全面解除になっても、大阪だけは不安定だからとその後もしばらく規制がかかっていたがやっと解除となった。
敷地内には、レトロ感ある宿が良い雰囲気を出して建っているが、実際宿として営業されていたのは、30年程前までらしい。加賀井温泉は90年程前からの温泉だそうだ。
まず内湯が有る湯小屋へ向かう。女性が露天風呂に入るためには、此処で着替えるしかない。ここからはバスタオル巻き(源泉の色が染まるので捨てても良いバスタオルを用意)で一旦外へ出て、それから混浴露天風呂へ入りに行く事になる。
温泉自体は黄土色の濃い濁りが有るため、混浴でも一緒に浸かれない事は無いが、自然に男性陣が少ない方に入る事になる。
しばらくすると御主人が何の気なさそうに見回りに来る。これは前の御主人の時からの風習?マナーチェック?の様だ。
岩風呂は2つに分かれ、1つの浴槽は内湯とのブレンドで少し温かい。もう1つは別源泉で茶色くぬるい。体感的には37℃程でかなりぬるめだが、いつまでも浸かって入られる気持ち良さだ。
しかし、流石に上がり湯は欲しい。慌てて内湯に駆け込んだ。
個人的には、加賀井温泉の中では内湯が一番気に入っていたのだが、この内湯が一番効能が高いそうだ。それを聞いて余計に好きになったが、確かにそんな気がする温泉である。
超ロングな長方形の湯舟には、薄茶色の温泉が美しく掛け流されており、周りを飴色の析出物が取り囲んでいる。床等に析出物が固着した様は芸術的で、磨かれた石の様に茶色く美しく光る湯縁は、溢れた温泉が創り上げたものだ。
静かに1人湯に浸かり、投入口付近に頭をもたげ耳を澄ませば、温泉が流れてゆく音が心地良い。温泉がこんこんと生きているのが解る。
鄙びた湯小屋で、うっとりしながら39℃程の源泉に浸かっていられるのは、加賀井温泉の魅力である。
初めて来た時にお目にかかった以前の御主人は、噂にたがわぬ御主人であったが、優しい一面もおありで、バス停まで軽トラで送って下さった思い出がある。
どうかお元気で、お家でゆっくり過ごされて頂きたいと思います。
アクセス例:JR長野駅より路線バス松代高校行きで松代駅下車し徒歩25分程。
もしくは、しなの鉄道屋代駅より路線バスで松代温泉口下車し、徒歩10分程。
2021-11-23 16:29:03に投稿
やや町中にある濃い良湯
温泉4温泉の雰囲気4また行きたい3
2021年10月頃に訪問
以前から知ってはいたものの、やや町中にあるため敬遠していました。
近くにある松代温泉松代荘には一度行ったことがあり、とても濃い鉄泉質で似ているかなと感じましたが、こちらは内湯と露天で濃さが違っていました。
どちらも鉄塩味の濃い赤茶系の湯なのですが、内湯が熱めで色は薄い、露天はヌル湯でとても濃い感じです。
当方が行ったときには外に入れずに終わったのですが、次回は必ず外にも入りたい。ただ、内湯で服を脱いで一旦外に出て歩いて露天風呂に向かうため受付からも丸見えになります。女性は露天に行きにくいかもしれず、肩紐タイプの湯浴み着も販売されていました。
内湯でもしっかりと成分は濃い感じで、浴槽床にはとても分厚い析出が沈着しています。
奥飛騨周辺と草津周辺の間にあるため、行き来する際にはまた寄りたい。
2021-11-03 13:55:19
思い出
温泉4 温泉の雰囲気4 また行きたい4
「洗礼」を受けた一人です。
ただ説明が長く途中で飽きてしまった(笑)。
鼻にツーンは、化学のときに習った手で仰いで匂う形でやったので余り刺激も感じず小生の薄湯リアクションで湯守さんもツマンナかったかも。
冬場だったので露天入らず内湯のみ。たまたま湯口廻りに空きがあり、新鮮な湯を堪能しました。源泉井
もそうですが、染め上げられた廃湯溝の美しさに惹かれました。
2019-10-12 21:09:08に投稿
主人のこだわり溢れる由緒正しい湯治宿
温泉4温泉の雰囲気4また行きたい3
2018年10月頃に訪問
初めて来たお客さんにはご主人直々にお風呂の説明案内をしてもらえるという事前情報を聞き、ワクワクしながら行きました。
受付で400円を払い、ご主人について行くとお風呂は隣の棟のようです。
ご主人に源泉が出ているパイプのところで源泉の泉質から何に効くかまで説明していただきました。噂だと、男の場合、源泉に顔を着けさせられると聞いたのですが流石に今はやってないようです。割とちょっと見たかったんですけどね。
建物内の内湯は男女別に分かれていて、混浴の露天風呂はそのすぐ隣にあります。
ここの特徴ですが、温泉の成分が強すぎて、浴槽の縁は成分の塊が層になってガタガタになっています。湯船に入ってそーっと背中を預けるのですが、割とギザギザな感じに付着しているので、恐る恐るでした。
外の露天へは裸のまま行けちゃいます。まあ、内湯に来た人とすれ違う形になるので、タオルで前を隠すなりしないと行けませんが。それと女性はバスタオル、湯浴み着オッケーです。大好きこういうところ。
女性全くいませんでしたが、バスタオル巻いてるし、湯船は二つに分かれているし(男女で分けなければいけないというわけではない)、何より温泉成分濃いので見えない。そしてぬる〜いポカポカ。
内湯→露天風呂の移動でバスタオルを巻いていましたが、バスタオルを温泉成分で染めてしまうのも嫌だったし、結局バスタオルは脱いで入りました。
肩までつかって何時間でも入っていた〜い。
2019-05-21 00:12:29に投稿