現在HP移行中です。色々機能を作り直しています。

蛇の湯温泉 たから荘 東京都 「東京都に秘湯が?兜造りの湯宿」(宿泊レポート)★★★★☆

ここ本当に東京?「東京都の秘湯」昔話に出てくるような茅葺き屋根の旧家

管理人総合評価
  • 温泉 
  • 温泉の雰囲気 
  • また行きたい 
  • 部屋 
  • 食事 

東京都都心部より車で約1時間半。
東京都にも秘湯がある。

東京都で唯一「日本秘湯を守る会」へ加入しいる築300年以上の兜造りの湯宿「蛇の湯温泉 たから荘」

檜原村には兜造りの家屋がポツポツと点在しているが、維持が難しい事からか、そのほとんどが宿泊施設となっている。

檜原村には三頭山があり、登山目的で、たから荘へ宿泊する人も多いようだ。

たから荘入り口
入り口までの通路

入り口からは大きな茅葺の屋根がドーンと目の前に広がり圧巻だ。

まるで昔話の里、茅葺屋根には苔や雑草が生え、郷愁的な趣が増している。
入り口までの通路は綺麗に整備され手入れが行き届いているのがわかる。

どこを見ても美しい。絵になる風景で秘湯好きな人ならば感動する事間違いなしだと思う。

入り口
玄関

入り口はまた木の温もりと緑が綺麗で、到着とともに「綺麗〜〜」と声をあげてしまうほど。

このザ・日本の風景。東京都内から1時間半で味わえるのは贅沢すぎる。

玄関からの景色
荷物を持って案内してくれる

到着すると、女将さんが気持ちの良い挨拶をしてくださり、荷物を息子さんが持って部屋まで案内してくれる。

いつも思うが荷物を持ってくれるかどうかでその宿のもてなしがわかるような気がしている。
接客も気持ちが良く、館内の案内、お風呂時間の案内、食事の案内と細かく説明もあり何も問題なし。

館内
階段にある生花

館内の至る所に生花が生けてある。

生花を生けるというのは、手間もかかり、日々メンテナンスをしないと綺麗には保てない事もあり良い旅館がほとんどである。

まきよせの間
部屋にある洗面

今回宿泊したのは「まきよせの間」という部屋で、おそらく一番広い部屋。

宿泊予約をした時に、小さな子供がいるので他の方に迷惑のかからない端っこの部屋希望、と一筆書いた為この部屋になったのかと思うがありがたい配慮だ。

部屋は4畳と8畳ぐらいで仕切りはないもののほぼ二間。

窓一面の緑が最高に美しく、それだけでも気分が上がって心地よい。

到着した時点で布団が引いてあり、滞在中部屋には宿の方は入ってこないスタンスである。

どちらかと言えば、やはり思いっきりゆっくりしたい事もあり、入ってこないスタンスの宿が好み。

どうしても散らかしてしまうので、入ってくる!と思うと散らかしきれないし
気を遣ってしまうので私にとってはありがたい。

トイレ ウォシュレット付
クローゼットの中 浴衣・タオル大小あり
冷蔵庫
扇風機
お茶セット
茶菓子はじゃがいものネギ味噌

南秋川、渓流沿いの散歩道

宿に沿って、南秋川が流れ、渓流沿いに散歩道がある。

小さな川に小さな道、奥の方へ行くと小さな橋もあり、緑が美しい素敵な道。

散歩道入り口には生簀があり、夕食にでるニジマスが泳いでいた。

PH10.0 無色透明のアルカリ性単純硫黄冷鉱泉 肌がスベスベする浴感

男女別内湯  写真は公式ページよりお借りしています

浴室は石タイル作りでシンプルなもの。窓は大きく、窓一面の緑がとても美しい。

全て窓を全開にすると眼下には南秋川が望め、半露天風呂のような風を感じて気持ちがいい。

PH 10とアルカリが高く循環ながらも肌がスベスベする。
浴槽内は循環(塩素あり)、湯口からは加温した源泉が投入されており、塩素臭を感じる事もなく入浴客が少ないことがあってか、湯の状態は悪くない。

浴室の撮影は禁止で、許可をとろうとご主人に了承をいただきたくて話をしたが、メディアの方もダメ!と頑なに断られてしまった。。。

なんでも女性の内湯で若い方が、他の女性客が入っているにもかかわらず撮影をして揉めた過去があるらしい。温泉宿の方は、禁止してしまうと閉鎖的になり客足も伸び悩む、でも開放すると問題が起こるで難しい判断なのだろうなと思う。

山の幸パラダイス 奥多摩を味わい尽くす食事とこだわりの手打ち十割蕎麦

山菜や檜原村の美味しい水で作られた豆腐や十割蕎麦

夕食にはずらりと並ぶ檜原村ならではの山菜や豆腐にこんにゃく。
全てにおいて味付けは良くやさしい、パンチはないものの丁寧に作られた食事の数々。

檜原村は山菜、こんにゃく、じゃがいも、豆腐が名物らしくそのどれもがとても美味しい。

豚肉ときのこの陶板焼き
その日に打った十割蕎麦

そしてそして素晴らしいのが!当日に打つ十割蕎麦。

蕎麦粉の味が強くコシがあって本当に美味しい。
その日宿泊するお客さんのためだけに打つ蕎麦。
こだわりを感じずにはいられないもてなしだと感じた。

生簀にいたニジマス
揚げたての天ぷら

ニジマスの塩焼きは生簀からとってきた新鮮そのもの。
塩気は控えめでフカフカとしてとても美味しい。
その他揚げたての天ぷらも出てくる。

朝、窓一面の緑が美しすぎて感動して起きる。

この景色を見ながらのインスタントコーヒーは、味わい深い豆から挽いたコーヒーなのでは?と勘違いほど景色にうっとりとしていた。

食事処
朝ごはんは一般的でシンプル

朝ごはんも食事処で。

シャケ、卵焼き、ハムやキャベツといったシンプルな朝ごはん。
味付けも素朴でホッとするような感じだ。

食後のコーヒーはインスタントではあるが自由に飲む事ができる。

食後に朝の散歩。
木漏れ日がキラキラしていてとても綺麗だった。

昔話に出てくるような、郷愁を感じるたから荘。

派手さは一切ないが、有形文化財の重厚な母屋と南秋川と美しい自然の緑。
時が止まっているような空間に感動した湯宿だった。

檜原豆腐 ちはせ屋

たから荘のご主任に教えていただいた豆腐屋さん。
たから荘の夕食、朝食に並んでいた豆腐で、「とっても美味しかったのですがどこのお豆腐ですか?」と聞いたところ、ちはせ屋さんを教えていただいた。

こちらの豆腐屋さん、檜原村の綺麗な水を使用した豆腐で、下記にある東京都で唯一の日本の滝百選でもある「払沢の滝」入り口にある人気の豆腐屋さん。
チェックアウトして朝一に行ったにも関わらず既に並んでいた。

名物は「豆腐で作ったドーナツ」「豆腐ソフト」
豆腐ソフトクリームは濃い豆腐と甘味がまざり美味しかった。

買って帰ったザル豆腐も絶品。

東京都で唯一の日本の滝百選「払沢の滝」

写真ではわかりにくいが、想像していたよりも格段に迫力のある滝だった。

滝までの道のりも美しい道のりで、途中には陶芸館や檜原村郵便局を移築した木工芸品のお店などもあり歩いていて気持ちがいいし楽しい。

檜原村の観光にのお勧めな滝である。

<蛇の湯温泉 たから荘の良かったところ>

なんといっても有形文化財になるほど歴史があり、維持が難しいにもかかわらず茅葺屋根の宿は景観が素晴らしい。
しかも館内は清潔でピカピカに磨かれていて生花まで飾ってあり、居心地が良い。

部屋は古いとは言っても古い良さだけがあり、トイレも綺麗で洗面もあり窓からの景色は最高!歴史があり古いが現代の人も満足できるものだと思う。

蒸したじゃがいもの茶菓子もこだわりを感じる。

夕食は山の幸パラダイス。全てに手抜きがなくその日に宿泊する人だけのために十割蕎麦を手打ちで作るこだわりよう。いやー感動した。

奥多摩というこんなに近い場所で、こんなにも秘湯を感じる事ができるとは。

<蛇の湯温泉 たから荘の良くなかったところ>

こんなにも素晴らしいところが多いわけだが、やはり温泉マニアとしては重要で、

残念ながら温泉が循環というところ。

しかしながら他の循環の施設とは違い、入浴客はとても少なく湯の状態はそう悪くはない。

塩素も投入されているようだがまったく塩素臭はしなかった。
でもでもやはり残念すぎる。これで掛け流しだったらどんなに満足感が高いか。

湯温が低いので、せめて鉱泉風呂がほしいところ。
循環・加温・塩素であっても掛け流しの鉱泉風呂さえあればまったく違う印象である。

あとは秘湯ならではではあるがwifiはない。
今時の宿で!?と思うかもしれないが、それこそ秘湯だ!と思って不便さを味わってほしい。

最後に。

私が重要視するさらに一つ。
広縁がないのは大きい。広縁があるかないかでくつろげるかどうかが決まるとさえ思っている。

現代の日本人には畳に座布団は厳しい。
端っこに椅子とテーブルがあると寛ぎが大きく変わるのではないかと感じ、普段は基本的に広縁があるかないかで宿泊を決めているところもある。
部屋は広かったが、そこだけは残念に思った。

YouTubeで紹介しています↓

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。