千と千尋の神隠し 舞台のモデルとなったのではないかと噂される温泉街

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※※※※このレポートは2005年10月に訪れた時のものです※※※
「おしん」の撮影地や大正ロマンの湯の街として知られている銀山温泉。また、宮崎アニメの「千と千尋の神隠し」の舞台になったとの噂もちらほら。
明治より賑わいを見せた銀山温泉は一度洪水によって街が崩壊してしまう。
その後建て直して今の街並みがあるのだそうだ。
以前から知ってはいたものの温泉街へ着いた時の感動は大きく、三層にも四層にも重なる屋根と歴史の色がにじみ出た木造に圧倒された。
そんな建物が連なる中、一際目を引く銀山温泉のメインと言っていいのがここ「能登屋旅館」。日が落ち始め、やさしい光が灯された町並みは温かみと共に衝撃を受ける。

土曜、当日にして予約がとれ、念願の能登屋旅館に泊まれると期待をしつつ訪れた。
銀山温泉の温泉街へは宿の車以外は入れないようになっている。温泉街入り口付近にある能登屋旅館の駐車場へ車を停め温泉街へ。
到着した時間が遅い為か人通りは少なくレトロな建物からの煌びやかな光が、宮崎駿「千と千尋」を連想させる。


建物内へ入ると外観ほどのレトロさは感じられないものの木造りであたたかい空間がある。
一番意外だったのは受付の方が今どきの茶髪の女の子だった事。対応は親切丁寧で、企業の対応と変わらない雰囲気というところに驚いた。部屋の空き具合等システム化も進んでいるようだ。
1泊2食 1部屋2名 10畳+1.5畳広縁 別館 13650円 土曜日泊


部屋は4名でもあまる広さで広縁もついている。窓からは残念ながら町並みは見えないが川の音が聞こえなかなかの雰囲気だ。











地の物で彩られた繊細な料理の数々



夕食は部屋食。
次々と運ばれる彩りの良い食事に食指が動く。
今回は少し奮発して山形産牛のステーキを+1000円で頼んだ。
前日食べた米沢牛よりは落ちるが、油も味がありやわらかくておいしい。
ただ、当たり外れがあるようで私のは固くてイマイチだった。
その他芋鍋や岩魚の焼き物、その他もろもろ・・とこのレポを書くまで少し時間が経ってしまったので全てを覚えているわけではないが味は相当に良かった事は覚えている。












イベント 「花笠音頭」
夜8時になると銀山温泉の街中でイベントが始まる。
食事を途中にして名物「花笠音頭」を見る為に外へ出ると雨の中でも観光客が集まり賑わいを見せている。
団体客の酔っ払いおじさんが楽しそうに一緒に歌い、アンコールまで叫ぶとさらにアンコールの踊りもしてくれた。
こういったイベントが一つでもあると夜の楽しみが増え得をしたような気分になる。
香ばしい硫黄臭 ピリッと熱めが気持ちの良い湯



さて、お目当ての温泉はというとピリッと身の引き締まるお湯だ。
香ばしい硫黄臭が鼻をかすめ朝風呂に最適な温泉だと感じた。
写真を撮るために何度も足を運ばなければを思っていたが意外にいつ行ってもほぼ貸切。あの団体達はいつ入っているのだろうと不思議に思った。



シャンプー・リンス等設備は完璧で掃除も行き届いている。お風呂は2つあり、男女入替え制で片方だけ露天風呂が付いている。私が訪れた時は9時からこちらが女性用となっていた。



露天風呂は5人入ったらいっぱいという大きさ。
景色が良いというわけではないが、冷たい風に当たりながらピリッと引き締まるような熱めの湯に浸かるのはとても気持ちが良い。
湯量はこちらもそこそこ、多少白濁した湯で少しこおばしい硫黄の香りを感じた。
露天風呂では観光で訪れたというご婦人とご一緒させていただいた。
息子さんからのプレゼントでの宿泊らしいがご婦人によるとよく行く栃木にある素朴な宿の方が好きだとか。
たしかに素朴なお宿好きには向かないかもしれないなぁと思った。


「貸切洞窟風呂」
能登屋旅館のロビー横にある貸切洞窟風呂。
これだけ宿泊客がいたら入れないかも・・なんて事を思いつつ訪れてみると「今ちょうどあがられたところですよ」と運良く入浴する事ができた。
脱衣所はかわいらしいコンパクトな木造のものでそこからさらに階段を下りると白塗りの壁で囲まれた洞窟風呂がある。洞窟風呂なだけにムワッと熱気がこもり、湯も熱め。こちらの湯はほぼ透明な湯に白い湯ノ花が浮いているさっぱりタイプだ。熱気がある上に湯も熱い為あまり長湯はできなかったがこのお風呂を貸切できるというのは贅沢に感じる。


「内湯 男女入替え制」
私が訪れた時は21時までが女性用となっていた内湯。
湯船が二つあり、換気もよくもうひとつの内湯よりも気に入った湯船だ。


湯船は大小2つ有り、どちらも熱めで多少白濁した湯。
窓を開け放ち換気も良く何度も浸かったり涼んだりを繰り返す。
私はこの繰り返しによって身体が疲れさせコテッと寝るのが好き、という事もありこの手の温泉はお気に入りだ。


朝ごはん
屋根裏部屋のようなところへ案内され、部屋ごとに並べられたお膳の前へ腰掛ける。
量はほどよくこれといったものはないがおいしい朝ごはん。食事後はロビーでコーヒーのサービスもある。



銀山温泉には散策コースとして滝や洞窟を見てぐるっと一周できるコースがある。
せっかく来たのだしと雨の中、滝の近くまで行ってみたところ増水もありすごい迫力。
口をあんぐりあけながら「お~」と低い声を出してしまった。


滝の他、銀鉱山跡という洞窟も。
銀山温泉から入ってすぐには川を眺めながら入れる足湯もあり、観光客に人気のようだ。

話題の揚げたてカリーパン あとから知ったのだが銀山温泉ではカリーパンが有名だという事。 バッチリ食べてきて後で後悔しなくてよかった。。とシミジミ思った。 |
甘みのあるパンにシンプルなカレーが入った揚げたてのカリーパンは本当においしかった。
山の芋鍋やラムネなど買い食いが沢山できる銀山温泉は歩いているだけでも楽しく過ごせる空間。
今度は雪の降る中訪れてみたいな、と思う雰囲気だ。


【能登屋旅館の良いところ】
なんといっても街並みはすばらしい。こんなに情緒溢れる街並みが他にあるだろうか・・と思うほどの完璧さ。
買い食いができるところ、観光として滝や洞窟があるのも楽しめる。
夜のイベント 花笠音頭も観光客にとって最高の思い出になるだろうと思う。
【能登屋旅館の良くなかったところ】
私がもう嫌だと思ったのは団体客がとにかく多い事。
部屋で食事をとる間、カラオケの音が聞こえるだなんてとんでもない!これには相当にがっかりだった。
※現在の口コミを見るとカラオケはないようです
評価も非常に高く、子供が大きくなったらぜひもう一度訪れてみたいと思っています
利用データ
所在地 | 山形県 尾花沢市大字銀山新畑446 |
電話番号 | 0237-28-2327 |
アクセス | JR奥羽本線 大石田駅よりバス銀山温泉行きで約50分、銀山温泉を下車し徒歩約10分 |
WEB | https://www.notoyaryokan.com/ |
宿泊料金 | 1泊2食付き15,900円〜 |
部屋数 | 15部屋 |
お風呂 | 内風呂:男女各1,露天風呂:男女各1,洞窟風呂1 展望露天風呂 混浴1(冬期休み) |
日帰り時間 | 日帰り入浴不可 |
冬期閉鎖 | 通年営業 |
利用携帯 | 宿泊 |
温泉データ
分析年月日 | |
湯づかい | 源泉掛け流し, 加水 |
成分量 | |
泉質 | 含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 |
PH | 6.8 |
湧出量 | |
源泉温度 | 60.6度 |
源泉名 | 銀山温泉 |
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