おばあちゃんの温かいおもてなしが嬉しい素朴な旅館

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※※※※このレポートは2015年5月に訪れたものです※※※※
伊香保温泉の黄金の湯は、石段の下へ流れる川のような源泉を各旅館へ分配しています。
大昔から各旅館へ供給される湯が通るパイプは変わらないそうで、昔から力のあった旅館ほどパイプのφが大きいのだそうです。
伊香保温泉はこのメインである黄土色の「黄金の湯」以外にもう1本透明な湯があるそうで、合計2本の源泉を共同で利用しています。
今回は黄金の湯へ入りたくて黄金の湯をかけ流しで入れる旅館をピックアップして巡ってみる事にしました。
湯はもちろん上から下へ流れていますので上にあればあるほど鮮度が高く酸化していない湯に入る事ができます。
こちらの柏屋旅館さんは上の方にある旅館です。


柏屋旅館前の広場で息子を抱っこしてウロウロとしていると、「かわいいね~」と声をかけてくれるおばあちゃんがいました。少しの間このおばあちゃんとお話させていただいて、そろそろお風呂に行かなくちゃと「それでは・・」とサヨナラし、柏屋旅館へ。
入口から入ると先ほどのおばあちゃんがいてビックリ。
柏屋旅館のおばあちゃんだったようで。。お互い「あら~」と笑顔になっちゃいました。


「日帰り入浴をしたいのですが」と言うと、「どうぞどうぞ」とお風呂まで案内してくださり小さいタオルにバスタオル、さらに息子用に座布団まで持ってきてくれました。
日帰り入浴だけなのになんだか申し訳ないぐらい親切にしてくれます。



炭酸を感じるやわらかいぬるめの湯

加熱していないそのままの源泉に入れる!と思っていたのですが、
おばあちゃんが気を使ってくださり、しっかり加熱されていました(^^;)
そこで、できれば加熱せずぬるい源泉そのままで入りたい!ととってもわがままなお願いをさせていただきまして。。。
源泉そのままを堪能できました(´▽`*)
伊香保露天風呂の源泉が最高だと思いますが、続いて良い湯に巡りあえました。
源泉投入量はなかなかのもので多く加熱されていた湯もあっという間にぬるくなりました。
少し甘い鉄の香りがし、炭酸を感じるやさしい湯です。
湯船には細やかな茶色い湯花が浮遊していました。

析出物の付き具合も良く、好きな感じというのも変ですが好みの付き方です。
この鉄錆色の湯船を見ると泉質の良さが一目でわかるというものです。
ぬるくなったお蔭で生後0歳の我が息子が入浴することができました


湯あがりには驚く事に部屋を用意してくれていました。
こたつにはお茶とお茶菓子が用意され、お茶菓子を食べながらゆったり。
その間息子は楽しく部屋を駆けずり回っていました。
一人500円しか払っていないただの日帰り入浴客にこんなにもしていただいて感謝感謝です。

恐らくおばあちゃん一人で管理をされているので、なかなか管理に手がまわらないのかなと思うような部分もありましたが、建物も木造で鄙びた雰囲気が好きな人ならこういった雰囲気は好きなのではないでしょうか。
源泉は時期やその日の気温によって加温することがあるようです。
「いいお湯をありがとうございました~」とさよならした後、
しばらく町をウロウロしているとまたおばあちゃんに会いました。
「これ、ブローチ忘れたでしょ」とのこと。
「いいえ、私のではないですよ」と言うと、
「浴室にブローチが落ちてたから忘れ物だと思って駐車場まで今行ってきたところなのよ」と。
駐車場は石段を一番下まで下がったところにあるけど、そこまでしてくれるなんてすごいな~と思いました」(私の忘れ物ではなかったけど)
柏屋旅館はおばあちゃんの人懐っこくてやさしい人柄と驚いてしまうようなおもてなしが嬉しい旅館でした。
利用データ
所在地 | 〒377-0102 群馬県渋川市伊香保町伊香保12 |
電話番号 | 0279-72-2050 |
アクセス | 上越新幹線 高崎駅乗り換え JR吾妻線・上越線 渋川駅下車 渋川駅より伊香保温泉行きバス 25分 |
WEB | |
宿泊料金 | 素泊まり5,000円 1泊2食付8,000円 |
部屋数 | 5室 |
お風呂 | 内湯:貸し切り1 |
日帰り時間 | 営業している時間内 500円 |
冬期閉鎖 | 通年営業 |
利用携帯 | 日帰り入浴 宿泊 |
温泉データ
分析年月日 | 平成19年6月8日 |
湯づかい | 源泉掛け流し, 加温 |
成分量 | |
泉質 | カルシウム・ナトリウム‐硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性温泉) |
PH | 6.3(中性) |
湧出量 | 5000L/分 |
源泉温度 | 41.6度 |
源泉名 | 総合湯(混合泉) |

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