ちょっと冷たい源泉槽をゆっくり長湯で楽しむのがココ流

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※※※※このレポートは2005年2月に訪れたものです※※※※
茅葺屋根である微温湯の写真を以前から眺め、ずっと行ってみたいと思っていたがやっと私のおばぁちゃんの家へ泊まりに行った帰りに寄る事ができた。
山へ入る事約30分、雄大な山々、ススキ畑などが広がり車の運転も楽しい。
山奥へ・・山奥へと入っていく秘湯ではあるが案外道は悪くなく、途中舗装されているところもあり、秘湯にしては運転がしやすい。ただ、対向車が来るタイミングによってはよけるのが大変かもしれない。


旅館はとても歴史ある情緒あるれるもので、奥にあるのは茅葺屋根とすばらしい。
旅館からはふとんが干してあったり、廊下にテルテルぼうずが下がっているのを見るとここは時間の流れが違うのか?と思うほどホノボノゆったりしてしまう。
ゆっくりじっくり湯を味わう 眼病に効く酸性の湯


豪快な掛け流しの源泉そのままの湯船と奥には沸かしたポリバスの湯船がある。
この日は寒く、とりあえずポリバスの加熱した湯へ浸かる。
ある程度あたたまった後、源泉そのままの浴槽へ。冷たい!ひぇ~と心の中で叫びながら浸かってしばらくするとジワジワとあたたまってきれホッとする。
源泉は少し鉄の香りがし、キシキシ感のあるお湯。
冷たい湯と加熱した湯交互に入り、浴後は身体の芯があたたまっていながらの爽快感。


湯上りは旅館内を少し探索した。
歴史を感じる木造の廊下にはスリッパがずらっと並び、おじいちゃんやおばぁちゃんが楽しそうに話をしている。


外から見た部屋には窓辺に椅子と机が見える。
ここで湯上りにビールを飲んだらどんなに気持ちいいだろう。夏、ぬるいお湯に浸かり、のんべんだらりと過すことを想像し、再訪を誓った。

廊下には白いタオルが風に吹かれユラリユラリと揺れている。
こんな何気ない事なのに何故か心が和む。
昔ながらの建物をそのまま残し、自然と共存している微温湯は理想の湯治宿だ。
昔の人が懐かしく思い出す田舎のイメージそのままではないだろうか。
旅館には小さな女の子がいた。ほっぺは真っ赤でくりくりした目、オカッパ頭で本当にかわいい。私も子供が出来たらこういった田舎で育てたいなと思った。
利用データ
所在地 | 〒960-2151 福島県福島市桜本温湯11 |
電話番号 | 0245-91-3173 |
アクセス | JR東北新幹線 福島駅西口から土船行バスで20分、水保下車後送迎車で40分 |
WEB | http://www.takayuonsen.jp/nikaidou/ |
宿泊料金 | 1泊2食付き12,800円〜 素泊まり4,585円〜 |
部屋数 | |
お風呂 | |
日帰り時間 | 9:00~17:00(受付16:00まで) 500円 |
冬期閉鎖 | 通年営業 |
利用携帯 | 日帰り入浴 宿泊 |
温泉データ
分析年月日 | |
湯づかい | 源泉掛け流し, 加温, 浴槽により変わります |
成分量 | |
泉質 | 酸性・含鉄(Ⅱ,Ⅲ)・アルミニウム-硫酸塩泉 低張性酸性低温泉 |
PH | 2.9 |
湧出量 | |
源泉温度 | 31.8度 |
源泉名 | 微温湯温泉 |
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コメント
コメント一覧 (3件)
微温湯二階堂旅館
温泉5 温泉の雰囲気5 また行きたい5 部屋3 食事3
2019年8月頃に訪問
◆令和元年の今年は、
梅雨明けしない冷夏かもしれないと危惧していたのだが、
8月2週目に福島も梅雨明けして、
それ以降は激アツの日々が続いている。
連日、37℃・38℃と福島の気温が全国ニュースで報じられている。
実はね、福島市の玄関口であるJR福島駅前の気温は、
報道されている気温より3℃ほど高いのだよ。
福島のジョーシキなのだ。
◆気温が35℃を超えると、
微温湯二階堂旅館の冷浴泉が恋しくなる。
自分で勝手に3時間ワンクールと決めて訪問している。
入り足りないと感じるときは、1・2時間延長する。
PHが2点台の酸性泉に5時間も入っていると、
20代のころ首周りにできた金属アレルギーの痕跡がうずきだすのだが、
ここのお湯はいくら長時間入浴してもそれがない。
眼を洗うと、尖った激痛が角膜から網膜までを一気に網羅する。
その後、お湯から目を離すと、
痛みが視神経に拡散していくように感じられる。
◆これは、スッキリ感やサッパリ感をともなうものではない。
でも、これを5回ほど繰り返すと、
①朝起き掛けの目ヤニがでなくなる
②昼にFXの目薬を差さなくても平気でPC作業ができる
③夜寝る前の本読みタイムを快適に過ごせる
といったご利益(りやく)を享受することができるのだ。
それと、体表面のスッキリ感が3~4日ほど続くのだ。
◆ウチの寝室にはエアコンがない。気温30度を超える夜は、
扇風機を回して寝るのだが、まるで岩盤浴のような寝汗が出る。
ところが、微温湯二階堂旅館で3~5時間入浴してくると、
3日ほどは寝汗をかくことがない。
◆今年はすでに6回訪問している。
矍鑠としていた大女将も、
えらく小さくなってしまったように見える。
前回訪問した際、めずらしく帳場に座っていて、
「あら、○○さん、またブランデー持って泊まりに来てね」
と声をかけられた。
カミュのダイアナ紀BOOKを持ち込んで、
飲み残しを忘れてきてしまい、
それを家まで持ってきてくれたのは、もう30年も前のことだ。
地元福島に微温湯二階堂旅館があることの幸運を確かめに、
今週末また行ってみることにしている。
了
2019-08-21 12:56:52に投稿
夏と言えば微温湯
温泉5 温泉の雰囲気5 また行きたい5 部屋4 食事3
2019年7月頃に訪問
2019.7月宿泊。夏と言えば微温湯だが、今年は冷夏で陽射しがない。行った日も小雨で肌寒く、冷たいだろうなーと思って湯船へ入るが、これがまた以外に温かく感じる。
そうだった。32度の源泉が、外が寒い程温かく感じるものだった。
相変わらずのドバドバ温泉。湯口に行くとほのかに硫黄の香りもする。
無言で30分は浸かる。それ程身体の冷えは感じないが、一度温まりの真水を沸かしたポリバスに入る。ああ~!あったか~いい!やはり身体は冷えていたのだろう。何んという暖かい気持ち良さ。
程よく暖まったところでまた微温湯へ。うーん差ほどの冷たさは感じずに入る事ができる。
これを3回繰り返し1時間以上経ち、あがった。本当はというか、真夏のもっと暑い日には、2時間はたっぷり浸かる、というのが微温湯なんだけどな。
連泊したら本なんか読みながらでも、湯船に浸かれる。
1泊のチェックイン時からでは、浴室はすでにうす暗いし、チェックアウト日では慌ただしいし。だから微温湯温泉はできたら連泊したいところだ。
霊泉である微温湯は、アルミニウムも要す効能高い温泉で、ホウ酸量が多く昔から「目に効く」と言う事で有名だ。湯船に顔を浸け目をパチパチするが、酸性が強くかなり痛い。目ヤニが出る。帰ったらちょっとはスッキリと良く見えるようになっているかなあ。
部屋は今回は茅葺棟ではなく、本館の広縁付きで2間ある広い部屋を希望した。なかなか良い感じで、寝るまでは気に入っていた。
どころがだ。参った。虫が凄い。カメムシではなく、私の大嫌いなピョーンピョーンと飛び跳ねるコオロギではない足とヒゲが長く気持ち悪い虫だ。こいつが何と20匹以上も出て来た。
私1人ではとてもじゃないが、この部屋で寝る事は無理だったが、この日は幸いに夫がいたので、夫がこの虫と格闘してくれていた。
しかし、茅葺の方の部屋に泊まった時はせいぜい1~2匹もいたかどうかだったが、こちらの部屋だからなのか?それとも時期や天候のせいなのか?参った。
もう1つちょっと参ったのが、食事がかなりの薄味で、特に茶わん蒸しなどは・・と言う事で、夫は特に不満足のようだった。私は温泉が気に入っているので、差し引いても微温湯は好きなんだけどなー。
敷地内には吾妻山登山口があり、1時間半程で登れるそうで、それもいいなあ~と思うけど、以前はしてくれていた送迎が去年から無くなっているので、福島駅よりタクシー1万円は痛く、自由に来れなくなってしまったのがとっても残念だ。
2019-07-23 20:25:01に投稿
湯治場の風情を残す旅館
温泉4 温泉の雰囲気4 また行きたい4 部屋3食事3
2021年8月頃に訪問
福島市の山中にある微温湯(ぬるゆ)温泉 旅館二階堂。福島市街からすれ違いのできない細い山道を10キロほども進み道路が尽きる場所にある一昔前の湯治場の風情を残す温泉宿です。
温泉は男女別の内湯のみで木組みの源泉槽と真水を沸かした上がり湯のみの構成です。泉質はpH 2.9 の酸性、含鉄-アルミニウム‐硫酸塩泉で無色透明、金属臭のするお湯です。泉温は31.8℃と温泉の本に記載されていたのでひんやりとしたお湯かと想像していましたが浴槽温度は33.5℃と私にとってのベストでした。循環なし、加温加水なしのかけ流しで湯口のパイプから盛大にお湯が注がれており、浴槽の縁からドバドバとこぼれていました。湧出量が毎分約200リットルとなかなか豊富で、極めて贅沢で気分の良い湯使いです。
旅館のチェックインが13時からで、早めに着いてゆっくり浸かろうと思い浴室に行くと大混雑で狭い浴室に10人以上の人が入っていました。これは日帰り利用の方たちのためで、15時以降になるとかなり密度が低くなりました。夜や早朝には一人きりの時間もあり時間を忘れて長時間浸かりました。
この旅館はかわいらしいネコが出迎えてくれます。建物は古い木造で、廊下と部屋の仕切りは障子戸!これが何部屋も並んでいます。廊下を歩くとミシミシ鳴り、木枠の桟に歪みのある時代ガラスがはまった引き戸にはもちろん網戸などなく、虫が入り放題。そんな設えも風情として楽しめます。料理は鴨の瓦焼きをメインにした田舎料理で素朴でした。
見た限り5組のお客がいましたがそのうち3組は一人客で、若めの女性もいらっしゃいました。じっくりと静かに温泉と自分に向き合う、そんな宿かもしれません。
2021-08-18 11:19:31に投稿