鄙び感と新鮮な極上まったりにごり湯で人気の温泉

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※※※※このレポートは2004年7月に訪れたものです※※※※
※平成28年4月16日午前1時25分頃より断続的に発生した、熊本・阿蘇を震源とした大きな地震により、
直接の影響を受け、また周辺の道路も通行困難な状況となっており、休業中でしたが
★★★現在はリニューアルされ、水害を受け、清風荘→青風荘と改名したそうです。★★★
阿蘇五岳の一つ、鳥帽子岳に湧く地獄温泉は、秘湯ムード満点の宿と鄙びた足元湧出の「すずめの湯」が人気のお宿。
地獄温泉へは温泉が全部で9つと沢山あり、1日いても飽きる事なく宿の中で温泉巡りを楽しる。
去年、日帰りで訪れたが芋洗い状態の上、マナーの悪い人が多くいい思いをしなかった。
宿泊だったら人も少ない中で入浴できるのではないか・・ゆっくり味わってみたい、と思い宿泊で再訪する事にした。


鄙びた湯治ムードの漂う木造の本館は明治時代の中ごろに建てられた歴史ある建物。
その隣に建つのは比較的新しめの別館。こちらは少々料金が高め。


さすが各雑誌の表紙などを飾り、有名なだけあり、駐車場へは各地のナンバーが並ぶ。
日帰り入浴の時間内はこの大きな駐車場が満杯となる。
ちょっと宿から駐車場の距離があり、荷物の多い私は運ぶのが大変だった。
駐車場から歩いてあがっていくと入り口には門松が飾られていた。


宿の中へ入ると外観からは想像できないほど立派。
綺麗に装飾され、白熱等の薄暗いライトが昔ながらの雰囲気を浮き立たせる。
平日宿泊 4畳半 8400円

部屋は予約をする際、4畳半でせまくないかな・・などと心配ではあったが、部屋へ入ってみるとそんなに違和感のない落ち着く部屋だった。
ただ、壁がものすごく薄く隣の部屋でしゃべっているのがため息まで聞こえるほど。これにはちょっと落ち着かなく、テレビの音にまで気を使う始末。
少し壁が薄くて隣のしゃべり声が聞こえる程度だったらいつも気にもしないのだが・・・。今まで沢山の木造の宿へ宿泊してきたがこんなに気になったのは初めてだった。
部屋は入ってすぐに思ったのが硫黄臭がはげしい。外へいるよりも部屋の中のほうが硫黄臭がキツイというのは何故??建物の下からガスが出ているのだろうか・・。



浴衣、ミニタオル、ハブラシ、茶菓子、テレビ(100円で1時間のタイプ)、暖房が備え付けてあり魔法瓶へはあたたかいお茶が入っている。
暖房は小さい部屋だけにすぐにあたたまる。



夜ご飯のコースはいくつかあり、私達は名物の地獄鍋を頼んだ。(宿泊料金に+1000円)
これは宿泊の予約をする時に指定する。(そこで決まらなければ後日電話がかかってきて聞いてくれる。)
鴨肉と鹿の肉を地獄温泉独特の鍋で焼いて食べ、猪肉を鍋で食べる
鍋の鉄板が斜めになっているので上の方へ鴨、その油が落ちたあたりへ鹿をのせて同時に焼く。そうすると鴨の油で猪肉が焦げずおいしく焼けるという。教えられた通り焼いてみたがたしかにうまい。しかし鴨肉の方がジューシーでおいしかった。
鍋の真ん中へはだし汁が入っておりそこへ特製味噌をとかして野菜を煮込み、猪肉をしゃぶしゃぶしていただく。味噌も地獄温泉で作っているものでコクのあるおいしい味噌だった。





食後のデザートは部屋へ帰ると宿の方が部屋まで持ってきてくれる。
チョコレートケーキは甘さ抑え目で甘いものがダメな私もこのぐらいならいけるかなってほど。なかなかいいサービスだなと思った。
ボヤッと浮きあがるすずめの湯は灰白色の湯と木造の屋根が溶け合う空間

夜日帰り入浴が終了した時間、露天風呂(すずめの湯)へ入りに行った。
宿の入り口からは下駄をはいて階段を下りるとそこには真っ暗な中ボヤッと浮き出ている灰白色の湯がある。前回の芋洗い状態とは違い、誰もいない静寂な空間は本当に最高なものだった。
湯船の底からは1つの枠内で5箇所ほどプクプクと足元湧出場所があり、まさに地獄の湯だなぁと新鮮な湯に長い間出たり入ったりを繰り返した。



前回訪れた時はぬるめの湯と熱めの湯があきらかな温度の違いを感じたが今回はほとんど同じぐらいの温度だった。
ただ、熱めの湯はぬるめの湯より濃い匂いがした。


内湯は露天風呂よりまろやかでやさしい湯。色も内湯は灰色というより白い濁り湯で温度もぬるめの私好みだった。内湯だけのこの空間しかなくても私は訪れていただろうな、と思うほどいい湯。


朝ごはん


朝ごはん
朝ごはんはバイキング形式で食べれる分だけ器によそって食べる。
どちらかと言うと精進料理のような質素な感じで身体には良さそうなものばかり。
(ひじき、ほうれん草の和え物、漬物など)



バイキングの中には生魚も置いてあり、それを網の上で焼いて食べたりと変わったものもある。生卵は卵を焼くための丸い鉄板が置いてありそこへ割って焼く。なかなか楽しい朝食だった。
飲み物もコーヒー、紅茶、オレンジジュース、ウーロン茶などが用意されている。


日帰り料金400円にプラス1000円を支払うと左写真の休憩室で休憩ができる。
日帰りで訪れるのならお風呂が沢山あり大変なので休憩しながらゆっくり周った方がいいかもしれない。
利用データ
所在地 | 〒869-1404 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽2327 |
電話番号 | 0967-67-0005 |
アクセス | 南阿蘇鉄道 阿蘇下田城ふれあい温泉駅から垂玉温泉行きバス20分国民宿舎前下車 |
WEB | http://jigoku-onsen.co.jp/ |
宿泊料金 | 1泊2食付き31,900円〜 湯治3泊以上 1泊8,800円〜 |
部屋数 | 本館・・・10室 曲水舎・・・ロフトタイプ3室/湯治室5室 離れ・・・3棟 合計21室 |
お風呂 | すずめの湯・・・男女別内湯各1ヶ所/着衣混浴露天風呂1ヶ所 元の湯・・・内湯1ヶ所 たまごの湯・・・半露天風呂1ヶ所/露天風呂1ヶ所 |
日帰り時間 | 10:00~17:00(最終受付15:00) |
冬期閉鎖 | 通年営業 |
利用携帯 | 日帰り入浴 宿泊 |
温泉データ
分析年月日 | |
湯づかい | 源泉掛け流し |
成分量 | |
泉質 | 単純酸性温泉/単純酸性硫黄温泉/単純酸性温泉 |
PH | 2.5/2.9/2.5 |
湧出量 | |
源泉温度 | 56.8度/41.3度/36.4度 |
源泉名 | たまご地獄、元地獄混合湯/すずめ湯第一泉源/新湯 |
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コメント
コメント一覧 (9件)
2025年再訪
温泉4 温泉の雰囲気4 また行きたい4 部屋0 食事3
2025年3月頃に訪問
地震から復興した2019年にお伺いしてから6年、2025年の再訪です。
以前投稿したルートは狭いので使わないで下さい。325号線から普通の道で来れるようになりました。駐車場も整備され、近所には垂玉温泉という施設まで出来ていました。
平日の午前中だったので貸し切り状態です。
白く濁っていますが、以前お伺いした時のような泥は有りませんでした。水風呂も整備されていましたし、周辺の施設も充実。受付や売店、おしゃれなカフェまで併設されていました。お昼にはサンドイッチを頂きました。元湯と言う内湯も増設されており日帰り客も入浴可能です。
2025-03-30 07:42:33に投稿
のんびり時間
温泉5 温泉の雰囲気5 また行きたい5
2022年11月頃に訪問
みんなのんびりと湯に浸かってましたね!
となりのおばさまは、かれこれ3時間出たり入ったりを
繰り返されてました!
平日に行けば、運が良ければ貸し切り状態です。
芋洗いになる心配はないと思います。
別の場所にある内湯もスズメ湯さんにくらべると
薄いけど、おすすめ!
2022-11-24 01:05:25に投稿
生まれ変わってたな・・
温泉4 温泉の雰囲気3 また行きたい2
2022年3月頃に訪問
斬新なコンクリート造りの建物の壁には、鬼のデザインと共に「青風荘」と。これを見ただけで、何だか変わったのだなと・・。
受付は、このコンクリート壁の上にあるガラス張りの建物の一画に、オシャレっぽいお土産の雑貨に囲まれてあった。致し方無いかも知れないが、日帰り入浴料金も高く、湯浴み着・バスタオル付きで2000円。ちなみに、好きだった新湯は無くなってしまっていた。
広い敷地の中に建物が点在し、通路等がまだ完全に出来上がっていない為、通るべきでは無い所へ迷い込んだりして、すずめの湯へ行くにも女性入り口が解り辛く、間違って以前の様に降りて行ったら、湯船の前を横切る事になってしまった。
女性専用の更衣室が有り着替えたは良いものの、その後浴室入り口の表示も無く外へ出ようとしたところを「何処へ行くの?風呂はこっち」と教えて貰って、内湯へ出た。 その後休憩スペースを通りすずめの湯へ出るのだが「登場」といった感じで混浴へ姿を出すのは、以前と同じ。ただ、今回は湯浴み着を着用しているけれど。このアプローチを変えて欲しかったな。
田型が特徴だったすずめの湯は、2つに区切られ熱めと温めの浴槽に分かれており、熱めの泥湯はボコボコと煮立っているかの様にあちこちで気泡がたっていた。でも1人だけ浸かって居る人が。
恐る恐る手を入れてみたらそれ程でもなく、これならイケそうと私も浸かった。
全体に以前より湯温が上がったのか、はたまた湯船が狭くなったからなのか?以前の様なぬるさは無い。湯泥も増えたのか、救い上げている人も居る。
温めの方もブクブクとしこちらは混み込みで、男性陣は容易には動かないといった感じで浸かって居る。
前から混浴のすずめの湯の雰囲気を、どうも好まなかったのは私だけなのだろうか?
で、そそくさとたまごの湯へ向かった。此処は以前の仇討の湯の女性専用浴場である。
下が男性、上が女性という配置は同じだが、全く新しく造られているので、雰囲気は全然変わった。大きな内湯に小さな露天風呂が付いている。
宿泊すると、男女浴室が交替で使えるらしい。 内湯はガラス張りで明るく、陽射しが湯煙りを浮き上がらせ、此処で1人ぼうっと浸かって居るのはなかなか良い感じがした。皆、すずめの湯へ行くので、こちらは割に静かなのだ。
青風荘の広い敷地を見回すと、宿泊棟は新しく建てられ、ガラス張りのレストランも別棟として建っていた。受付がある建物の中には「宿泊者専用」休憩スペースというものも設けられている。
昔の名残は曲水庵だけで、そこに併設されているのが湯治棟だそうで、ちなみに素泊まり料金を尋ねると、1人1泊12000円という、私にとっては食事付き料金の様な価格で、泊まる事は無いだろう。
以前の素朴感ある秘湯とはすっかりかけ離れてしまったかな。
アクセス例:熊本空港より車で40分程。
2022-04-14 23:32:02に投稿
とても濃い白濁硫黄温泉。
温泉5 温泉の雰囲気5 また行きたい4
2014年5月頃に訪問
熊本の震災前ですので少し古い記憶であるハズなのですがよく覚えているので、記憶に残るレベルなんだと思います。
当時はこちらのサイトも存ぜず、仕事で熊本に行ったため温泉とかこだわらず適当に現場近場で見つけた面白そうな名前のリーズナブルな宿というくらいの感じで予約しました。
近くの阿蘇山を思わせることから地獄の名前が良く似合うなと思った記憶があります。
夜の料理が確か猪の鍋で、船で流れて料理が出てくるような工夫がなされていた気がします。
肝心の温泉がビックリするくらいの白濁硫黄の本格的な湯で、温度が何種類かに別れた複数の湯船がある露天風呂だったので仕事で泊る宿がこんなレベルなんて有り難すぎると衝撃を受けた次第です。
その後震災で被災したと聞いたため心配しておりましたが、どうやら復活営業されているらしく安心しました。
またいつか寄らせて頂きたいものです。
2021-11-03 21:40:32
道は大変ですが行く価値あり
温泉4温泉の雰囲気4また行きたい4
2019年7月頃に訪問
熊本市内観光の後に寄りました。地震の影響か通行止めになっている道が多く、たどり着くまでに3回ほどUターンしました。
分かりづらかった道の地図を添付しておきます。
今のところ、このルートでたどり着けますが、工事用の道路を仮設で利用しているとの事で、もうすぐ反対側から入る道路が片側通行で復旧する予定との事です。
狭い砂利道を進みますが、施設が近づくと広い駐車場が見えてきます。
施設は水洗トイレ、脱衣所、休憩所、洗い場付きの内湯などとても綺麗に整っておりビックリしました。
男女共に水着必須となっており、水着を忘れても湯あみのようなものを販売していますので大丈夫です。男女別の内湯は水着でも水着を着なくてもOKとの事です。露天は熱め、ぬるめの泥湯2か所とプールのような水風呂(透明)があります。
熱めの泥湯と水風呂に交互に入りました。
休憩所では無料の冷水が飲めます。内湯は少しだけ白濁していますが、蛇口があるので泥は十分に落とせます。脱衣所には水着用の脱水機まである充実ぶりです。
泥湯は別府の保養ランドや鉱泥温泉よりサッパリした感じですが、ブクブクと泡がいっぱい出ていました。思わず長湯になってしまいました。
本来、宿だったと思われる建物は、外壁が無く、工事中と言うより撤去中と言った感じでした。当分は日帰りのみかとかと思います。
撮影禁止となっていたので、熊本城、外観と、雲の合間に見えた虹の写真をアップしておきます。(虹の写真はスタッフの方もみんな撮影していました)
2019-08-03 08:30:32に投稿
2015/5/05バイクでの訪問です。
温泉4温泉の雰囲気3また行きたい4
2015年5月頃に訪問
ゴールデンウィークのツーリング中に訪れました。
名物のすずめの湯以外にも複数の浴場で⼊浴できるのですが、各浴場が離れているので何度も服を脱いだり着たりするのが⾯倒だったのと、混雑だけが記憶に残っています。
宿泊で再訪して混雑を避けないといけないなぁと思いました。
直ぐ近くにあるキャラメルプディングというプリン屋さんは、⾊々な種類の美味しいプリンが有るのでお勧めです。
追伸
日帰り入浴のみとのことですが、再開おめでとうございます❕
2019-07-15 17:46:18に投稿
泥?灰?湯の花?なんなんだこれは?
温泉5温泉の雰囲気5また行きたい4
2016年10月頃に訪問
日帰りでスズメの湯に入りました。
真っ白く白濁したお湯で底からぷくぷくと湧き出ているのですが
底を両手ですくうとびっちり泥のようなもの(硫黄、湯の花の塊?)でいっぱいでした。
ぬるめと熱めに入りましたがどちらも硫黄臭がすこいです
湯浴み着を持って行っってなかったので、さっと後ろを向いて
急いで内湯に入りにいったのを覚えています
内湯は泥感は全くなく混浴の泥を洗い流すように気持ちよく入れました。
雰囲気もよく次回は湯浴み着を持ってゆっくり入りたいです
2019-05-19 16:14:18に投稿
相当前に訪れただけですが再訪したいですね
温泉5 温泉の雰囲気5 また行きたい4 部屋3 食事2
1998年5月頃に訪問
昔、部下の結婚式出席の前泊として泊まりました。
温泉目当てでは無かったですが、ビックリ・感動しました。浸かっている露天の淵の粘土からプクプク温泉が出ていました。その周囲に黄色い硫黄の塊がありました。相当前ですが今でもくっきりとその情景が浮かびます。
再開されたと聞き是非再訪したいのですが、行かれた方下記のこと教えて下さいませんか?
1.泥気を含まないキレイな上がり湯がありましたか?前は近くの国民宿舎まで体を洗いに行った
記憶が・・・
2.宿の食事は地鶏以外に選択肢が出来ていますか?
2019-05-19 15:12:16に投稿
3年ぶりに復活です♪
温泉5 温泉の雰囲気5 また行きたい5 部屋4 食事0
2013年5月頃に訪問
すずめの湯が4/16 10:00再開しました☆
(道路も開通したようです)
すずめの湯営業時間:10:00~17:00(最終受付16:00)
以下は地獄温泉公式FBページから抜粋です。
※いまだ工事継続中のため日中のみ(午前8時半~午後6時)の通行。
※地震と大雨で大規模に崩落したところが何か所もあり復旧には時間がかかっていて、途中道が狭くなっている。
※道幅が狭く離合(車がすれ違うこと)が出来ないところでは誘導員の指示に従って通行してください。
※夜間は工事中や大変危険な場所がある為、決して通行されないでください。
すずめの湯営業時間: 10:00~17:00(最終受付16:00)
18時を過ぎますと地獄から帰れなくなります(@_@)
2019-04-18 22:47:14に投稿