大正時代の建物にキズ湯、翡翠色のお湯と魅力満載のお宿

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※※※※このレポートは2005年1月に訪れたものです※※※※
おりはし旅館は2016年にリニューアルしました。
本館は大正時代の建物、創業は明治12年と妙見温泉で最も古い旅館だ。
妙見温泉には高級旅館もあるが私はおりはし旅館の歴史を感じる建物が気に入り、あえて宿泊を決めた。
敷地は約7万坪もありその中に本館、別館、離れが点在する。
周りは緑に囲まれ、広い敷地内は綺麗に整備された植物が並ぶ。
建物前まで来た時はあまりの情緒あふれる建物に驚きの声をあげたほどだ。
ぜひまた宿泊したい旅館。


木造の建物は情緒があり、広い敷地内は散歩をしていても気持ちがいい。
ポツン、ポツンとそれぞれ趣のある建物が建ち、夜窓からの明かりだけを見ると一つの町のようにも思える。

別館の山水荘は新しい建物だが、景観を壊す事なく和風で統一されている。
本館とはまったく別に仲居さんなどがおり、受付もある。まるで違う旅館があるような不思議な感じだった。
私は受付からキズ湯への道のみしか見てはいないがやはり新しく、ピカピカの印象。
館内の情緒はそんなになさそうだが2食付9000円代で宿泊できるというのは手ごろではないかと思う。
回廊をまわした歴史ある客室 平日宿泊 8畳+6畳 12000円

まず到着すると仲居さんがお茶を入れてくれ、芋でできた変わった茶菓子を出してくれる。
部屋の雰囲気は私が宿泊した何処の旅館よりも風情がありすばらしい。
この空間を2人で使うのは気が引けるほど広く立派な部屋だった。
木造なので寒いのではないかと心配をしたが暖房も各部屋ごとに1台づつ有り、コタツの部屋を暖房つけっぱなしで寝れば朝起きてすぐ暖かい部屋に入れるというまったく問題のない設備。




コタツの部屋にはテレビ、電話、冷蔵庫が備え付けてあり冷蔵庫の中にはビンビールが4本と水が1本予め用意されている。
これで足りない人は9時ごろまでは仲居さんが宿にいるのでお願いすれば追加してくれる。私達は足りなくなったのが夜10時・・という事で急遽自炊宿用に買っておいた缶ビールを車へ取りにいった。
自動販売機などはないのでご注意を。


寝室の端っこには鏡台と浴衣などが置いてある。
別館9000円代に対して差額3000円でこの部屋に泊まれるなら泊まる価値はあるのではないだろうか。
20000円代でもおかしくはない部屋にサービスだと感じた。
ジーンとあたたまるやわらかいキズ湯

おりはし旅館で一番いいとされている湯はここキズ湯だ。
温度は33度と低く、隣にある46.9度と交互に入る。
本館宿泊者は夜8:00までしか入浴できない為、急いで入浴。大きな茶色の湯ノ花がいっぱい浮いていて大きなゴミのような変わったもの。
入った感じはまろやかで最初少し冷たく感じるがジ~ンとあたたまってくる。キズ湯は飲んでみるとまろやかで薄めの鉄味、かすかな鉄の香りがした。





食事はとても上品な料理。
小鉢に細かく分けられ一つ一つ丁寧に作られていた。
鯉の洗いは今まで食べた中で一番やわらかく癖のないおいしいものだった。
なんといっても驚いたのはウズラの焼き物。
わざわざ取り寄せているそうだが硬い・・・。
食べるところもすごく少なく骨をガジガジかじりながら少ない肉を食べる。
食べれる肉が少なすぎておいしいかどうかも分からないほど。めずらしい珍品なのでそれはそれでおもしろいが・・。
その他は全体的に出来たてで温かくとてもおいしい料理の数々だった。








本館 内湯 男女各1


本館内にある内湯は夜21:00以降は本館以外に宿泊の方は入る事ができない。その為本館宿泊者のみで使用することができる。
私達が訪れた時は21:00以降だったら男女どちらかを貸切で使用していいですよ。との事だった。鮮度でいうとこの内湯が一番鮮度が高いと思われる。味はかすかな塩味をおびた鉄に炭酸がまざったような味。
美しい翡翠色の大きな露天風呂

露天風呂はとても大きく20人入っても大丈夫なほど。
宿泊者がとても少なかった為いつ行ってもこの大きな露天風呂を貸切状態
温度も源泉周りは適温、離れるとぬるめが楽しめいくらでも長湯ができた。こちらの源泉は内湯やキズ湯の隣にある浴槽と同じもの。




本館はある程度の大きさがあるが、お客さん同士が会うことのないように配慮して造られている。しかも本館には2組しかお客さんを泊める事がないのでまるで大きな旅館を貸切で泊まっているようだった。
この大きな建物の2階端と端に1組づつ宿泊する。
広い部屋が真ん中にどーんとあるがほとんど使われる事はない。お客さん同士会う事のないよう設計された建物。
朝、露天風呂から戻り、湯上りに頼んでおいたコーヒーを回廊にある椅子で飲む。
コーヒーはメニューにはないらしいが、たまたまあったので入れてくれたそうでこちらはサービスでいいですよ。と無料でいただいた。
宿泊料金が安い上にこのサービスはすばらしい!
しばらく妙見温泉街を窓から眺め、ゆっくりした後また湯めぐりへ出かけた。
今回九州で食事つきの宿へ宿泊したのは7泊、その中で最も気に入った宿が2軒あり、その内1つがここおりはし旅館だった。
とても印象的なすばらしい旅館だ。
利用データ
所在地 | 〒899-6506 鹿児島県霧島市牧園町下中津川2233 |
電話番号 | 0995-77-2104 |
アクセス | JR隼人駅よりタクシーで約15分 |
WEB | http://www.orihashi.co.jp/ |
宿泊料金 | 1泊2食付き30,900円〜 |
部屋数 | 13室 |
お風呂 | 内湯:男女各4/露天風呂:男女各1/貸切風呂1 |
日帰り時間 | 内湯:大人500円、小人(3歳~小学生)250円(税込) 露天風呂:大人1200円、小人600円(税込) 9:00~16:00 閉館17:00、 休業日:不定休 |
冬期閉鎖 | 通年営業 |
利用携帯 | 日帰り入浴 宿泊 |
温泉データ
分析年月日 | |
湯づかい | 源泉掛け流し |
成分量 | |
泉質 | ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉(共通) |
PH | 7.7/6.98/6.38 |
湧出量 | 160L/分,60L/分,49L/分 |
源泉温度 | 33.5度/46.9度 |
源泉名 | 露天風呂/キズ湯/熱めの湯 |
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コメント
コメント一覧 (1件)
趣、風情、料理、お風呂全て良し。
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2013年11月頃に訪問
リニューアル前の2013年11月、2014年3月
リニューアル後の2017年3月と
延べ三回四泊利用させてもらいました。
古き良き日本旅館の趣で現在の大型高級旅館とは
一線を画す歴史の流れを感じる風情に引かれ
何度も利用しました。
リニューアルにより離れの増設や本館、露天の改修
献立の変更等が行われましたが個人的には本館の
変わらぬ佇まいが堪らなく好きで今後も
本館一本の利用で行きたいです。
2019-04-07 18:06:31に投稿