300年の歴史を誇る重厚なお宿と小さな貸切硫黄温泉
- 公開日
- 2018/12/19
- 最終更新日
- 2019/09/08
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今回は限定2組までのお宿で湯ノ花温泉で自家源泉、その上足元湧出だという
お宿を選んだ。
1泊8000円ということで宿にはそんなに期待をしていなかったが、お宿はとても立派。300年という歴史のある建物は重厚感があふれ、昔は茅葺屋根だっただろう屋根と黒い木材がたまらない空間。
江戸時代からある建物ということでお宿のご主人をつかまえて色々聞きまくってご迷惑をかけたかも。。。。
お宿のご主人は13代目、代々受け継がれたルールと家紋を守っている。
お宿の外側は茅葺屋根だっただろう屋根と壁を補修した感じが
あるが、室内はすべてリニューアルされ漆喰と黒い木材を組み合わせた今風のオシャレな雰囲気になっている。
お出迎えしてくれたのは気さくなご主人。人の良さそうな雰囲気でホッとした。中は重厚感、年季の入った雰囲気。ただの民家ではないと思い、どれくらいの年月がたった建物か聞くと、なんと300年という。
今まで、100年とか、150年くらいの宿というのは聞いたことがあったが、300年という歴史を持つ宿はあっただろうか?しかも、民家を改造して2階の2部屋だけが宿になっているという作りなので、余計に驚いた。
それは、民家が300年も建っているという話自体あまり聞いたことがないからだ。しかも、建築当時にリサイクルの古材を使ったようだとのことなので、一体どのくらいの歴史があるのかと思うと、圧倒されそうになる。
部屋は暖かく、灯油の暖房が用意され、さらにコタツがある。
少し残念なのはとても広い部屋にコタツがチョコンとあり、部屋の中で居場所はそのコタツだけ。
これだけ広いのだから椅子とテーブルが置いてあったら居場所を選べる楽しさがあり居心地は抜群になるのになどと思った。
部屋には液晶テレビ、暖房、小さな鏡台が用意され、備品はゆかたと小タオルが用意されていた。
一番困ったのは歯ブラシがなかった事。
私はたまたま歯ブラシを持参していたが、、、。
こちらのお宿へ行く時は歯ブラシを忘れずに。
食事は豪華ではないが手のこんだこだわりと思い入れのあるすばらしい食事が用意される。
野菜が中心で、私にとっては大変うれしい食事だった。
しかも、1品1品丹精込めて作ってある。
女将さんは結構思いつきで作っていますよ、、、なんておっしゃるが、結構手が込んでいる感じで、暖かく柔らかい味だった。
この日はもう一部屋に宿泊されていた方と宿の方と色んな話に花が咲き1~2時間話ていただろうか。
とても楽しい時間を過ごしビールでへべれけになった事もあり大満足で部屋に戻った。
食事処はこんな感じ。 |
今となってはなかなかない先代を大事にする意識が感じられさらに本家亀屋さんの歴史を教えてもらい、とても大事なものを感じる事ができた。
宿内にはお風呂場自体がなく5分ほど歩いたところに
宿が持っている温泉小屋がある。
到着したときに地図を見ながら場所を教えてくれるが「本当に小さな小屋ですから、この辺には他に小屋はありませんから」としつこいほど説明してくれた。
そのおかげもあり、本当に小さい小屋で素通りしそうではあったが
見つける事ができた。
宿から歩いて約5分。
湯小屋は小さく貸切使用。
足元湧出で鮮度抜群 ビリビリと感じる刺激ある極上湯 朝一に最適な温泉
中へ入ると硫黄のいい香りがプーンとする。
簡易的な脱衣所に小さな浴槽がポツンとひとつあり湧出量は1分に3Lとのことでこの小さな浴槽には十分な湯量。
湯はそんなに熱くはないけれども入った瞬間ビリビリと刺激があり爽快感のあるお湯。
朝食は、漬け物からのスタート。白菜、カブ、キクラゲの和え物が出たが、この白菜、なんと昨年の秋収穫したものらしい。というのも、昔ながらの保存方法で、収穫した白菜を大木の根元において、木の板で囲う。それで天然の冷蔵庫となり、白菜も一冬を超えて食べれるらしい。先人の知恵に改めて感心しながら、おいしくいただいた。
数品のおかずが出た後、女将さんが「白ご飯と味ご飯がありますが」と話しかけてきたので、味ご飯をお願いした。
すると、この味ご飯、何ともいえない優しさとうまみで、2杯も食べてしまった。
また、おかずもご飯が進むものが多く、こんなに朝から食べたのは何年ぶりだろうと思うほど、自分でもびっくりする食欲で食べてしまった。
≪本家亀屋の良いところ≫
宿の歴史がありそれを感じられるところ
宿内に温泉がないのは不便だが共同湯がすぐ近くにあるし、5分歩けば自家源泉、足元湧出の湯小屋が貸切で入れるものすばらしい。
部屋は広く綺麗だしとにかく食事がおいしい!
豪華というわけではないが1品1品丁寧に作られたとてもおいしい食事、手打ちそばが出るところも感動。
≪本家亀屋の良くなかったところ≫
夜中や朝方温泉に入りたい時に入れないのはちょっぴり不便ではあるが悪いというところではまったくない。
という事で特になし!
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