ぼんやりとランプの光で照らされる風情満点の浴室
- 公開日
- 2018/12/17
- 最終更新日
- 2019/11/10
- 投稿者
- しおり
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管理人総合評価
4.2
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ユーザーの評価(3件)
3.8
江戸時代の1636年と400年近くの歴史を持つ甲子温泉。公式サイトによれば、発見は1384年とかなりの歴史です。
以前はかなり鄙びた、というか古びた旅館でお風呂が抜群に風情のあるイメージでしたが、2009年に国道289号の開通を期にリニューアル。
深い茶色の木造で秘湯感を残しつつ素敵な旅館になりました。
以前からリニューアルしたと知り宿泊したいと思っていたのですがとても人気のようで週末は何度か電話しても満室で宿泊できませんでした。
今回は平日(月曜日)だったので予約ができると思ったのですがたまたまのキャンセルで空きが1室だけあったようでした。
平日でも満室というのは時期的にかもしれませんが改めてすごい人気だなぁと感心してしまいました。
到着するとスタッフの方が駐車場に出てきてくれ、車から全ての荷物を運んでくれました。
毎度ながらこの時点でなんとなく接客の良しあしがわかりますね。
期待してしまいます。
入口から入ると、太い梁に白い壁と洗練された空間で
白熱灯で照らされたエントランスは暖かみがありとても良い雰囲気です。
1泊2食付1人15,120円 幼児布団代3240円 入湯税1人150円 8畳+8畳 トイレ付(ウォシュレット付)
恐らく大黒屋の中で一番せまい部屋だと思いますが、私たちにとっては十分すぎるほど広くて快適な部屋でした。
部屋と部屋の間で仕切れる事もあり子供が寝た後はコタツでゆったりビールタイムなんかも楽しめ非常に満足!
窓が大きくて明るいし綺麗だし安心感があります。
Wifiはフロント前のエントランスでしか使えないのですが、「子供が夜泣きをするかもしれないので一番端っこの部屋希望」と伝えておいたらフロントから一番近くの部屋にしてくれました。
その為エントランス用のWifiが部屋でも使えてさらに快適でした。
エアコンの効きもよく一瞬で暖かくなります。
奥のコタツがある部屋は4畳との事でしたが、4畳以上ありそうな感じがしました。
洗面がとても広く綺麗で、洗面前にある食器棚にはお茶のセットやコップが沢山ありました。
ビールを沢山持ち込んだので冷蔵庫があって助かりました。
よく飲む私には冷蔵庫が必須なんです。
ちなみに写真にある冷蔵庫の中身は私たちが持ち込んだものが入っています。
アメニティは化粧水や乳液といったものはありませんでしたが、子供用のタオルや備品が用意されていたのは嬉しかったです。
恵比寿の湯 男女各1
恵比寿の湯の源泉は大岩風呂とは別で川の向こう側より引っ張っているそうです。
浴感の違いや味の違いはあまりわかりませんでしたが、湯量が多く鮮度がよくて
気持ちがいいです。
それほどの特徴はありませんがツルツルした感じです。
味はというとミネラル感のあるおいしい水といった感じでゴクゴクいけちゃいます。
浴槽温度はちょっと熱めの43度でした。
内湯も窓が大きくて緑が見え開放的です。
ただやはり大岩風呂がメインなのでこちらの内湯へはちょこっと入っただけで上がってしまいました。
お宿の食事で取り分けられる物が全然ない事もあるのでいつも息子くんの食事とフルーツを買って来るのですが、今回は祖父母(私の)家からの帰りだったのでお土産にブドウを沢山もらいました。
夕食 メインは福島牛の源泉せいろ蒸し
夕食は全体的に丁寧で厳選した食材を使って料理している印象でした。
量としてはまぁまぁなのですが、値段から考えても良い内容だと思います。
メインの福島牛の源泉せいろ蒸しは息子くんが大騒ぎをしたので、ちょうどいいタイミングでは食べれませんでしたがそれでも美味しかったです。
小鉢の料理は手抜きのない感じでしたし豚肉のサラダはシャキっとした野菜と少し分厚めのゆでた豚肉との相性がよく少し酸味のあるドレッシングがいいです。
ただ一つ残念だったのは料理は最初から置いてあるものが多く、ヤマメの塩焼とご飯、味噌汁だけが後から運ばれてきたので温かいものが少な目でした。
息子くんの食事はお願いしていませんでしたが、ご飯とお味噌汁、アンパンマンのふりかけを用意してくれました!
子供用の椅子まで用意していただきありがたかったです。
しかしながら、じっと座っている事がまだできない息子君は最初の少しの間だけ座っていましたがそれ以降はこの広い部屋を走り回り行ったり来たり。。
沢山ご迷惑をおかけしてしまいましたが皆さん気遣ってくださり声をかけてくれとてもホッとしました。
座らせれば「ギャー」と泣くしなんだか落ち着かない食事でした。。
19時から21時まで大岩風呂が女性タイムとなります。
食事が終わって少しだけゆっくりしてから楽しみにしていた大岩風呂へ向かいました。
大岩風呂へ行くにはこの長~い階段を降りなければなりません。
阿武隈川にかかっている細い橋を渡ると大岩風呂に到着です。湯小屋も昔は赤い屋根でボロっと感のある建物でしたが綺麗になっていました。
ボンヤリとランプの光で照らされる風情満点の浴室
薄暗い浴室はランプの光で引き立ちますます趣のある雰囲気に見えます。
部屋は満室だというのにいつ来ても貸切状態で不思議です。
ご年配の方が多かったので階段が辛いのかなぁ。
夜この大きな浴槽へ1人で身を沈めていると静寂な中川の音だけが聞こえ、贅沢極まりない時間を堪能できました。最高です!
湯はツルツル感のある透明な湯です。特徴はそんなにありません。
鳥居の岩から出ている源泉はプールの奥にある源泉だそうで空気には触れないようにして浴槽へ注いでいるそうです。源泉温度は44~45度。
その他に足元からも湧出しておりこちらの温度は31~34度とぬるめです。
浴槽の温度は41度で適温でした。
浴槽は一番深いところで1.2Mもあります。
以前に来た時は日帰り入浴時間で沢山の人が入っていたので仕方なくど真ん中に浸かったところまったく落ち着かずでイマイチだった思い出があります。
そりゃ立った状態でさらにど真ん中では落ち着きませんよねぇ。
浴槽の底には大きな丸っぽい石があるのですが、その石をなでると子宝に恵まれるという言い伝えがあるそうです。
一応私もなでておきました(*^^*)
源泉湯口である岩の後ろには大きな岩がむき出しになっていました。
天井を見上げると入り組んだ木の梁がランプの光にボヤっと照らされて美しいです。
貸切状態で入れた事もあり心からのんびりできました。
入浴している時は完璧この空間に酔ってました。本当に素敵な浴室ですね。
ただ、これはぜひなんとかしてほしいと思うのですがこの完璧な浴室で掃除道具やゴミ箱が見えるのはとっても残念です。簡単な事なのでぜひ隠してほしいものです。
櫻の湯 (女性用)
櫻の湯は朝入りに行きました。
大岩風呂には劣りますがこちらも気に入りました。
窓から入る光とヒノキの浴槽が相まって素敵な景色です。
浴槽の底には玉砂利が引いてあり足裏が気持ちよかったです。
朝だったのでサラッとさっぱり入りました。良い湯でした。
朝食 メインはフワッと焼き具合抜群のタイの粕漬
朝ご飯もすべてが美味しかったです。
特にタイの粕漬はフワッとしていて焼き具合抜群でした。
とってもおいしかったので息子くんへあげてみると最初は嫌がったものの味がわかるとバクバクバク~~っと半分以上食べてしまいました。お気に召したようです(*´ω`)
ご飯はコシヒカリで水分を抜く作業は昔ながらの自然乾燥したものをガス窯で炊いているそうです。甘味があっておいしいご飯でした。
サラダのドレッシングは酸味のないあまりないような味でとても美味しいドレッシングでした。 |
エントランスにはコーヒーがありました。
部屋へ持って行ってもいいという事で部屋へ持ち帰りゆっくり楽しみました。
エントランスでコーヒーが用意されているところはよくありますが、部屋への持ち帰りはしないでくださいというところが多く、だいだい持って帰ってもいいですよというお宿はもてなしで評判のお宿が多いです。
本館はすべて禁煙で、エントランスに喫煙ルームがありました。
喫煙ルーム内には椅子も用意されています。
帰る前に少しお散歩しました。
写真の別館は江戸時代の白河藩主 松平定信翁の別邸であった木造建築だそうです。
ここには宿泊もできるそうで次回はぜひこの部屋に宿泊してみたいです。
宿泊してみて人気のわけがわかりました。
接客は丁寧でしっかりしています。ビシッとした感じとはまた違いますが山間の宿らしく柔らかい接客でした。
どうやらリピーターが多いようで「○○様、いつものお席です」と案内していたり「先日来た時は・・・」とか話しているのを耳にしました。
だから予約が取りづらいのですね。
≪旅館大黒屋の良いところ≫
一番は浴室の素晴らしい造りです。貸切で入れたのも最高でした。
お湯には特徴はあまりありませんがこの手の浴室には透明な湯がよく似合います。
部屋が綺麗で広くて窓も大きくて2部屋あるのがまた使い勝手が良かったです。
子供のタオルや備品を付けてくれたのも嬉しかった!
食事が手抜きのない丁寧な内容で夕食、朝食ともに満足しました。
エントランスが落ち着く雰囲気で皆さんくつろいでいました。
おそらく大黒屋の社長さんだと思いますがお客さんに声をかけたりしていたのが印象的でした。
コストパフォーマンスの良いお気に入りの宿になりました。
≪大黒屋の良くなかったところ≫
大岩風呂が遠いところです。長い階段があるのでお年寄りの方には辛いのではないかと思います。
あとはたいした事ではないのですが化粧水などがなかったのでアメニティは少な目です。
というぐらいしか思いつきません。
立ち寄り湯
日帰り利用で行きました。
受付の綺麗なお姉さんに説明を聞き、温泉に浸かって来ました。
内湯はとても綺麗で 本当にかけ流し?って思いましたが
微かに硫黄の香りがする良い湯でした。
岩風呂へ移動
混浴風呂ですが平日なので、2∼3人しか入っておらずノンビリ湯を味わうことができました。
綺麗な湯で湯加減も丁度良く長湯してしまいました。
是非 泊りで来てみたいと思いました。
風情ある巨大風呂
大丸温泉から向瀧に向かう途中、こちらの大岩風呂が有名な大黒屋さんを日帰りで訪れました。日帰り入浴開始時間に伺ったのですが、同じタイミングで訪れる方々が何人もいらっしゃって、流石の人気を伺わせます。長い階段を降り、迫力のある川にかかる橋を渡って大きな木造納屋のような建物の戸を開けると、いきなりもう巨大なお風呂が目の前に。古い木の梁が豪快に組まれた天井と巨大な浴槽は迫力満点です。脱衣スペースが同じ室内の端にあり、そちらで着替えて入浴します。無味無臭透明な温泉で、むしろ建物のヒノキ?の香りが漂う空間でした。40度くらいの適温で、ぼーっと入っていられる温度です。最深部は1.2mにもなるとのことですが、底には巨大な岩が無造作にいくつかあり、温泉が自噴する岩の割れ目を囲うようにそのまま浴槽を作った、という感じです。隣の沢の音を遠くに聞きながら、このノスタルジックな風情のある風呂に静かに入っていると、どこかにタイムスリップしたような感覚になります。静かな夜に入るとなお良さそうです。
脱衣スペースに一応ついたてはありますが、ほぼ見えますし、どんどん人が来ますので、日帰り入浴だと女性の方は大岩風呂は厳しいかもしれません。すぐ隣の建物に女性専用の浴室があり、大岩風呂と同じお湯が使われているそうですが、大岩風呂目当てなら宿泊が良いと思います。
やっぱり秘湯は谷にある
この前の10連休前半に来訪。
まあ混んでいるだろうなと思いつつ道の途中にあったので温まりに寄りました。
山の中の割と立派な道を進んでいくと、トンネルをいくつか抜けます。何個めかのトンネルを抜けた後に小さな看板とともに左折する道がありますので、見逃さないようにお気をつけください。私はGPSを目で追いながら確認していましたがトンネルでGPSが止まるので「あっ」と思った時にはGPSが遅れて捕捉しておりました。
坂のきつい道を下っていくと車が駐車場に並んでいるとともに建物が見えてきます。
駐車場難民にはなりませんでしたが、大盛況のようで、中に入ると日帰りから宿泊までいろんな方がおられました。
忙しいだろうに、スタッフの方が親切に館内の地図を見せてその場で案内していただきました。
温泉は男女別の内湯がそれぞれと、別館側に混浴が一つと、その隣に女湯が一つありました。
女性用内湯には6人くらいの屋内浴場とカラン、そして露天があります。
その時小雨が降っていたからでしょうか、藁笠が壁にかけてあり、それを被って露天へ行きました。10連休でしたが内湯終了時間ギリギリだったので露天は貸切で使えました。谷の底にあるからか、山がとても高く感じます。秋には一面赤く紅葉するんだろうなと思いました。
私は藁笠が風情があって好きでした。
まず内湯に入ってから、長い廊下と階段をどんどん奥へ下っていくと一度外へ出ます。別館との間には立派な川が流れていて、橋を渡って別館へと向かいます。
別館は女性用しか入っていませんが脱衣所も中の浴室も立派でした。浴槽には黒い玉砂利が敷いており、先ほどの藁笠といい、本当に建物の空間作りが一貫しててすごいです。
連れがいるかどうか混浴を覗きましたが、浴場の端に脱衣所がある形で、扉を開けたらすぐに浴場だったのでびっくりしました笑
でもすごい広い!そしてめっちゃ人がいる。勇気ある女性がバスタオル巻いて一人いたので、一瞬私も入りたくなりました。けど流石に無理。それとここバスタオル禁止でした。
日帰り時間内に混浴風呂の女性専用時間がないのが惜しいですね。
湯上りにのんびりロビーでくつろぐ方もいっぱいいらっしゃいました。ソファーがいくつもあり、湧き水の入ったウォーターサーバーが置いてあったので飲みながらゆっくりしました。
温泉や雰囲気、そして旅館自体の佇まいがまとまっており、今度は宿泊できたいなと思いました。
[ googlemapの私の投稿を転載しました ]