レトロ感たっぷりのアツアツサッパリ共同湯
- 公開日
- 2018/12/15
- 最終更新日
- 2019/09/08
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管理人総合評価
3
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ユーザーの評価(1件)
3.3
小野川温泉の名前の由来は、平安時代の歌人、小野小町だという小野川温泉。
1200年以上の歴史ある温泉だ。
尼湯は小野川温泉の中心にある地元の方々が大事にされている共同湯、外観はレトロな雰囲気で、町のシンボルみたいなもの。
この日は土曜日だというのに、観光客らしき人はあまりおらず、この中心地をプラプラと歩いているのは私達ぐらい。 |
朝一入りたいような熱~いサッパリ湯
浴室へ入るとそのまま浴室が見える。タイル造りだが、なんとなくレトロで悪くない。
購入済みの入浴券は脱衣籠の下に差し込むところがあるのでそこへ差し込んで入浴するというめずらしいシステム。
早速湯船へ急ぎ足で近づき湯を触るとあつい、、、、。う~~~熱い湯はあまり得意ではないので少しがっかり。
源泉が熱い為結構な量が加水されているがそれでも熱い。
温泉の香りは焦げた硫黄のような香り、加水のためだいぶ薄くなっていはいるが、その分新鮮だし小町の湯より浴感はツルツルし、湯がとても綺麗。
朝一に入るのに最適な温泉だと思う。
湯あがり、外の飲泉場所で飲泉してみると、しっかりとした濃い味がした。
このお湯を薄めずにドバドバで入れたらかなりいいだろうと思う。
出たり入ったり、熱いけれど気持ち良い温泉
冬に訪れたからだろう、熱い源泉だが浸かるととても気持ち良い。
しかしそう長くは浸かって居られないので、出たり入ったりを何度も繰り返した。
もしかして半日はこんな風にして、エンドレスにこの温泉で過ごせられるのかもと思ったくらいだった。
6月頃に来たときはそうはいかなかったけれど、冬はとても良い温泉だ。
米沢市内から週に何度も通っていると話す方もいて、皆さんこの温泉目当ての常連さんの様で「この温泉が一番!」と声を揃える。
確かに投入される湯量が多く、熱い源泉だがどんどん掛け流されて行くので、とても気持ちが良い。立ち寄ったうめや旅館に比べても、はるかに多いドバドバ投入だ。
そして硫黄の香り、トロミある濃厚湯。しかも入浴料は200円。
タイル風呂の壁には、温泉津や下諏訪等の熱い温泉の共同湯に取り付けられていたりする、レトロ感ある丸い湯温計が43~44℃を示していた。
加水もできる様になっていたが、誰もこれ以上加水する事も無く、溢れ出す温泉に気持ち良く浸かっていたのだった。冬最高~!
尼湯へ入ると自動販売機で入浴券を買うが、番台に人はおらず入浴券を入れる容器も無く、この券はどうするのか?と首をかしげながら、とりあえず手にしたまま脱衣場へ進むと、ロッカーの衣服置き場の前に、入浴券を立てるという事になっていた。
要するに「ちゃんとお金を支払って入浴してますよ」という証明を皆に見せるという訳なのだな。
そして入浴が終わったら、その券を箱の中に入れるという、おそらく全国でもここだけのシステムでは無いだろうか?
きっとその昔はお金を支払わず入浴してきた人も多かったのだろう。これなら余計な疑いの目を向けず、向けられる事も無く皆が堂々と入浴できるという訳で、地元皆で考えたのだろうか、凄いなあと思った。
アクセス例:JR米沢駅より路線バス小野川温泉行で小野川温泉下車し、徒歩3,4分程。