川沿いの岩をくり抜いたお風呂が有名な激アツ温泉
- 公開日
- 2018/11/10
- 最終更新日
- 2019/09/09
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管理人総合評価
3.3
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ユーザーの評価(1件)
3.1
通りから少し下って、人しか渡れない橋を渡ると川沿いに共同湯がある。
湯の花温泉街の共同浴場は200円払うと4カ所を回れる仕組みになっており、非常にリーズナブルに入ることができる
入浴券は近くの商店や宿で販売している。
大きな石の上に建った湯小屋は、中の雰囲気が普通の湯小屋とは違う。
足下は大きな岩がむき出しになっているからだ。
湯の花温泉の共同湯の中で一番人気の高いのがここ「石湯」である。
建物は掘っ立て小屋のような感じだが、結構大きい。
丁度訪れた時間帯には誰もいなかったので、早速入ってみることにした。
目の前には大きな綺麗な川があるというのに温泉に入りながら見れないのが残念。
更衣室も男女共同で、完全に混浴。女性は他の人がいると入るのは厳しそうだ。
浴槽は2つあり、メインの岩をくり抜いた浴槽と、衝立の上側に溢れ湯を入れた小さな浴槽がある。
岩をくり抜いためずらしい浴槽 死ぬほど熱い熱湯温泉
早速メインの浴槽へ、、と思ったが、とても入れる温度ではない!46,7度あるのではと思うほど。すぐさま脇にあったホースから水を投入することにした。
その間、溢れ湯の小さな浴槽に入ることにした。こちらも少し熱いが、43度くらいで、それほど苦になる熱さではない。普段43度くらいでは問題ないが、ここのお湯は熱く感じる。どうやら泉質がピリピリするようだ。10分ほど水でうめたので、移動してみるが、まだまだ熱い。仕方なくもう少し待つことに。5分ほど待ったが、ぬるくなっているのかわからない。しかし、いつまでも待っても仕方ないので、入ってみることにした。
とにかく熱い。鹿の湯48度の浴槽に入っているようだ。よく見るとお湯の透明感が素晴らしい。地下水のような透き通ったお湯だ。源泉を飲んでみると、ほのかにナトリウムの味が感じられた。他に特徴は感じられない。源泉の投入量は調整できるようになっているようだが、増やすことはできても、これ以上、絞ることは出来ないらしい。投入量は2,3L/分に見える。あまり多い感じはしないが、源泉の温度からして仕方ないのだろう。ここもそうだが、一体の源泉は自然湧出とのことなので、貴重な自然の恵みを味わっている感じがとても良かった。
令和元年10月12日夕方から13日未明まで、
猛烈な雨を福島県内に落としていった台風19号の影響で、
南会津湯の花温泉石の湯の建屋が、
増水した川に流されてしまった。
その後、ブルーシートで囲いをして、
入浴できるようにはなったらしい。
今年の7月に訪問した時は、
弱い水流のホースで3時間MAX加水を続けてくれていた、
前客の夫婦連れのおかげを持って、
48℃の湯温でなんとか湯あみにありつくことができた。
意地でも入らねば気が済まない・・・
そんな気になってしまう不思議な浴場だ。
激アツ湯に短時間入浴して、
お湯から出た時に感じる、全身を針で刺されたような、
10個の剣山を10本の手で身体に押し付けられたような、
あの激痛にじっと耐えるのも、
そしてそのあとにやってくる
すがすがしいサッパリ感を満喫するのも、
お湯あそびの貴重な愉しみではあったのだが、
諸事情の下で46℃を超えるお湯への入浴は、
特に日帰りでは、できるだけ避けるようにしている。
石の湯に朝一番で行くと、
夏場は55~60℃ぐらいに湯温が保たれている。
Lサイズの生卵を網袋に入れて2時間も湯船に浸しておくと、
絶妙な半熟温泉たまごが出来上がる温度だ。
黄身がオレンジ色の上級たまごを使用すると、
仕上がった成果物は、スーパーの市販品よりも3倍おいしい。
今回の台風で、同じ南会津の木賊温泉の岩風呂も
建屋が流されてしまった。
自分としては、こちらの方がとても気になる。
10月後半に再訪する予定だった。
岩の湯のそばの、秘湯を守る会の宿も、
直接の被害状況は明らかになっていないが、臨時休業している。
湯の花石の湯も木賊岩の湯も、
湯屋再建のための募金やクラウドファンディングが発表されたら、
いんちきネタのチェックと、詐欺ばなしの確認と、
そのウラをしっかり取った上で、是非とも協力したいと思う。
了