ズシッと体の奥までしみ込んでくる濃厚な鉱泉

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※※※※このレポートは2012年9月に訪れたものです※※※※
毒沢鉱泉は450年前、武田信玄が怪我の治療に利用したと言われている。
大昔、治療に見放された人々がこの源泉を求めて集まるようになり湯治場となったのが「毒沢鉱泉 神乃湯」
毒沢鉱泉 神乃湯は5年ほど前に一度日帰り入浴で訪れ、温泉が気にいった為今回宿泊してみる事に決めた。
昔は渋い温泉旅館だったそうだが今はリニューアルされ新館はお洒落に生まれ変わっている。


宿の周辺は緑に囲まれ、秘境に思えるが実際は以外と街からは近い。
宿は丘の斜面に建っており宿前までは結構な急坂。歩いて来るにはなかなか大変だろう。


宿へ到着、宿の人はウロウロしているものの、いらしゃいませなどの出迎えはなく、、、
さみしさを感じつつフロントへ。
中へ入ると九州のような新和風でお洒落な雰囲気。


リニューアルされた新館と昔からの旧館があり、私達は今回旧館へ。
綺麗でお洒落な感じの空間を通り抜け、通路をぬけ、アパートのような建物へ案内される。
旧館とは知っていたがこんなに違うとは。。。


今回湯治宿のつもりで来たわけではなかったので少々残念に思いつつ、、
部屋へと案内してもらいながらふと部屋の前にあるピンポンに目がいく。
なかなかのレトロさだ。
旧館 6畳+4畳ぐらいのスペース トイレなし 1泊2食付 土曜日泊2名1室 1名あたり10,000円


部屋を案内されてまず最初に説明を受けたのが「ふとんはお客様ご自身でお願いします」とのこと。
え?素泊まりじゃあるまいし布団を自分で?と耳を疑ってしまった。
まぁそれはさておき、部屋は思っていたより広く大きな窓がありなかなか良い。ただ光は差しこまないのでなんとなく暗くしめっぽい感じはする。カメムシも部屋にいて後多分に洩れずひと騒ぎあった。
新館の部屋を少しのぞいたがとても綺麗だけど6畳1間で窓も小さい。
人の好みによるが綺麗で虫がいない新館か、虫がいてしめっぽくお風呂や食事何処はかなり遠いが広くて窓が大きい旧館か、、といった選択肢となる。
私は今回旧館にしてよかったような気がするがお風呂や食事何処が遠いのはかなり不便に感じた。









部屋の中も普通の部屋ではみないようなレトロなものがいっぱいある。
昔は放送で食事の時間をしらせたのだろうか、、、壁にスピーカーが付いている。
そして部屋の電気は裸電球。



特にめずらしいと思ったのはスモークサーモンが大量の玉ネギの上にのっているメインの料理。
ドレッシングをかけてサッパリと食べるのはおいしかった。
焼きナス、山菜、煮物も手がこんでいて素材はいいが少々味が薄い。ご年配向けだろうか。
最後に出てきたご飯と塩コンブは久しぶりに食べたなつかしい味だった。
ご飯に小さい蕎麦粥、温かい蕎麦と炭水化物がかなり多い。
その他はこれといって特徴はないが味としては全体的に悪くない。
1万円の宿泊代にしては良い方ではないだろうか。


食事何処は宿泊者全員がいっぺんに食べる事ができないの食事時間を宿側から指定してくる。
この日はタイミングが悪かったのか団体客が多くとにかくうるさい。
早々に食事何処から退散したが部屋にもどっても夜11時ごろまで食事何処から聞こえるドンチャン騒ぎにはまいった。
せっかくゆっくりしに来ていると言うのに残念な気持ちになってしまった。









身体の奥までしみ込む濃厚な鉱泉

大きな浴槽は加熱循環だが、その横は小さな1人用の浴槽がある。浴槽内の温度はおそらく10度ぐらいだろうか。
加熱した浴槽と冷たい浴槽を交互に入ったせいか、鉱泉の濃さのせいか、、湯あがりはズッシリ疲れが出る感じだ。
源泉風呂は細かい鉄色の湯の花も確認できた。
マグネシウムはアルミニウムなど、通常あまり多くない成分が入っていて特徴的。
湧出量が12Lということもあり、かなり湯量は少ない。入れ替えたら5時間ぐらいかかるのではないだろうか。
夜は沢山の人が入っているので源泉風呂はへたってしまっているので朝一入りに行くのが鮮度が一番よい状態。
味はすっぱ苦い、匂いについては少し甘い鉄と土類の中間に近い。あまり鉄という感じはしなかった。









お風呂の後はパブリックスペースでゆっくり。
音楽が流れ、お香が焚かれていていろんな本が置いてある。

質のいい朝食。
種類も多く、それぞれがおいしい。
温泉卵のみ不思議だったが温泉卵風の普通の卵。
酢を入れて茹でるとフワフワとした温泉卵風になるかと思うがそんな感じ。
熱い温泉が出ないためか、、、だったら卵焼きでいいのにと思ってしまった。


食事の後はコーヒータイム。
フロント前にはドトールのコーヒー販売機が設置されておりおいしいコーヒーを買う事ができる。
玄関前のロビーは緑が美しく、景色が気持ちいい時間だった。



神乃湯はとにかくたくさんの神様がいたるところにいる。
神乃湯のご主人もどこかで和尚さんでもしているのではないかといった雰囲気で旅館としては不思議な空気を感じる。
ご主人と鉱泉について話している時も「第六感は強いですか」と聞かれ、「まったく弱いです」と答えたが強い人は色々と感じたり、鉱泉では身体から悪いものが出るといった効果があったりするとおっしゃられてた。
私にはふと夜寝る時思いだし怖くなって寝れなくなってしまうという残念な効果しかなかったわけだが。。。
≪神乃湯の良いところ≫
湯量は多くなく新鮮さもないが鉱泉の濃さはなかなかない貴重なものだと思う。
あの浸かった感じは独特のものがあり鉱泉の存在感を強く感じる。
湯あがりのあのドッと疲れが出る感じもたまらない。
≪神乃湯の良くなかったところ≫
接客が親切でも丁寧でもないところ。
出迎えもしない、布団もご自分でご勝手に、、帰りもありがとうございましたもなし。
ご主人と話をすれば親切に色々教えてくれるのだがもてなしという点ではあまりない。
お客さんに感謝する気持ちを持ってほしいと思う。
利用データ
所在地 | 〒393-0000 長野県諏訪郡下諏訪町社7083 |
電話番号 | 0266-27-5526 |
アクセス | 中央本線 上諏訪駅よりバスで約15分で最寄バス停の注連掛へ。そこから徒歩約10分 |
WEB | https://kaminoyu.com/ |
宿泊料金 | 1泊2食付き13,000円〜 |
部屋数 | 14室 |
お風呂 | 内湯:男女各1 |
日帰り時間 | 10:00~15:00 ※土日祝日等は14:00まで 大人1000円 小人(3歳〜小学生)400円(税込) |
冬期閉鎖 | 通年営業 |
利用携帯 | 日帰り入浴 宿泊 |
温泉データ
分析年月日 | |
湯づかい | 源泉掛け流し, 加温, 循環, 浴槽により変わります |
成分量 | |
泉質 | 含鉄(Ⅱ)-アルミニウム-硫酸塩-冷鉱泉 |
PH | 2.6 |
湧出量 | |
源泉温度 | 2度 |
源泉名 | 毒沢鉱泉 |
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コメント
コメント一覧 (2件)
ちょっと変わった雰囲気の宿
温泉4 温泉の雰囲気3 また行きたい3 部屋3 食事3
2013年3月頃に訪問
施設直前の急な上り坂にはびっくり。
一瞬、道を間違ったような錯覚に陥るようです。
施設も玄関を入った瞬間から独特な雰囲気を感じ
普通では感じえないような異質な感覚に捕らわれました。
今までの旅館では感じたことのないような宗教染みた雰囲気
とでも言いましょうかそんな感覚を感じながらの戸惑いの入館です。
主人の接客も一般の施設とはちょっと違う感じを受けました。
何れにしても今までに経験したことのないような雰囲気の施設です。
2019-06-14 15:36:28に投稿
アクセス良好の秘湯宿
温泉3温泉の雰囲気3また行きたい3
2018年9月頃に訪問
すごい名前の毒沢鉱泉 神の湯。
本当にこの道でいいのか…?と若干不安になる道をぐんぐん上がっていくと行き止まりにこの温泉がありました。
旅館手前の道路脇に駐車場の線が引いてあるところや、路肩が十分空いているところがあるのでそこに停めましょう。
今回は日帰り入浴で、料金は800円です。
温泉は内湯のみで、浴槽やカランの数も多くはありません。確か6人以上入っていたら出直してください、みたいなことが書いてありました。
お湯は茶色く、飲泉してみたら酸っぱかったです!
ただし、お湯の色はその日によるのか、男性の浴槽は透明だったということです。(飲泉用に設けられていた桶は透明だったので、成分が浴槽に沈着するものなのかなあ。いやわからんわ。)
成分濃そうでしたが、あまり湯当たりするような感じがなく、出た後も体の芯からポカポカし続けていましたね〜。
あ、後内湯の壁はガラスなので外の森がよく見えました。ちょうど浴槽の目の前の木にムササビの巣箱がありましたが、昼間なので見るのはかなりレアみたいです!
木造で歴史のある建物なので、内装も趣があり、ついつい入浴後もゆっくりしてしまいました。フロントに塩羊羹なるものが70円で売っていたので買いました。塩が入っているので甘さがくどくなく、とっても食べやすかったです。
評価3の理由としては、狭めの内湯だけで800円は高いなあと思ったからです。でもあの立派な建物を支えるには必要な値段なのかな?
ならば、今度は宿泊で行きたいと思います!
[ googlemapの私の投稿を転載しました ]