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大沢温泉 大沢荘山の家 (静岡県)

桜hanako

by 桜hanako (温泉達人) 2023/05/03

評価:

4

内湯もあります

内湯も在りました!こじんまりとした、レトロタイルを一部用いた扇形の岩風呂ですが、浴室自体は新しく綺麗な造りです。貸切風呂として空いていれば入浴させて貰えますが、どうしても宿泊客が優先ですので、日帰り入浴で訪れた時はどんな風呂なのか覗かせて頂いただけでした。
この温泉棟とは徒歩2,3分程離れた場所に、普通の建物の様な素泊まり専門の湯治棟が見えていましたが、雨の日や夜間の入浴には不便かと思いました。

大沢山荘の建物自体は、シンボルの橋だけは新しくされたようでしたが、その向こうに在る温泉棟は、錆びたトタン屋根がかなり古びておりちょっと驚くほどでした。
入り口から右手の休憩室は昭和レトロを色濃く残しており、内湯へと続く廊下には大昔の宿泊部屋が残されたままで、うーん・・といった感じでおそらくトイレも‥?だったので使いませんでした。かなりの鄙び感・レトロ感で、ロケにも使われた筈ですね。
訪れた時は大沢温泉桜祭りの時期でもあり入浴客も多く、女性の従業員の方がお一人でお忙しく対応されていました。

メインの露天風呂ですが、男性との仕切り壁の真下の湯底から、ボコボコッと湧き上がって来ており、湯面にさざ波を立てながら掛け流されて行きます。
源泉は伊豆に多いカルシウム・ナトリウム・硫酸塩泉の透明な湯ですが、前方の岩壁に付着した緑や、湯船を取り囲む木々のために深緑っぽい色に見え、美しく感じられました。訪れた桜の時期、やや熱め適温の湯は微かな玉子臭も感じられ、ヌルヌル感もありとても新鮮さが感じられる良い温泉でした。
洗い場にはシャワーの他、出っぱなしの源泉が2つの湯桶に溜められているスタイルで用意されています。
女性用の湯船は、長方形の岩風呂ですが縦一面が仕切り壁のため、片側は窮屈な感じを受けましたが、後でHPで見た男性浴室は女性用より広く湯船も大きく、仕切り壁が湯舟の横一面だったので、かなり解放感も違う様子でした。それもあってか、壁向こうからは男性客の話し声が聞こえてきましたが、かなりゆったりと温泉を楽しまれている様子でした。露天風呂の良さでもありますね。
入浴料600円。入浴時間5月~8月は8時から、9月~4月は9時からで共に21時まで。毎月第2水曜日定休。

アクセス例:伊豆急下田から路線バス松崎行きで大沢温泉口下車し、徒歩10分程。

堂ヶ島温泉 沢田公園露天風呂 (静岡県)

桜hanako

by 桜hanako (温泉達人) 2023/04/30

評価:

3

堂が島観光スポット露天風呂

堂が島の観光スポットの一つとして有名な、沢田公園露天風呂。伊豆観光と言えば堂ヶ島という程、メイン観光スポットの宝庫であり、周囲の観光と併せて楽しめる温泉でもある。
堂ヶ島と言えば、海底火山の噴火に伴って造られた地層が崖になった独特の岩場が見られ、沢田公園露天風呂もその崖に続く階段を登って行く。小さな湯小屋が崖の上に建ち、その手前では、眼下に堂ヶ島を一望する素晴らしい景観が広がっていた。
そして、入った露天風呂の横にも、更に高い崖がそびえたっていて、軽石の様な岩が細かく横縞に刻まれている。間近でこんな岩を目にするのは、しかも温泉に浸かりながら目にできるのは、何か不思議な感じだ。
露天風呂は四角形で、4人程入れる大きさだが、浸かっていても海が見え、堂ヶ島らしく遠くに小さな島が浮かんでいる。
温泉は伊豆に多い、ナトリウム・カルシウム・硫酸塩泉の透明な湯で、適温に調整されていた。
塩素臭は余り印象に無いが、成分表を見るとはっきりと「加温・循環ろ過・塩素消毒」と表示されていた。ま、観光スポットの一つとして捉えれば良いのかも知れない。
この温泉に浸かりながら夕陽が見られたら、さぞかし雄大だろうが、そんな時は人が多すぎるかも知れないな~。
水曜日定休。入浴料金600円。

アクセス例:修善寺または伊豆急下田から堂ヶ島行きバスで沢田下車し、徒歩5分程。

渚の足湯 (静岡県)

桜hanako

by 桜hanako (温泉達人) 2023/04/29

評価:

4

富士を眺めながら入れる足湯

富士を眺めながら入れる足湯は少ないだろう。ただ湯温が下がるため5月~10月の利用に限定されており、訪れた3月は湯底が藻で見るからにドロドロしていた。オープン時には清掃されるのだろうけれど・・。手を入れてみると冷たく感じた。
しかし、足湯とは思えないくらいの大きさがあり、立派な露天岩風呂と言っても十分な広さである。
また、ロケーションは最高で、雲見ヶ浜の渚の岩場に造られており、海の向こうには夫婦岩が見え、その遥か先には富士山が浮かび上がっている。
この浜から見る富士山はとても綺麗で、伊豆半島の中でも立派に見えるそうだ。
確かに早朝見た富士山は、朝焼けでややピンク色をし美しかったし、夕焼けの頃には水平線の上の空が赤味を帯び、朝に夕にこのロケーションの中で入る足湯というのは、かなり贅沢だと思う。
また、浜で遊んだ後に足の砂をこの足湯で落とす事もでき、ロケーションを楽しむだけでなく、便利に利用できるのが渚の足湯である。

アクセス例:修善寺駅より路線バスで松崎へ。乗り換え雲見ヶ浜行きバスで雲見温泉下車し徒歩5分程。

北川温泉 黒根岩風呂 (静岡県)

桜hanako

by 桜hanako (温泉達人) 2023/04/28

評価:

4

日帰り入浴10時~18時

日帰り入浴時間が10時~18時に変更になっており、それを知らずにオープン前に訪れてしまい、時間が無くて入浴する事は出来なかったが、受付のおじさんが「いいよー。写真撮って」と言って下さったので、風呂場へ降りて行き思う存分写真を撮らせて頂いた。
海抜0mと言うだけあって、抜群のロケーションだ。
男性用の湯船は大きな岩風呂が2つになっており、自然感溢れとてもワイルド。
変わって女性用の湯船は、円形で造られた感があるが、可愛い。
手を付けてみたが、熱くは無く適温に感じた。岩風呂の岩には温泉成分で茶緑に変色した部分もあり、源泉かけ流しであることが伺える。
どちらも大海原を前にしながら、女性浴室も道路から見える事は無いので安心して入れ、更衣室も男女ではっきり分かれ、入り口も違う。
この公共露天風呂は、北川温泉の大型ホテルや宿を、道路を隔てた後方にズラッと従え、唯一波打ち際の露天風呂となっている。
周りの歩道には、ベンチ等も置かれ、この景色を楽しめるようになっているが、温泉に浸かりながら一番海に近い場所で、この景色を楽しめるのはこの黒根岩風呂だけである。
和歌山の崎の湯も海に間近い温泉なのだが、開放感と言うか海の広がり方と言うか、スケール感が、こちらの温泉の方が上回る様な気がする。他の伊豆半島の海沿いの露天風呂と比べても、海抜0mというのが海への近さや広がりを感じさせるのか、この温泉が一番ワイルドで開放的である様に思う。
次回訪れた際には是非入ってみたい。
ちなみに、伊豆急行の北川駅は桜の駅でもあり、駅のホームからは下方に海原が広がり、とても風光明媚な素敵な駅であった。

アクセス例:伊豆急行線伊豆北川駅下車し徒歩15分程。

雲見温泉 民宿自涌泉 (静岡県)

桜hanako

by 桜hanako (温泉達人) 2023/04/26

評価:

4.2

80歳にもなられる女将さんがお一人で営まれているお宿とは、とても思えないくらいに綺麗にされ、そしてお料理も素晴らしい。
ご主人を数年前に亡くされているが、その後もお一人で民宿を続けられ「一人で何もしないでいるよりは、お客さんが来てくれ、お話ししたりする事で元気が貰える」と言われ、とても80歳とは思えないくらい背筋もピンとし、しっかりされている。
館内は小綺麗で、浴室も清潔感があり、料理は勿論美味しい。客数は減らしており「1日1組か2組しかとらない」と言われ、浴室も1つは閉鎖し、岩風呂1つを貸し切りで利用する。
伊豆に多いナトリウム・カルシウム・塩化物泉の温泉は、少量ずつ湯底注入されており、2つのカランは水と湯であり、源泉蛇口では無いと後で知った。
やや熱めの湯だが加水せず浸かれ、とても気持ちが良く、とても良く温まる。
温泉成分表を見ると、町内の幾つかの源泉を混合した温泉だったが、岩風呂の石には温泉成分が付着し緑色になり、湯の色も湯底の色に寄るものか紺鼠っぽい色に見えている。
そのためか、小さい岩風呂でも重厚感がある雰囲気がし、民宿であっても良い温泉だった。

夕食までに、海に夕陽が沈むのを見たくて、宿から数分の浜に出て左手の岩場を目指し、階段を登ると素敵な夕景が広がり大感動。
「6時半までには戻って」と言われていたので夕食に間に合うよう走って戻った。
部屋は2階だが食事は1階の別の部屋に用意され、テーブルの上には見事な舟盛やキンメダイの煮付け、カサゴの唐揚げ、エビの塩焼き、サザエなど海の幸が並ぶ。
女将さん見事!と思わず拍手。これらの料理を、出先の病院から夕方帰って来て僅かの間に用意されたのだった。
朝は朝食までに、昨日見られなかった富士山を見たいと浜へ。おー!富士山が!とても清々しく夫婦岩の遥か向こうにデーンと姿を表していた。「雲見の浜から見る富士山が一番綺麗だと言われている」と、女将さんが自信を持って言われていたままの富士山の姿が見られて感激した。いいなあ!朝起きてこの富士山を拝められるとは、何て素晴らしい浜なんだろう。これはお正月は常連さんで満杯だろうなと思った。

全くお歳を感じさせない女将さんが「雲見には嫁に行くなと言われたもんだったけど、来てしまった。女は皆、朝早くから海に潜ってテングサ採りをして、それを寒天にして。私も60代までは潜っていた」と話されていた様に、早朝、漁から船が戻った後、網の片づけ作業にいそしむ高齢の女性の姿を見かけた。やはり漁師町の女性は健康で働き者なのだと恐れ入った。
何度も言うが、とても80歳の高齢女性が1人で営んでいるとは思えないくらい綺麗にされた温泉宿で(掃除は手伝いに来て貰われているそうだ)お料理も良い。
いつまでもお元気で温泉宿を続けて頂きたいと心より願う。

アクセス例:修善寺駅より松崎行き路線バスで終点乗り換え、雲見ヶ浜行きバスで雲見温泉下車し、徒歩4分程(民宿街に入る)

丸駒温泉 丸駒温泉旅館 (北海道)

桜hanako

by 桜hanako (温泉達人) 2023/04/16

評価:

4

支笏湖と直結の露天風呂

支笏湖と直結している名物の露天風呂は、訪れた3月上旬では水位も低くとてもぬるかった。ぬるさもだが湯底はヌルヌルで、浸かると生臭い匂いがしてくるのその方が嫌だった。これが湖と直結していると言う事なのだろうな。
良く見ると湯底の石砂利の隙間から、稀にプクㇷ゚クと気泡が上がったので足元湧出泉である事が解ったが、その辺りに浸かっていても34~36℃程の超ぬるゆだったが、時期が時期なので致し方無いだろう。
早朝は支笏湖の向こうの山から朝陽が上がるので、それを見ながら露天風呂に入りたかったので早起きした。浸かりながらは見られないが、展望椅子も置かれているので日の出を見る事ができる。

この露天風呂と館内の温泉は、色も香りも温かさも全く違うが同源泉で、湖からの源泉を引湯し内湯と併設の露天風呂に提供している。本当はこんなに温かい源泉だったのだと改めて思う。
内湯では香りは鉄の匂いが強く、明るめの鴬色に濁り、適温の源泉かけ流し温泉へと変化し、とても気持ちが良い温泉となっていた。
広い木風呂の浴槽は熱め温めの2つに分かれ、源泉投入口は茶色~緑の析出物がドロドロと付着し、温泉の濃厚さを表していた。
併設の露天風呂も同様で、支笏湖を眺めながら入る少し熱めの温泉はゆったりと気持ち良く、此処で満足できるのか遠く離れた外のぬるい露天風呂へ入りに来る人はわずかだった。

おそらく館内の温泉からでも、展望ロビーからでも朝陽は臨めるだろう。
晴れた日の支笏湖は水鏡となり、残雪の山を映し、公園には雪の上を鹿が餌を探し求め出歩いていた。
これらの風景を臨められ、しかも湖と直結している温泉を持つ宿というのは珍しく、おそらく此処だけでは無いだろうか?

アクセス例:札幌空港及びJR千歳駅より路線バスで支笏湖バスターミナル下車し、送迎あり。

大沢温泉 大沢温泉ホテル 依田之庄 (閉館) (静岡県)

桜hanako

by 桜hanako (温泉達人) 2023/04/14

評価:

3

日帰り入浴専門施設として営業

日帰り入浴専門施設として令和2年12月27日から、高級お宿の浴場はそのままにし営業を開始されていた。入浴料は町外700円、町内400円である。
また、無料休憩室として以前は客室であったのを改装し、広く綺麗な部屋が用意されていた。こちらは館外の別棟にある。

温泉浴場は露天風呂付きのものと、室内風呂が週替わりで男女交替となっており、訪れた日は室内風呂2か所の方であったので、露天風呂には入れていない。
更衣し浴室入口を開けたつもりであったが、庭への出口と間違ったかと思う程、浴槽迄には寒いくらいの距離があった。それ程広い大浴場だったのだ。
天井はとても高く明るく開放的な広い浴場に、木造りの湯船が離れて2つ在った。
湯温が違うのかと思いきや、特に差は無く何となく2つに分かれて在るという感じだった。
大きなガラス窓からは、塀の向こうに咲く桜が少し見えていた。
温泉は温め~適温と言った感じで決して熱くなく、この広い浴室では少し薄ら寒い。
ツルスベの温泉が源泉かけ流しで使われており、木造りの浴槽でもあるので更に肌当たりが柔らかく感じる。
しかし、何と言っても物凄く広く、1人で入っているのも落ち着かない。親子や友人とかで来られて、ゆっくり喋りながら浸かるにはのぼせず良いかと思う。

アクセス例:東海バスで修善寺より松崎まで行き、乗り換えて大沢温泉口下車し徒歩5分程。

コタン温泉露天風呂 (北海道)

まるちゃん

by まるちゃん (温泉マニア) 2023/04/09

評価:

4

無料の露天風呂

ちょうど良い湯加減でした!
周りも静かで、静寂の中、でっかい湖を見て入る風呂は
格別ですね!

登別温泉 夢元さぎり湯 (北海道)

桜hanako

by 桜hanako (温泉達人) 2023/03/21

評価:

4

気軽に登別温泉を楽しめる

気軽に登別温泉を楽しむ事ができる公衆浴場。登別温泉の案内所では割引券を販売しており、一回券を450円で購入し浴場へ。
館内の受付では、有料休憩室が付いた680円の1日券は既に売り切れとの事で、人気ぶりがよく解る。時間が有れば確かに1日券を求めた方が断然お得に、登別温泉をゆっくり楽しめる。
ホテルでの日帰り入浴料金は大体1,000円~2000円前後とお高いのと、此処はバスターミナルに近いという立地の良さからも、当然この温泉銭湯を利用したいと思うのは誰しもだろう。

平日でも引っ切り無しの賑わいであったが、洗い場も十分に備えられており、広い源泉浴槽3つの他にジャグジー、サウナ、水風呂が備えられており、浴槽の中で込み合う事は無かった。
このさぎり湯では登別の2種類の源泉が使用されており、どちらも白濁した酸性泉だがちょっと舐めてみたがそれ程酸っぱさは無かった。そして湯温も適温である。
源泉の一つは登別温泉を代表する硫黄泉の一号乙泉で、浴槽は熱めとぬるめの2つに仕切られ、獅子舞?はにわ?の様な変わった顔の投入口が設けられていた。湯底には薄っすらと湯泥が溜まり、指ですくえた。
もう一つの源泉は目の湯・明礬泉と書かれ、文字通り結膜炎などに効果がある様だが、源泉投入口が湯面に近いのでなかなか湯をすくえず、目を洗うのは難しかった。
どちらも源泉かけ流しなのだが、投入量はそこそこあっても人が多いため、余り溢れ出しが分からない。
硫黄泉のジャグジーバスは、一度に3人だったか4人だかしか利用できないので、空き待ちしなければならない事もあった。こちらは循環かな?
水風呂にも入れたら気持ちが良いだろうなと思い手を入れてみたが、しびれる程冷たかったので止めた。サウナ好きには堪らないだろうな。
内湯だけなのでそう長くは居られないし、ソープ類も無く勿論ドライヤーも有料ではあったが、浴場もそれから館内も非常に新しく綺麗で快適。
一体この人気の温泉銭湯なるものは、いつから在ったのだろう?何度かリニューアルされて来たのだろうな?一度訪れているが館内の記憶は無く、変わらずにある玄関口だけは覚えていた。
人の多さを気にしないでさえ入浴できれば、リーズナブルで快適に登別温泉の源泉を味わえる、なかなか良い温泉施設であった。

アクセス例:登別温泉バスターミナルより徒歩3分程。

新野地温泉 相模屋旅館 (福島県)

桜hanako

by 桜hanako (温泉達人) 2023/03/18

評価:

4

モクモクと湯煙立つ露天風呂

雪山の中から物凄い湯煙が上がっている。それはモクモクモクモクと決して途絶える事は無く、24時間朝に夕に夜空に立ち昇る。
その湯煙で造られた硫黄泉に身を沈める。周りは物凄い雪。真っ白な雪が積み重なっている中、途絶えることなく湯煙は立ち昇り、風で揺らぐ。
こんな風景は此処でしか見られない。

相模屋名物のこの露天風呂は館外に在り、男女別となっている。
スリッパを履き替え外へ出ると、雪を分けられ造られた通路が細く続いており、その先に湯煙が見えている。
途中で男女別風呂の標識があり、上へ登ると女性用。そのまま歩き下へ下って行くと男性風呂があり、やはり上段にある女性風呂の方が眺めが良く得した気分。
ちょっと女性優先なのだろうか?そうなのかも知れない。珍しく此処の宿は、到着した当日も館内に併設されている1つしか無い露天風呂も女性用だった。そうでないと朝からチェックアウトまでの間に、2つの露天風呂をゆっくり味わう時間は少ないので喜ばしい事だった(ここの部分は女性の方必読を)

朝に夕に訪れたこの露天風呂は、毎年雪見露天風呂に入りに来るとご夫婦が言われる様に、福島は案外積雪が無い所であるにも関わらず、この相模屋がある吾妻スカイラインの一帯は流石に例年積雪が見られるそうで、露天風呂がある裏山はかなりの豪雪。
その中にポツンとある湯小屋。着替えるのは流石に寒いが、温泉に浸かると適温。
周りは真っ白な雪。そして息づいている湯煙りを眺めながら浸かる白濁硫黄泉。
こんな大自然の中、熱すぎない気持ち良い温泉に浸かっていられるなんて最高の贅沢だ。
夜に訪れたら満天の星空も仰げるだろうけれど、暗さとこの道のりと寒さを思えば、それは諦めたけれど。

内湯は総木造りの浴室で落ち着く。木の湯船に白の湯は絶対的に似合う。
館内に在る露天風呂も木造りで、長方形の仕切りがある湯舟だ。ただ外の露天風呂に比べるとどうしてもスケール感が違う。
どの湯船も適温に調整してくれてある事が嬉しい。やはり気持ち良く浸かれると言う事は、温泉宿の大切な要素にもなる。

建物はスカイラインに面しており、旅館というよりホテル風で、ロビーも広い。
なので情緒という面では無いが、部屋もこれと言って文句の付けようも無く快適に揃っているし、食事は朝食の味噌汁が鍋に入れて出され、最後まで冷めずに熱いまま飲めるというのが良かった。私にしては、こういったみそ汁の提供は非常に珍しかったので良いなと思ったのだった。
昔一度だけ日帰り入浴で訪れた事があったのだが、その時は緑の季節で、その時入った露天風呂の風景がずっと残っていたのだったが、冬となると風景が一変する。
そして、やはり雪景色の中入る露天風呂は最高だなあとつくづく思う。

アクセス例:JR福島駅より送迎あり(1日1本時間限定)