温泉クチコミ
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雲見温泉 民宿自涌泉 (静岡県)
80歳にもなられる女将さんがお一人で営まれているお宿とは、とても思えないくらいに綺麗にされ、そしてお料理も素晴らしい。
ご主人を数年前に亡くされているが、その後もお一人で民宿を続けられ「一人で何もしないでいるよりは、お客さんが来てくれ、お話ししたりする事で元気が貰える」と言われ、とても80歳とは思えないくらい背筋もピンとし、しっかりされている。
館内は小綺麗で、浴室も清潔感があり、料理は勿論美味しい。客数は減らしており「1日1組か2組しかとらない」と言われ、浴室も1つは閉鎖し、岩風呂1つを貸し切りで利用する。
伊豆に多いナトリウム・カルシウム・塩化物泉の温泉は、少量ずつ湯底注入されており、2つのカランは水と湯であり、源泉蛇口では無いと後で知った。
やや熱めの湯だが加水せず浸かれ、とても気持ちが良く、とても良く温まる。
温泉成分表を見ると、町内の幾つかの源泉を混合した温泉だったが、岩風呂の石には温泉成分が付着し緑色になり、湯の色も湯底の色に寄るものか紺鼠っぽい色に見えている。
そのためか、小さい岩風呂でも重厚感がある雰囲気がし、民宿であっても良い温泉だった。
夕食までに、海に夕陽が沈むのを見たくて、宿から数分の浜に出て左手の岩場を目指し、階段を登ると素敵な夕景が広がり大感動。
「6時半までには戻って」と言われていたので夕食に間に合うよう走って戻った。
部屋は2階だが食事は1階の別の部屋に用意され、テーブルの上には見事な舟盛やキンメダイの煮付け、カサゴの唐揚げ、エビの塩焼き、サザエなど海の幸が並ぶ。
女将さん見事!と思わず拍手。これらの料理を、出先の病院から夕方帰って来て僅かの間に用意されたのだった。
朝は朝食までに、昨日見られなかった富士山を見たいと浜へ。おー!富士山が!とても清々しく夫婦岩の遥か向こうにデーンと姿を表していた。「雲見の浜から見る富士山が一番綺麗だと言われている」と、女将さんが自信を持って言われていたままの富士山の姿が見られて感激した。いいなあ!朝起きてこの富士山を拝められるとは、何て素晴らしい浜なんだろう。これはお正月は常連さんで満杯だろうなと思った。
全くお歳を感じさせない女将さんが「雲見には嫁に行くなと言われたもんだったけど、来てしまった。女は皆、朝早くから海に潜ってテングサ採りをして、それを寒天にして。私も60代までは潜っていた」と話されていた様に、早朝、漁から船が戻った後、網の片づけ作業にいそしむ高齢の女性の姿を見かけた。やはり漁師町の女性は健康で働き者なのだと恐れ入った。
何度も言うが、とても80歳の高齢女性が1人で営んでいるとは思えないくらい綺麗にされた温泉宿で(掃除は手伝いに来て貰われているそうだ)お料理も良い。
いつまでもお元気で温泉宿を続けて頂きたいと心より願う。
アクセス例:修善寺駅より松崎行き路線バスで終点乗り換え、雲見ヶ浜行きバスで雲見温泉下車し、徒歩4分程(民宿街に入る)

丸駒温泉 丸駒温泉旅館 (北海道)
支笏湖と直結の露天風呂
支笏湖と直結している名物の露天風呂は、訪れた3月上旬では水位も低くとてもぬるかった。ぬるさもだが湯底はヌルヌルで、浸かると生臭い匂いがしてくるのその方が嫌だった。これが湖と直結していると言う事なのだろうな。
良く見ると湯底の石砂利の隙間から、稀にプクㇷ゚クと気泡が上がったので足元湧出泉である事が解ったが、その辺りに浸かっていても34~36℃程の超ぬるゆだったが、時期が時期なので致し方無いだろう。
早朝は支笏湖の向こうの山から朝陽が上がるので、それを見ながら露天風呂に入りたかったので早起きした。浸かりながらは見られないが、展望椅子も置かれているので日の出を見る事ができる。
この露天風呂と館内の温泉は、色も香りも温かさも全く違うが同源泉で、湖からの源泉を引湯し内湯と併設の露天風呂に提供している。本当はこんなに温かい源泉だったのだと改めて思う。
内湯では香りは鉄の匂いが強く、明るめの鴬色に濁り、適温の源泉かけ流し温泉へと変化し、とても気持ちが良い温泉となっていた。
広い木風呂の浴槽は熱め温めの2つに分かれ、源泉投入口は茶色~緑の析出物がドロドロと付着し、温泉の濃厚さを表していた。
併設の露天風呂も同様で、支笏湖を眺めながら入る少し熱めの温泉はゆったりと気持ち良く、此処で満足できるのか遠く離れた外のぬるい露天風呂へ入りに来る人はわずかだった。
おそらく館内の温泉からでも、展望ロビーからでも朝陽は臨めるだろう。
晴れた日の支笏湖は水鏡となり、残雪の山を映し、公園には雪の上を鹿が餌を探し求め出歩いていた。
これらの風景を臨められ、しかも湖と直結している温泉を持つ宿というのは珍しく、おそらく此処だけでは無いだろうか?
アクセス例:札幌空港及びJR千歳駅より路線バスで支笏湖バスターミナル下車し、送迎あり。

大沢温泉 大沢温泉ホテル 依田之庄 (閉館) (静岡県)
日帰り入浴専門施設として営業
日帰り入浴専門施設として令和2年12月27日から、高級お宿の浴場はそのままにし営業を開始されていた。入浴料は町外700円、町内400円である。
また、無料休憩室として以前は客室であったのを改装し、広く綺麗な部屋が用意されていた。こちらは館外の別棟にある。
温泉浴場は露天風呂付きのものと、室内風呂が週替わりで男女交替となっており、訪れた日は室内風呂2か所の方であったので、露天風呂には入れていない。
更衣し浴室入口を開けたつもりであったが、庭への出口と間違ったかと思う程、浴槽迄には寒いくらいの距離があった。それ程広い大浴場だったのだ。
天井はとても高く明るく開放的な広い浴場に、木造りの湯船が離れて2つ在った。
湯温が違うのかと思いきや、特に差は無く何となく2つに分かれて在るという感じだった。
大きなガラス窓からは、塀の向こうに咲く桜が少し見えていた。
温泉は温め~適温と言った感じで決して熱くなく、この広い浴室では少し薄ら寒い。
ツルスベの温泉が源泉かけ流しで使われており、木造りの浴槽でもあるので更に肌当たりが柔らかく感じる。
しかし、何と言っても物凄く広く、1人で入っているのも落ち着かない。親子や友人とかで来られて、ゆっくり喋りながら浸かるにはのぼせず良いかと思う。
アクセス例:東海バスで修善寺より松崎まで行き、乗り換えて大沢温泉口下車し徒歩5分程。


登別温泉 夢元さぎり湯 (北海道)
気軽に登別温泉を楽しめる
気軽に登別温泉を楽しむ事ができる公衆浴場。登別温泉の案内所では割引券を販売しており、一回券を450円で購入し浴場へ。
館内の受付では、有料休憩室が付いた680円の1日券は既に売り切れとの事で、人気ぶりがよく解る。時間が有れば確かに1日券を求めた方が断然お得に、登別温泉をゆっくり楽しめる。
ホテルでの日帰り入浴料金は大体1,000円~2000円前後とお高いのと、此処はバスターミナルに近いという立地の良さからも、当然この温泉銭湯を利用したいと思うのは誰しもだろう。
平日でも引っ切り無しの賑わいであったが、洗い場も十分に備えられており、広い源泉浴槽3つの他にジャグジー、サウナ、水風呂が備えられており、浴槽の中で込み合う事は無かった。
このさぎり湯では登別の2種類の源泉が使用されており、どちらも白濁した酸性泉だがちょっと舐めてみたがそれ程酸っぱさは無かった。そして湯温も適温である。
源泉の一つは登別温泉を代表する硫黄泉の一号乙泉で、浴槽は熱めとぬるめの2つに仕切られ、獅子舞?はにわ?の様な変わった顔の投入口が設けられていた。湯底には薄っすらと湯泥が溜まり、指ですくえた。
もう一つの源泉は目の湯・明礬泉と書かれ、文字通り結膜炎などに効果がある様だが、源泉投入口が湯面に近いのでなかなか湯をすくえず、目を洗うのは難しかった。
どちらも源泉かけ流しなのだが、投入量はそこそこあっても人が多いため、余り溢れ出しが分からない。
硫黄泉のジャグジーバスは、一度に3人だったか4人だかしか利用できないので、空き待ちしなければならない事もあった。こちらは循環かな?
水風呂にも入れたら気持ちが良いだろうなと思い手を入れてみたが、しびれる程冷たかったので止めた。サウナ好きには堪らないだろうな。
内湯だけなのでそう長くは居られないし、ソープ類も無く勿論ドライヤーも有料ではあったが、浴場もそれから館内も非常に新しく綺麗で快適。
一体この人気の温泉銭湯なるものは、いつから在ったのだろう?何度かリニューアルされて来たのだろうな?一度訪れているが館内の記憶は無く、変わらずにある玄関口だけは覚えていた。
人の多さを気にしないでさえ入浴できれば、リーズナブルで快適に登別温泉の源泉を味わえる、なかなか良い温泉施設であった。
アクセス例:登別温泉バスターミナルより徒歩3分程。

新野地温泉 相模屋旅館 (福島県)
モクモクと湯煙立つ露天風呂
雪山の中から物凄い湯煙が上がっている。それはモクモクモクモクと決して途絶える事は無く、24時間朝に夕に夜空に立ち昇る。
その湯煙で造られた硫黄泉に身を沈める。周りは物凄い雪。真っ白な雪が積み重なっている中、途絶えることなく湯煙は立ち昇り、風で揺らぐ。
こんな風景は此処でしか見られない。
相模屋名物のこの露天風呂は館外に在り、男女別となっている。
スリッパを履き替え外へ出ると、雪を分けられ造られた通路が細く続いており、その先に湯煙が見えている。
途中で男女別風呂の標識があり、上へ登ると女性用。そのまま歩き下へ下って行くと男性風呂があり、やはり上段にある女性風呂の方が眺めが良く得した気分。
ちょっと女性優先なのだろうか?そうなのかも知れない。珍しく此処の宿は、到着した当日も館内に併設されている1つしか無い露天風呂も女性用だった。そうでないと朝からチェックアウトまでの間に、2つの露天風呂をゆっくり味わう時間は少ないので喜ばしい事だった(ここの部分は女性の方必読を)
朝に夕に訪れたこの露天風呂は、毎年雪見露天風呂に入りに来るとご夫婦が言われる様に、福島は案外積雪が無い所であるにも関わらず、この相模屋がある吾妻スカイラインの一帯は流石に例年積雪が見られるそうで、露天風呂がある裏山はかなりの豪雪。
その中にポツンとある湯小屋。着替えるのは流石に寒いが、温泉に浸かると適温。
周りは真っ白な雪。そして息づいている湯煙りを眺めながら浸かる白濁硫黄泉。
こんな大自然の中、熱すぎない気持ち良い温泉に浸かっていられるなんて最高の贅沢だ。
夜に訪れたら満天の星空も仰げるだろうけれど、暗さとこの道のりと寒さを思えば、それは諦めたけれど。
内湯は総木造りの浴室で落ち着く。木の湯船に白の湯は絶対的に似合う。
館内に在る露天風呂も木造りで、長方形の仕切りがある湯舟だ。ただ外の露天風呂に比べるとどうしてもスケール感が違う。
どの湯船も適温に調整してくれてある事が嬉しい。やはり気持ち良く浸かれると言う事は、温泉宿の大切な要素にもなる。
建物はスカイラインに面しており、旅館というよりホテル風で、ロビーも広い。
なので情緒という面では無いが、部屋もこれと言って文句の付けようも無く快適に揃っているし、食事は朝食の味噌汁が鍋に入れて出され、最後まで冷めずに熱いまま飲めるというのが良かった。私にしては、こういったみそ汁の提供は非常に珍しかったので良いなと思ったのだった。
昔一度だけ日帰り入浴で訪れた事があったのだが、その時は緑の季節で、その時入った露天風呂の風景がずっと残っていたのだったが、冬となると風景が一変する。
そして、やはり雪景色の中入る露天風呂は最高だなあとつくづく思う。
アクセス例:JR福島駅より送迎あり(1日1本時間限定)

長寿温泉 松寿荘 (青森県)
メタケイ酸豊富なヌルヌル湯
青森・黒石にある温泉の一つで、板留温泉や温湯温泉から近いのだが、一軒宿でもありマイナー温泉でもあるのだろう。日帰りで訪れても、1人入れ替わって出て行っただけで、貸切で入浴できた。
誰も訪れない湯船に陽が差し込む。こののんびり感が青森なのだろう。
44.2℃源泉は湯船で42℃適温となり、熱すぎないため非常に気持ち良く浸かっていられるが、どうも寒い地方の方々は熱い湯を好む傾向があるようで、この温泉へ来る人はぬるめ好きの部類の方となり、そのためもあってか人も少ないようだ。
勿体ないなと思う。この辺りの温泉を比べると一番メタケイ酸が豊富で181㎎もあり、しかもph8.48とは思えない程ヌルヌルした上質な温泉である。
湯の色は深緑に見え硫酸塩泉の様な色を呈しており、幾分タイルの薄緑の色が反映されてもいるが、温泉成分で浴槽の縁や湯舟の側面のタイルは、焦げ茶色に変色してしまっている。
これで単純泉とはとても思えない。総成分が0.902gなので僅かに1000㎎に満たず単純泉となってしまっているけれど、温泉の質や量は極上である。
投入口からはザバザバと源泉が多量に掛け流され、円形の浴槽から溢れて行く。
天井は高いが窓は締め切られており、湯気で低温サウナ状態となった誰も居ない浴室で、思わずトド寝をしてみたが寒くはなかった。
ソープ類は無いがこれで300円。勿体ないくらいの温泉である。
あがったら、ご近所さんと井戸端会議をしていた女将さんが気さくに話しかけて来てくれた。のんびり感がとても心地良く、また泊まってみたいなと思った。
確かお安い料金でご馳走を出してくれた記憶があり、宿泊料を訪ねてみたら7000円程との事だった。
隣の家屋ではエネオスのガソリンスタンドも経営しており、温泉宿としての風情も何も無いが、安価な料金でご馳走が食べられ、上質な温泉に何度でも入れるのなら、泊まるために訪れる価値はあるなと感じる。
青森はそこらかしこにマイナーだが良い温泉が散らばっている。
アクセス例:弘南鉄道黒石駅より、路線バス虹の湖行きで毛内入口下車(中村との中間だが毛内の方が幾分近い)徒歩3~4分。

白老萩野温泉 宝湯(閉鎖) (北海道)
お父さんの話はお湯より熱い!
油臭ある極上湯だが、地域No1の熱さ!
夏場は「あつ湯」48℃「ぬる湯」46℃でした。
冬場は3℃程下がるかと。
お父さん、口は悪いが話は面白いので是非。
木曜、日曜の昼から営業。
居ないことも多々あるので、根気よくチャレンジして下さい。

青荷温泉 青荷温泉旅館 (青森県)
雪深さと静けさと
雪深い6.4㎞の山道を毎日除雪して下さっているという。冬は対向できないため乗用車も入れず、送迎車に乗り込む以外宿に辿り着く方法は無い青荷温泉。
そして驚くことに日帰り入浴でも、この送迎車に乗せて貰って温泉に行く事ができるのだ。
板留温泉バス停9時発の送迎車は、宿泊客を降ろした後、日帰り入浴客を乗せて雪山道をひた走る。
「イヤんなっちゃうよ」と運転手さんの雪にうんざりな言葉が漏れるが、いざ山道にさしかかると「ヨシッ!」と気合を入れ直してアクセルを吹かす。4輪駆動であっても登り始めの坂で登りきるかどうかが、この先進めるかどうかにかかっているそうだ。
確かに嫌になるほどの雪である。標高差は500mも無い程らしいが、下とは雲泥の差の積雪量である。
その道を突き進み到着すると休む間もなく運転手さんは、第2便の送迎客を乗せて山を下って行った。ご苦労様な事であるが、この送迎や除雪が無いと冬には来させて貰う事はできない。これ程迄しても冬に迎え入れている事に驚き、感謝の気持ちが湧く。
日帰り入浴の帰りのバスは14時20分である。それまでゆっくり温泉を堪能できるという訳で、昼食メニューも揃っており、広い無料休憩室にはランプが下がっていた。
ロビーではダルマストーブが焚かれ、青森らしいねぶた風の絵が襖や館内に大きく描かれている。
宿泊客が帰った後には、従業員の方が使用したランプを肩に下げ、交換するのに忙しい様子で、外にはランプ小屋というのがあって、そこにはランプが棚にズラッと並んでいた。
さて、4か所あるという温泉の説明を受け、まず向かったのが玄関を出た先にある健六の湯。
木造の造りで天井の梁がとても高い。窓も広く明るく外の景色が目に入り、自然感溢れる優しい浴室だ。
大きな木の湯船にドバドバと投入される温泉が温かく、単純泉であるがとても気持ちの良いものだった。
外は雪だが、夏季シーズンには緑を映して美しい事だろう。
昼間なのでランプは消されているが、夜になるとこのランプの灯りだけになるとすると、かなり暗いだろうなと思った。
次に向かった先は「露天風呂はぬるいので温まってから入って下さい」と説明を受けていたので、もう一つある小さな内湯に入ってから露天に向かう事にしたが、小さな浴室と湯船でこちらも木風呂だが、温まるほど湯は熱くなく、断然健六の湯の方が良かった。
そして、ランプ小屋を過ぎ吊り橋を渡って瀧見の湯へ。川岸に積もる雪は物凄い。乳頭温泉よりはるかに多く、青森の雪の凄さを見た。
瀧見の湯の浴場に併設されている露天風呂から、本来なら滝を見ながら温泉に浸かれるのだが、冬季は温泉がぬるすぎて閉鎖になっていた。ちょっと手を入れてみたら34℃程に感じ、内湯が高温泉ならば交互浴できない事は無いが、何せ内湯もぬるくて寒すぎる。
滝は?と思って見たら、雪と雪に挟まれた間から、滝だと判るものが見えていた。
こちらの内湯の湯船は石造りだった。そして温泉は同じく温い。
で、混浴だという露天風呂へ。午前中は11時から女性専用時間帯になるが、入り口がオープンなので、脱衣室から湯舟に入るまでが少し気になる。
混浴露天風呂という名ではあるが、天井もあり目隠しの塀もある。
広めの岩風呂には源泉が噴射されて投入されいるが、いかんせん湯舟内は超ぬるいので、その噴射している温泉を湯滝の様にして浸かっていたのだった。
連泊されている方が一組温泉に入りに来られている以外は、日帰り客はおらずほとんど貸切で、どの浴室でも静かに温泉を楽しめた。冬ならではの特権でもあるだろう。
しかし温泉がぬるいため、最後はもう一度一番温かく広く気持ちが良かった、健六の湯に入って終わりにしたのだった。
熱い温泉が嫌な方、ぬるい温泉に静けさの中ゆっくりと浸かり、自然の風景と共に温泉を愛でたいという方にはとてもお薦めです。
感心したのは送迎だけでは無く、誰も居なくても更衣室にはストーブをずっと付けてくれているという親切さや、日帰り入浴料600円で何時間も過ごせ、尚且つ食事を強制するわけではないという、これらの温かい親切さに、今まで抱いていた観光ランプの宿というイメージが翻った。
昔、ランプの宿というものに憧れて一度この宿に宿泊した事があるが、抱いていたイメージとはかけ離れていた事や、温泉が単純泉であり余り印象に残る温泉でも無く、何となく覚えているかのような夜の露天風呂だけで、後はツアーにもよく利用されている宿であると言う事で、今まで遠ざかっていた。
宿泊した季節は冬でなかったので、しつこいくらいご丁寧に青森弁で書かれてある案内板に苦笑しながら、車で辿り着いた青荷温泉だったけれど(この印象が一番強い)あの親切さは看板だけでは無いんだと言う事を、今回の日帰り入浴で改めて感じ、青荷温泉に持っていたイメージが変わったのだった。
アクセス例:弘南鉄道黒石駅より路線バス虹の湖行きで、冬季は板留温泉バス停下車。夏季は虹の湖バス停下車。送迎あり。
