温泉クチコミ
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熊の湯温泉 熊の湯温泉ホテル (長野県)
深緑色の神秘の湯(日帰り)
日帰り入浴は限られた時間しか入れないが、スケジュール的にギリギリの時間での訪問となった。
1000円オーバーの高額な入浴料を払うと、フェイスタオルが一枚付いてきます。
建物は古く、お世辞にも綺麗とは言えません。
お風呂場にロッカーはないので、館内入り口にあるコインロッカーに貴重品を入れてるしくみです。
脱衣所はカゴが置いてあるのみですので、持って行かない方が無難でしょう。
温泉はとても神秘的な色をしており、色だけで感動します。
この日は時間帯的に貸切でした。
一部表層に温泉成分の膜ができていました。
硫黄成分があるので、ピリつくかと身構えていましたが意外と私は大丈夫でした。
独特の香りもあり、お値段分の価値があると満足できました。
湯上がりもほのかに香りが続き、保湿すれば良い温泉だと思います。
個人的にはタオル要らないから値下げして欲しいなと思います。
ちなみに宿泊は何度も考えたことありますが、古い建物ですが素泊まりでもとても高いお宿です。
中崎山荘 奥飛騨の湯 (岐阜県)
値上げの波
青白い温泉?に惹かれて訪問。
事前情報より値上げされており、少し高いなぁと思いつつ入場。
施設は比較的綺麗で、休憩所もあり待ち合わせに便利です。
温泉はほぼ無色で、薄く濁っている感じ。
湯の花のような物が底に沈殿しており、歩くと舞う。
水を足しているせいか匂いは強く感じない。
飲水場所があるが現在は水しか飲めない模様。
露天風呂は木の枝を伝って湯温を冷まして
源泉を楽しめるが、空気に触れる時間が長いからか
元からなのか香りは少なめ。
色は無色透明に近い。
サウナもあったようだが、今は壊れて入れなくなっていた。
湯上がりは少しピリついたが、すぐにしっとりした。
相方さんは何ともなかったそうだが、私の場合
足裏は乾燥してカサカサになったので、
肌の弱い方は保湿剤持参が良いだろう。
松之山温泉 みよしや (新潟県)
泉質の良さと、絶対にゴキブリは出ないという安心感
最初に感じた堅苦しさは、帰る時には良い宿だったに変わっていた。
長岡花火の翌日、松之山温泉郷には昼過ぎに着き、日帰り入浴を行う予定の温泉宿は閉館だったり休みだったりで、滝見屋という蕎麦屋で時間を潰したが、此処もまたやたらとうるさい窮屈な食事処だった。
そしてみよしやのインターホンを鳴らしたのが2時過ぎ。まだ早いよな、確かチェックインは3時だったからと思いながら・・
出てこられた高齢の女将さんに「まだ早い」と言われ、そうですよねと鷹の湯へ入りに行く事にした。とにかく何処かに入っていなければ、新潟と言えど暑すぎておられない。
そして3時半ごろ再訪し、ようやく2階の部屋に案内して貰った。扉を開けると微かにカビ臭さが・・綺麗ではあるが古い建物なのかも知れない。
此処は自炊専門の宿だが、周りには食事処が沢山有るので、特に飲食物を購入して来る必要も無かった。
そしてまず目に付いたのは、酷く綺麗に片付けられている自炊室だった。
ガスコンロは有料だが、コンロ台や流し台はピカピカに磨かれ、壁には調理道具がずらりと綺麗に掛けられ、食器は整頓され並んでいる。
炊飯器や鍋、一本の包丁、生ごみバケツ、洗剤、台拭き・・そして大型冷蔵庫、電子レンジ、オーブントースター、オーブントースターは当然備わっている。
そしてだ、それらの物には、一つ一つと言って良い程の、注意書きの貼り紙がされているのだった。
始めは驚いた。だがそれがだんだん面白くもあり感心に変わっていった。
この貼り紙はおそらく若いご主人が作られて貼っているのだろう。
これだけの注意書きや呼びかけがあるからこそ、この自炊室の綺麗さは保たれているのか?
シーンと静まり返った気品ある清潔な台所。此処では絶対にゴキブリは出てこないだろうという安心感。
自炊室の隣にはトイレが有り、男女別のウオシュレットトイレ。これがまた清潔。そして当然の貼り紙と共にある安心感。
洗面台も勿論清潔。そして貼り紙があるので、汚さないようにとつい心がけてしまう。
廊下に置かれた3つのごみ箱の後方は、少し壁との隙間を設けており、履き箒が下がっている。確かに隙間なく詰めて置くと掃除をしない事になるからかと感心。
そして何より多く目に付いたのが「館内全て禁煙」の張り紙。
勿論だが、一階にある浴室にも多くの貼り紙が。そして館内全て清潔で気持ち良い。
この宿は高齢の女将さんが接客担当を担っている様だが、まさかこの女将さんが1人で掃除をされるわけでは無いだろうと思い尋ねてみた。とても綺麗にされており感心した事を伝えると「そんなの当り前でしょ!」という言葉がはっきりと返って来た。
どなたがお掃除を?と問うと「若い者達」との事で、ご主人を3年前に亡くされ次の世代に宿を譲り「私は86になるのよ」と、しっかりされてお元気な女将さんは、可愛い赤トラ猫ちゃんと留守番担当の様だ。
ちなみに昼は若ご夫婦は、宿の隣に店を出されておりそこで仕事をされているそうで、それでもってこの宿の清潔管理は素晴らしいとしか言えない。
宿を清潔で綺麗に管理するという、その心意気・懸命さがズンズンと伝わって来る。
確かに堅苦しいかも知れないし、こんな宿はと思う方もいらっしゃるだろうけれど、案外男性の方の中には、この様な清潔さを好む方がいらっしゃるのではとも思えた。
その日の泊り客は男性ばかりだったが、まだ若い男性が綺麗に片付けた食器を流しに運んで来る姿が見受けられた。
やはり清潔さというものは男女の別なく当然好まれるものだし、夏場このお宿で感じた「絶対にゴキブリは出ない!」という安心感はこの宿でしかないものだろう。
最後に温泉について。松之山温泉は化石海水であり薬湯と呼ばれている、溶存物質16000㎎もある濃厚泉で、何だか薬の様な香りがする。それだけでは無く焦げた様な、塩泉の様な何処にも無い独特な複雑な香りを持つ高温泉であり、更にメタケイ酸、メタホウ酸は2000㎎後半というもの凄い量で、帰宅してからでも肌はしっとりスベスベである。
そのとても良質な温泉をみよしやさんでは、加水源泉掛け流しで提供してくれており、浴室は2つ。
1つは明るい大浴場で浴槽はタイル。見るからにトロミがかった僅かに薄く白濁した温泉が揺らめいている。
カエルの投入口からはザバザバと温泉が投入されおり、それが浴槽内からも湯舟の縁からも溢れ出していく。
驚いたのは、これは何処にも無いのだが、湯船のタイル壁にドロリとした寒天ゼリーの様な半透明の析出物が多量に付着しており、泥湯ではなくこれは何湯?と呼ぶのだろう。
女将さんが顔をしかめて「毎日掃除しないと」と言われた訳が解った気がした。
この様な濃厚な析出物が多量に付着するのであれば、配管の中等も大変だろうなと思った。それで入浴時間は22時迄で、その後掃除に取り掛かられるそうだ。翌朝は6時からOK.
大浴槽の方は多く加水されているのか、適温で気持ち良く浸かれたが、浴後の暑さは半端でない。しばらくベトベト感が続くのだが、いつの間にか肌がサラッとしていた。
もう一つの小浴槽は、水道蛇口からの加水でかなり熱く、追加で加水して湯もみしてどうにか入れた。
どちらの浴室も30分毎の貸切利用で、空いていれば札をかけて自由に入る事ができる。
そしてこの温泉の効能を実感するのは翌日だった。夏バテ感を感じず次の淀川花火に迎えたのは、この温泉の効果の様に感じた。
部屋のテレビは今どき珍しコイン制であったが、エアコンは新しいもので性能は良かった。布団はセルフで敷くが、掛布団が冬の羽毛布団で、できれば薄手の夏蒲団の用意が欲しかった。
置かれているポットの湯は冷めにくく、インスタントコーヒー1本とほうじ茶のお茶パックは十分に用意されていた。浴衣はレンタル。
角部屋の一方からは緑が広がり、部屋は広く申し分無かった。素泊まり1人泊5650円。
訪れた時の堅苦しさは、温泉の良さと宿の清潔さに、心地良さに変っていたのだった。
アクセス例:ほくほく線まつだい駅から松之山温泉行バスで終点下車し、徒歩3分程。
花巻温泉郷 大沢温泉 (岩手県)
宿の人が親切でした
湯治屋に夕食ひっつみプランで泊まりました
川沿いの温泉は解放感がありました
食事処のメニューが豊富なので素泊まりでもいいなと思いました
駅からの送迎があるのはありがたいです
帰りのバスを待っていたら宿の人が旅館のロビーで待つよう言ってくれました
他のところで湯治客が旅館に比べ冷遇された経験があるのでうれしかったです
湯川内温泉 かじか荘 (鹿児島県)
素泊まりは可能に、下の湯は新しく
よくぞこの建物のままで残ってくれているものだと、時間が止まったかの様にさえ思える風景が、そこにそのままで存在していた。
陰湿と言えばそうかもしれない。暗い森の中にひっそりと佇む上の湯の湯小屋。
隣に建つ、剥げて朽ちかけた鳥居もまだそのまま残っていた。温泉神社がある事を知らせている鳥居だが、怖くて森の中へは進めない。
何十年も前から廃墟となった、温水プールのむごたらしいコンクリートの箱には目を逸らせ、河鹿荘の全貌を眺める。
変わらず現存している湯治館は、灰色の木造となり、褪せたカーテンが窓からのぞいている。
屋根には多数の苔や草までが生え、下の湯の湯小屋の傘電灯が昼間でもぼうーっと燈り、人を迎えているのがかろうじて解る様な雰囲気が。
緑で覆われた一画には、細い小川が流れていた。そうか、此処から河鹿蛙の鳴き声が聞こえてくるのか‥鳥の声の様に鈴の音の様に澄んだ美しい声が、このひっそりとした一画には昼でも響き渡っていた。
下の湯の湯小屋は熊本大水害で流され、新しく造り替えられていた。内部は真新しい白木に、同じく真新しい白木造りの湯船には、澄んだライトグリーンの湯がとても美しかった。
湯船の中には腰かけ部分が設けられ、湯底は玉石に替わっていたが、以前と同じ湯船の片隅から時折プクㇷ゚クと気泡が上がる。そっと優しく時を刻みながら。
昔は上の湯と下の湯では若干湯温も違った様に思っていたが、今回はほぼ同じ様に感じた。
ぬるゆの極みの様な37℃源泉はいつまででも入って居られるし、入っていたい温泉である。秋や春口は上がる際に少し肌寒いそうだが、源泉の加温浴槽が設けられるのは11月~3月の間だけだそうで、訪れた時は空風呂だった。
新しく造り替えられているが、客数の割にシャワーが1基しかないのが不便に感じた。
上の湯の湯小屋と湯舟はそのままで、変わっていたのは湯船の中の男女の仕切り板が下方迄伸び、男性浴室に在った鶴口の様な源泉投入口が無くなっていた。
湯底からの自然湧出のみだが、結構排水溝に湯が溢れて行くので、かなりの量の源泉が湧出されているのだろうと思える。
昔からそのままの建物の湯治館には、褪せ切った提灯がまだそのままぶら下がっていた。台所は流し台とガスコンロ1つだけになり、テーブルや椅子が無くなっており、昔の様な賑わいのかけらは消えていた。トイレは様式トイレ。
経営者が変わり日帰り入浴だけになっていたが、素泊まりを再開したと知り、あの夜の河鹿蛙の鳴き声を聴きたいと宿泊予約を入れたが、残念な事に6月15~7月15迄の一か月間は宿泊営業を休んでいたのだった。水害に備えてとの事だったので致し方なかったが、河鹿蛙は「昼でも鳴いてますよ。もっと早い時期から鳴き、もうそろそろ終わりですよ」との事で、日帰り入浴で訪れてみた。
タイムスリップしたかの様な温泉宿には、河鹿蛙の澄んだ音色が湿気を帯びた森に響き、澄んだ温泉が時を超え待ってくれていた。
アクセス例:鹿児島空港から阿久根行シャトルバスで出水本町下車し、タクシー利用。
霧島湯之谷温泉 湯之谷山荘 (鹿児島県)
温泉最高!なんだけど・・
2時間でもずっと入っていられて出られない。何時間でも入っていたいほど気持ち良いのがこの湯之谷山荘の内湯。これに関しては以前も書いているし、皆さん同じだと思うので改めては書かないけれど、今回どうしても気になった事が有り、この部分はどうしても改めて頂きたいので書かせて貰う事にした。
部屋である。本館はこんな事は決してないのだろうと思うが、1人で宿泊する場合には私は湯治館を利用する。
その布団が、余りにカビ臭く寝られなかった。マスクを付けても臭く、本当に参った。
素泊まりと言っても決して安くは無く6000円近くするのだ。二、三千円ならまだ仕方がないとも思うが、これ位の値段を取るのであれば、せめて部屋くらいは普通であって欲しい。ポットの湯は冷め、ガスコンロは有料だし・・。
湯之谷山荘自体が森の中、湿気の多い暗く陽の当たらない様な場所に建っており、布団を干す等と言う事はできないのなら、布団乾燥機なる物を購入して使用して頂きたいと思う。
そしてもう一つとても嫌だったのが、部屋の入り口の扉の内側に何故だか暖簾がかかっている。この暖簾には、頭を洗っていない汗臭い髪の毛の臭いがこびりつき、出入りする度にこの臭いが気になり、自分の顔や頭がその暖簾に触れない様にするのが大変だった。
客が多いのは解る。登山の客もいるだろう。勿論自分の髪の毛が汚れていないとは言わない。
私が言いたいのは、はっきり言って邪魔なこの暖簾が何故在るのだろうという事と、もっと気づいて欲しいという事である。
従業員の方は暖簾の匂いや、寝具がカビ臭いかどうかなんて、気にもせず部屋掃除と準備作業に没頭されているのだろうけれど、そうであるならせめて宿のご主人には、もっと気にして頂きたい。
あの冷泉との交互浴、自由調整でき自分の好みの湯温で入れるぬるゆは、本当に此処にしかない素晴らしい温泉浴場であり、霧島温泉に訪れた際には必ず入りたい大好きな温泉であるが故に、敢えてはっきり書かせて頂いた。
どうでも良く、二度と行かない温泉であれば書く必要も無い。厳しく書かせて頂いたのは、優しく親切な若旦那さんには、是非この宿をもっと良くして、もっと誰もが愛する誇れる温泉宿になって行っ貰いたい、との期待を込めて書かせて頂きました。ごめんなさい。
アクセス例:鹿児島空港から霧島いわさきホテル行バスで、丸尾乗り換え国分行バスで、湯之谷温泉入り口下車し、徒歩で急坂15分~20分程登る。
(丸尾からならタクシーでも1メーター位)
新湯温泉 国民宿舎新燃荘 (鹿児島県)
リニューアルされています
宿泊棟・温泉棟共にリニューアルされてはいたが、外観はまだ以前と変わらない部分も残されており、依然工事現場の様な雰囲気が見られる。
日帰り入浴の料金設定も、30分間という時間制限の露天風呂などの温泉に入る立ち寄り入浴と、それ以上の時間になるのなら休憩付き、貸し切り内湯付きの2時間、3時間、3時間以上コースが有り、まずどれにするか選ばなければならない。
私の場合バス停から徒歩で来ているが、そのバスの本数がかなり少ないので、当然休憩付きコースになる。
新燃荘はしばらく休業した後、2019年にリニューアルオープンしたそうで、新しく建て替えられた宿泊棟の中に、広い座敷2部屋を休憩室として設けてあり、座布団やテーブルを自身で用意して使う。
同じ1階に内湯の貸切風呂が4室あり、2つずつがほとんど同じ造りの木風呂になっていた。いかにも新しい感じがする風呂で、木をくり抜いた方は1人が入れば一杯、無理してくっついて2人といった様子で壺湯の様な感じだった。
ちなみに館内には内湯の大浴場は無く、この貸切風呂のみである。隣には一応露天風呂といった容の風呂もあったが。
別棟の温泉棟にある新燃荘メインの混浴露天風呂もリニューアルされており、湯は以前より青みがかっている様に思った。
源泉投入口は幅広く階段状になっており、露天風呂はぬるめ。
女性は使いまわしのバスタオルが女性浴室に掛けられているので、それを利用して入浴できるようになっている。勿論持参しても良い。濁りが濃いので浸かってしまえば見えないが、廊下が丸裸状態になるので、やはり湯あみ着かバスタオル巻きは必要。
男女別浴室も、治療用浴室も全てリニューアルされており、男女別浴室は広く新しかったが、「入浴は30分以内で」という貼り紙がやたら目に付く。それだけ硫化水素ガスが強いと言う事なのだろうけれど、30分って‥あわただし過ぎるし。
また、一般浴場の温泉と治療専門浴室というのを分けて在るのも此処だけのように思うが、泉質がどの様に違うのか解らなかったし、記載も無かったし、この治療専門浴室はどの様にして利用すれば良いのだろうか?自己申請でサッと浸かってみたが、何も解らなかった。
温泉全体としての雰囲気も新しさが表に出ており、どんなものか試しに入ってみるのには良いのかも知れないが・・だって30分以内だし。これじゃあゆっくり入っていられないし、実際本当に30分以内でないと問題が起こるのか、30分以内なら繰り返し何度でも入って良いのかどうかも判らないし・・露天風呂と内湯を合わせて30分以内なのか、どちらか1つだけで30分なのかそれも解らないまま、とにかくどんな風呂か見に入った様なものだったので、浴感とかの印象がほとんど無く、湯の色しかコメントできなかった。
新燃荘へ徒歩で向かう者は誰もおらず、松林と噴火中の新燃岳を眺めながら歩いて行くと、途中に硫化水素ガスが噴き出ている岩場が何か所か在ったので、近づいてその岩場と新燃岳を写真に収めようとしたら、急にクラクラっとした。慌ててその場を離れたが、これが硫化水素ガスの影響だったのだろうか?と思った。
新燃荘では昔、硫化水素ガスに寄る死亡事故が起こっている。この道を歩く人はほぼ居ないのだろうけれど、注意された方が良い様に思う。
アクセス例:鹿児島空港からいわさきホテル行バスで丸尾バス停下車し、乗り換え霧島周遊バス(1日3便)で新湯温泉下車し、徒歩15分程。
さくらさくら温泉 さくら湯 (鹿児島県)
湯量が減ったのかな?
久しぶりに訪れると、2つ在った内湯の1つが足湯になっていた。周りにはロープが張られ、足湯と書かれた看板だけが目に付く。誰も入る人もおらずひっそりとし、浅い湯量だけが気になった。以前は此処もたっぷりと温泉が湧き出る浴槽だったのだ。
あの頃の印象としては、単純温泉ながらも灰白色にやや蒼みがかった色が非常に美しかった湯が、今も目に浮かぶ。
当時と同じイメージで訪れたため、驚きとショックさがあった。
そして外の露天風呂へ出ると、長方形の湯船の泥湯には、上り口に積み上げられた泥の色が、灰色では無く真っ黒で・・えっ?といった感じがした。温泉の投入口も変わって下になり、少量の投入量だった。
泥湯と言っても湯底の隅には僅かな湯泥が溜まっているだけで、こちらの温泉が売りの泥パック用の泥は、霧島の山から運んで来るもので、何故だか今回はやたらその泥の黒さが目に付いた。自然の物なのだから当然色も質も変わってくるのだろうけれど・・。
そして広い露天風呂には見合わない、竹筒からチョロチョロの源泉投入。なのでぬるい。6月の時期でこの温さなら、秋・冬は当然ぬる過ぎるだろう。内湯はかろうじて露天風呂よりは温かかったが。
だからか子供連れの客が多かった。子供さんならこの温さと広さの温泉なら喜ばれるだろうし、広い水風呂も木立ちの中に造られていた。
以前の源泉投入量が思い出せないが、浴槽の1つが足湯になっていた事や、露天風呂の投入量が少なくぬるい事を考えると、かなり全体の湯量が減ってしまったのではないかと考えられる。そのため湯温も下がり、湯に新鮮さが感じられず、気持ち良さも感じられなかった。
温泉は自然のものなので、現在はこう言った状態であるのかも知れないが、また以前の様に戻る事もあるのかも知れないけれど。
館内に足を踏み入れるとまず広いレストラン。和モダンで雰囲気も良い。温泉よりも食事ができると言う事の方がもしかしたらメインになっているのかも知れない。
そう言えば霧島温泉郷には多くの温泉が在るが、とにかく食事ができる施設が極端に少ないようにも感じる。
アクセス例:鹿児島空港から霧島いわさきホテル行きバスに乗り、丸尾バス停乗り換え国分行バスで横岳下下車し、徒歩3分程。
妙見温泉 田島本館 (鹿児島県)
半露天風呂は宿泊者専用に
半露天風呂の、傷湯・胃腸湯は宿泊者・休憩専用となっていた。
日帰り入浴で訪れ300円を支払い、特に案内はなかったので川沿いにある温泉の方に行ったが、扉には「この温泉は立ち寄り入浴はできません」との貼り紙がしてあった。
鍵は開いていたのでそっと扉を開けてみたら、誰もおらずひっそり感が漂っていたので、浴室の写真だけを一枚撮らせて貰って出た。
上にある湯小屋へ訪れると、2人程の常連客の方が入浴されていた。
簡素なコンクリート造りの四角い湯船の横には、冷たい真水の浴槽が在り、お一人が交互浴を楽しまれていたので、羨ましくなって私もまずそっと手を入れてみたがかなり冷たく、浸かるのは無理だと判断しかろうじて足だけは浸けてみた。こうして何回か熱めの温泉と水風呂を繰り返しできたのは幾分心地良かった。
効能が神経痛に効くと言い、泉質にはナトリウムが入っているため温まらない訳が無い温泉であるので、夏場にはこうした冷たい物が必要だ。
地元の方々はゆっくりと温泉を楽しまれている。変わらず湧き続ける半透明の茶色の温泉。投入口のパイプからはドドッと出続けている。変わらず存在する鄙びた浴室。
これらの素朴さと安心が地元民を支え続け、そこへ紛れる様にして温泉好きが足を運ぶ。
6月の鹿児島ではねむの花が咲くのを多く見られ、此処妙見温泉でも立派なねむの木がみられる。また、妙見温泉の窓口となっている天降川に架かる妙見橋からは、各宿から川へと流れ出る温泉成分が、黄茶色に緑の縞を持つこんもりとした山となっているのが幾つか見られる。妙見温泉に訪れたのは僅か数年空いただけであったのに、これ程までに析出物が盛り上がったのかと驚く程であった。美しい天降川で見られるこの風景はちょっと珍しいかも知れない。
アクセス例:鹿児島空港から妙見温泉行バスで妙見温泉下車し、橋を渡り左折奥(徒歩5分程)