レトロな四角の浴槽に注がれた薄緑のにごり湯を堪能
- 公開日
- 2019/01/02
- 最終更新日
- 2019/09/08
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管理人総合評価
3
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ユーザーの評価(1件)
2.6
強羅温泉は造成温泉(大涌谷で蒸気を川へ溶かして温泉を造る)という事で有名な温泉。
こちらの強羅館は2004年8月、大規模な改装をしたばかり。館内はピカピカで女性受けしそうな清楚なお宿。
宿泊していないので部屋や食事はわかならないが、女将さんの物腰のやわらかさや館内の雰囲気がとても良いので宿泊をしてみたい思った。
箱根は15時までという日帰り時間が多いため、もう15時5分・・・何処に電話しても断られる。 |
15時までかもしれないけど一応聞いてみようかと入り口へ行き「日帰りはできますか」と聞くと宿の方は「本当は15時までですが宿泊のお客様がまだ到着していないのでいいですよ」との事。ありがたいお言葉に感謝。そしてすかさず「掛け流しですか?」と聞くと「もちろんです」とさらに嬉しいお言葉。「掛け流し」がわからない温泉宿が多い中、強羅館ではは温泉への意識が高いように思える。お言葉に甘えて入浴させていただくことに。
宿はリニューアルしたばかりだそうで新しい木の香りがする。宿内はモダンに飾られ、女性受けしそうな感じだ。
飛び込みで入ったのでどんな湯か何も情報がない。浴室へ行くまでどんなお湯だろう、と期待を高まる。
レトロな四角い湯船に緑の濁り湯 湯上りさっぱり爽快な湯
浴室を見ると緑色の綺麗な湯に感動。大涌谷から引いているよく強羅にあるタイプだ。大涌谷から引いている湯はケーブルカーを隔てて右と左で湯が違うそうだ。湯に浸かると濃いように感じる。以前他の強羅の湯に入ったかここほど濃くはなかったような気がする。強羅館では3本の場所から源泉を引いているらしくそのせいで他より濃いのかもしれない。
内湯はちょっとムワッと湯気がこもり熱いが、内湯のほかに貸切露天風呂もあるそうなので次回は貸切のほうへ入ってみたいと思った。(貸切露天3000円)このタイプの内湯は夏にはちょっとつらいが冬は最高だろう。
湯は飲んでみると酸味のある味。香りは薄い硫黄臭といった良い香りだ。
源泉の量はそこそこだが、湯の温度が高いのと清潔なので気持ちが良い。
浴室もシンプルで、少し大正ロマンを思わせる素敵な作りでとても気に入った。
恐らく宿泊の方だと入れ替わり制なのだと思うが、私が訪れた時は女性用内湯の方が良い浴室だった。訪れる際には確認した方がいいかもしれない。
洗い場にはリンスインシャンプーとボディーシャンプーが用意されている。毎週来ているという女性の方とご一緒したが、ここで洗髪などをしてすっきりして帰るのだそうだ。
湯上り、発汗作用が強いのか普段汗をかかない私がダラダラ汗をかき、いつまでもポカポカしていた。思わぬところでいい湯に出会って嬉しい一日となった。
とにかく湯量が少なくて
とにかく湯量が少なくて、そのため日帰り入浴は、宿泊客の在る日か在った日でないと行われないし、入浴時間もまちまちなの、電話で何度も確認を取ってから伺った。
浴室の入り口を開けると、酸性泉が籠った嫌な匂いがする。合成樹脂で造られた天井は低く、水滴が一杯付いている。浴室は暗く閉塞感がある。
浴槽には湯が溜まりきっておらず、満たすまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。
四角い浴槽の横には広くて浅い寝湯も造られているのだが、ほとんどトド寝程度にしかならない。しかも湯温もぬるめで、3月末では寝湯など寒くて必要ないなと思った。
四角いだけの浴槽も何ら愛想が無かったが、太い円柱の柱が緑の細長いモザイクタイル貼りだった。これは貴重で扱い次第ではモダンであるのに、殺風景な浴室にあって、良さが殺されてしまっていると思った。
同じ造成泉の強羅温泉でも、太陽山荘に先に入ったもので、この浴室はかなり見劣りしてしまう。湯の色までも太陽山荘の方が遙かに綺麗に思えた。
硫黄臭が強いのは同じで、投入口の湯筒の周りには析出物が固着していたが、とにかく溢れ出すまでも湯が無いので、とてもじゃないが気持ち良く浸かれる訳が無かった。
強羅館の館内はモダンに改装されており、玄関口の暖簾を開けて入ると上品な雰囲気で、浴室へ向かう通路には窓に面しカフェスペースが設けられておりオシャレ感があったので、とても期待を持って浴場に入ったが、浴室だけはリニューアルしなかったのだろうか?打って変わって古い感じがしたのだった。
これで入浴料1000円は、タオル付きにしてもお高い。
アクセス例:JR小田原駅より箱根登山鉄道で強羅駅まで、地下通路を通り徒歩3分。