箱根らしい品格と歴史の重厚な趣がある美術館の温泉
- 公開日
- 2019/01/02
- 最終更新日
- 2019/09/08
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管理人総合評価
3.6
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★★★残念ながらこの施設は2018年8月に閉館となりました★★★
平賀美術館は温泉に入れる美術館という事でごく一部の温泉好きの間で知られている温泉だ。
昔は旅館の福住楼の別荘だったらしく、今でも平賀敬美術館敷地内に湧いている源泉を福住楼へ引っ張っているという源泉はお墨付きの極上湯だ。
玄関から入ると呼び鈴と書いた紙の横に大きな鈴が置いてある。
振ってみるとガラ~~~ン!と思っていたより大きな音が出てビックリ。
私達の次に来た人も鈴を鳴らして驚いたようで鳴らした直後に「・・すいませんっ」と発していた。
廊下にも所せましと作品が並んでおり、その作品はとっても独特。
パリのムーランルージュで女遊びをしているものや、日本で芸者遊びをしているもの。
奥さんはケロッしながら説明してくれるが微妙な気持ちで聞いてしまう。
私にはこの手の芸術はわからないようで残念、、。
浴室は一か所。
入口に貸出用の小タオルが置いてある。
入口にぶら下がっている「空いてます」「入っています」の札をひっくり返して貸切で利用ができる。
箱根の上質な雰囲気とかくれ家的な温泉 入るとザバーと溢れる温泉が気持ちいい
浴室へ入るとレトロでノスタルジーな素敵な空間に気持ちがあがる。
スペインの大理石でできた浴槽もみごと。
大き目の家のお風呂といった感じの大きさの浴槽に56L/分もの温泉が掛け流されている。
だいたい30分ほどで入れ替わるほどの新鮮さ。
源泉は浴室のすぐそばに自然湧出で湧いている。昔は旅館の福住楼の別荘だったらしく、今でも平賀敬美術館敷地内に湧いている源泉を福住楼へ引っ張っているらしい。
パイプから入れている源泉も、昔は湯船の底から入れていたらしいが、カルシウムの析出物で詰まってしまい使えなくなってしまったそうで、不格好だけどしかたなくパイプでいれているんだと女将さんが言っていた。
入るとザバーーーっと流れ出る温泉が最高に気持ちがいい。
湯の色は透明でかすかに香ばしい香りがし、少しキュッとするような浴感がある。温度はぬるめ(40.4度)なのでいつまでも入っていたくなる。
アメニティはないので基本的には洗髪などをする場所ではない。
寝湯ができるように、枕も置いてある。
湯あがり、女将さんと話ていると、私達が持っていた温度計を見て、何処で売ってるの?と聞いてきたので2個あるからと1個あげることにした。
女将さんはとっても喜んでくれて、変わりに富士山のかわいらしいてぬぐいをくれた。
湯あがりはお茶を飲んで寛いでもらうことになってるの!と女将さんがお茶を入れてくれ、平賀敬がNHKで紹介されているビデオを見せてもらった。
女将さんはとにかく話好きで楽しい方。
とっても素敵なところで、温泉もひかえめではあるけど極上でとても気に入った。
箱根の温泉にふさわしい雰囲気。箱根に来たら必ず寄りたい温泉だ。
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