鹿部漁港であがる海の幸と良質な温泉が最高!コスパ最高の老舗旅館
2019.9月宿泊。宿の前の道路からは蝦夷駒が岳が見え、裏側は鹿部漁港である。夏はこの漁港で花火大会があるそうだ。徒歩5分で道の駅があり、観光の目玉となっている鹿部間欠泉がある。珍しいのは、道の駅に別府の様な温泉蒸し釜が並んでおりモクモクと湯気を上げていた。この道の駅目当てに、週末は訪れる家族連れも多いのではないだろうか。
鹿部温泉には2つの旅館と1つの共同湯があり、いずれも独自源泉を持つが泉質は良く似ており高温泉。故に加水が必要となる。
ナトリウム・硫酸塩泉の香りが微かにするが、加水が多いのか味は無味だった。
浴感はツルっとし、浴後は良く温まっている。投入口には緑や茶色の析出物、石には粒状の析出物が付着し歴史を感じる。
しかし浴室は綺麗で、露天風呂は庭園風という快適さが、道南の客に好評なのだろう。日帰り入浴客で賑わい続けており、宿泊してもゆっくり静かに湯を味わうという訳には行かないし、そう言った雰囲気の浴室でもない。
意外だったのが宿が本格的な旅館であった事。北海道に於いては少ないのではないだろうかと思う。100年程前からの宿であり、中はリニューアルされている。
道路の前にあり、外観としては何の雰囲気も無い宿であったが、館内に足を踏み入れると、私が殆んど泊まる事がない様な、厚いカーペットが敷かれ、その為か館内は音が吸収され静かだ。内装も木造りで重厚感とモダンさがあり落ち着いた雰囲気だ。庭には錦鯉が泳いでいた。ただただ風景が無いのが残念。
細かい事を言わせて貰うと、カーテンは遮光であれば良いと思った。
2階の客室からドンドンと音が響き、全室埋まっている訳では無いので、できればその辺りの配慮をして欲しかった。
接客は女将さんと息子さんが丁寧にされており、親切さが伝わってくる宿ではあった。
食事は部屋食で海の物が並び、中でもホタテのグラタンが美味しかった。魚料理ばかりなので、口直しにデザートが欲しかったなというところである。
意外に美味しかったのはご飯で、ふっくらんこ?ふっくりんこ?という最近の銘柄米で鹿部で生産されているそうだ。まずい北海道米のイメージを覆した感があった。炊きたてを提供してくれているという事もあるだろう。朝食には鹿部名物のたらこが出た。
何だろう・・単に温泉と料理を味わい快適に過ごすと言う感じなのだろうか。しかし北海道に於いてはおそらくこの様な宿は少ないのだろう。日帰り入浴客で賑わい、泊まり客でもそこそこ賑わっている宿であった。
アクセス例:JR函館駅より路線バス鹿部間欠泉方面行で鹿の湯下車。すぐ前がバス停となっており1時間に1本程度のバスがある。
またはJR鹿部駅より送迎あるが、列車の本数は函館より2~4時間に1本とかなり少ない。
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