国民宿舎らしからぬ趣ある建物の緑がかったまろやか湯
- 所在地
- 神奈川県足柄下郡箱根町強羅1320-375
- 最安値
- 1泊2食付8,000円~
- クチコミ 建物の外観はレトロで、朱のベランダの手すりが目を引いた。
法師温泉の様に宿が2棟に別れており、2階を渡り廊下が結んでいる。宿泊棟だけでなく、浴場その他も建物が1つずつ別棟になっている。
フロントの雰囲気も落ち着いていた。日帰り入浴は11時~でレンタルタオル付き1100円。不定休があるので何度も電話で確認してから来た。
10年前にリニューアルしたという浴場は、大変オシャレだった。レトロモダンタイルの美しい洗面台もある。
まず目を引いたのが、太い丸太を一部用いた木造りの湯舟。木の柔らかさと重厚さが光る湯船に、濁りの濃い青緑の湯が溜まっていた。溜まっていたと言うのは、溢れ出しが少なく汚れの泡が排水溝付近に浮いていたからだ。
造成泉だが投入量が少ないのだ。この時期は木の湯筒から直接温泉が投入されていたが、暑い時期は木のつづら折りになった湯筒を通し、冷ましてから投入する様である。
硫黄の香りが強いPH2.5の酸性泉であるが、差ほど酸っぱく無く、浸かると円やかさを感じる。
1人だといつまででも入っていたくなる様な雰囲気だ。
湯船の中にある柱の支柱台は白いレトロタイルで析出物が固着していた。
浴室を見渡すと、飾り窓から和かい明るさが取り入れられ、奥の壁には3食のカラー硝子(ステンドグラス)が貼られ、整えられた洗い場があった。
この宿の温泉は、ただ温泉だけに目を向けるとイマイチなのだが、浴場と温泉を一つに見るととても素敵に見えるのだ。浴場全体の美しさが、温泉を引き立てていた。
露天風呂は無い。湯量が少ないのでとてもそんな、と言う事らしい。この辺りでかけ流し温泉と言うだけでも貴重であると、女将さんが言われていた。
男性浴場は岩風呂だそうで、宿泊するとどちらにも入れるのだろうか?泊まってみたかったが、2名より宿泊受付。入浴後もずっと硫黄の香りが離れなかった。
アクセス例:JR小田原駅より箱根鉄道で強羅駅下車し、徒歩7分程(地下道を抜け上り坂)
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