浴槽から床まで川のように流れる大量の源泉 贅沢な公衆浴場
- 所在地
- 山梨県甲斐市玉川1038-1
- 最安値
- 宿泊不可
- クチコミ 2019.9月利用。玄関口からまん前に富士山が見える。周りに南アルプスを従えた富士は、冠雪すれば更に素晴らしいロケーションではないだろうか。
施設の前は、黄金色に実ってきた田んぼが広がり、後ろは住宅街という中に、コンクリート造りの建物上部に、赤く玉川温泉と書かれた文字が遠くからでも解る。
番台には孫娘さんが座る。S.61年に祖父が、1000メートル削掘して湧き出た温泉は、244ℓ/分という凄い量を誇り、更に源泉温度が41.5℃という、奇跡の温泉と言って良い程の温泉だ。しかも泉質も、ナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉で、phが7.7との表示だが、驚く程ヌルヌルであった。湯船の中で滑りかけた。
この新鮮な良泉が物凄い量、まるで滝の様に湯船の淵から溢れだし、床には常時1㎝以上の厚みを持って流れ、トド寝風呂となっている。
久しぶりにトドってみた。古遠部温泉と郡山の月光温泉以来だ。山梨にこんなに感激できる温泉があったとは!これが宿であれば・・。
湯舟は2つに仕切られ、1つは白く濁っている。ジェットバスになっている為だった。
ドバドバと源泉投入されている方の湯舟は、成分で茶色に変色している。出て来る湯はザバザバながらも薄く白濁りし、味は金気、香りは微かに硫黄の香りも含んでいた。
とにかくドバザバの適温で、気持ちが良い以外の何物でもない。
カランとシャワーも温泉で、石鹸だけは置かれていたので、必要時シャンプーは持参となる。ドライヤーも無し。入浴料500円。
地方新聞によく取り上げられているようで「何度も辞めようと思ったが、お客さんの言葉を励みにし、辞めずに続けている・・・ノートがあり、その1つ1つに返事を書いている」との記載があった。
湯上り後、椅子の上に置かれたそのノートを開いてみたらその通り、客のコメントと同量もしくはそれ以上に、丁寧にコメントを返されており、客とのコミュニケーションツールになっているようだった。詳しく読ませて頂く時間が無かったが、子供さんのちょっとしたつぶやきにも、どうしたの?としっかり返してあげる思いやりが感じられる、温かいノートだった。なかなかできない事だと思ったし、素敵な事だなと感心した。
なあんだか、富士山に見守られて在るような、温泉施設なあんじゃないかなあ~
アクセス例:JR常永駅より徒歩25分程。ほぼ直進しバイパスを越え、途中にあった下部温泉源泉館販売所の方に、悪いかなと思いながらも道を聞くと、遠く右斜め前方の田んぼの向こうに在った。
帰りは、玉川温泉より徒歩3分程にある、甲斐市民バスの玉川温泉西バス停より竜王駅まで約20分乗車し200円。1日7便。
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