小さな温泉街にある鄙びたお宿のツルツルやわらか上質湯
- 所在地
- 宮城県白石市鎌先温泉1-35
- 最安値
- 1泊2食付10500円~
- クチコミ 鎌先温泉 最上屋旅館
4軒ある鎌先温泉の旅館の中で、
現在稼働している現役の施設としては、
最上屋旅館の建屋が最も歴史と風格を感じることができる。
旅館ごとにエリア分けされた共同駐車場から、
歩いて1分かからずに最上屋に着く。
帳場でJTBのクーポン券を渡して、館内を通り、
階段の上り下りをして湯屋に向かう。
前回最上屋に来たのは、2015年3月だった。
その時は44℃の熱めのお湯で、
窓を全開にしての冷気浴と温浴を交互に楽しんだ。
でも遠刈田温泉の公共浴場並みのアチチの湯だったので、
鎌先では木村屋旅館のナマヌル湯に通っていた。
8月終わりの最上屋の風呂は、
夏バージョンの湯温40℃に設定されており、
すこぶる快適に長湯ができた。
灰色がかった薄茶色の炭酸鉄泉は、油断して長湯をしすぎると、
ダウン系の強烈な疲労感に襲われることになる。
浴室内は、ミストサウナのように湿気がすごい。
入浴中、窓を全開にして換気していたのだが、
風はほとんど入ってこなかった。
一年中あの湿気に満たされた状態だと、
浴室内の建材は傷まないのだろうかと心配になってしまう。
以前は、鎌先温泉のお湯は、
発酵有機質のにおいがキョウレツだった記憶がある。
最近は最上屋にしても木村屋にしても、
鎌先のお湯のトレードマークだったドブのにおいがしない。
あれは、一條旅館が自炊湯治を受け入れていた頃の、
混浴内湯に限定されたものだったのだろうか。
了
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