職人が料理する!津軽海峡の新鮮な魚介が楽しめるオーシャンビューの湯宿
- 所在地
- 北海道函館市根崎町375番1号
- 最安値
- 1泊2食付11,000円~
- クチコミ ガラスの浮き球の向こうには海が広がり、陽射しが煌めく。
どんどん掛け流されて行き、温泉成分が岩に付着している半透明の薄茶色の温泉は、実に温泉らしく、こんなに良い温泉だったのかと改めて気づいた。
もう何年前になるのだろうか、一度だけ夫と宿泊しているが、その時は今ほど泉質に関してなど何も興味も無く、おそらくこの宿を選んだのは、海が見える露天風呂だったからだろう。
浴槽が予想外に小さくがっかりした事だけは覚えているが、内湯がどんなだったか、どんな温泉だったかなんて全く記憶に無い。
それよりも印象深いのが、ツインの洋室の余りの狭さと、カウンターで海に向かいながら食べた朝食に、その通りイカそうめんが出てきたことだった。結構な量が盛られていたと思う。
以来、再訪してみたいと電話を入れてみたが、一人泊は断られた。
そして今回、日帰り入浴で行ってみようと思い立ち、湯の川温泉に他の宿をとり此処へ訪れた。
勿論あらかじめ電話で確認をしていたのだが、その返事の女将さんの声は棒読み的だった。
訪れると館内は薄暗くシーンとした感じで、しばらくして出てこられた女将さんには活気が無く、ぼうーっとした感じを受けた。
ダメなのは解っていたが「一人泊はできないんですよね?」と直接確認してみたら「今、泊りはやって無いんですよ」と返ってきた。
そうか、コロナで日帰り入浴だけにしているのだ。宿によってそれはどちらかで、日帰り入浴を中止している宿と、宿泊を中止している宿が在り、どちらかというと日帰り入浴を中止している宿が多い様に思うが、田舎では全く休業したりそのまま廃業に繋がったりしてしまっている宿もある。
漁火館は日帰り入浴だけは積極的に受け入れているようで、訪れた時には他に客もいた。
改めて感じた濃厚なかけ流しのとても気持ちの良い温泉に浸かりながら、大好きなガラスの浮き球と煌めく海を見ながら「あーいい温泉だ。できれば泊まりたい」と願った。
館内には海鮮を焼いた匂いが残っている。染み付いているのか、ランチでもやっているのだろうか?と尋ねたかったが、大きめの声で有難うございましたと言ったが、全く返事は返ってこなかった。
後でHPを見てみると令和2年から宿泊は休業となっていた。コロナが始まった直後から休業に踏み切ったのだろう。もう丸3年になる。女将さんのあの活気の無い顔が思い浮かばれた。
一日も早く再開されて、美味しいお料理と良い温泉で皆を迎えて貰えるようになる日が待ち遠しい。
宿近くの浜には「漁火館源泉2号井」と書かれた標識小屋が立っているが、館内の温泉成分表示には1号と書かれており首をかしげたが、帰りの道中で街中の某ホテルの横に「漁火館源泉1号井」という標識小屋を見つけたので、ここから引湯している事が判ったが、1キロは離れているだろう。それで丁度良い湯温となり提供されており、湯量も多く良く温まるがベトベトしない良い温泉だった。日帰りだけでもまた訪れたいと思う。
アクセス例:函館空港より函館行きバスで湯の川温泉下車し、徒歩15分~20分程。
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