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上質な赤湯と白湯を味わえる秘湯のお宿
- 所在地
- 福島県福島市土湯温泉町字鷲倉1
- 最安値
- 1泊2食付13,110円~
- クチコミ 赤湯好山荘
地元福島市にある土湯峠温泉郷のちょうど中心部に位置する宿だ。
ここの温泉郷は、磐梯吾妻国立公園に含まれている。
かつて、このあたり一帯を管理していた前橋営林署の職員I氏が、
温泉権を取得して、建屋・風呂・公道までの私道の設営を
ほとんど自力でやり遂げて開業したのが、ここ好山荘だ。
その伝統は、現在のオーナーにも脈々と受け継がれている。
好山荘へはここ数年間、御無沙汰している。
ここは、赤湯温泉の語源となっている思いっきり酸化赤化した炭酸鉄泉と、
白濁色は薄いが成分は濃い硫化水素硫黄泉の2源泉を保有する宿だ。
赤湯は内湯、白濁湯は外湯露天で使われている。
それと、宿泊者専用の屋上露天貸し切り湯「見晴らしの湯」がある。
ここには露天の白濁湯が使われている。これが素晴らしいのだ。
通常は42~43℃で湯温が管理されているのだが、
ここには水流のまともな現地湧水の水道管が引かれている。
そう、お好みのまま、お好きなように貸し切り湯の温度調節が可能なのだ。
私の好みは、36℃まで温度を下げ、そのまま1時間ぬる湯を楽しみ、
その後徐々に湯温を上げて限界まで我慢するというものだ。
「茹で蛙温浴法」とでも名付けようか。
ゆさよろし でるにでられず ゆでがえる
これだと、通常では絶対に入れない高温度のお湯にも入浴が可能になる。
見晴らしの湯では過去最高で51℃まで入っていたことがある。
しかし最近は諸事情により46℃まで上昇したら、加水を始めることにしている。
湯温が36℃まで下がったら、加水をやめて徐々にまた温度を上げていく。
これらを4クールも回すと、身体に湯治モードのスイッチが入る。
これほど楽しい好山荘でのお湯遊びなのだが、
最近、足が遠のいているのには、理由がある。
実は、見晴らしの湯の浴槽規模の10倍以上のスケールで、
このお湯遊びをダイナミックに堪能できる温浴施設を見つけてしまったのだ。
ひとつは、消去されたクチコミに書いた秋田八幡平の大深温泉。
もう二つあるのだが、このサイトではその温泉施設の管理人レポートがない。
いつかアップされることがあれば、クチコミでご紹介しようかと思う。
好山荘に限らず、自炊湯治を受け付けて、
1人1室利用で4,000円以下の宿に宿泊する場合には、
布団乾燥機の持参が快眠の必要条件となる。
車での移動に限られるけどね。宿での食事を宿泊目的にしない場合、
宿からの時間拘束を最小限に抑えることを主な目的として、
素泊まり・自炊湯治を選択している。往々にして、そういった施設では、
湿った硬い布団が提供される。それへの対策として、
5年前から袋の無いタイプの布団乾燥機を温泉行に持ち歩いている。
むろん、せめて2~3泊くらいはしないと
良く乾燥するだけの作業時間が取れず享受する恩恵もわずかなのだけれど、
たっぷりお湯に浸かって、酒も飲んで、湯疲れと酔いでヘロヘロになって、
自分の好みの繊維柔軟消臭剤の香りが漂う、
よく乾いたふわふわの布団にもぐりこんで、
神仏の領域を浮遊するのはまさに極楽の体感で、
これが宿泊を伴うお湯遊びの愉しみの最たるものと思うのだ。
ただ、自家発電の宿では自粛が必要になるのが残念だ。
令和3年2月の地震で、好山荘では建屋と温泉給湯設備に
甚大な被害が出たため、昨年はシーズンを通して営業できなかった。
今年は、例年通り5月の雪解けと同時に開業する予定だと聞く。
天寿を全うした黒いパグ犬コジローの後継犬が、
昨年赤湯好山荘に着任したそうだ。
今年の6月ごろには行ってご挨拶してみたいものだと思っている。
了
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