高いデトックス効果で治療効果が有名な炭酸名泉のお宿
- 所在地
- 宮城県大崎市鳴子温泉赤湯11
- 最安値
- 1泊朝食付5,500円~
- クチコミ 令和元年5月3泊する。連休明け、飛行場や大型旅館は閑散としているのに、なんとここは賑わっていた。そうか昔から、田植え後と稲刈り後は湯治だった。ちょっと失敗したかなと思った。
「ハイ同じ部屋ね」と2階の前回宿泊した部屋を言われ、鍵を渡される。
2階には既に2組の客と、同日に着いた1組の客のスリッパが並ぶ。1階にも客はいる。
しかし私を含め全て60代よりも上というよりほぼ80代。さらに朝食を頼んでいたのは、私だけかもというくらい、皆さん本格湯治らしい。布団以外全て持ち込み。
それで妻が調理する匂いや、洗濯機を回すという暮らしがそのまま宿にある。
まあまあそれはそれで別にいい感じなのかも知れないが、今回の宿泊で大きな苦痛が生じた。
前回宿泊は3月。まだ暖房器具が必要である状態。今回5月。すでに暑く窓も開けていた。
暑くなると困るのが虫。虫はいなかった。
では何に困ったかというと臭い。私は鼻がかなり敏感なのだ。
というかまずトイレ。これは敏感かどうかという問題ではないが、宿の方には感じられないのだろうか?長年に渡り、男性客が床に漏らし続けて、ビニールクロスに染み付いた小便の臭い。折角のウォシュレットなのに。
そしてこの日もジイサンが、便座と床を汚してる!まいった。ええ加減にしてよ。女将さんに言って、対策を講じて貰った。
冬はそこまで」感じられなかったものが、今回はまいった。
そしてもう1つ、砂善旅館といえばネコ。猫は可愛い。臭いは臭い。
エアコンを入れてみた。クサーッ!猫の臭いが吹き出て来てすぐ切る。
3日予約しているが、果たしてこの臭いにいつまで耐えられるのか・・不安がよぎる。
温泉はいい。とってもいい。鳴子温泉郷のなかでも、混浴のラジウム炭酸泉は、唯一この宿のものであるし、混浴と言っても空きをねらってひったすら入る。
熱くなくゆっくり浸かれて、湯口では泡もつくのが嬉しい。しかもラジウム泉なので、上がってからが力発揮。かなり温まり暑くてウチワが欲しい。そしていつまでもぽかぽか。
他の共同源泉である赤湯の湯船らも、ここの湯はしっかり気持ち良い。
鳴子温泉独特の、特に東鳴子はその香りが強いが、慣れるとそれも個性的な良い香りとなり、無いと物足りなく感じる。
重曹泉も肌をすべすべにし、本当に良い湯ばかりなのだ。
日曜日はひっきりなしに外来客が訪れ、小さい湯舟の炭酸泉は湯花ではなく垢が舞っていた。
できれば日曜日は外したいところだ。
食事も朝食は、しっかりと美味しいものを部屋に運んでくれる。
しかし宿の周囲には、何も食べる所もスーパーも無いので、夕食は食べに連れってくれる。
アメニティは何泊しても、浴衣とタオル、歯ブラシが1セットのみなのだろうか?
シーツの交換とか部屋の掃除とかも勿論無く、湯は自分で沸かす。湯治宿なので、流し台とガスコンロが付いており、食器や鍋が揃えられている。
ティシュペーパーが無かったのが困った。たぶん言えばくれるんだろうなと思いながらも我慢した。これで1人1泊税込み6000円、冬は暖房費500円が追加される。
さて、あんなこんなで悩みながら湯に浸かっていたら、慣れた。宿に慣れた。
臭いが消えた訳ではないが、若干は鼻が慣れてしまっていたのかも知れない。
人間慣れるもんだなあ。住めば都ってこういう事を言うのか何て思いながら、ぐうたらと好きなだけ布団の上に転がり、寝たい時ねて、起きたくなかったら、いつまでも寝転んでいるという生活をしていたら、3日めにはすっかり気に入ってしまった。このひたすらゆるい生活が。
かなりゆるさのキャパが広いかた。もしくは味わってみて耐えられ、好みに変わるかた。
そう言ったかたは是非この宿でプチ湯治をしてみましょう。
御主人もネコ達もゆる~く暮らしてる、いさぜん旅館はか~なり個性的。でも湯は絶品よ~。
アクセス例:JR鳴子御殿湯駅より徒歩2分
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