油臭全国一の呼び声も高い、地元民御用達のトロリン湯
- 所在地
- 新潟県新津市本町4-17-13
- 最安値
- 宿泊不可
- クチコミ レトロな建物に、特筆すべき香りと物凄い成分濃度。
皆さんが言われている様な強烈な凄い匂いが、湯小屋から50メートルは離れた道路からでも解った位なので、これはちょっとかなりの覚悟がいるなあ、耐えられるかなと思ったのと同時に、やっと来れたぞこれぞ新津温泉!と感激ひとしおでもありました。
けれど、外でしていた匂い程の強烈さは館内に入ると感じず、油臭と言っても月岡温泉や鳴子温泉とはまた違った、独特な嗅いだことが無い様な、スッとした木の匂いというか墨の匂いと言うか、そんな感じが混ざった様な油臭で、嫌な感じは全くありませんでした。
特筆すべきはその成分濃度で、溶存物質が何と1万越え。そしてメタホウ酸が287㎎という入った事が無い様な価。なので温泉は正しくトロリ!見た目にもトロリと波打っています。
源泉は40℃程でぬるめですが、ナトリウムで温まり、それでもぬるく感じる方は、浴室入り口のブザーを押すと加温した水道水を投入して貰えるそうですが、番台の御主人は「温泉じゃないから余りお薦めでないなぁ」と。
塩分が強いためか極薄濁りの湯には、黒い小さな湯華が、投入口の網から漏れ出たのか、浮かんだりもしていました。唇に付着するだけでも塩辛い湯です。
そして、コンクリート造りの、大きくはない楕円形の湯船の内側は、腰かけ部分が薄茶色、湯底は明るいグリーンの丸タイル造りでした。
70年前からあったこの温泉は、建物の内外共にレトロ感に溢れ、手書きの看板や、手書きの案内、そしてレトロタイルの湯船。それらに今も包まれ守られながら、そのままで現在に存在しています。
奇跡的とも言える様な独特で貴重な温泉が、これからもレトロ感を失わないままに、活き続けて行ってくれる事を願うばかりです。
今回はコロナで1時間の入浴制限を言い渡されましたが、帰る時には「コロナが終わったらまたゆっくりおいで」と声をかけられ、ハイと元気よく返事を返した次第でした。
タオルに長く残る温泉の香りを嗅ぎながら(何処よりも強烈だわ)是非ともゆっくり入りに来ようと誓った新津温泉でした。入浴料400円。
アクセス例:JR新津駅より徒歩15分程。路線バスもあり。
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