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地獄の噴気を眺めながら入る野趣満天の露天風呂
- 所在地
- 福島県福島市土湯温泉町野地2
- 最安値
- 1泊2食付10,000円~(1人泊OK 13,000円~)
- クチコミ 雪山の中から物凄い湯煙が上がっている。それはモクモクモクモクと決して途絶える事は無く、24時間朝に夕に夜空に立ち昇る。
その湯煙で造られた硫黄泉に身を沈める。周りは物凄い雪。真っ白な雪が積み重なっている中、途絶えることなく湯煙は立ち昇り、風で揺らぐ。
こんな風景は此処でしか見られない。
相模屋名物のこの露天風呂は館外に在り、男女別となっている。
スリッパを履き替え外へ出ると、雪を分けられ造られた通路が細く続いており、その先に湯煙が見えている。
途中で男女別風呂の標識があり、上へ登ると女性用。そのまま歩き下へ下って行くと男性風呂があり、やはり上段にある女性風呂の方が眺めが良く得した気分。
ちょっと女性優先なのだろうか?そうなのかも知れない。珍しく此処の宿は、到着した当日も館内に併設されている1つしか無い露天風呂も女性用だった。そうでないと朝からチェックアウトまでの間に、2つの露天風呂をゆっくり味わう時間は少ないので喜ばしい事だった(ここの部分は女性の方必読を)
朝に夕に訪れたこの露天風呂は、毎年雪見露天風呂に入りに来るとご夫婦が言われる様に、福島は案外積雪が無い所であるにも関わらず、この相模屋がある吾妻スカイラインの一帯は流石に例年積雪が見られるそうで、露天風呂がある裏山はかなりの豪雪。
その中にポツンとある湯小屋。着替えるのは流石に寒いが、温泉に浸かると適温。
周りは真っ白な雪。そして息づいている湯煙りを眺めながら浸かる白濁硫黄泉。
こんな大自然の中、熱すぎない気持ち良い温泉に浸かっていられるなんて最高の贅沢だ。
夜に訪れたら満天の星空も仰げるだろうけれど、暗さとこの道のりと寒さを思えば、それは諦めたけれど。
内湯は総木造りの浴室で落ち着く。木の湯船に白の湯は絶対的に似合う。
館内に在る露天風呂も木造りで、長方形の仕切りがある湯舟だ。ただ外の露天風呂に比べるとどうしてもスケール感が違う。
どの湯船も適温に調整してくれてある事が嬉しい。やはり気持ち良く浸かれると言う事は、温泉宿の大切な要素にもなる。
建物はスカイラインに面しており、旅館というよりホテル風で、ロビーも広い。
なので情緒という面では無いが、部屋もこれと言って文句の付けようも無く快適に揃っているし、食事は朝食の味噌汁が鍋に入れて出され、最後まで冷めずに熱いまま飲めるというのが良かった。私にしては、こういったみそ汁の提供は非常に珍しかったので良いなと思ったのだった。
昔一度だけ日帰り入浴で訪れた事があったのだが、その時は緑の季節で、その時入った露天風呂の風景がずっと残っていたのだったが、冬となると風景が一変する。
そして、やはり雪景色の中入る露天風呂は最高だなあとつくづく思う。
アクセス例:JR福島駅より送迎あり(1日1本時間限定)
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