加水加温なしの掛け流しにこだわった綺麗な素泊まり宿
- 所在地
- 静岡県伊豆市湯ヶ島2796
- 最安値
- 素泊まり4,500円~
- クチコミ 広い駐車場入り口では、桜の木が満開を迎えており、何桜と言うのだろうか?花びらが2重に重なった様なとっても可愛い桜が咲いており、夢中で写真を撮った。
その後向かった温泉施設の玄関先もオシャレ感があるのが意外で、テルメいづみ園と言う名前からして、もっとオーソドックスなダサイ温泉施設を勝手に想像していたのだったが予想外だった。
此処は以前は旅館だったそうだが、リニューアルして日帰り入浴メインの温泉施設に変えたそうで、その際イメージチェンジを図ったのかも知れない。
日帰り入浴と宿泊受け付けは同じになっており、まずそこの窓口でチェックインし鍵を受け取る。
素泊まり専門の宿泊施設だが、中庭を挟み少し坂を登る高台に別荘風の立派な建物が建っており、特別感というかちょっとワクワク感がある。
建物の裏にはとても背の高い桜の木が数本植えられており、ここでも桜が迎えてくれたのが嬉しい。
広い中庭には芝生が植えられ、テーブルとデッキチェアが置かれていたので、此処で休憩しても良いという事なのだろう。
宿泊棟の玄関を入ると綺麗にされており、共同のトイレ、流し台と湯沸かしポット、冷蔵庫があった。
客室は1階だけで部屋数はそう多くは無く、一部屋ずつ洋室の扉が付いていたが、開けると中は純和室だった。窓からは庭と言うかちょっとした森が広がり、訪れたのが3月末だったのでまだ緑は少なかったが、これからどんどん素敵になって行くのだろう。
館内も部屋も予想以上に素敵な感じで嬉しかった。
温泉棟へは近道、別入り口がありそちらから出入りする。
女性用の浴室は何の変哲も無い内湯が有るだけなのだが、男性浴室の方は植木が置かれていたりする岩風呂で、女性浴室とは全く別イメージの、雰囲気が良い浴室になっていた様だ。何故?
露天風呂も男性用は岩風呂が2つあるそうで、女性は1つだけ。
それ程男性客が多いのだろうか?そういったイメージの温泉施設でも無いけれど・・。
源泉に近いというのが売りの温泉は、泉質は同じく伊豆に多いナトリウム・カルシウム・硫酸塩泉で、透明でツルツルとしている。
露天岩風呂は、湯底の黒い石に繋ぎ目の白が目立ち、甲羅模様となっている。
源泉投入口は岩からと湯底からも注入され適温で、やはり露天風呂が気持ちが良かったが、源泉湧出口から30mと思えるほどの新鮮さは感じられなかったのだった。
ところが、翌朝入った時には非常に気持ち良さが感じられる温泉となっており、昨日との浴感の違いは、日帰り入浴客が多かったからである事が判った。
どうしても日帰り入浴メインの温泉施設では、宿泊してもゆっくり浸かれる事が少ない。いづみ園も日帰り入浴は21時迄の営業なので、翌朝の日帰り入浴客が訪れる10時迄だけが、宿泊者が独占できる時間であり楽しみな入浴タイムとなる。
露天風呂と内湯を行き来し、ふと窓の外を見たら雪?かと思いきや花吹雪だった。
あの桜の大木から花びらが舞い落ちてきて、湯船に浮かび桜風呂になっていた。
内湯にも陽差しが差し込み、黒かっただけの湯底が虹色に輝いていた。
湯ヶ島温泉は中伊豆に在り、伊豆半島の多くの温泉が海風景の傍に有るのに比べ、此処は川が流れ全く違った人里離れた山風景となる。路線バスでは非常に行きにくい湯ヶ島温泉ではあるが、足を運ぶ価値はある温泉施設ではと思う。
温泉棟の方には湯治用の有料(200円)キッチンや広い食堂、他に綺麗な休憩室等が設けられている。ご夫婦やグループ客も利用されており、それは手軽でありながら、綺麗さが快適に繋がっているからだと思う。
1人素泊まり5650円は安くは無いが高いとも言えず、今後もっと利用客が増えていきそうな気がする。知名度が低いのは、何か名前が悪いのでは・・?なんて思ったりして。
伊豆半島は至る所に多くの温泉が湧出しており、風光明媚で温泉巡りが楽しい。泉質自体は似ているが、西伊豆・東伊豆・南伊豆・中伊豆とそれぞれ特色があり、温泉施設の雰囲気も違うので、伊豆観光と併せてゆっくり温泉巡りを楽しんで頂きたいと思う。
アクセス例:湯ヶ島温泉バス停より徒歩15分~20分程。
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