日本最古の歴史を持つ老舗旅館 日本一の混浴大露天風呂が有名
- 公開日
- 2019/11/04
- 最終更新日
- 2019/11/06
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奈良時代初期に開かれた日本でも最古の歴史をもつ温泉のひとつである玉造温泉は、出雲風土記(天平5年/733年)にも川辺に湧き出す湯に老若男女が集い、市の様な賑わいだったと書かれている。
明治元年には旅館として開業し、長楽園という名は明治10年から使用している老舗旅館、江戸時代、湯どころには松江藩より任命された温泉の管理者「湯之助」が玉造温泉の元湯・公衆浴場の管理、湯賃の取り立てなどを任され、「湯之助」は大きな力をもち玉造温泉の一切を取り仕切っていたとか。
長楽園は湯之助の末裔として玉造の温泉を 護ってきた歴史ある旅館であり、昭和天皇も宿泊された皇室御用達の旅館でもある。
そんな素晴らしい高級旅館ではあるが、一般的な客室は意外とリーズナブルに宿泊ができる。
玉造温泉といえば長楽園、というほど玉造温泉を代表する宿である。
敷地はなんと1万坪もあり、米紙「ジャパニーズ・ガーデン・ジャーナル」日本庭園ランキングに毎年上位入賞するほどの素晴らしい庭まで持っている。
今回訪れたのは混浴大露天風呂「龍宮の湯」を雑誌で知り(なんの雑誌だったかは失念、、)
玉造温泉の湯を加水なしで入る事ができるというところに惹かれ日帰り入浴にて訪問。
※現在は日帰り入浴不可になってしまいました。
エントランスは広々、かわいらしい浴衣も並んでいたが恐らく宿泊者用の浴衣だろう。
手入れの行き届いた木々に囲まれ湯小屋の建物も風情あり。左写真の建物は女性用入口、この建物の左側へ行くと男性用入口がある。
休憩場所として入口はいってすぐには冷水が用意され、長椅子とベビーベットもある。
そうそうこちらの宿では子供連れ歓迎の宿で、子供用のアメニティやグッズなどが揃っているそうだ。
子連れで温泉宿を選ぶのは非常に難しい為、こういったサービスを表示してもらえると選びやすい。
広い脱衣所にはズラリと籠が並び綺麗に掃除されていて清潔感があった。
※現在はコインのいらないタイプのロッカーが並んでいる。
入ってすぐには女性用内湯、水晶の湯がある。
男女別の内湯は100%源泉かけ流し。
残念ながら保健所の指導により最低限の消毒はしているようだが湯船からは感じられなかった。
100%の源泉かけ流しとの事でなんとか入浴しようと試しみるも、、、熱すぎて入れない。
結局大量に加水をしてなんとか入浴。100%かけ流しではなくなってしまったのが残念。
私が行った頃にはなかったが現在は女性も男性も湯浴み着着用必須となったようで脱衣所に湯浴み着が用意されているらしい。
この時私は持参した湯浴み着を着用したが、無色透明の湯であるため湯浴み着がないと入るのはかなり困難。
湯浴み着が用意されているのはとてもありがたい。
まるで池のように大きい120坪の混浴大露天風呂
一見、鯉でも泳いでいるのではないか?と思ってしまう、池のように大きな混浴大露天風呂。
日本一大きな混浴露天風呂として日本一ネットに登録されたらしいこの大きな露天風呂。
大きさからいくと群馬にある宝川温泉はどうなのだろうと調べてみたが、どうやら単独の湯船の大きさは100坪が最大だそうで人の手で造られた単独の湯船の大きさでは龍宮の湯が日本一にあたるようだ。
楽しみにしていた非加水の露天風呂はというと、微スベスベ感があり若干塩の味。
源泉温度が高い為、通常であれば加水が必要なわけだがこれだけの広さのお陰でザバサバと投入されている源泉があっても41度ほどの適温に保たれている。
日本温泉協会の表示へ一部循環、消毒ありという記載があったので気になって聞いてみたが、大きな露天風呂の温度を一定に保つための循環である事と保健所からの指導で最低限の消毒は行っていると聞いた。
たしかにこれだけ大きな露天風呂の温度を一定に保つ事はなかなか難しい。多少の循環は致し方ないのかもしれない。
滝のように投入されている龍の口からの源泉と飲泉場所からの投入量の多さを見れば温泉の鮮度は悪くないのがわかる。
実際入っていて鮮度の悪さは感じなかったし塩素臭も感じなかった。
ただ、湯船の底がヌルっとしていて緑色の苔と思えるもの(苔ではなくクロレラだと後日判明)が少々気になった。
露天風呂の広さのゆえ、湯を抜いて掃除するのは年末年始の年1回。
その点が少し残念な点でもある。
湯船は広く混浴ではあるが他の人が入っていても気にならない。
また時期によっては湯気がモウモウと立ち込めるようでそれこそ女性も混浴を意識せずに入れそうだ。
夜にはオレンジ色の照明でライトアップされ雰囲気抜群。
宿泊してこの景色を眺めながらゆったりと入浴してみたいものだ。
露天風呂の石にはカルシウムであろう析出物が付着して白くなっていた。
半透明で色とりどりな風車がたくさん飾ってあった。
庭園内には休憩処が何か所かありのんびりと庭園散策ができる。
敷地が広く周辺の観光をしなくても見どころがあり少し散策できるように早めのチェックインをお勧めする。
上記が長楽園の全体図。
これを見れば広さを感じられるだろう。
日帰り入浴ではとても味わいきれない、わかる事ができない深く歴史ある旅館。
(※日帰り入浴は現在不可となりました)
高級旅館ではあるが、一般客室であればリーズナブルに宿泊できる事、子供歓迎というありがたい旅館という事でいつか子供達と宿泊して堪能してみたいと思う旅館である。
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