アジアンモダンとプライベート露天が融合する大人の宿
- 公開日
- 2019/02/01
- 最終更新日
- 2019/09/07
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管理人総合評価
3.4
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ユーザーの評価(0件)
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熊本の離島、「天草」へこの夏身体と心を癒しに訪れた。
宿泊したのは、口コミで有名な「五足の靴」。
数年前より噂を耳にし、いつか行くぞと心に決めていた温泉だ。
天草は島である事でさえあまり一般的には知られておらず、この夏の行き先を「天草」と答えると皆揃って「天草四郎の?」とここまではいいが「島なの!?」と驚く。
そうそう、こちらの天草は天草四郎が最も有名。カトリックの方が多く、町へは立派な教会が目にとまる。
今回宿泊した五足の靴も、キリスト教が伝来した中世の天草を再現した建物など、アジアの空間と天草をうまく融合した造りとなっている。
レセプションオープンカフェ
ここへ置いてある本やDVDはいつでもいくらでも持っていってくださいとの事。
連泊が多いらしく、そういったサービスも考えられている。
到着してまず用意してくれたのがスイカ・・・かライチ?のカキ氷。暑いこの時期には嬉しいおもてなし。
そしてこの建物内にあるバーはとっても素敵。
朝はコーヒーはお茶が飲め、夜にはバーとなる。
2連泊 VillaA 4棟 1泊2食あたり 31650円
4月前に予約。お盆という事もありキャンセルがでたということでなんとか宿泊できた部屋がこちらのVillaA 4棟である。
Villa4棟の部屋は中世のキリシタンの民家をモデルとしたものらしく、外観は素朴で控えめな造りとなっている。
高台にあり、海が目の前にあるわけだが、窓からは一切見えない。というのも中世のキリシタンは木の陰から隠れて海を眺めたことからそういった造りになっていると宿の方から説明を受けた。といっても海が見えないのはここと隣の棟ぐらいのもので他は一望できるようだった。
今回は残念だが、五足の靴の部屋の中であまり良い部屋をひいてないようだ。
と、そう思ってしまうのは料金的に部屋と見合わないと思ってしまったからだ。
メインの部屋はとても狭く、6畳一間の一人暮らしの部屋のようだし造り的にまったく寛ぎを感じない。
部屋が狭い上に窓からは何も見えず、開放感がない為閉鎖的な雰囲気で随所にこだわりは感じるものの、一番過ごす空間がこの部屋では満足とは言いがたい。
いくら再現した空間だと行っても部屋には寛ぎがほしい。
しかし、後日テレビでVilla C の部屋が映っていたのを見て、とても良さそうだと思った。
五足の靴へ宿泊するのであれば、ケチらずVilla C へ迷わず宿泊した方が良さそうだ。
食事前に気になっていたバーへ行ってみた。9時までは禁煙、というのがちょっと辛かったがお酒はおいしい。
腕の良いバーテンダーの方がおり、好みに合ったカクテルや焼酎を用意してくれる。
窓からは綺麗な庭が見渡せ、かなり気に入った大人なバーだった。
バーで楽しい一時を過ごした後、食事処の淡味 邪宗門へ。
カフェバーからさらに離れた場所へ独立して立っている食事どこがある。
食事はかなりのハイレベルな内容で、天草でとれたものを中心とした新鮮な品が配膳される。天草は海の幸が豊富で、特にタコ、ボタン海老、ウニなどがある。
私の大好物の活ダコは新鮮そのもので歯ごたえも良く大のお気に入り。
その他の料理も全てがおいしく、カニのすり身やアワビの石焼きなど、最後の方に出てきた煮物は
甘めの味付けで入っていたナスは味がしみこみ絶品だった。料理は今まで食べた中で最も感動した
宿「仙仁温泉」に匹敵するほどの内容だ。
食事処は修道院をモデルとしたもので、長く続く廊下の奥へはマリア様が飾られている。
整然とした館内は今まで体験した事のない緊張感のある空間でとても驚いた。
食事部屋へと入るとこちらも変わった造りで、木の温かみがあるかと思いきや机はスチール机のような灰色のものだった。
木々に囲まれたプライベートな温泉 しっとりとした良質な源泉が自慢
敷地内に自家源泉を持つこちらの温泉はとても素晴らしい温泉。鉄分は豊富で加熱はしているものの加水はいっさいせず、濃厚な温泉を楽しめる。入ったあとはしっとりとし、身体がよくあたたまる。
この時期のアブ・ブヨには悩まされたが、とても心地のいい時間を過ごした。部屋にこんなに素敵な温泉が付いているのはとても贅沢だ。
温度はこの時期、熱すぎない温度に設定されているようでおそらく約40度ぐらい。夜はこのぐらいの温度が気持ちいい。
内湯は肌が弱い人のためにあえて温泉ではなく普通のお湯となっている。
内湯も窓が大きく開放的で明るい。
アメニティも完璧に揃えられ造りもお洒落だ。
朝ごはんは和食のみ、のところを私が洋食好きのため、わがままを言ってわざわざ作ってもらった。
食事については本当に言うところがなく、朝ごはんも完璧。
こんな朝ごはんを毎朝食べれたら幸せな毎日を過ごせそうだ。
今回五足の靴へは2連泊の為、朝から近辺へお出かけ。
綺麗な海岸を巡り、温泉を巡り、天草四郎資料館へも行き、最後においしい海の幸を食べに行って戻った。
天草は観光するところも沢山ありとても楽しい。
2泊目の夕食
お出かけから戻り、早速ご飯の時間。
二日目の食事は一日目とはまったく違い、さらにおいしい。
地元でとれるボタン海老の刺身はプリップリだしポトフはダシが聞いていて上品な味。
そしてステーキがまたたまらないおいしさ。
一日目は全体的にバランスの良い感じだったが二日目はバランスはイマイチだがおいしさが上をいった食事。
どちらが良いとは言えないがレベルが高いというのは間違いない。
2日目、食事の部屋は完全な個室へグレードアップ。
こちらの部屋は机も木で雰囲気がずいぶん違う。
洋食の朝ごはんもかなりグレードアップしていた。
1日目の部屋からは海は見えなかったが2日目の部屋からは海が見え綺麗な夕日を見ながら食事ができた。
≪五足の靴の良いところ≫
特に素晴らしいところは食事。味に手抜きが一切なく、一つ一つに感動してしまうほどおいしい。また、中世のキリシタンを再現したという独特の雰囲気もこだわりを感じ良いと思った。
敷地内に川があり、そこら辺中にカニがいたり、木の実がなっていたり、敷地の造りも素敵だ。
接客も教育が行き届いており、どの従業員さんと話をしても一流を感じる
≪五足の靴の良くなかったところ≫
今回残念に思ったのはとにかく「部屋」の造り。海が目の前にあり、さらに高台にあるというのに、何も見渡せない閉鎖的な部屋にがっかりした。
寝室やお風呂には余裕をもった広さをもっているというのに、一番長い時間過ごす部屋がとても狭く、造りもイマイチ。この部屋にはもう一度泊まりたいとは思えない。
次回泊まるなら迷わずVilla C へ泊まるだろう。
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