静けさが漂う山間のワイルドな露天風呂で癒される
- 公開日
- 2018/12/16
- 最終更新日
- 2019/09/08
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管理人総合評価
3.2
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ユーザーの評価(1件)
3.7
新高湯温泉 吾妻屋旅館 は明治三五年に宿として開業し現在の館主で五代目となる長い歴史をもつ温泉。
ここ吾妻屋旅館へはたまたま急遽山形へ行く事になり(仕事がらみ)直前に電話したところラッキーな事に空いているという事で行く事となった温泉です。
2002年(平成14年度)に改装された為、普通の秘湯にある温泉とはちょっと雰囲気が違く綺麗な宿だった。
昔は本当の山小屋風だった宿は改装され、本当の山小屋「風」ペンションのような造りとなった。
宿へ行くのは結構な坂を登る。しばらく左写真のような坂道を登り、その後宿の前まで行く坂道は半端じゃない。4区でも怖いぐらいだった。
【アブ】 |
最初スズメバチかと思って本気で怖かった。しかし良く見るとあぶ。それでもこの大きさは怖い。これだけ大きかったら針も大きいのでは・・・・?
蜂もアブも黒いものへ寄ってくるので気をつけよう。
宿へ到着するとまず部屋へ案内していただいた。
館内も新しい木の色をした廊下に綺麗な壁紙、部屋の中も山小屋風ではなく今風?ウィークリーマンション?って感じの綺麗な部屋。
部屋の雰囲気に系統はなかった。
せっかく山の奥まで来たのでちょっと残念かな・・・。
遠くまで山間が見渡せる景色サイコーの露天風呂
根っこ露天風呂 混浴 |
【女性専用露天風呂】
2004年4月にオープンした女性用の露天風呂。
眺望はすばらしくはないが川沿いの為、川の音をききながらゆっくり浸かる事ができる。周りの緑も気分がいい。
上品な味付けに上品な器、本当に山奥?といった食事
温泉から帰ってくるとご飯の用意をした宿の方が部屋の前で待機していた。思わずゆっくり入浴してしまった為、結構お待たせしてしまったらしい。反省。。
料理は品数もそこそこで山のものが多くだされた。味は洗練された上品な味でおいしい!蕎麦はまあまあだったにしろその他はケチをつけようがないほどおいしかった。山の宿でここまで完璧な食事はめずらしい。しかも器も凝っていてかわいいときた。ちょっと胸をつかまれた気分。
【仮設 内湯 男女各1】
食事後、少しゆっくりしてから内湯へ洗頭をしに向かった。
今内湯が改装工事をしている為、ここは仮設の内湯となる。
シャンプー・リンスなどは一切なくもちろんシャワー・カランもなかった為、湯船からくんでの洗頭となった。ちょっと不便だったが仮なのでしかたがない。
湯あがりは玄関前にある休憩所でゆっくりする。
とても綺麗でここは全て木造なので綺麗なロッジ風で落ち着く。
これが隅々まで本当に綺麗なんです。ほんとに。
【朝ごはん】 |
眺望抜群の雪見露天風呂
米沢は何と雪の多い所なのだろうかと思ったが、山に向かってバスが進み白布辺りになるとかなりの降雪で、その後天元台ロープウェイ入り口に着くと送迎車に乗り換え、更に山に向かって登り、雪はどんどん増えて行く。この道は吾妻屋旅館で除雪をされているそうだが、1キロ程と言ってもかなり大変な事だろう。
そうして到着した宿は、山の上にある大きな山宿といった風で、雪とつららが迎えてくれた。全てが真白な雪景色にもうワクワクだ。
3か所ある露天風呂の内、滝見風呂は冬季閉鎖しており、2か所ある眺望の良い混浴露天風呂へ明るいうちに向かう。女性はバスタオル巻きOKで脱水機も用意してくれてあった。
湯あみ着も1000円で販売もされていた。
湯小屋が2つに分かれ、標高1126mいいふろと書かれた看板が下がっている。
一つは円形の岩風呂で、眼下には雪を覆った樹林が広がり、彼方にはうっすらと山が連なっている様だ。
が、この露天風呂は浅くぬるいため気持ち良さは余り味わえず。
もう一つ根っこ風呂と書かれた方の湯小屋には、木の根っこをくり抜いた丸い湯舟と、幹をくり抜いた湯舟が並ぶ。根っこ風呂の方が小さく1人用で、この湯舟が一番温かかった。
こちらの湯船からも同様の眺望が眺められ、山を眼科に見下ろせる雪見露天風呂というのもそう多くはないだろうし、秋には天元台の紅葉は美しく、ここから眺める紅葉は素晴らしいだろうし、この宿のトップシーズンでもある。
内湯は浴室、浴槽共に木造りで暗め。ドバドバと温泉が投入されていて気持ち良いが、気持ち良さで言えば、貸切風呂が一番だった。
根っこ風呂の丸太より更に長く太い幹がくり抜かれた立派な湯舟に、ここの湯だけはごく薄く濁りがあり、軽く硫黄臭も感じられ特別感がある。
源泉が違うのかと思いきやそうではなく、この湯舟が源泉に一番近い位置にあり、湧出してきた源泉をそのままに湯舟に投入しているからだそうだ。加水も無く鮮度の良い源泉はやはり違う。
貸切風呂は半露天であり、軒先にはつららが連なり、とにかく冷たく寒い。
どの露天風呂も着替えが恐ろしく寒いため、朝は特に内湯で温まってから露天風呂へ向かわないと、とてもじゃないが山の上の雪見露天風呂を楽しむことはできなかった。
食事は朝夕共に部屋食で、部屋には電気カーペットとガスストーブが点けられており、十分に温かい。
朝起きると、眼前には昨日と違った風景が輝いていた。朝日を受けながら山が姿を表していたのだった。そうか昨日は雪で曇っていたので見えなかったが、今朝はスッキリと晴れた空に兜山が浮かんでいたのだった。
自然の中に在る温泉宿は、何て素晴らしいのだろう。日常では見れない景色を目にし、二度と出会えるかどうか判らない景色に出会え、温泉とこの素晴らしい風景はいつまでも心に残るだろう。
アクセス例:JR米沢駅より路線バス白布温泉行きで終点の天元台湯元下車。送迎あり。