1日1組の贅沢と貸切足元湧出ふんわり風呂で極上の時間を
- 公開日
- 2014/04/25
- 最終更新日
- 2019/10/13
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管理人総合評価
4.4
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ユーザーの評価(3件)
4.2
※※このレポートは2012年8月に訪れたものです※※
★★★以前は日帰り入浴不可でしたが、日帰り入浴が可能となりました。1日3組限定11時~14時 1時間の貸切制だそうです。予約の上訪問した方が良さそうです★★★
滝川屋旅館は1日限定1組しか宿泊できないお宿。
1日限定1組というと小さいお宿ではと思うでしょう。
しかし滝川屋旅館はその昔湯治場として栄え、200名のお客さんが宿泊するほど人気宿だったらしく、部屋数は今でも60部屋ありとにかく広い。
それから時はたち、今のご主人は7代目。
先代の思いを引き継ぎ、源泉と建物、土地を守り続ける限定1組のすばらしい宿泊宿となった。
なぜ1日1組限定かというとそれはご主人と女将さんのこだわりによるもの。
最高のもてなしをするためのスタイルである。
ただ、そろそろ1日3組ぐらいなら、、などという話もでていたので今後変わるのではないかと思う。
道路沿いに数件ある横向温泉より少し離れた場所にある滝川屋旅館。 山の中の一軒宿、もしくは森の中と言えばいいのだろうか。 |
2代前のご主人の頃、すぐ近くにある川が増水し、温泉や宿に被害をもたらし悩んだ末、土砂を運び川を少し先へ回り道させた。
そのお陰で宿のまわりにはすばらしい平地が広がり、小川の周りには草木や花が気持ちよさそうに生い茂っている。
1代前の今のご主人のお兄さんはそれは意欲的で向上心あふれる方だったらしく、自家製のそばを作りお客さまに満足していただこうと敷地内に水車を造った。しかし残念なことにお兄さんは亡くなり、今もその水車はお宿の前でクルクルと回り、お宿の風情を高めている存在だ。
宿へ到着するとかわいらしいワンちゃんがお出迎え。 とてもかわいらしいワンちゃんで名前は「けんたろう」 とにかくお客さん好きでかまってほしくてしかたがないけんたろうちゃん。 |
中へと入ると巨大な石が目の前に。
年季の入った建物の中は一部リニューアルしてあり、新しい木の色をした部分があった。
近くにいい桧があったので建材にしてもらい自分達で考え少しづつリニューアルしているとの事だ。
ご主人と女将さんで力を合わせ出来る限り自分達の手で宿を守っているらしく、お話を聞くたびに感動してしまう。
2名1部屋 1名18,650円 部屋名「末廣」洗面台有 トイレ:共同とはいっても1組しかいないので。。。
部屋名「末廣」
2名1部屋 1名18,650円
トイレ:共同とはいっても1組しかいないので。。。
洗面台有
想像していた部屋や設備とはかけ離れた部屋で驚いた。下調べをほとんどせずに訪れたということもあったわけだが電気もない可能性あるな、なんて思いつつ来たもんだから余計だ。
まずとても綺麗で広い。液晶テレビもあるし暖房、ポット、ゆかたに歯ブラシ、電話に洗面台、そしてコーヒーまで用意されていてなんの不便もない。
特に不思議な景色に見えたのは近くを通るとリンっと音がするような黒電話の横に最新型の液晶テレビがあるところである。
廊下には綺麗にリニューアルされた洗面所とトイレ。
洗面所の端には朝摘んできただろう生花が生けてあり好感がもてる。
建物の中をちょっと探検してみた。
以前は湯治部屋だっただろう部屋や廊下。
襖で仕切られたそこそこ広さのある部屋が沢山ある。
自炊用のキッチンも今現在も使われているかのように鍋やお皿が置いてある。
滝川屋旅館見取り図を見て貰うとわかるようにかなり広く部屋数もある。
手間と時間、心がこもった絶品料理
感動した食事。
感動したのは山菜に馬刺し。
馬刺しはよくお店で食べるものとはまったく違く、新鮮でやわらかい。
聞いてみるとヒレ肉を使用しているらしい。馬刺しでヒレ肉は初めてだ。
つけだれも手作りのようでピリカラな感じがおいしい。
山菜の天ぷらもサックサク。
メインのお肉は磐梯牛。七輪が用意されており自分達で焼くのがまた楽しい。
脂身に味がありよい牛だという事がよくわかるが最近年のせいか脂身が苦手で少々私には辛い脂身であった。
山菜の下処理も普通の下処理ではなく代々伝わる方法で下処理をします。
ふき ⇒ 通常あく抜きをし茹でてから皮むきをします。その方がむきやすいのですが、
あく抜き前に皮をむき、あく抜き後は流水に浸し2時間おきに手でもむそうです。
こういった細かいこだわりから一つ一つの山菜が食べた事のないようなおいしさに出来上がっていました。
この’こだわり’の食事は沢山のお客さんをとってしまうと提供ができない。
ということでこういった1日1組のスタイルになったらしい。
食事はひろ~い食事部屋にて。 大きな窓があり大自然が眺められる。 おいしい食事においしいお酒で話が弾んだのは言うまでもない。 |
女将さんにはあれこれお話をお聞きしお時間をいただいてしまいました。
酔っ払いの相手を心よくしていただき感謝であります。
温泉ゾーンはリニューアルされておりとても綺麗で風情もある。
温泉までの道がずいぶん凝って作ってあり期待が膨らむ。
途中、廊下から大きな石が飛び出しているところもありおもしろい。
ゆっくりじわっと温まる足元湧出の極上湯
浴室は混浴と女性用が2つあるが、今回はこちらに入ってくださいとのこと。
こんなに大きくて風情のある浴室を貸し切りで入れるなんて夢のようだ。
浴槽はぬるめともっとぬるめの2つに分かれており奥が38度前後、手前が36度前後とかなりぬるめ。震災以降温度が下がったとのことで冬は宿泊をお断りしていたとか。
湯に浸かると最初は少し寒いがだんだんと身体があったまってくる。
少し炭酸があるのか泡付きもある。飲んでみると飲みやすく若干の塩+鉄っぽい味。
人肌程度の温度に心地よくなり二人とも本気で寝ているんじゃないかというほどピクリとも動かず約1時間、、あまりに気持がいいのでお宿にいる間何度も何度も温泉へ入りに、、、部屋にいるよりこの浴室で過ごす時間の方が多かったのでは?というほどだ。
湯は透明だが昔は濁っていて濃い温泉だったらしくその話を聞いて昔の温泉も試してみたかったと思った。
分析表によると温度も45度と書いてあることより今よりだいぶ温かい湯だったのではないかと思う。
≪朝ご飯≫
朝ごはんにもまたまた感動してしまった。。。
自家栽培している大きなナメコにも驚かされたし焼き魚の壺鯛にはあまりにおいしくて女将さんに「この魚はいったいなんて言う魚なんでるか?」と質問をしたほど。
昔、お客さんが沢山いた時は市場から買っていたそうだが、今はそうもいかないので知り合いのお魚屋さんで色々試して一番おいしかったこの壺鯛に決めたのだとか。
いや~細かいところまでこだわっている前向きな姿勢に頭が下がります。
帰りはしばらくご主人と女将さんとお話をさせていただいた後、玄関へ行くとけんたろうくんがドアをカリカリ引っ掻いて「まってました」と窓から顔を出した。
本当にすばらしいお宿。
絶対またこよう。
≪横向温泉 下の湯 滝川屋旅館の良いところ≫
とにかく気に行ったしご主人と女将さんの志に感動するお宿。
お客様の事を考えお客様のために努力している。
部屋も綺麗だし特に感動したのは食事。一品一品に時間をかけ厳選されたものを並べている。
温泉は足元湧出だしこんなにすばらしい温泉を貸し切れるなんて夢のよう。
いつまでも大切に今まで通り続けてほしいお宿です。
※宿泊料金から考えて、人によっては不満を覚える方もいるかもしれません。
お宿は素朴、不便はあるけれども本物の温泉好きで女将さんこだわりの食事に魅力を感じる方のみ宿泊してみてください。
≪横向温泉 下の湯 滝川屋旅館の良くなかったところ≫ 今回は特に何もない
宿泊も日帰り入浴も超値上がりしていた
観音寺川の桜を見に、中の沢温泉と横向温泉のマウント磐梯へ宿泊した。今年の桜は例年に比べ更に2週間ほど早かったが、磐梯山の麓にある横向温泉へと進むに連れまだ積雪も見られていた。
3年前に訪れた時は素泊まりでも送迎してくれたのだが、今は食事付きの宿泊でないと送迎はして頂けなくなっている。おまけにお宿はかなりの値上がりをしており、素泊まりでさえ1万円以上し、食事付きとなると25000円以上もしており、私が行った時より5000円は値上げされていた。何故この宿がこんなにお高いのかと不思議に思うが・・
今回は、送迎をして貰える近くのマウント磐梯へ宿泊し、滝川屋へは日帰り入浴でやって来た。もう来れないであろうと思っていた温泉へ入れるのはとても楽しみであった。
日帰り入浴は11時~14時までの間の予約制で、1時間1人なら1600円。2人なら1人1100円と、1人辺りの価格は下がるシステムであった。
到着時刻は厳守であるのには理由があった。まず、20℃の源泉を30度に温めておかねばならない事。脱衣所のストーブを点火しておく。そして到着すると湯たんぽを渡される。
湯たんぽは浴室までは女将さんが運んでくれるが、帰りは持って帰らないと行けない。
結構重いが階段を上がったりしながら玄関口付近まで持って返さなければならないと言う事。
温泉に向かうと真新しい材木で建てられた立派な宿泊棟ができていた。私が素泊まりで泊まったのは、鄙びた素敵な角部屋だったなと思いながら通り過ぎる。
脱衣所に点けられているストーブは入浴中もそのまま点火して於いても良いとの事だった。
浴槽にはアルミシートがかぶせられているが、入る際は女将さんが外してくれるが、帰りは当然覆って行かなければならない。
とにかく重油代がかかるので、入浴代が高いらしい。そんな中、究極の思い付きが‟湯たんぽを抱いて入る”だったそうだ。
これは私も初めての体験であった。ポリタンクを抱かまえて入浴するのだ。
4月終わりと言っても、宿の周りにはまだ残雪がある中、30度の風呂は寒い。しかもこの広々とした木造の浴舎では寒々としているばかり。1時間近く冷泉に浸かっていられたのも、この湯たんぽのお陰と言えるかもしれない。ポリタンクを抱いたり、お尻の下に敷いたり、脚に挟んだりしながらとにかく入浴したのだった。
温泉に関しては確かにここの温泉は神秘的である。横向温泉というこの辺りに湧出している源泉自体が、他の地域には無い特殊性を持った温泉である様に感じる。単純泉でありながら油臭を持ち、湯華が多く、泡付きがあり、湯の色が一言では表せない様な複雑性を持っている。
中でも下の湯の特徴として、断トツに湯の花が多いのだ。オレンジ色のフワフワとした、手で救うと直ぐ消えて潰れてしまう、天かすより柔らかい湯の花が多量に湧き出て来ている。
大きな長方形の仕切られた木の湯舟の隅の方からは、ブクブクと泡が立ち源泉が自然湧出して来ている事が解る。そしてその源泉は多量の湯華を噴き出し乍ら湧出して来るのだ。
広く高い天井の浴室の窓ガラスを通し、春の陽が深く差し込んで来る、深緑色をした霊泉に、湯たんぽを抱えながら1人で浸かる温泉とはどんなものかと可笑しく思いながらも、45分はあっという間に過ぎて行った。
女性湯は温められておらず入れなかったが、アルミシートをめくってみると、以前と変わらぬ超大量の湯華が見られた。この湯に浸かった時にはまるで、天ぷらうどん(安くて天かすばかりが多い)を食べ終わる頃の天かすの中に浸かっている様に思える程に、湯の花ばかりだった。そう、特質すべきは湯たんぽでは無く、湯華の多さであろう。
奇跡の様に多い橙色の湯の花は、中の湯とはまた違うここだけの湯の花である。
お宿の広い敷地内が日本の原風景であるかの様に、小川が流れ水芭蕉が咲き、水車小屋や池があり、祠が奉られ、山桜や紅葉が迎えてくれる鄙びた家屋は、ここでしかない穏やかさを抱いている。福島の小さな故郷がまるでここにあるかの様な温泉宿が迎えてくれる。
アクセス例:JR猪苗代駅から中ノ沢温泉行のバスで沼尻バス停下車し、ホテルマウント磐梯の送迎(宿泊)を利用し、マウント磐梯より徒歩10分程。
地球の息吹を感じる神聖な湯殿
今回、福島一日温泉巡りの初めの湯として、滝川屋旅館さんを訪れました。事前にこちらの記事を読んで凄く期待して伺ったのですが、実際に湯殿を目の当たりにすると、期待値を遥かに上回る神秘的な湯殿で、しばらく息をするのも忘れてしまう程の雰囲気にただただ圧倒されました。ぬるめの温泉ですが、奥の加温された湯が投入されるエリアはちょうどよいぬるさで、ずっと入っていられる温度です。鉄のよい香りがして、湯船の中にはオレンジ色の湯の花が大量に沈んでいます。ぼーっと浸かっていると、貸し切りの静かな湯殿に時おり、湯船の底からボコボコっと温泉が湧き出る音が響き渡ります。この時が止まったような神秘的な温泉が、今でも確かにこんこんと生き続けているのだと実感され、なんだか感動してしまいました。時を重ねた神聖な空間で、まっすぐ温泉と向き合う、そんな緊張感もある温泉でした。間違いなく感動できる、足元湧出温泉の完成形の一つだと思います。
女湯の方にも入りましたが、こちらはぬるいという表現より、もはや冷たいと言うべきかもしれません笑。こちらも入ってみると、凄い量の湯の花が。上がってタオルで体を拭くと、タオルにオレンジ色が付いていました。
暑い夏に是非再訪したいです。一人で、多くともせいぜい二人までで、静かに、じっくりと味わっていただく温泉だと思います。
ご飯が素朴で品数多くおもてなしが最高
お正月に訪問しました。
震災後に源泉温度が下がってしまったとのことで
夏に訪問すれば最高だったと思います
しかしながら、お部屋も広々でコタツがあり
布団の中には炭あんかを用意してくださっていて朝まで暖かくて
ぐっすりでした
食事は品数も多く、山菜など地のものばかりで女将さんの温もりある手料理が大変美味しかったです。
そして朝食のお粥が温泉水で炊いたもの。
これもまた素晴らしく美味しかったです
温泉は1日1組なので、貸切です。
とても広く贅沢なひと時でした
旦那は早々寝てしまったのですが私はiPadを持って音楽を聴きながら2時間も入ってしまいました。(ぬるいので寒くてなかなか上がれなかった笑)
ホント夏にまた行きたい!!
おすすめお宿です