現存する日本最古の温泉宿で入る大正ロマン風呂
- 公開日
- 2019/01/14
- 最終更新日
- 2019/09/30
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管理人総合評価
4
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ユーザーの評価(6件)
3.7
築300年以上の歴史がある積善館本館は日本最古の温泉宿で、県の重要文化財に指定されている。
佳松亭積善、積善館山荘は国の登録有形文化財と価値のある建物が現在も宿として使用されている。
積善館へ渡る赤い橋がまた風流で積善館の建物をさらに引き立たせる。私は初めて建物を見たとき、圧倒されわ~~っと声をあげた。
この建物は四万温泉の温泉街の雰囲気を変えるほどの雰囲気をもっている。
宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」のモデルとなった旅館としても有名。
積善館は大事に大事に守られてきたというのが一目でわかる。
宿は隅々まで磨きあげられ、木は黒く光っている。
【元禄の湯】 男女各1
積善館の源泉は、本館の赤い橋の下を流れる新湯川の川底へある。。川底のコンクリートで造られた部屋へ温泉を貯めているらしい。そこから湧き出す温泉の量は毎分約900リットル、輸出量は相当多い。泉温は77度、湯口からなみなみと注がれた温泉が床へあふれている。ただ、熱すぎて少し浸かるのが精一杯、ゆっくりのんびりとはいかなかった。元禄の湯の雰囲気は大正ロマンを彷彿させ、統一されている。
【飲泉所】
飲泉所は元禄の湯前に設置されている。
飲んでみるとほとんど無味無臭、かすかに塩の味がするかなという程度、いくらでも飲めそうだ。日本三大胃腸病の名湯で、他は宮城県の峩々温泉、大分の湯平温泉などがある。
熱いまま飲むと下痢症の方に、冷やして飲むと便秘症の方に効果があるらしい。
【岩風呂】混
内湯は利根川の青石を壁に埋め込んで作ってある。
地下のような場所へあり、空気がすずしく感じた。あまり落ち着かない造りだった。脱衣所の男女の仕切りは透明、これだったらあってもなくても変わらない。一応ここからは女性用の衣類を置けますよという事なのだろう。
【本館内】
本館の中、廊下は赤い絨毯が敷き詰められ、高貴な雰囲気だ。
温泉はあまり気に入りはしなかったが建物の良さはピカイチ。まるで別世界へ迷い込んだような気分になる。
入り口付近には囲炉裏や縁側があり、元禄の湯とは違い和風の造りとなっている。
やはり私は和風に弱いようだ。歴史ある和風の建物を見るとゾクッとくる。
これからも大事に守っていってほしい温泉宿だ。
近隣の食事何処
四万温泉には色々な食事何処がある。今回はその中の「小松屋」という蕎麦屋さんへ入ってみた。蕎麦は2・8蕎麦のようだったがそこそこおいしいという味。ただ、天ぷらはピカイチ!食べるならマイタケの天ぷら蕎麦セット(950円)がお勧め。その他、10食限定の更科蕎麦(750円)、もりそば(600円)など値段も安い。
「小松屋」
住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万4224-2
電話:0279-64-2609
営業時間:11:30~14:30
日帰り利用で堪能させてもらいました
四万温泉に初めて行きまして、某所に宿泊。
共同浴場とか旅館さん以外のお風呂に行こうと思ったら営業時間外になってた(共同浴場系は15時終了)。こちらはもうちょっと遅くまでやっているのですけど確か17時最終入湯。
間に合わなかったので朝10時の営業開始に合わせて行ってみました。
クラシカルな脱衣と浴場が一緒のタイプ。
大きな湯船じゃなくて、湯船が5個あるタイプ。
お湯の出方が違うのか、微妙に湯温も異なります。
掛け流しなので入るとドバドバーとオーバーフローします。
っていうのを5回楽しむことができますw
サイドにはサウナ?もあり。私は狭いところダメなので使いませんでしたけど。
時間がなくて30分くらいしか利用できませんでしたけどいいお風呂っすねぇ。
」泊まりとかでゆっくり利用してみたい。
2021年10月下旬、日帰り不可でした
2021年10月下旬、日帰り不可でした。次回来た時には是非入浴したいものです(宿泊することもあり得るかも)。
噂どおりとても雰囲気のある旅館で宿泊客は多くおられる感じでしたが、残念ながら日帰りは不可。今後復活するかもしれませんので日帰り目当ての方は事前に確認してから訪問されることをお勧めします。
近くの河原の湯で四万温泉を頂くことができました。 車は山口地区を抜けて奥に行くと川沿いに降りたところに止められますが、帰りに戻ろうとすると出口が強い登坂+切り返しが必要な曲がり+人通り多いため、皆さん苦労されていました。(無理に切り返さずにまっすぐ上がって先でUターンしたほうが良いかもしれません)
湯治プランでの利用なので、部屋は本館の一室
まぁ、素敵な部屋とは言えないけど、古さの中に良さがある感じの部屋でした!
建物は本館はとても歴史がある建物で雰囲気は抜群!
綺麗な所に泊まりたい人は、他にも館があって、そっちはとても高級で綺麗なので安心だね!
もちろん、元禄の湯にも入れるしね!
夕方は旅館の夜景を見に来る人でちょっと騒がしいけど、その中に入れる事は、ちょっと優越感!
四万温泉は草津の仕上げ湯的な所らしいって誰かが言ってたような、、、うん、確かに良い湯だ!
5この浴槽がある元禄の湯は、一度は訪れてほしいと感じるね!
地熱なのか、温泉の熱で脱衣場のタイルはアツアツです!
特に朝日が差し込む浴槽は、ドラマや映画の一コマのような、
印象が残っています!
是非、一度、湯治に訪れてみてはいかがでしょう!
以前から訪ねてみたかった四万温泉、積善館。建物こそいかにも風情のある日本の老舗温泉旅館という感じなのに、メインの湯殿である元禄の湯はアーチ型の大きな窓の並んだタイル張りの広い部屋になぜか5つの湯船がシンメトリーに並んでいるという、ちょっと他にはない一度見たら忘れられない奇抜な意匠で、ずーっと気になっている存在でした。今回贅沢にも佳松亭に宿泊し、存分に積善館を堪能してきました。かねてから楽しみにしていた元禄の湯ですが、やはり期待を裏切らない温泉でした。泉質自体は特に目立った匂いもなく綺麗に透き通った湯で、硫黄泉のようなわかりやすい天然温泉感こそありませんが、湯船の底からこんこんと湧き上がって湯殿の綺麗なタイル(近くで見ると1枚1枚キラキラしている)の上に流れていくお湯を見ていると、絶え間なく豊富に注がれる新鮮な温泉を堪能している贅沢感に満たされます。お湯の温度も絶妙にちょうどよくずーっと入っていられる温度で、この元禄の湯の建設は昭和5年だそうですが、そんな時代にどうしてこの山奥のザ・日本の温泉にこんな奇抜なデザインの湯殿を作ったのだろう?どんな人がデザインしたんだろう?当時の評判はどうだったんだろう?今のこの評判を知ったら嬉しいだろうなぁ、などと憧れの湯殿でぼーっと思いにふける時間は、実に至福の時間でした。家族風呂の山荘の湯にも入りましたが、こちらも味のある雰囲気があり、古さはありますが好印象に感じました。佳松亭は1986年に出来たそうですが、改装もしているんでしょう、エントランスやロビーなど非常にモダンな作りで部屋もとても綺麗でした。お食事は正直感激するほどではありませんでしたが、十分に美味しかったです。宿泊者の特権で朝早い時間にも元禄の湯に入りましたが、朝の冷えた山奥の空気とまだ靄がかったやんわりとした光の中でこの雰囲気満点の湯殿に入る幸せは、来てよかったなぁとしみじみ感じさせるものでした。ぜひまた宿泊したい温泉宿です。
チェックアウト後は車で40分ほどの法師温泉長寿館に向かいました。こちらは天然の足元湧出温泉ということで非常に期待していたのですが、積善館とは打って変わってかなり残念な結果となりました。というのも、超有名温泉ですし休日だったことも災いしたのでしょうが、日帰り入浴オープン30分後くらいに着くと、異常なほどの混み具合。。。更衣室は人でごった返しており窮屈で着替えるのも大変で、湯殿は結構広いのですがざっと50人はゆうにいるような状況で、体操座りして隣の人と肩をつけながら入るほど。。。まさに芋洗い場状態で、とても温泉を堪能するなんて状況ではなく、温泉の成分よりも人の汗の成分の方が多いんじゃないか、、、と思わずにはいられないような状況で、すぐに出てしまいました。
積善館も人気の温泉宿でしょうから、日中の日帰り入浴時間に訪れていたら全く違った感想を持ったかもしれないなと思いました。今回積善館は宿泊だったので、日帰り入浴時間に重ならない時間にしか温泉に入っておらず、混んだ状態も見ていないですし、ゆっくり静かに温泉に入ることが出来て本当によかったです。宿泊できる温泉宿は有名な温泉ほど宿泊しなければ真の評価は出来ないと痛感させられる旅であり、法師温泉長寿館は別の機会に宿泊で再訪しようと思いました。