ノスタルジーであふれてるお宿の隠れ湯的な露天風呂
- 公開日
- 2018/12/21
- 最終更新日
- 2023/12/11
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管理人総合評価
4
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ユーザーの評価(4件)
3.7
★★★現在休業中です★★★
土湯温泉「つたや」の別館として造られたという「不動湯温泉」
つたやといったら大きなホテル、その別館として造られた不動湯温泉は大正時代に建てられた木造の鄙びた湯治宿のような建物。
つたやが湯治用として建てたのだろうか・・。
不動湯温泉への道は2種類あり、土湯温泉の街から小さな道が延々と登り続ける車での道と土湯温泉から登山ができる歩き用の道がある。
私達はナビにまかせっきりで向かったところ、1度目は歩き用の道へ出たため、引き返し再度車用の道を探す事となった。
駐車場へやっとこさ到着すると秘湯には似つかわしくない「不動湯温泉へようこそ」という看板が・・。
素朴な鄙びたところを想像していたが期待はずれか?と思いきやその看板より下ると期待通りの雰囲気。
ひっそりと建っている素朴な建物が見えてくる。
建物は木造2階建ての木の色が黒くなった歴史を感じさせるもの。足を踏み入れるとギシっとする部分があったりして雰囲気がいい。
入浴時間ギリギリ15時を過ぎてしまったが、この日は宿泊客が少なかったのか快く受け入れてくれた。
廊下には昔使っていたものなのか飾りなのかわからないが簑など民具が飾られている。
温泉へはこういった木造の階段を80段も下って行かなければならない。
(階段上にも内湯有り)
不動沢を眺めながら浸れる小さな小さな露天風呂
80段の階段を下って、さらに外へ出てまたまた階段を下っていくとこういった隠れ家のような2人入ったらいっぱいの小さな露天風呂がある。
ここは温度もぬるめなので入浴したら長い事もあり、なかなか入浴ができない。私達は45分ほど待ったが前の方が出てくれなかった為結局入らずに帰る事となった。
窓からは露天風呂が見えるので羽衣の湯で待つことにした。 |
窓は大きく開放感があり、なかなか気持ちのいい湯だった。
ただ、熱めとぬるめに分かれていると言ってもぬるめでも熱い。
湯量は他よりも多く投入されていた。
階段を下る手前には内湯がもう一つある。 |
タイムスリップした記憶が
とても古い記憶ですみません。
雪深い時期に当日予約でたまたま空いている宿に飛び入りしたところ大当たりだったので印象に残っています。
近くの土湯温泉街から一軒山の中に離れたポツンと状態の宿で、建屋も何もかも飾らず戦前のイメージでタイムスリップしたような感覚におちいりました。
夕刻に電話して飛び入りしたにも関わらず鯉コク含めた温かい素朴な和食料理を当たり前のように部屋食で出されたのもポイントが高かったです。
あと、さらりと「ご宿泊のお部屋は作家の高村光太郎氏が妻の智恵子氏を連れて旅をされている際に滞在された部屋ですよ」と言われ、当時の宿帳にもサインがあって驚きました。
肝心の温泉ですが、内湯はごめんなさい、あまり記憶に残っていないのですが、露天は宿から階段ありの山道を降りていった中腹にあって、少し狭めの開放された岩風呂で混浴でした。ヌル湯で冬は寒く、夜なので良かったですが、明るいと特に女性は厳しかったかと思います。
宿が火災とのことで残念ですが、また温泉は復活されているらしく安心しました。
ガッツリと雪深い初めての山道なのに自車(一応四駆の普通車)で突入出来たのもまだ20代だった若さ故かなと。。道はキツかったです
土湯温泉街に近い秘境温泉
2019.7月利用。移転した土湯温泉観光協会でパンフレットを貰い、レンタカーで向かう。
近い様に見えるがなかなかどうして、1度行った(地元の宿泊先に送迎して貰ったのでかなり早かった)私でも不安になってくる。途中数か所看板があったもののなかなか辿り着かず、未舗装道路をクネクネと進むしかないという工程。えー間違ってる?とかなり不安になった所で、要約あの大アーチ不動湯温泉の看板が見えた。夫は、帰りあのぬかるみにタイヤを捕られたらどうしようもないと、着くや否や不満。まあまあそう言わず、温泉に入ったら不満も軽減するかなと。
小雨が降る中、10時を回っていたが一番乗りだった。迎えてくれた着物姿の女将さんは「まあ、こんな雨の中で、私達だけかと思ってました。ようこそ」と案内して下さる。
温泉は階段を降り途中にある木の内湯にまず入る。ガラス窓から見える緑と木の湯舟と湯がとても優しく感じる。左側にもう1つ内湯があるが、それは閉鎖されている。
露天風呂は更に階段を下る。こちらは岩風呂で、白く大きな湯の華がいっぱいだった。
内湯と露天では泉質が違う。どちらも小じんまりとした湯船で、2人入ればいっぱいになる。
貸し切りで利用させて貰え、小滝や緑、自然を楽しみながらの温泉は最高である。
上がると2組の客がおられ、どれくらい待って頂いたのか解らないが、内湯と露天風呂を30分で回転して行くようにすればどうかなあと思った。もう1組の方達は、休憩室で待って頂く。
湯上りは私達も休憩室で、玉こんにゃくとお茶を頂き、女将さんと話を交わす。
火事で宿が焼けてしまってから、日帰り温泉としてのみ再開されており(土・日・祝日)いつも娘さんが車で、女将さんと御主人と愛犬を乗せて来られ、1日この休憩室で案内されている。
客との繋がりをとても大切にされている事が、愛おしく伝わって来て、また女将さんに会いたいなあと思ってしまう温泉だ。
アクセス例:福島駅より路線バスで土湯温泉下車。徒歩で軽登山、登り30分下り20分程
運転初心者注意の秘境温泉
福島一日温泉巡り旅行の最後にこちらの温泉を訪れました。その日はあいにくの雨で、時間も16時くらいだったのですが、運転に自信が無ければ雨の日の夕方に行くのはおススメ出来ません。土湯温泉から車で行けるのですが、結構な山道を通らねばならず、特に目的地までの最後の1/3くらいの距離は、基本坂道で、かなりの悪路です。レンタカーのマーチで行きましたが、何ヶ所かひどくぬかるんでいるところでタイヤを取られそうになったり、大きなわだちやくぼみを通るたびに車の裏やバンパーを何度も擦りそうになり、凄くヒヤヒヤしながら、もう帰りたいと思いながらも引き返せる道幅もないため進むしかなく、やっとの思いで到着。後半の道はかなりソロソロ進んで、結局土湯温泉からの全行程は車で15分くらいでした。女将さん曰く、自分たちで道を作ってるからなかなか綺麗な道は作れない。との事でした。
そうしてたどり着くこの不動湯温泉は、ルート自体からしてすでに秘境ですが、雰囲気もまた素晴らしい秘境です。特に露天風呂までの階段を下っていく途中にある、小さな木の個室の温泉は、ガラス張りの窓から見える森の景色も素晴らしく、風呂場全体の清潔感もあり、かなり贅沢な温泉です。今回は雨でしたが、しっとりとした森の景色と雨の音がとてもマッチしていて、むしろ雨で良かったとさえ思える雰囲気でした。
さらに階段を下った渓流沿いにある露天風呂は、灰色の湯の花の泳ぐ硫黄の香りのする温泉ですが、源泉投入口が見当たらず、探していると、お風呂の壁からジェット水流のようなものがでており、こちらは循環なのかもしれません(特にホームページには源泉掛け流しとの記載はありませんでした)。
どちらの温泉も貸切制というわけではありませんが、混浴ですし、広くもありませんし、現実的には他人と一緒に入る雰囲気ではなく、先にどなたか入っていれば出るまで待って入る感じになると思われます。ただ、受付で女将さんが、今他の人が入ってるから出てくるまでこちらで待っていらっしゃいと、暖かくもてなして下さるので、待ち時間もそれほど苦では無いと思いますし、女将さんがそのように入っているお客さんを把握してくれているので、自分が入っている時に他のお客さんが入ってくる心配もなく、混浴ですが女性も安心して入れるのではないかと思いました。
運転に自信が無ければ晴れた日中をお勧めします。雨の森の雰囲気も非常に神秘的でオススメですが、その場合は車高のある4駆で行かれることをお勧めします。笑
土湯の秘境でおもてなし
昨年のGWに訪れました。
以前の建物の時にも是非来たかったなあと思うのは、なんだか女将さんたちに申し訳ない気持ちになります。
お風呂2つと庵だけになってしまいましたが、とても泉質よく、体がぽかぽかになりました。ツレと行きましたが女将さんの計らいでほぼ貸切状態で使わせて頂きました。
(ほぼ、というのはお風呂自体小さめで他のカップルがもう一組別のお風呂に入っていたので、出たところを見計らって出たり、気を回す必要が少しあるなというくらいです。でもぜんぜん悪い気はしません。)
一つは浴槽と脱衣所が分かれていて一つ屋根の下に入っているお風呂。とっても綺麗にされてて、ここが山奥だとは思えません。
もう一つはそこから階段を下がって川沿いにある半露天風呂です。川の音や、木々に囲まれて自然を感じることができます。
暑くなったあとは、上がって体を冷やすのもまた、気持ちがいいです。
ただ、どうしてもこういうロケーションの温泉はアブとの戦いなので、そういうのが苦手な人は夏の時期を避けましょう。
お風呂上がりに女将さんに庵に招かれ、麦茶や玉こんにゃくなど頂きました。おもてなしが心地よい、記憶に残る温泉になりました。
ちなみに再建などは考えておられるのでしょうか。募金の口があったら是非したいものなんですけど…。
[ googlemapでの自分の投稿を転載しました ]