ノスタルジーにどっぷり浸かれる白いにごり湯露天風呂
- 公開日
- 2018/11/05
- 最終更新日
- 2019/09/09
- 投稿者
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管理人総合評価
4.3
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ユーザーの評価(4件)
3.9
駒ケ岳の麓、標高800m.の高地に位置する乳頭温泉郷の中で鶴の湯温泉に続き有名なのはここ黒湯温泉。
そして鶴の湯の次に古い宿でもある。
杉の皮で作られた露天風呂の屋根、茅葺屋根の自炊棟、そして黒湯温泉敷地内の地獄からユラユラあがる噴煙、黒湯温泉は自家発電の宿でもあり、これぞ秘湯という雰囲気を醸しだしている。
しかしやはり有名なだけに休日ともなると観光客が押し寄せる。
写真にある自炊部屋前の道は観光客が列をなして歩くありさま。
ゆっくり黒湯温泉を味わうには宿泊で訪れるのがいいだろう。
駐車場は広く30台は停められそうなほど。
この駐車場脇より歩いて黒湯温泉へと向かう。
下って行く途中、黒湯温泉の茅葺屋根が見える。
この風情には期待度が急発進。
緑に囲まれた茅葺屋根の綺麗なことと言ったら・・。私は目をキラキラさせ早足で降り始めた。
到着すると目の前に事務所と書かれた木造の建物がある。この中で料金を支払い温泉へ。
ところで乳頭温泉は皆フロントを事務所というのだろうか・・。
それはさておき左写真は自炊棟。茅葺屋根でできた平屋で3部屋ほどで1棟となっている。
洗濯物が沢山干してあったのできっと長期滞在する人が多いのだろう。
ここが私の最も気に入った建物だ。
事務所より左側へ行き、写真のような美しい道を歩いていくと奥には有名な混浴の内湯と露天風呂がある。
入り口へ靴を置き、入るとただ服を置く場所があるだけの簡易な脱衣所。
これには躊躇してしまう。
何度も様子を見に行き、人が少ないときを見計らって入るというなかなか勇気のいる温泉だった。
自然の恵みに包まれ、満ち溢れる乳白色の湯
男女別内湯の隣、一番奥へポツンと湯小屋が立っている。入り口へは札が下がっておりどうやら貸切風呂のようだ。
扉はスダレ一枚のとても簡易なもの。こんな扉で大丈夫?とちょっと不安になる。
中へは湯船があり、高い位置から打たせ湯が2本落ちている。
男女別 内湯(女性用は露天風呂付)
こちらの源泉は打たせ湯と同じで「下の湯」。私は入浴せずじまいとなってしまったのでわからないが聞いた話によるとこちらの方が濃厚な湯らしい。
以前は男女共内湯のみだったのが、やはりメインの混浴へは入れない女性が多いのだろう。それを配慮してか女性用のみ露天風呂が新しく造られたようだ。
黒湯温泉へは敷地内に地獄があり、一部の自炊棟は地獄の前に建っているというすごいロケーションだ。
この地獄だけを見て帰る観光客も見られる。地獄で作ってみた温泉卵はとてもおいしい味に仕上がった。地獄を眺めながら卵を頬張り、幸せいっぱいの一日を過した。
黒湯と言えば小さな混浴露天風呂
黒湯と言えば小さな混浴露天風呂。この温泉へ入れるかどうかは、黒湯温泉へ入ったと言えるかどうかの鍵になり、折角黒湯へ来たからには絶対外したくない露天風呂であったのだが、初めて入る事を諦めた。
秋のハイシーズンと全国旅行支援が重なり、かなりの賑わいで入浴客が後を絶たない。
混浴露天風呂へは何度も様子を見に行ったが、常に男性が数名入っており、さすがにあの小ささでは無理だった。
それに手前にある混浴の内湯にも、常に男性が入って居らっしゃり、ここも無理~。
で、仕方なく男女別の浴場へ行ったが、露天風呂といっても塀で囲われており、折角の風景が全く臨めないという造りが非常に残念であった。
露天風呂の湯は超ぬるく、内湯に於いても窓が解放されたままでかなりぬるかった。
洗い場もたった2つしか無く、ドライヤーも無い。
一見、妙の湯の様にモダンな浴室の様にも見えるが、実際には快適とは言えない浴場であったのも残念だった。
黒湯の広大な敷地には、地獄と言えるほどの源泉が湧出している場所が在ったり、その遥か向こうには、1棟の茅葺屋根の宿泊棟が在ったり、本館とは別に数棟の湯治棟が在ったりし、自然に囲まれた素朴な温泉宿といったイメージであり、中でもあの混浴露天風呂の風情は他では見られないものでもある。
宿全体としては黒塗りの建物が特別感を演出しているが、宿泊した際にも感じたが、打ち出しているイメージよりも素朴感・鄙び感は無い温泉宿でもある。
ただ乳頭温泉郷の中で唯一、素泊まり湯治泊を取り入れている宿でもあり、小さな混浴露天風呂と混浴内湯は、非常に男性に好まれている温泉宿ではある。
女性の場合は、バスタオル巻きや湯あみ着は禁じられているので、宿泊してメインの混浴露天風呂へ入る機会を伺うか、日帰り入浴ならオフシーズンの平日を狙えば入れないことは無いと思う。
高台に在る憧れの様な離れの茅葺の建物は、高貴な方が宿泊される際に建てられ、現在では1棟貸しとして宿泊受け付けをしているそうだ。
乳頭山麓に在る黒湯と孫六温泉は橋で結ばれた対比に在り、共に冬季休業の温泉でもある。乳頭温泉郷の秋は素晴らしい紅葉に包まれ、黒湯からはブナ林を抜けると休暇村にも繋がる。紅葉が美しいと言う事は新緑もそれだけ素晴らしいと言う事であり、個性的な乳頭温泉には何度訪れても飽きる事は無く、7つそれぞれの温泉宿に、それぞれの素晴らしさがある温泉郷である。
アクセス例:JR田沢湖駅より路線バス乳頭温泉行きで、乳頭温泉下車し徒歩20分程。送迎あり。
秋田空港からエアポートライナーで乳頭温泉まで大人1名6000円。
人気の黒湯
乳頭温泉の中では人気の黒湯温泉!
駐車場からフロント棟、温泉まで、ちょっと歩くけど
お湯は最高なんですね!
混浴露天風呂は小さいが珠玉
2019.4月、日帰り入浴。冬季は閉鎖されているが、以外に乳頭温泉郷へ行った際は、必ず立ち寄ってしまう黒湯温泉。その雰囲気は素晴らしく、茅葺屋根の小屋が点在し、敷地内に地獄も持ち、さながら黒湯村である。湯治小屋としても営業しているそうで、隠れ人気の宿でもある。
憧れの黒湯に一度は宿泊した事もあるが、案外鄙びておらず、ちょっと予想とは違った雰囲気であったのでリピはしていない。が、日帰り入浴では何回も訪れている。
あの全体の雰囲気と、あの黒湯を代表する混浴露天風呂にどうしても惹きつけられる。小さい事は解っている。入ってから、それ程じゃなかったなって思う事も解っているのだが、何だろう。あの小さな露天風呂の持つ雰囲気が、心を掴んで離さない。
だから入っている時よりも、もしかしたら入る前の方が、心惹かれているかも知れない。
受付の女性は、とても愛想良く丁寧で親切で感じが良いといつも思う。
料金を払ったらまず混浴露天風呂へ向かう。他の湯船も入るのだが、黒湯と言うとここしか浮かばない位にこの湯舟が好きだ。
小さな湯船に、4人程で一緒に入る事もあれば、運よく1人で入る事もある。だが混浴なので心ゆくまでゆっくりとは行かない。
だが黒湯に来てこの湯船に浸からなければ、黒湯に来たとは思えないので、何としてもこの湯船だけには入って満足している。
湯は白濁の硫黄泉であるが、硫黄の香りは何故だか感じず。地獄から引かれている源泉は加水され薄まっているためか、余り特徴的でない様に感じてしまった。
後、女性の露天風呂も、混浴露天風呂の様な鄙びた造りであったら、最高なのになと思ってしまった。
アクセス例:JR田沢湖駅より路線バス乳頭温泉行で、休暇村または大釜温泉バス停下車
徒歩25分程。
乳頭温泉一の雰囲気。バランスの良さでいち押し
大人気の乳頭温泉の中にあって、雰囲気が良く、それでいてゴミゴミしていない。
ゆっくりと雰囲気を楽しめるバランスが一番良いお宿でした。
もちろん、泉質は最高です。
個人的には乳頭温泉で一番良い温泉。