洞窟露天風呂と析出物のコテコテアートが素晴らしい温泉
- 公開日
- 2018/10/30
- 最終更新日
- 2019/09/10
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管理人総合評価
3.3
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ユーザーの評価(6件)
4.3
天草で最も楽しみにしたいた温泉、「弓ヶ浜温泉 湯楽亭」
宿泊先へ向かう途中寄る予定だったが、熊本から宿泊先までかなりの時間がかかってしまった為、帰りに寄ることとなり、天草で最後に入った温泉となった。
湯楽亭は源泉かけ流しにこだわっており、源泉そのままである事を守り続けている温泉宿だ。
天草へ行くことがあったらぜひ立ち寄ってほしい温泉。コテコテの温泉好きなら
気に入ること間違いなしだ。
外観、ロビーを見るとホテルのような感じ。
建物はかなり大きく、周辺がのんびりとした雰囲気の中、存在感が大きくとても目立っている。
宿の外へは綺麗に整備された庭園が広がりとても立派である。
早速温泉だが、今回は男性用の方が広く大きな浴室だったようで、入浴後写真を見せてもらって羨ましく思った。
お風呂は数箇所にあり、浴室へ入ると白湯の内湯、そしてその奥へこちらの赤湯の内湯がある。
まず入って驚いたのは析出物の見事なこと。
浴槽へはコッテリと土色をした析出物がこびり付き、成分の濃さを物語る。浴槽内へはザラザラとした湯の花が沈殿し、かなりの珍品温泉だ。
そして感動ものの析出物といったらこれ、炭酸がブクブクと泡立つ「源泉湯口」
湯口へは湯溜まりが作られ、グロイ析出物の塊となっている。
飲んでみると塩気の強い炭酸味。
コテコテの析出物がアーチを描く 身体に染み渡る極上濃厚湯
赤湯の内湯だけでも満足だったが、外へ出るとさらにすばらしい露天風呂がある。
写真は男性用、女性用は小さく写真のようなすばらしい景観ではないがそれでも良い露天風呂だ。
内湯以上にコッテリとこびり付いた析出物は温泉の色を引き立たせ、さらに美しく見せる。
温度は適温。約42度ぐらいだろうか。この時期としてはちょっと暑い温泉だが、夜にはちょうど良くなるだろう。
湯楽亭の名物となっているのが、写真にある洞窟風呂。
ご家族で造りあげた力作の温泉だ。
夏は蒸して入ってられないほど暑いが、冬などはこの神秘的な雰囲気を思う存分堪能できそうだ。
赤湯でしっかり熱くなった後、身体を冷やすのに最適なのが地味ではあるが微量の鉄分を含むやわらかくてひんやり気持ちの良い白湯。時期によっては加熱しているようだが夏は源泉そのままを楽しめる。
あまり時間がなく、早々にあがってしまったが、時間があったら何度も何度も赤湯と白湯を行き来して何時間入っていることだろう。
温泉がとても気に入ったので一度宿泊して思いっきり堪能してみたいと思う。
2種類の温泉に入れてお得な感じ
久々の温泉です。ここは赤湯と白湯の2種類のお湯に交互に入る事ができます。
赤湯は洞窟のようになっており、黒川温泉の新明館を思わせます。脱衣所から温泉に入ると、白湯と呼ばれる無色透明のお湯が迎えてくれます。とりあえず白湯に入りますが、とてもぬるいので、すぐに赤湯に移動。洞窟の奥に進むとブクブクと泡の音がします。赤湯は黄色い感じの色なのですが、壁には解説が「元々赤かったお湯が変色して気温により黄色や白濁したお湯になった」との事です。
洞窟の一番が源泉のようでしたので、暗い洞窟の中でゆっくりと寝転んでつかる事が出来ます。
赤湯はそこそこ暖かいので、体が温まったら、先ほどの白湯に戻ってクールダウンします。
どうも、この繰り返しが良いようです。湯舟の写真は撮れませんでしたが、駐車場の猫たちはいっぱい撮れました。
食事が内容も非常に新鮮で 量も十分すぎて 大満足。私の 刺身の新鮮さの 判断方法は 魚の切り口が つるつるなのか 少しザラザラしているかで見ています。ざらざらなら 生き作りもしくはそれに近い状態と考えています。しかしそれ以外のつるつるしていても必ず古いと決めつけているわけではありません。この宿は非常に新鮮でした。
案外白湯いいかも
白湯の良さを再認識したかもです。今まで目を惹く赤湯や、洞窟風呂の方にばかり気がいっていたのですが、改めて白湯を見てみるとタイル風呂でした。タイル風呂だから一方的に良いという訳では決してないのですが、2種の温泉を持つ湯楽亭に於いてちょっと比較してみました。
まず赤湯は、地熱のパワーを感じます。あの弛まずボコボコと噴出して来ている源泉の音!そして何といっても物凄い析出物が湯船や床を波打たせ、芸術的に固まり続けています。
洞窟風呂は析出物で緩やかな弧を描き、寝湯に至ってはガチガチに削られていました。
まるで長湯温泉。香りも似ていて、ナトリウムが混じった独特の香り。音といい水神の森を思い起こしました。
そんなエネルギー溢れる赤湯ですが、湯底は痛い。背中も座る場所を考えないと座り辛い。内湯に至っては、音が凄すぎて落ち着いて浸かっていられない。
次に白湯ですが、湯温は夏季以外加温されていますが、ぬるめ。浴感は肌触りが良い。
更に湯舟にもたれた際の、レトロタイルのツルッとした丸い肌触りが心地良い。
何より静かにゆっくり入れる。
という事で、ハイテンションの兄嫁女将さんのお薦めの入り方は「赤湯にちょっと入って、その後白湯に長~く入ると、お肌がスッベスッベ!」だそうです。
もう1つ気になっていた事を尋ねてみました。以前洞窟風呂は混浴風呂だったのに、壁で仕切られたのですねと問うと「そうなの。潜ってまで来るのよ~もう何としてもって感じ」これぞワニ!
そんな事があったそうで、そりゃ苦情が出て男女別に仕切られる訳ですね。
それでも長い洞窟風呂。2代目の御主人さんの発案で、これをご家族で半年がかりで掘られたそうなんです。それにしても凄いです。
天草の綺麗な海に囲まれたお宿の、海鮮料理は当たり前に新鮮で、広い部屋と大きくゆったり座れる回転チェア。窓の外の庭木も徐々に成長し、年月が経つほどもっと素敵なお庭になって行く事でしょうし、何よりも赤湯と白湯の素晴らしい温泉が、これからも変わらず迎えてくれる事でしょう。
北の銀婚湯。南の湯楽亭。どちらもとても楽しみにして行く温泉宿です。
アクセス例:JR熊本駅より天草行特急バスでさんぱーる下車。送迎あり。
赤湯再生。何といっても抜群の海鮮料理!
2019.11月宿泊。赤湯が再生したと聞き、これは行かなくてはと数年ぶりに天草へ。湯楽亭には、秘湯を守る会のスタンプサービス泊を入れ4回目になると思う。
予約受付では以前までとは変わって、明るくとっても愛想の良い声が。現在は弟嫁さんがフロントに立ち、電話応対から送迎等の接客を、前面で笑顔サポートされている事が解った。一生懸命さも伝わり、感じの良い宿となった。
一時はメインの赤湯が止まってしまい、復活は無いものかと心配されていたが、本当に良かった。全国のナトリウム・カルシウム・炭酸水素泉の上位に上がるであろう成分10000mg越えの濃厚泉は、析出物があちらこちらで波状を呈し痛い。ちょっと気を付けて歩いたり、湯船に浸かって行ったりしなければならない。
ボコボコと凄い音と共に湧き上がっている源泉は、自然湧出に寄るものだそうである。
成分で珍しいのが、トップに含二酸化炭素と上がっている事だ。そのためなのだろうか?香りが何だか臭いと言うか変な匂いがし、決して良い香りとは言えなかった。
家族手掘りの洞窟露天風呂は、以前は男女繋がっていたが、今は奥へと進んで行っても塀で仕切られているので、一緒になる事は無い。結構距離があるので、ちょっとした探検気分が味わえる。朝には一面油膜で覆われていた。
個人的には、外に設けられた湯小屋の中にある寝湯が、最高に気持ち良かったかな。
そして以前は加温していた白湯。お客さんからの要望もあり、今は冷泉のまま(僅かに加温)赤湯との交互浴を楽しんで頂こうという趣旨に変わったらしい。いい事を言ってくれるお客さんがいたものだ。
さっそくその交互浴を楽しんでみる。いいんだけど・・ 白湯の湯舟と赤湯の湯舟の位置が以前のまま離れているので、浴室の中を行ったり来たりと歩き回らないと行けない。この間が寒く、交互浴の気持ち良さが萎えるのだ。
交互浴の場合、冷泉と高温泉が隣り合う、もしくは最低1~2歩で浸かれる、と言った状況での湯船の設置が望ましいんだけどなあ~惜しい。
今回宿泊した部屋は、広縁があり大きなリラックスチェアが配置されていたのが良かった。
湯楽亭は海には近いが、宿自体は眺めが無い所に建ち、庭に面し部屋があるのだが・・
前回泊より数年が経ち、庭に植えられていた庭とも言えなかった様な、短いヒョロヒョロとしていた樹が成長し、庭を形造って来ていたのが微笑ましかった。もっと何年かすればもっと雰囲気の良い庭となるだろう。
そしてこの宿のメインイベントの食事。価格を抑えた方で頼んでおり、以前とは当然量が堕ちるだろうなと懸念していたが、そんな心配は不要だった。
活け海老等の新鮮なお造りから始まり、身がギッシリ詰まった巨大ワタリガニ半身、鯛の塩焼き丸1匹、牡蠣の土手焼き、夫が美味しいと言ったコノシロのおから等々・・今回ももう食べられないという程満腹、感服させて頂く。何といっても新鮮さが違う。天草の綺麗な海で採れたばかりの魚だから。これで料理アップするとどんな事になるんだろうか。
宿泊価格も抑えられており、税込みでも15000円を切っていた事に驚いた。
日帰り入浴も行っており、10時~15時と18時半~20時迄の利用。
アクセス例:JR熊本駅、もしくは三角駅から路線バス天草行で、さんぱ-る下車。送迎あり
2014/12/30バイクでの訪問です。
九州⼀周ツーリング中に宿泊しました。12⽉30⽇まで⼀⼈泊OKでしたので、湯楽亭さんと翌⽇のみどり荘さんを軸に予定を⽴てることになりましたが、どちらも⼤満⾜できるお宿でした。
因みに前泊は⻑崎市内のビジネスホテルで⼝之津からのフェリーで天草⼊りしました。洋上でフェリーの舵が故障して少し焦りましたが…
お部屋は2階で⼗分な広さの畳敷きと広縁が有りました。景⾊は海が⾒えるわけでもないのでそれほどではありません。
⼣⾷の海産物は今まで⾷べた海の幸で⼀番のものでした。お刺⾝やワタリガニ、焼き⿂とこれでもかと出てきます。朝⾷もあら汁が⾮常に美味しかったです。因みに⼣⾷のお刺⾝は残さなかったので、朝⾷で漬けをいただくことはできませんでした(写真の前3枚が⼣⾷、後ろ1枚が朝⾷です)
温泉は⾚湯も⽩湯も気持ちよく⼊浴できました。⾚湯の寝湯の横には、くぐり⼾が有ったりして⾯⽩いです。⾚湯の浴槽を歩くときは折出物に気を付けないと痛いです。洞窟の湯船は最初に栓をするのを忘れていらっしゃったのでお湯がたまっていませんでしたが、その後溜めたての⾚湯に⼊浴できたのでむしろラッキーでした。
何度でも行きたい
熊本の地震により、赤湯が止まってしまっていましたが2018年秋ごろに復活したと聞き、
居ても立っても居られず、車を飛ばしていってきました。
九州八十八湯めぐりにドはまりしたきっかけとなった思い出の温泉です。
復活した赤湯は以前にもまして濃厚で、むせるぐらいの迫力でした。
白湯もこころなしか、成分がつよくなったように感じました。こちらもぬるぬる、すべすべで何時間でも入っていたいお湯です。
是非またお世話になります。