海からのシブきもなんのその!?豪快な海沿いの露天風呂
- 公開日
- 2018/10/29
- 最終更新日
- 2019/09/30
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管理人総合評価
4.3
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ユーザーの評価(2件)
3.7
万葉の時代、湯治場だった「湯崎七湯」の中で唯一残っているという「崎の湯」
その後白浜温泉は開発が進み、今では大型リゾートとして観光客が押し寄せる。
白浜温泉には6箇所の共同湯、5箇所の日帰り施設があり、共同湯へ置いてあるパンフレットを持ち、共同湯でスタンプを全て集めると記念品として湯の花や割引券がもらえるという嬉しい得点付き。
私が訪れたこの日は残念な事に勢いの良い雨。
ザーザー雨の降る中、もしかして空いているかも・・写真が撮れるかな、などと思いながら向かった。ところがどっこい到着してみると驚く事に駐車場は満杯。受付のおばちゃん曰く少し前はガラガラだったのよ、との事。タイミングが悪かったようだ。
波打ち際で潮風を肌で感じる 日本屈指の古湯
湯船から海までは約10mほど、波の高い時には露天風呂に海水がかかる。04年1月のリニューアルに伴い今まで無料だったのが300円に変更された。(現在はさらに上がって400円)その際湯船も大きくなったらしい。
上写真の浴槽は男性用だが、女性用の方はというと少々男性用の造りとは違うかな・・って程度の違い。湯船は3つあり一番上の湯船からは海が一望でき、木造となっていた。その他は男性用とほぼ同じ。私はその木造の湯船がお気に入り。豪快な海原を眺めながらの湯浴みは爽快そのものだ。
湯の味は海のそばという事もありしょっぱく、色は近くで見ると透明、少し離れると青みがかって見える。湯船や源泉の流れ落ちる場所は特に白い成分が綺麗に付着していた。
この日は雨がひどい上に波も高く、一番海よりの湯船には波がかかっていた。それでも海よりがいいのか波をかぶりながらもその湯船から動かない女性が一人。その他にも傘をさしながら入浴する女性が多数。
温泉とは一味違う雰囲気がなんとなく楽しい。
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湯は雨で薄まっているにもかかわらず湯温が適温。 |
白い砂浜が有名な白浜温泉らしく、温泉までも白い成分に青みがかった湯。
リゾートの温泉としては申し分なく、温泉マニアにも満足であろう温泉だ。
厳しい温泉
白浜の有名な温泉ですよね!
撮影者が後をたたないらしく、携帯持ち込み厳禁!
係の人の言い方が気に食わなかった!
若者だらけでゆっくり入れない!
まぁ、有名だし足跡残して帰ります!
海の絶景温泉
2019.8月利用。料金も徐々に上がり、現在500円。700円位までは値上げしていくのだろうか?共同湯でまさか1000円はないだろう。500円でも、平日でも、途切れることなく客が入って来る。
やはりこの絶景は他では無い。伊豆の海辺の温泉に比べても、各地の海辺の宿の温泉に比べても、抜群にロケーションが良い。
湯舟は3つ。2つの岩風呂と1つの木風呂。木風呂が手前にあり高台となるため、向こうの海を含む温泉の全景が眺められる。しかも湯舟が木であるから、何故か湯までが柔らかい様な気がする。そして気持ちも和らぎゆったりしたくなる温泉だ。
空いていればまずこの湯に浸かり、そして真ん中の岩風呂へ移動。
ここは硫黄の香りもし、加水量が少ないから熱めであるがその分、成分濃度も濃くなる。
源泉が投入されている岩肌には、析出物が付着し、金平糖の角のようなブツブツで飾られ、良い雰囲気。源泉だあ~と嬉しくなる。
そして一番海近の大きな岩風呂へ。今日は波が高く、岩にダイナミックにぶち当たった波が白く砕けている。とにかく触れるかの様に海が近いのだ。
その為、海が荒れている日は、この湯船は立ち入り禁止になる事もある。
今年の8月は猛烈に熱く、そのため温泉は加水量がかなり多く、かなりぬるいと言うかぬるま湯になってしまっている。温泉らしさが無く、硫黄の香りも無いが、替わりに磯の香りがし、フナ虫が岩を這う事もある。
時期により加水量が調整され、この抜群の景色を眺めながら、浸かっていられるような湯温に調整されている。
しかしナトリウム泉は暑く、浴後汗が引かずベタベタしていたが、いつの間にか気にならなくなってしまうのが温泉だ。
白良浜は真白な砂でいつ見ても美しい。眺めるだけでも素敵なビーチだ。
この海の周囲に徒歩圏内の共同湯が、崎の湯を合わせて4つあるので、湯巡りを楽しまれるのも良いかと思う。ホテルや旅館の温泉に比べ、泉質が良いように思う(源泉かけ流しの共同湯が多いので)崎の湯は何度訪れても飽きない、素晴らしい絶景温泉である。
アクセス例:JR白浜駅より路線バス①番乗り場から湯崎下車し、徒歩5分程。
もしくは白浜バスターミナルから徒歩20分程
*尚、温泉の画像は写真撮影厳禁になる前に撮っていたもの。