北海道が誇る「ぬるめの極上にごり湯」をたっぷり堪能
- 公開日
- 2018/11/28
- 最終更新日
- 2021/01/03
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管理人総合評価
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★★★2018年3月1日より休業しているそうです。(公式HPより)日帰り入浴と温泉カフェは営業しているようです。ご確認の上ご訪問ください★★★
北海道ではめずらしく湯治場として親しまれてきた昆布温泉。
昆布温泉の中で開湯明治32年と最も古い歴史を持つ温泉はここ鯉川温泉旅館だ。
鯉川温泉旅館は北海道の温泉好き逹にとても評判の良い温泉、という事でどうしても宿泊してみたいと予約を入れる事にした。
原生林に囲まれ、ひっそりと佇む温泉旅館。
月曜日の夕方だというのに駐車場に車がいっぱいというのには驚いた。
山荘風の旅館入り口には秘湯を守る会の提灯がぶら下がっている。
1泊2食付 月曜泊7500円 6畳+約2畳+入り口2畳
部屋は東北の和風を真似て作ったかのような和風の部屋。
作りがちょっと不自然な感じもしたが落ち着く。
広縁もあるが何故か1人しか座る場所がなく、2人だった私達は1人が椅子、一人が座布団で床へ座るというまたまた不自然な感じ。
しかし椅子の前に広がる景色はすばらしく、美しい沼と水仙が咲き乱れる景色が眺められる。
窓の前には湧き水の入ったポットも用意され、旅館の心使いが嬉しい。
食事は部屋でいただく。
豚肉で巻かれたアスパラが一見メインにみえるがここで一押ししたいのは刺身だ。
さすが北海道!と感動を覚えるプリプリで甘みのある甘エビ、分厚いホタテ。歯ごたえがありツルっと口をすべるイカ。
どれをとっても新鮮そのものだ。
その他、煮物等の味付けもよく、魚のウニソースがけは濃厚で酒のツマミにもなる。
宿泊料金7500円で手のこんだ豪華な料理の数々はとても得した気分だ。
ビールなどは頼めば食事の時に持ってきてくれるが夜飲みたくなったらロビーに缶ビールの自販機がある。
箱庭風露天に玉だれの滝 ぬるめの湯に全てが満たされる
料金が安くて食事もいい・・・となると温泉は?なんてそんなに期待をしていなかったが見てみてビックリ、見ただけで嬉しくなる。
緑がかった湯は木々の緑に溶け込み、とても綺麗。
しかも露天はぬるめ、長湯できる私好みの温泉だ。
源泉近くまで行き、早速試飲も。
新鮮な鉄の味が嬉しくなる。
湯量もなかなか有り、オーバーフローした湯がザーザーと掛け流されている。
床にねっころがり寝湯もできる。(人がいなければ)
析出物もコテッと湯船に張り付き、成分の濃さが伺える。
地元の方に人気のようで夜21:00ぎりぎりまで人が絶える事はなかった。
涼しい風に滝の音、木々の揺れる音が心地よく、宿泊中3度も足を運んでしまった。
内湯だけでも満足、というほどの良い温泉。女性用の内湯も良いと思ったが男性用を除かせてもらってちょっと羨ましくなった。
浴室前も超レトロ。
かすれた色をした木がなんとも良い空気を作っている。
まるで東北の温泉へでも来たような気になった。
片手を腰に牛乳のビンをグビグビと飲むに相応しい?雰囲気だ。
露天風呂は夜11時に電気が少し暗めに変わる。
浴室へ向かう通路から外を眺めると源泉湧出場所が見える。
脇からこぼれている湯をみて、そこに立派な温泉があるにもかかわらずわきあがる浴びたい衝動を抑えた。
宿の方は営業時間内はほぼロビーにいてくれる。何かあったときの対応も早い。
北海道では今まで「接客」というものを感じた事がなかったが(アットホームのようなものはあった)はじめてこの旅館で接客を感じる事ができた。
【鯉川温泉旅館の良いところ】
露天風呂が気持ちよい。何時間でもボーっと浸かっていたいほど落ち着く温泉。料理もお刺身が新鮮で全体的に味付けがいい。接客も対応が良く気分がいい。料金の安さを考えると迷わず5つ星のお宿。(※鄙び好きに限る!)
【鯉川温泉旅館の良くないところ】
あまりないがあえて言えば部屋のくつろぐスペースが狭く椅子が1つしかない事。しかし部屋の作りが悪いのでしかたがない事だと思う。それ以外はありません。
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