トロッコ電車で行く!信州最深部の大自然の秘湯温泉
- 公開日
- 2019/01/27
- 最終更新日
- 2019/09/07
- 投稿者
- しおり
-
管理人総合評価
3.8
-
ユーザーの評価(2件)
3.6
富山の山奥、黒部峡谷にある秘湯中の秘湯、黒薙温泉は宇奈月温泉の源泉地でもある貴重な秘湯。
黒部渓谷の中で最も古い温泉とも言われている。
ここ最近仕事に追われる日々に疲れがたまり、本当の自然の中でゆったりと癒されたいという気持ちが強かった。という事で選んだのがここ、「黒薙温泉」。
普段だったらなかなか富山には行けないしと温泉を巡り倒すところだが、今回はここで2泊。至福の時間を過ごす事ができた。
テレビもなにもない大自然の中。本当の田舎気分を満喫出来、大満足の旅行だった。
【宇奈月駅】
さて、朝早くに到着した私は駐車場へ車を止め、予め予約していたチケットを手に高鳴る鼓動とともに駅へと向かった。
※連休は混雑の為チケットを予約した方が無難。待つ時は2時間も待つらしい。
黒部トロッコ電車HP
http://www.kurotetu.co.jp/
チケットは往復のものしか買えず、途中下車をし駅で降り、次の駅へと行く場合はその駅でまたチケットを買わないとならないというめんどくさいシステム。黒薙温泉は特にチケットが買えない駅の為、乗る時は空いている席を探して乗り後で支払う。まぁ、行けば駅員さんが親切に教えてくれるので問題はないと思いますが。
【トロッコ電車】
トロッコ電車の車両は数種類ある。
最も安い遊園地にあるようなオープン型、特別車両、リラックス客車、パノラマ客車。
オープン型は楽しいが背もたれがないので終点の欅平まで約1時間の道のりでは避けたほうが良いかも。
パノラマやリラックスは高いので特別車両で十分。
黒薙駅では駅員さんが次の電車が来るまで色々と案内をしてくれる。(駅員さんの気分次第かも?)
私たちの時は、線路脇を歩いて行くと雄大な渓谷が眺められるという事で「次の電車が来るまで見に行ってごらん」と案内してくれた。
駅はレトロで昔懐かしい雰囲気。
といってもこういったレトロな駅を見たのは外国ぐらいだが、なんとなく映画「トトロ」を見て感じるような懐かしさがこみ上げる。
黒薙駅は人気の釣鐘駅で降りる人に比べるとかなり少なく、のんびりとした田舎の風景。
昔、黒部へのトンネルを掘ったというお話を駅員さんからお話いただいたりととても楽しい時間を過ごした。
駅の前の聳える自然はそこらへんの秘境とは違う本物の秘境を思わせる。
黒薙温泉旅館への道 ≪山歩きコース≫
駅からの道のりは一般的な山歩きコースとトンネルコースと2つ。
山歩きコースは歩き始めが階段から始まるため一見厳しそうに見えるが少しあがってからは平坦なお散歩程度の道。
途中、滝があったり、渓谷が眺められたりと景色も楽しめる。
徒歩時間は約20分、私たちは2泊するため、お酒、おかし、軽食、さらに本を数冊をたんまりつめこんだ荷物を持って向かったので少し疲れたが、軽装だったら楽々な道だと思う。
黒薙温泉旅館への道 ≪トンネルコース≫ ※2013年現在通行できません。 電車が通っています。
こちらの道はトンネルコース。
あまり表立って教える事はできない道らしいが、実際のところ表立って言っているのと同じで宿へ向かう人はほとんどが知っている。
今現在は使用されていないトンネルで閑散としたトンネル内は涼しく気持ちが良い。
温仙人はこういった空間に男心がくすぐられたのか冒険気分を楽しんでいた。
宿までの道のりもこちらの方が早く約10分ほどで到着。
トンネルコースを通る際には必ず駅員さんに許可をとってから通ってください。
楽しみにしていた宿に到着。黒薙川沿いに建つ小さな木造温泉旅館。
部屋は15室。川沿いの部屋から予約がうまるらしい。
すばらしく古い外観ではあるが中身は改装済み。
国立公園内では建物自体を建て直す事はできないので中身や外観を少しずつ直し直しで保っている。
宿の横には大きな滝もあり、広場にある椅子に腰掛け眺める事もできる。
1泊2食 6畳 10500円
部屋はとても殺風景な何もない部屋。
変に新しくて味も素っ気もない。一人暮らし向けアパートの一室のようだ。
若い人向けに作ったのだろうが私としてはもったいないと思うばかり。
部屋から外の滝が眺められるが部屋があまり落ち着かない為、宝のもちぐされ感がある。
川が近いので夜は特に川のゴーゴーとした音が大きく聞こえる。
予約をする際、宿の方からテレビもなんにもないと聞いていたので、電源はあるか、飲み物は?などと思い大量に色々と買い込んで行ったがまったく問題のない設備。(自動販売機も入り口に設置されている)テレビがないというだけで電源はあるし暖房もポットもある。
※シャンプー、リンスは宿にありません。売店で100円で売っています。
その他、黒薙温泉名入りタオル:150円 バスタオル貸し出し:200円
最後の秘境 大自然に抱かれた露天風呂 こんこんと流れるまろやかな湯
女性時間:朝7時半~8時半/夜7時~8時
到着して早速メインの露天風呂へと向かった。
豪快な大自然の中に大きな露天風呂が見える。
黒薙川へは大きな雪が被さり豪快さが増している。
一見おぉ!と感動する風景。
ただGWのせいで押し寄せる人人人・・・。
それはまだいいのだが人に対して湯量が少なく湯はみだれ白っぽくにごってしまっている。鮮度が悪いと見てすぐにわかるほどだ。
しかし朝一番に訪れた時は湯も綺麗だったし人も少ない。最高の湯浴みができた。
露天風呂へ行くならあまり人の来ない平日を狙った方が良さそうに思う。
男性時間:朝7時半~8時半/夜7時~8時
私がとにかく気に入ったのは「天女の湯」。通常女性専用の露天風呂となっているが朝と夜に男性時間が設けられているので宿泊者は男性も入ることができる。夜になるとランプが灯され、湯気とランプの明かりで幻想的。吹き付ける風も涼しく極楽な温泉だ。
湯量が豊富で湯が綺麗。浴感もやさしくまろやか。展望も良くいう事なし。
湯船の横からは使われていない湯がドッカンドッカンと捨てられ、湯量の多さを思わせる。
【内湯】 男女各1
内湯のお湯も天女の湯と同じく最高に質の良い湯。
ちょっと熱いがそこがまた朝風呂に最高。
まろやか、だけどすっきり。浴室の雰囲気は普通だが内湯もお勧めだ。
館内を一通り散歩して、温泉を楽しんだ後は食事の時間。
山菜を中心とした料理の数々は素朴で納得の味。
近くで獲れた岩魚は天然もの。山菜も地の物、ホタルイカは富山ならではの名産物だ。
全体的に量は少なめなので男性にはちょっと足りないかも。
朝ごはんはさらに少なく、ちょっと物足りない。 |
食事後は入り口の広場でコーヒータイム。
こちらのコーヒーは温泉コーヒー。
飲んでみると一味違う濃くのある味。
その他、お昼用に温泉タマゴ、カレー、牛丼なども販売している。
1泊して2泊目、食料を買出しに行った帰りにトンネルコースをそのまま奥まで歩き、お散歩。温仙人の口からはスタンドバイミーの曲がこぼれていた。 |
移動費高いけど、川や滝を見ながらの露天風呂は絶景かも!?
有名な黒薙温泉に夫婦で行ってきました。
現在はコロナの影響もあり土日のみ営業しているみたいです。
事前に調べてからの訪問がいいですね。
トロッコの時刻表、温泉の営業時間。
特にトロッコは時刻がコロコロ変わりますので要注意です。
宇奈月駅に到着し有料駐車場に停めます。
値段は1000円!たっかー!
完全に観光客の足元を見てる値段ですね。
数年前の青森ねぶた祭りシーズンの異常な高額駐車料金のニュースを思い出しましたわ。
温泉行くまでのコスパ悪すぎですねー。
宇奈月駅からトロッコ電車に乗って黒薙駅まで行きます。
20分ちょっとです。
自粛あけもあり混んでますねー。
料金は往復1320円、二人分で2640円です。
道中トンネル内、トロッコのレールの音が反響して中々うるさく耳障りです。
ただしトンネル内はクーラー要らずの超快適涼しい温度でもあります。
黒薙駅到着後、トロッコ電車が去った後線路を渡って黒薙温泉に向かいます。
いきなり急な登り階段ですが距離は短いのでなんとかなります。
持ち込み用ドリンク等色々持ってきたので大荷物で結構疲れました。
登った後は基本平坦な道ですが温泉近くなると下り階段が長く続きます。
運動不足なので、荷物を持って移動は息が切れてやばいです。
温泉に到着後、料金を支払い混浴の露天風呂へ。
うおおお!絶景じゃぁ〜!
滝と激流の川沿いにあります。
テントみたいな簡易脱衣所で服を脱ぎ、妻も私もタオルを巻いてlet’s go!
温泉はほのかな香りがします。
熱いし、フラフラしますね。
汗が吹き出して脱水症状になりそうです。
さらに露天の中央付近にかなり大きなイモムシが数匹浮いていて気持ち悪かったです。
網も見当たらず、手で直接触らずに波を作って端のほうへ流しました。
そうこうしているうちに他の男性客が数人やって来て妻をジロジロ見てきます。
マナーが悪そうな方達でしたので、もう少し堪能したかったですが露天は退散します。
内湯は思っていたよりも少量の湯で、混んでいた為鮮度も微妙かもしれません。
景色は良いです。
女性専用露天風呂がありますが、妻が写真を撮ってくれました。
その露天は貸切状態で湯量も多く、鮮度も良く最高だったみたいですねー!😠
帰り道で自慢話を聞かされましたわ!😡
宿泊すれば男性も入浴できる時間があるようですな。
内湯の入り口近辺に冷水機がありました。
頑張って色々持ってこなくても良かったかな。
ちょっと値段が高いけど宿内に自販機もありました。
温泉でさっぱりしたところで、大きい荷物を持って帰ります。
温泉でポカポカの為、階段で汗が吹き出します。
せっかく入浴したのにTシャツがダクダクに。
宿からの上り階段の量と距離は運動不足の人は地獄です。
息切れして休み休み登りました。
宇奈月駅着く頃には汗もひいてましたが、移動費、駐車料金、疲れる山道を考えると再訪は要検討な温泉です。
露天は景色も雰囲気も良かったので行きたい気持ちはありますけどね。
仮に次行くとしても、リュックにして歩きやすい格好ですね。
帰りにドライブイン金龍寄って冷たい素麺を食べてから帰りました。
ワイルドな露天風呂
2019.7月日帰り入浴。夏のトロッコ列車は涼しい。黒薙駅で降り、緑が美しい山道を20分程ハイキングするのが楽しい秘境の温泉でもある。
到着すると、大変愛想の良い御主人か僧侶さん?(坊主頭に作務衣)と言った方が接客して下さる。「今、大露天風呂空いてますから」と言われ先に混浴露天に向かった。
真夏の晴天ならとてもじゃないが入れたものではないが、今日は薄曇りが幸いする。
大岩風呂に透明な温泉が綺麗だ。湯は温めに設定してくれてあるが、ここ黒薙温泉は宇奈月温泉郷全ての宿の源泉でもあろという湯量を誇る。98℃の源泉を果たしてどれだけ加水し、この温度まで下げているのかと思うと、ほとんど水ではないかと思ってしまう。
僅かに、投入口かと思われる辺りから微かに温泉らしき匂いを感じたが、そもそもが単純泉なので温泉を感じにくい。浴感もサラサラ。
しかし、それを補って余りある風景は素晴らしく、新穂高温泉郷の露天風呂らに比べ、はるかにダイナミック!川の流れも、間地かな山も流石大峡谷である。
ちょっとすると大きなマイクの音がし、カップルの客が来た事を告げられ慌てて退散。
成程こういうシステムになっているのか。御主人が「露天風呂にしか声は届かない様になってますから」という事だった。
では女性専用露天風呂へ。こちらも渓谷沿いにあり、小じんまりとした岩風呂で、混浴に比べ湯温は熱め。それだけ加水が少ないのだろう。
こちらは温泉らしく微かに硫黄の香りもあり、ツルツルした浴感だった。
雰囲気も良くゆっくり入りたい所であるが、いかんせん夏の温泉は熱い。汗がダラダラと凄い。涼しい時は最高だろうなあと思いながら退散する。
最後に内湯へ。こちらはドライヤーや扇風機があり、山の浴室にしては大変綺麗で、快適に改装されたのか新しい感じがする。洗い場もアメニティも揃っていた。
しかし、こじんまりとした内湯は、女性露天より更に熱く、サッと浸かってはシャワーで気持ち良く身体を洗ってから出た。しかし熱い。汗が止まらない。
無料の休憩室もあり、蕎麦等の軽食もあり時間があれば食べたかったな。私はアイスを食べ乍ら来た道を戻ったが、普通のアイスクリームが非常に美味しく感じる。その分ジュースも値段がお高かったけど。
途中のトンネルからは涼風が吹き抜け、このトンネルは従業員の方専用の地下通路となっており、東電の支線を上手く買い出し等に利用されている近道だ。
夏の黒薙温泉をゆっくり楽しもうと思うなら、トロッコ列車の時間は十分にあけた方が良い。
慌てると更に熱い。そして山道を楽しめないので(私は一昨年熱中症になりかけた事がある)
紅葉もさぞ美しいだろうと思うが、その時期はもう満室らしい。御主人曰く、夏は子供が多く、紅葉前の朝晩冷え込んで来た頃が、空いてもいて温泉も気持ち良いから、いいですよとお勧めであった。
アクセス例:黒部峡谷鉄道宇奈月温泉駅より、トロッコ列車黒薙駅下車し徒歩20分程。