「本物にこだわる」重厚な和風建築と大人の雰囲気のお宿
- 公開日
- 2019/01/26
- 最終更新日
- 2019/10/18
- 投稿者
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管理人総合評価
3.8
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ユーザーの評価(1件)
3.9
★★★以前はかわらの湯のみ日帰り入浴ができましたが、現在は宿泊者専用となったそうです★★★
2019/09 電話確認済
奥飛騨温泉郷の一つ福地温泉。その中でも一番有名なのがここ、湯元長座だ。
こことの出会いは2年ほど前、新穂高温泉へ来た時通りかかり、格式の高さに引き込まれ思わず「日帰り入浴はやってますか?」と宿の方へ聞いた。
そして2年後、またこうして訪れるとは夢にも思わなかった。
2年前は日帰りはやっていなかったが、平成15年、宿から道を挟んだ先へ新しく露天風呂が新設され、今は受け入れている。
今思うとその時、かえって日帰り入浴をやってなくて良かったと思う。その時もしやっていたら、もう一度訪れようとは思わなかったかもしれない。
生野菜をガブリと食べる
宿の前には新しくできた囲炉裏があり、駐車場まで木造の通路がある。通路にはチョウチンが並んでいてとても雰囲気がいい。囲炉裏は私達が訪れた時、初めて火を入れたほど新しい。囲炉裏の前には岩をくりぬいたところへ湧き水が注がれており、キュウリ、トマトが浮かべてある。塩も置いてあり、宿泊者はいつでも自由に食べる事ができる。暑い夏、外で野菜を食べるのは最高!私達は何個食べたかわからないほど食べてしまった。
宿の前には新しくできた囲炉裏があり、駐車場まで木造の通路がある。通路にはチョウチンが並んでいてとても雰囲気がいい。囲炉裏は私達が訪れた時、初めて火を入れたほど新しい。囲炉裏の前には岩をくりぬいたところへ湧き水が注がれており、キュウリ、トマトが浮かべてある。塩も置いてあり、宿泊者はいつでも自由に食べる事ができる。暑い夏、外で野菜を食べるのは最高!私達は何個食べたかわからないほど食べてしまった。
特別室で殿様気分を満喫 2食付き 特別室 2名1室1名28,000円
宿の中に2部屋しかない特別室。私達が予約する時、ここの部屋しか空いていなかった為、一番高い部屋へ泊まる事となった。
料金は一人28000円とけして安くはないが、部屋へ案内されると納得してしまった。
今まで宿泊した事のないような広い部屋。殿様が泊まるような部屋だった。
掛け軸や障子の上の木彫り模様など、きっとこんな所で殿様は暮らしていたんだろうなぁ。と思えるような部屋。障子を端まで開けると廊下の7~8畳と繋がり、ものすごく広い部屋となる。 |
この部屋には檜でできた内湯もついている。入ることはなかったが・・・。
浴衣は2種類、普通の浴衣とズボンのタイプ。 お客さんを見ていると楽なのかズボンのタイプを着ている人が多い。
到着してまず、ビールが飲みたい!という事になりフロントへ生をお願いした。しかし生ビールもコーヒーも、部屋へは運んでくれないらしく、高級なところにしては融通がきかない。しかたがないので部屋の冷蔵庫へ入っているビンビールで我慢する。
ビールを飲んで落ち着いた後、早速湯巡りへと部屋を出た。まずは旅館内の内湯と露天風呂へ・・。特別室は他の部屋と違う場所にあり、フロント前にある囲炉裏の奥、離れのようなところにある。
ここに泊まると本当に「特別」を感じられるだろう。 内湯、露天風呂まで行く通路も白熱灯のライトで雰囲気作りがされている。
木のぬくもりと本物を感じる空間
女性用と男性用はほぼ同じ大きさで、女性用は円形なのに対して男性用は縦長だ。
湯船の周りには綺麗に木が植えてあり、合間から空が見える。温度は適温で、匂いは少し甘い匂いがする。夜はチョウチンの明かりのみで暗かった為、朝入ることにした。
カラン、シャワー、シャンプーなどもちろん設備は万端。沢山あるので困る事はない。内湯内はライトがボヤッと照らされて夜は静かでこの世に一人かと思うような感じ。少し怖かった。 |
【貸切風呂への通路】
貸切露天風呂へは入る時に宿泊者のみに渡されるカードキーを使って入る。まず入り口にランプがあり、空いているかどうかがわかる。そこで空いていたらキーで入り、このような長い通路がある。通路下は池になっており鯉が気持ちよさそうに泳いでいる。
【通路途中の休憩所】
通路をしばらく行くと結構広めの休憩所が脇にある。
風が吹き抜けていくので湯あがりには最高だ。
貸切露天風呂
【貸切露天風呂】
貸切露天は3つあり、全てほとんど同じ造りとなっている。木造の内湯があり、その外へは岩の露天風呂がある。貸切でここまで贅沢なのは初めてだった。
夏場はアプが沢山いるのでご注意を。
日帰り入浴も可能なかわらの湯(現在は不可となりました)
宿より道を挟んだ正面にはせせらぎ街道と表示されている。そこを歩いて行くと、日帰りも受け付けている露天風呂がある。
宿から少し離れているところがまた気分が変わっていいものだ。ここの源泉は以前から見つけてはいたものの利用していなかったそうだ。そして平成15年、やっと施設を作り日帰りをはじめたらしい。
露天風呂の造りは宿内の内湯と似ている。そこをもう少し開放的にしたといった感じだ。源泉はものすごく熱い、これをそのまま湯船へ入れたら加水しないととても入る事はできないだろう。という事で湯元長座の社長さんは源泉100%にこだわり、右写真の木、上部から源泉を落としながら冷やす事を考えた。
【休憩所】
宿の中へは休憩所がいたる所へ設置されている。全てが凝ったものでお洒落な造りだ。
湯あがりの一杯をこういったところで飲むのもいいだろう。
【夕食】 個室 (部屋によっては個室ではない) |
食事の量は多めで男の人だったら食べれるかもしれないが私にはムリで残してしまった。女性はおいしそうな物をピックアップして食べた方がいいかもしれない。
囲炉裏には火がくべられ、周りには岩魚などが並べられる。これが雰囲気が良く、なんとなくお酒も進む。
前菜は綺麗、おいしかったのは飛騨牛の朴葉味噌焼きと牛さし(右上の写真)、五平餅(左写真)。特に朴葉味噌焼きは味噌が絶品!味噌だけをつまんでも十分お酒のつまみになりそうなほどおいしい。
五平餅も同じ味噌を使っているため、味噌が濃厚。
福地温泉夏祭り 期間:7/25~8/25
この期間中宿では館内放送で夏祭りの案内がされる。
宿内には浴衣が並べられ好きな柄を選んで着てルンルンで出かける。自分で着ないといけないので私の帯は歩いているうちに崩れて悲惨な姿に^^;
夏祭りは「昔話の里」が会場となっており、屋台もいくつか出ます。飲み物と一緒にトマトが売っており、「このトマトはいくら?」と聞くと「タダだよ」と嬉しい返事。トマトとビールをガブつきながら獅子舞を見た。 |
私にとっては今年初めてのお祭り、思わぬところで夏を感じる事ができた。
ここ昔話の里では朝、「福地の朝市」もやっている。
【朝ごはん】
朝ご飯も夜と同じで囲炉裏の部屋で食べる。夜は暗めで雰囲気が良かったが朝はやはり朝日を拝みたい。朝でも暗い部屋での食事は少し残念。
ご飯は朝から豪華で品数も多い。自家製のトマトジュースが特においしい!という事で「おかわり~!」と言ったら、売店でお買いくださいとの事・・・。ケチ・・・・。
≪湯元長座の良いところ≫
湯元長座は、ずっとあこがれ宿泊したいと思っていた旅館だった。
到着し、建物に感動、部屋に感動と感動ばかりで、特に気に入ったところが宿の前にある、湧き水に野菜を浮かばせてあり食べれるところはお客さんを楽しくさせるサービス。
敷地はとても広くて休憩所もあり居場所が沢山あるので居心地がよい。
温泉も湯量が多くとても満足した。
≪湯元長座の良くなかったところ≫
すばらしい建物に部屋なだけにサービスに期待しすぎてしまった。
休憩所が沢山あるのでそこで生ビールでも飲めたら本当に最高だったのにと思う。
接客、サービスについてはもう少しいいと完璧なのにと思う。
湯巡りの原点
まだまだ古民家の施設が一般的ではなかった頃に訪れ
古民家のすばらしさに驚き、私の湯巡りを始める
きっかけとなった施設です。