文化遺産の庄屋屋敷をホテルに改築したお宿!夏向けのぬる湯
- 公開日
- 2019/01/16
- 最終更新日
- 2019/09/07
- 投稿者
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管理人総合評価
2.4
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ユーザーの評価(1件)
3.1
★★★残念ながらこの施設は閉館となりました★★★
重要文化財である大沢温泉ホテルは伊豆でも一番の屋敷。340年の歴史を誇る宿で現在14代目が経営されています。もともと地域の大商豪で戦前は製紙業を行っていました。
総庄屋(大庄屋、庄屋、村役人のトップ)で100軒をたばねていたとか。頼朝や武田信玄、徳川家康とも親戚で足利尊氏は部下だったという話です。
約50年前に身近に感じられる旅館をという事で旅館をはじめたと聞きました。
大沢温泉ホテルは大沢温泉の中心にあり、周辺には住宅なども点在しています。
目の前に流れる川沿いには桜並木があり、春にはこの桜をもとめて来るお客さんが多いらしいです。
入口から格式ある佇まいで到着した時私達は「伊豆にこんなに風情のある建物があったのか」と興奮状態。
もう写真を撮る事に夢中です^^;
建物の中へ入ると歴史を重ねた柱に大きな家紋のオブジェ。まるで映画の世界にでも迷い込んだかのような独特の雰囲気に包まれます。
広大な敷地内には母屋の他に宿泊棟が3か所あり、蔵、温泉、川や池、そして大きな庭園があります。
この巨大な建物に今日は私達2名と、フランス人4名の計6名の宿泊だそうで、さすがに大丈夫か?と少々心配になってしまいました。
宿泊者が7名以上いるとこのエントランスで餅つきが行われるらしいけど、この日は残念ながら6名、餅つきは行われないと聞いてがっかり。
その他夜20時から歴史の話をしてくれるという事で行ってみたけど、聞いているのは私達2人だけなのに色んな歴史を教えてくれました。
ついつい興味がでてあまりに色んな質問をしたので、今までで一番長くなったと言われてしまい・・^^; すいません。
昔は色んな有名人が来て予約がとれないほど大繁盛だったそうです。
蔵の中には「味噌蔵」「資料舘」「Bar」「天保の間」←離れの部屋 があります。
中庭を通って宿泊棟の竹取へ向かいます。 |
1泊2食付2名1室1人18,000円 部屋名「竹取24」 トイレ、洗面付
宿泊したのは一番安い部屋「竹取」です。
ホームページの写真からイメージしていた部屋とは違い、鉄筋コンクリートでできた薄暗く、鄙びたというよりは古びた部屋で少しがっかりしました。
設備はとても古く、使えなくなった暖房などもそのまま置いてある感じです。
トイレは便座があげっぱなしにできないので男性は手で押さえなければならない状態で、さらに便座の暖房がささっていなかったようで座るたびに冷たさにビックリ、、、。(帰る時になってささってない事に気が付きました)
お風呂からはしばらく使われていないせいでしょう、排水溝から臭いがしていました。
この日はとても寒く、暖房がまったく効かなかったのでくつろげず寒くて眠れない始末。
久しぶりに嫌な印象が強かった宿泊になってしまいました。
観葉植物に癒される開放感あふれるぬるめの湯
まずは庄屋の湯、とても広くて開放的で、浴室内に観葉植物がたくさんあり雰囲気がいいです。
湯船は2つあり、湯は透明のぬるめ。(36.6度と39.4度)
浴感に特徴はないけど上がった後は肌がスベスベします。
ただ、この時期にこの温度は辛い・・・一度入ったら寒くてしばらくあがれません。。
投入量はそこそこ多いです。
人がほぼ入っていない事もあり新鮮で湯は綺麗でした。
内湯は天井は高く、観葉植物が植えてあって気持ちがいい作りです。
こちらはもう一つの内湯「化粧の湯」です。
庄屋の湯と同じようにとてもぬるすぎて露天風呂へは行く気がしませんでした。
浴室があったかければまだいいのでしょうが浴室も脱衣所も寒いので身体冷え冷えで部屋へと戻りました。
重要文化財で宿泊もできる蔵の中にあり離れである「天保の間」を見せていただきました。
さすが文化財といった感じの趣ある部屋です。
庄屋時代に依田家の主が、招いた賓客や文人墨客の滞在に利用していた部屋らしいです。
ただ昔ながらの作りなので宿泊して居心地がいいかは別かなとも思います。
蔵の中にはBarもあります。 |
夕食は部屋で おかず7品+桶寿司+すまし汁+デザート
料理は手作り感はなく仕出しが並んでいるイメージ。
あたたかい料理も少なく、ほとんどが冷たくなっている料理の数々。
これだけ大きなホテルなので仕出しがメインになってしまうのは仕方がないのかもしれないけど、せめてあたたかいままで食べたかったなと思う。
おいしかったものは前菜の鴨とすまし汁、あとは桶寿司は普通においしい。
ただ刺身やさざえなどは少し臭みがあり伊豆ならでは感も少なく、満足感も少なかったです。
食事のあとは満天の星空を見ながら入れるという屋上にある満天の湯へ。
こちらのお風呂も男女入替制で、夜の設定は女性なので満天の星空を見ながら入れるのも女性のみ。
男性にはかわいそうな設定ですね。
満天の星空の下で入る夏向けぬるめの湯
この日はあまり星は見えなかったけど雰囲気は最高に良かったです。
ただ、、、やっぱりさむ~~い!!
浴槽温度は38.9度と低く、入ったらもうあがれません。
源泉を肩からかけながらの入浴でした。
夜の雰囲気はこんな感じです。
温泉の温度さえ適温なら最高の露天風呂なのに・・・。残念です。
冬は厳しいけど夏場はこの温度にこのロケーション!絶対気持ちがいいはずです。
夏に来ればよかった~
朝ごはんも部屋で おかず6品+みそ汁
朝ごはんは普通です。
やはり凝ったものはなく、値段にあわないな~というのが感想でした。
ベランダからの景色は最高でした。
朝は寒かったけどこのベランダで美しい景色を見ながらお茶を飲みました。
春にはホテル前の道は桜が咲き乱れてとても綺麗だそうです。
この時期はとても人気で予約がとりにくいんだとか。
≪大沢温泉ホテルの良かったところ≫
建物の雰囲気がとてもいいです。
なかなかお目にかかれない格式の高い庄屋屋敷でなまこ壁が風情満点で素敵です。
蔵には資料の部屋があったり、Barがあったり(やってなかったけど)、と敷地内で楽しめるのもマル。
露天風呂は満天の湯が開放感あふれる作りで景色がとてもいいです。
温泉も湯量は多いので新鮮な感じがしました。
その他、餅つきがあったり(やってなかったけど)、歴史を話してくれるイベントがあったりと楽しいです。
≪大沢温泉の良くなかったところ≫
とにかく寒い!(冬だったから)
部屋は寒くて暖房はきかないし、温泉はぬるくて温まらないし、食事も冷たい。
寒くて寒くてそればっかり考えて過ごしていました。
行くならあたたかい時期がいいと思います。
重要文化財で建物がすばらしくても、部屋は古びているし食事も仕出しメインだしで
宿泊料金が高すぎると思いました。
おもてなしもあまり感じませんでした。
これだけいい素材があるのになんだかもったいないなーという感想のお宿でした。
日帰り入浴専門施設として営業
日帰り入浴専門施設として令和2年12月27日から、高級お宿の浴場はそのままにし営業を開始されていた。入浴料は町外700円、町内400円である。
また、無料休憩室として以前は客室であったのを改装し、広く綺麗な部屋が用意されていた。こちらは館外の別棟にある。
温泉浴場は露天風呂付きのものと、室内風呂が週替わりで男女交替となっており、訪れた日は室内風呂2か所の方であったので、露天風呂には入れていない。
更衣し浴室入口を開けたつもりであったが、庭への出口と間違ったかと思う程、浴槽迄には寒いくらいの距離があった。それ程広い大浴場だったのだ。
天井はとても高く明るく開放的な広い浴場に、木造りの湯船が離れて2つ在った。
湯温が違うのかと思いきや、特に差は無く何となく2つに分かれて在るという感じだった。
大きなガラス窓からは、塀の向こうに咲く桜が少し見えていた。
温泉は温め~適温と言った感じで決して熱くなく、この広い浴室では少し薄ら寒い。
ツルスベの温泉が源泉かけ流しで使われており、木造りの浴槽でもあるので更に肌当たりが柔らかく感じる。
しかし、何と言っても物凄く広く、1人で入っているのも落ち着かない。親子や友人とかで来られて、ゆっくり喋りながら浸かるにはのぼせず良いかと思う。
アクセス例:東海バスで修善寺より松崎まで行き、乗り換えて大沢温泉口下車し徒歩5分程。