開放的な6つの貸切にごり湯の贅沢!!コスパ良好な旅館
- 公開日
- 2019/01/11
- 最終更新日
- 2021/07/10
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管理人総合評価
4
-
ユーザーの評価(1件)
3.7
6か所の露天風呂を無料で貸切ができ、コストパフォーマンスが高いと評判の柏屋旅館へ行ってきました。
温泉好きの方はご存じ塩の湯ですので、お湯に間違いなし!の上での宿泊です。
戦後、柏屋の後継ぎがいないので、経営する人を探していた所で、現在のご主人の2代前のお母さんが継ぐ事になったそうです。若旦那さんは4代目。
鉄筋の建物は築35年ほど。若旦那さん達のご先祖は元々油屋さんだったとか。
正直外観は古く、味も素っけもない感じで到着して不安に、、、。
入口から入っても誰もいない状態で、「すいませ~~ん」と叫ぶと中から若旦那さんのお母さんらしき方が出てきて対応をしてくれました。
柏屋旅館はご家族5人で営業していて、震災後は木造の建物をやめ、鉄筋の建物のみで営業しています。
料金が安いのとご家族で営業されているのでもちろんしかたがないことですが、
荷物を持って行ってくれるなどはなく、部屋までの案内もなくエレベーターまでの案内でした。
10畳+ツインベット トイレ、洗面付 1泊2食付 2名1部屋 1人10,500円
部屋は広く、ツインベットだしトイレが付いていて十分納得の部屋。
内装は古い感じが否めないけど、10,500円とは思えないほど充実しています。
窓が大きくて、川や緑が窓一面に見えとても綺麗だし、朝は部屋が明るいのも気持ちがいい。
部屋に入ると暖房をつけて暖めておいてくれたのも嬉しかったです。
置いてある椅子については見た目かわいらしいけれども、背もたれが直角なのでちょっと座り心地がよろしくないかな。 |
あとはベッド、堅くて羽毛ではなかったのでこの時期寒くて辛かった。←暖房の灯油が夜11時頃になくなってしまったのも辛い原因の一つだったけど、、、。しかもエアコンがきかなかった。。
暖房の強化とベッド、というか布団が変われば居心地はかなりいいのではないかなというのが感想。
あとあと、ブレーカーが落ちるのでドライヤーは使わないでください、という貼り紙があってドライヤーが部屋で使えないのは少々不便に感じました。
身体の芯からあたたまる、その名の通り塩分の濃い「塩の湯」
柏屋旅館には貸切露天風呂がなんと6か所もあり、しかも全て景色がよくて大きく贅沢な作り。
特に人気があるのは「らいていの湯」と「桐の湯」で、桐の湯が建物から近かったのでフロントで鍵をもらって、そちらへまず入りに行くことにしました。
まず入口から入って立派な作りにビックリ。
露天風呂は5~6人余裕で入れそうな大きさがあり、露天風呂の先には元は部屋があっただろうところの壁をとっぱらった広い部屋が。
昔は高級旅館として露天風呂付客室として使っていたのかな?
柵には家紋のようなマークも掘ってあるし、本当に格式ある旅館だったに違いない。
当時宿泊したらいくらかかったんだろう。。
湯はうすく茶色に濁った鉄の少し甘い香りのするこの時期に最適なよくあたたまる湯。
味はわずかな塩分と鉄っぽい味。
ちなみに、夜はチラチラと雪が降る中、木々がライトアップされて幻想的でした。
おかず5品 地元の野菜にメインはおいしい牛陶板焼
夕食は食堂で18時から
この日は私達の他にお客さんは誰もいなかったようで食堂まで貸切状態。
食堂の雰囲気も良く、私達の席のすぐ横へ暖房を持ってきてくださり、ひざかけまで用意してくれて暖かくて居心地はとてもよくゆっくりできました。
食事の方はというと、宿泊料金の安さを考えるとかなり良い内容。
メインの牛陶板焼はほどよく脂がのっていてポン酢のタレとよく合っていたし、お刺身もこだわっていいものを並べてくれているようで特にマグロがモチモチ?していておいしかった。
里芋の煮物は地元産の野菜でしっかりした味付けでご飯とよくあいます。
手打ちうどんは少しやわらかく、もう少しコシがあったらよかったなと思ったけど、タレはかつおのダシがよく出ていていいお味。
全体的にボリュームは多くないけど、こだわった味の良い満足できる内容でした。
若旦那さんは、今5年目で新しい宿のあり方を試行錯誤してがんばっているらしく、
色々と挑戦中だという事です。
料理も多すぎたものを少し減らして質を向上させたそうだけど、こういったお宿の料理は食べきれない事が多いのでその方が嬉しいなと思いました。
ぜひ応援したいですね!
生ビールを500円で部屋に持ってきてくれる!嬉しいおもてなし
部屋で生ビールが手軽に飲めるのは私にとってすごく嬉しいおもてなし! 部屋にもってきてくれる宿はなかなかないかと思います。しかもグラスまでしっかり冷えてて美味しかった。 |
朝ごはんはおかず4品 メインはベーコンエッグにアスパラ添え
メインはベーコンエッグで一般的なもの。
味噌汁はやや濃いめの味付けで、シャケの切り身はほどよく脂がのっていておいしいです。
山芋のとろろかけご飯は自然薯か?と思うほど粘り気と味が濃厚。
ちなみに自然薯ではないと言っていたけど。。 量は多くないのでたくさん食べたい人には足りないぐらいだと思う。
残念ながら入れなかったお風呂たち
らいていの湯までの道のりは結構な階段を川の近くまで降りるので、足の悪い方には相当厳しい道のりだと思います。
夜入るのは暗くてとても道が危ないし、夜だと景色も見えないので朝か早めにチェックインして入った方がお勧めです。
こちらが人気のらいていの湯。
最も景色がよく、川の音が心地よい最高の露天風呂です。
扉を開けたとたん、美しい景色が目に入ってきて「わ~~~綺麗!」と声をあげてしまいました。
今回入りたかったけど、あまりに時間がなかったので入るのを断念して写真のみ撮らせてもらうことに。
次回は絶対入るぞ!
こちらのお風呂は基本的に日帰り入浴では入れないらしいのですが、事前に電話で問い合わせをして、OKをもらえば入れるらしいので、ぜひ問い合わせ後に訪問してらいていの湯を味わってみてほしいです。
大浴場 内湯 男女各1
大浴場は男性用はとても大きく、女性用はとても小さい。
男性客が多かった昔の作りといった感じに思う。
ただ、女性用がとても小さいとは言っても、このぐらいの大きさの浴槽しか持っていない旅館も沢山あることを考えるとそんなに小さいという訳ではないかもしれないですね。
内湯のみ24時間入ることができます。
アメニティに関してはほとんどないに等しいので自分で持参した方がいい。
最低限のもので事足りる方はボディソープとシャンプーのみあったのでなんとかはなるかも。
脱衣所にドライヤーはありました。
かもしかの湯 貸切露天風呂
かわせみの湯 貸切露天風呂
みどりの湯 貸切露天風呂
雄飛の湯 貸切露天風呂 ※旅館の外にでて少し離れたところにあります
最後に源泉槽を見せてもらいました
1キロほど上流に行ったところに源泉があり、宿の近くで一旦タンクに貯めた後、塩の湯温泉にある旅館3軒(柏屋旅館、明賀屋、あと1件はこれから建つそうです)で均等に分配しています。
すぐにパイプが詰まってしまうので定期的に析出物をとるのが大変だと言っていました。
いい温泉には必ずこういった悩みもつきもので皆苦労されてますね。
≪柏屋旅館の良いところ≫
価格を考えると部屋がトイレ(洋式)、洗面付で広くて良い。
窓からの景色も向かいの山が見えるので綺麗でした。
一番は貸切露天風呂と泉質が抜群!泉質がよくあたたまるので寒い時期向けの温泉かなと思う。
色々な貸切露天風呂を選べるのはとっても楽しいです。
食事は味がよくてお肉やお刺身がおいしかったです。
若旦那さんの気さくな人柄も素敵でした。
≪柏屋旅館の良くないところ≫
布団が寒かったところでしょうか。
ベッドが窓に近いので特に寒いと感じました。ベッドのフロアの床が冷たく、さらに暖房の灯油がきれてしまったのも原因の一つ。
館内が暗めなのも、大きいのでしかたがないのですがさみしさは感じました。
建物の古さが気になる人は気になるかもしれません。
※6か所の貸切風呂と書いていますが、今現在入れるのは5か所で一番川の近くにある
「川岸の湯」は震災の影響で入れません。
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ほっこり&アドベンチャーの宿
概要的には上記のリポート通りです。
貸し切り露天風呂には夜行ったのですが、とても暗く、宿の方からLEDランタンを貸してもらい行きました。
斜面に棚田の様に有る幾つもの露天風呂。
鉄製の階段を降りるたびに不安な音がする・・・
何カ所か足場が錆で穴が開いている箇所がありました(2018/4月時点)
かなりのアドベンチャーですね。
露天風呂からの眺望は・・・ 漆黒の闇が広がる中、川のせせらぎが日中の風景を想像させます。
温泉に疎い相方が感じるほど温泉成分が濃く、汗が止らなくなったとのこと。
お食事時には、お子様たちの接客にほっこり。
料理の量はそんなに多くはないですが、味は間違いありません。
何度でも行きたくなるお宿でございました。