おもてなしを実感できる、和の雰囲気抜群のお宿
- 公開日
- 2019/01/01
- 最終更新日
- 2019/09/08
- 投稿者
- しおり
-
管理人総合評価
3.8
-
ユーザーの評価(1件)
3.9
予約が取れにくいという人気の大沢山温泉 大沢館。
以前電話した時、宿泊日より2週間前だったが、はぁ?何寝ぼけた事言ってんの、空いてるわけないじゃんバリの天狗対応にがっかりしたものだが、一度行って見たいという気持ちは変わらず再度トライした。
もちろん新潟という場所がら、ボード絡みの宿泊。そしてラッキーなのかはたまた人気が落ちたのか当日予約が通った。
と、ここまであまりいい事は書いていないが一言「すばらしい、素敵なお宿である」とだけ言っておこう。
今年はまれに見る豪雪。雪で家が崩壊というニュースが飛び交う中、現地の人々へはなんだか申し訳なく思いつつもボードへ向かう。
今回のお宿は人気のお宿「大沢館」
外観からもわかるように風情満天のお宿だ。
館内へ入ると煌びやかに飾られたチョウチンが並び、艶々と光る廊下や柱。
昔の電話対応は何処へやらのなかなか良い対応に驚く。
悪い印象をもっていたため余計に良く見えてしまう。
フロント横にはウェルカムりんごやウェルカムチマキが並べられ、見ているだけでもワクワクして来る。もちろん部屋へ持ち帰りむさぼる私。ついでに焼き芋もゲット。
夕食前だというのに既に満腹状態で眠気まで襲ってくる始末。
1泊2食付12000円 土曜日泊 6畳 トイレなし
お宿の煌びやかさに部屋を期待したが、いたって普通。清掃は行き届き綺麗に保たれ、備品も揃っている。これといってすばらしい部屋ではないが不満もなく落ち着ける部屋である。
アメニティで驚いたのはヘチマが付いていた事。と言っても何故か私の方へは入っていなかったので入れ忘れたのだろうがとにかく大沢館は細々としたところに気配りがされていてすばらしい。
食事についての噂はマチマチで、かなり良いという人から、期待していったけど思ったほどでも・・という声も。
私の素直な感想から言うと12000円の宿泊料金から見てすばらしいに位置する。
全てがおいしいものだったが、特にご飯(コシヒカリ)とカニ鍋。お刺身も新鮮で綺麗な盛り付けも良い。
お鍋の内容は毎年変えているようで今年カニにしたらお客さんの反応が良くなったらしい。
私にはこの食事内容は大変満足な内容だった。
食事は食事何処でいただく。といっても食堂のようなごったがえした場所ではなく、一部屋に2組というほぼ貸切のようなもの。 |
仲居さんもとても明るい方で食事をしながらお喋りもつきあってくださり楽しい一時を過ごす事ができた。
今年は何処のお宿へ泊まっても出る話題があるがもちろんここでも話題となった。それは今年現地の人々が悩まされている「雪降ろし」何度やっても終わらない、お金にならない仕事ばかりだと新潟のお宿の方々は口を揃えて言う。
本当に大変だという事がヒシヒシと伝わってくる。
昼間は景色が望め、夜はライトで浮かび上がる木造の浴室
温泉は残念ながら循環。
塩素の匂いがしないのがまだ救われるところだがちょっと残念だ。
こちらの内湯はガラス張りで、昼の明るい時には外の開放的な景色が望める。
カラン・シャワーは豊富でシャンプーや石鹸も用意されている。
お風呂からあがるとふと横にある食べ物に目が付く。
露天風呂へ出る手前には茹でられたコンニャクが浮遊し、その横には自家製の味噌までもが置かれている。
この味噌がまた絶品でまたまたついついお腹につめこんでしまう私。
甘酒も用意され、いたせりつくせりだ。
見渡す限り雪の中、肌をなでる風が程よく心地の良い露天風呂
露天風呂も半循環ではあるがなんといってもこの開放感は気持ちがいい。 |
これが掛け流しだったら超お気に入りの露天風呂になっただろう。
露天風呂へと続く廊下にはアイスキャンディーが置かれている。
火照った身体に嬉しいサービスだ。
何度も言うようだがこういったサービスが楽しいは嬉しいはでこれだけでも価値のあるお宿に思える。
朝食も夕食と同じ食事何処でいただく。 |
スノーボード、スキーに胸を張ってお勧めできるお宿と言えるだろう。
噂ではお宿のご主人がお酒好きで、お客さんと飲むのが好きらしくプライベートを重視してほしいお客さんには向かないと聞いた事があるが私が宿泊した時はご主人の姿はなかった。
ぜひ一緒に飲みたかったので少々残念に思う。
≪大沢館の良かったところ≫
とにかく楽しい。沢山の食べ物が置いてあるところは今まで味わった事のない楽しさを感じた。
お宿が清潔なところやそういったサービスがあるというのに料金的にもそこそこリーズナブルなところ、風情のあるところ、食事、感心ばかりしてしまった。温泉マニアには向かないかもしれないが一般的に誰が行っても満足できるお宿だと思う。
≪大沢館の良くなかったところ≫
残念と言えば温泉が循環なところ。その他、部屋がもう少し凝っていればなおいいかなとも思う。軽食にこだわり、楽しいのだが朝のコーヒーがないというのは非常に残念。軽食が一つ二つなくてもいいのでコーヒーを用意してほしいものだ。
歴史ある建物とおもてなしの宿
大沢山温泉大沢館には2月に訪れた。
しかも大寒波が日本列島に来ており、道中、電車は運休になるわ、高速道路は封鎖するわで散々だった。
あとで大沢館の奥さんは「1月〜3月は来るもんじゃないわよ〜」と言われたので、いやいや雪見風呂がしたいんですって人は12月か1月のはじめぐらいがいいんじゃないかと思った。
結局、越後湯沢駅まで急に送迎を頼むことになった。ワンボックスカーに30分ほど乗り坂道を登っていくと大きな建物が見えた。除雪によって作られた雪の壁を抜けると、雪をたくさん乗せた大きな門構えの大沢館が見えた。玄関まで続く石畳を抜けて中に入った。入ってまず、天井を見上げてしまった。二階まで吹き抜けになっている玄関の頭上には風格のある大きな柱が何本も通っており、この伝統的な建物を何年も支えて来たことが見て取れる。
私たちは急いでいたのでそこには通されなかったが、ゆっくりとチェックインすると玄関横の囲炉裏で安納芋やりんご、みかんなどをいただけるらしい。
チェックイン後、宿の奥さんに今日の部屋に案内され、温泉利用時間や夕食の時間の説明を受けた。とてもフレンドリーな奥さんで、その後色々お世話になった。
「夕食の前にお風呂に行ってらっしゃい」と言われたので内湯で汗を流してから夕食に向かうことにした。
この内湯がまた素晴らしい。内湯では風呂の正面がガラス張りになっているので、まるで露天風呂に入っているかのような気分になるのだ。
また、驚いた点はもう一つある。アメニティとして渡されたものの中に軽石と"へちま"が入っていたことだ。こう言った貴重な体験も合わせて楽しめる、とても良いサービスだと感じた。
夕食は多いと聞いてはいたが、まあ大丈夫だろうと軽く考えていた。(当方は大学生女子)
しかし実際は、本当にギリギリ食べれるかなというメニューの多さだったので、参考までに覚悟を決めるのもいいかもしれない。笑
ただ、出されるものは地物を生かした料理や、新鮮な海の幸と山の恵だったのでメニューにはとても満足した。
また、このお宿名物の社長の酒つぎがある。途中一升瓶を持った社長が現れ、お酒の説明をしながらお客さんに酒を注いで回る。この時は「越乃白雪 原酒」で、珍しいものらしく大変美味しかったです。
その後もう一度内湯に入り、ばったり奥さんにあったので、寒波の話など、一緒におしゃべりをしながら入らせてもらった。部屋に戻ってからはふかふかの羽毛布団でぐっすり眠った。
次の日、私は朝ごはんの前に露天風呂へ向かった。露天風呂は内湯のところよりずっと奥、渡り廊下を渡って小川がちょろちょろと流れる横を通って行った。露天風呂には朝日が差し込んでいた。浴槽からの湯気を白く見せ、水面をキラキラと輝かせていた。脱衣所が外気温に触れる形なので着替える時はとっても寒い。ちなみに洗面所に裏返して置かれていたコップは凍って張り付いてた。笑
そんな寒さの中入る露天風呂はとても気持ちが良かった。清々しい気分になれるので露天風呂は朝風呂がオススメです。
また、このお宿の素晴らしいところがもう一つ、それは風呂上がりのアイスがあること。渡り廊下のところにそこらへんの雪と一緒に入っているので勝手にとって食べる。また、アイス以外にも甘酒や味噌こんにゃくなどが味わえる。
朝ごはんはシンプルだったが、8分目くらいの量でちょうどいい満足感だった。なぜか飲み物の選択肢の中にトマトジュースが入っていたのでとりあえずトマトジュースにした。
朝ごはんが終わった後はチェックアウトまでまた露天に入ることにした。ゆっくり最後の温泉を味わっていたら、送迎車ギリギリになってしまった。今回大沢館の皆様にはご迷惑おかけすることが多く、大変申し訳なかった。今度は夏にも訪れたいと考えています。