山奥にこの建物!圧巻の世界観を持つ貴重な木造のお宿
- 公開日
- 2018/12/12
- 最終更新日
- 2021/01/03
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管理人総合評価
3.4
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★★度重なる震災により被害を受け営業休止を余儀なくされているが、再開に向けて準備中 とのこと。2019年春よりの宿泊再開を目指しているそうです。再開が楽しみです★★
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★★2020年11月12日、復活しまして日帰り入浴のみ受け付けしているそうです★★
明治から昭和初期の建物が現役で残されている佐藤旅館は、湯ノ倉、湯浜と並ぶ花山三湯の一つで山間の湯治場の雰囲気が漂う宿です。
明治から大正期に建てられた旧舘は木の色が深く、歴史の重みがあります。木枠の硝子窓なども残っており情緒ある建物です。
寒湯御番所の表門を模した御番所露天風呂は有名です。
今回は仕事がらみで宮城へ行きましたので当日ギリギリの予約となりました。到着時間も夕食を過ぎており、それにもかかわらず暖かく迎えていただき、できたてのご飯をいただきました。暖かい宿の方々へ心から感謝いたします。
湯ノ倉温泉へ向かう途中、一迫川の清流脇に温湯温泉はあります。
入り口に犬のラブちゃんがしっぽを振ってお出迎えしてくれました。
ロビーは他の場所と違い古めかしさしかありません。写真などがべたべたと張ってあり、自動販売機がドカーンと置いてあります。
風情のある場所ときちんと区切られているので景観を壊しているのとは違います。考えられてこの場所へ置いてあるのでしょう。
日が暮れてきた頃が一番建物の美しさが引立ちます。木造の色は黒く光り、窓からこぼれる光りがとても綺麗です。
秋田への街道筋にあたり、仙台藩の境目番所があった地でもあります。建物間の庭は昔街道が通っており左の赤い屋根は昔使っていた入り口となります。
部屋は簡素な造りで、落ち着きます。壁は薄く隣の部屋に声は筒抜けです。 |
私が今回泊まった部屋は山側の2階角部屋です。料金は一泊9000円でした。川側の2階が人気のようです。
こういった廊下の障子をあけると部屋があります。いかにも昔ながらの造りに感動しました。
今回は到着がとても遅かったので他のお客さんは既に食事を終えていました。
大広間で食事をいただきます。
とても広く、天井に裸電球が沢山下がっているのが雰囲気抜群でした。
お年寄りから若い人まで幅広い方たちが食事の後もお酒を飲みながら楽しそうに会話をしていました。隣の人とはある程度距離があるので周りをあまり気にせず会話ができます。
食事は暖かく、できたてを運んでくれました。味はどちらかというと素朴で大味なものはありません。丁寧に盛られた山の幸は身体にやさしい食べ物でした。
鯉の洗いももちろんでました。新鮮でおいしかったです。
秘湯ビールをひさしぶりに飲みましたがやっぱりおいしい!
鄙びた旅館で飲むから?さらにおいしく感じました。私達がこのビールを飲むのは乳頭温泉以来です。このビールをおみあげに買って帰るとだいたい喜ばれます。
魚は揚たてを後から運んでくれます。私が特に気に入ったのはお吸い物でした。ダシがおいしくてお代わり!といいたくなります。
宿泊料金が安いのに料理がこんなにおいしいのは宿が方のこだわりでしょう。ありがたや・・・・。
温湯は平安時代の終わりに山崩れで湧き出したと伝わります。
【御番所露天風呂】 男女各1
寒湯御番所の表門を模した御番所露天風呂です。
景色も悪くなく、露天風呂もそこそこ広いのですが何故か開放感がいまいち・・・。いい場所に設置されているのにもったいなく思いました。温泉もあまり特徴がなく、無色透明でした。男女の仕切りは低く、会話をしながら浸かれる感じです。お湯は熱めでした。
宿から下駄へ履き替え歩いて露天風呂まで行きます。
【寒湯御番所とは】(引用)
総ケヤキ造りの四脚門や釘を使わないくさび止めの建築に江戸時代を偲ぶ旧後番所。藩政時代、宮城県と秋田県とを結ぶ交通路(花山越え)の検問所でした。国指定史跡。
【大岩風呂芳の湯】 混浴
内湯は広いです。脱衣所は男女別にあり、脱衣所から覗いて誰もいないことを確認してから入りました。温度は熱めでしたのでゆっくりせず早々にあがってしまいました。
【内湯】 女性用
大岩風呂芳の湯と別に女性用の内湯があります。私にはこちらの方が落ち着いて入れました。綺麗に清掃してあり、シャワーもあります。
文化遺産のような建物は迫力があり、建物だけでも価値があると思います。そこへ温泉があるのだから私にとって最高でした。 |
今回、温泉のみとしては評価が低いですが建物、暖かい接客、できたての食事を高く評価します。
温湯温泉は宿泊する事をお勧めします。
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